2026年9月13日 広島県三次市灰塚灰塚ダムトライアルパーク 動員数:1,100人 台風の直撃によるもしもの場合に備えて翌週を予備日とする処置をとっての開催2年目。今年も昨年同様、予備日を活用することなく、予定通りに広島・三次灰塚大会は開催された。雨は降った。しかしこれは予報通り。国際A級の大半がゴールした頃に降り始め、国際A級スーパーがゴールした頃には岩の表面はすでに乾き始めていた。灼熱の太陽に照らしあげられることはなく、気温も30℃に届くか届かないかとそれほど暑くはなかったものの、蒸し暑い一日だった。 国際A級スーパー クリーン可能なセクションばかりで、神経戦になるのでは、とライダーの予想はあったが、その一方、ちょっとしたことで5点になるリスクもあると想定されていた。試合が始まってみると、リスクの方が的中したライダーが多かった。 セクションの配置は昨年大会とほぼ同様だったが、テープの取り回しやゲートマーカーの置き方に1年分の変化があった。助走が極端に短くなっていたり、ラインが狭められて、難度が上がっているのがわかる。 1ラップ目、好調だったのは氏川政哉(ヤマハ)だ。開幕2連勝のあと、2戦連続2位に甘んじているが、ランキングトップは誰にも譲らないままシーズン後半戦に突入した。次の1勝が出れば、氏川の目標実現はぐっと現実味を増してくる。 1ラップ目、快調にクリーン重ねた氏川政哉 1ラップ目の氏川は、見事だった。全員が攻略に失敗した第5セクションこそ5点だったが、それ以外の9つの難セクションをすべてクリーンして、ライバルに10点以上の点差をつけた。 1ラップ目の2位は武田呼人(ホンダ)。氏川にくらいつきたい武田だが、3つの5点を喫して減点は17。1ラップ目3位は柴田暁(TRRS)。5点4つで減点21点だった。 2位の武田呼人はランキング2位へ浮上。初優勝まであと少しだ3位から6位までは20点台、4位久岡孝二(ホンダ)23点、5位野﨑史高(ヤマハ)24点、6位小川友幸(ホンダ)29点、同点で小川毅士(ベータ)29点と続く。 2ラップ目、氏川は序盤の3セクションをクリーンして、このままこの試合をものにするか、という勢いだったが、第5でやはり5点となると、そこから失点を増やしていく。ちょうどその頃、雨が降り始めた。雨は天気予報通りで、すぐに止むとの予報もあったが、それが10分なのか30分なのか1時間なのか。様子を見ているうちに激しさを増した雨は、岩と土をあっという間にツルツルにしてライダーを苦しめた。 復帰した小川友幸は、2ラップ目にトップスコアを叩き出すこんな中、ドライだった1ラップ目より減点を減らしてきたライダーが何人かいた。小川毅士は2ラップ目に減点をちょうど10点減らしてきた。野﨑は5点減らした。しかし2ラップ目の王は小川友幸。1ラップ目29点から、2ラップ目は5点を一つとっただけで、ラップ小計は12点。なんと17点も減点を減らして、このラップのトップスコアをマークした。 野﨑史高は4位氏川の2ラップ目は28点。このラップ、6位と苦しいラップとなったのだが、しかし2ラップを終えて、トップは氏川が守っていた。氏川の2ラップトータルの減点は33、武田が2位を守って38点、2ラップ目に追い上げた小川友幸が41点。計算上はここまでが勝利のチャンスを持っている。以下、4位野﨑43点、5位柴田47点、6位小川毅士48点、7位久岡58点と続く。4位から6位は表彰台のチャンスもあれば、逆転を許すリスクもあった。 5位の柴田暁SSが始まる頃には雨はすっかり上がり、岩も乾いてほぼドライコンディション。テクニカルだが、各ライダーはていねいにマシンを進めていく。上位陣のSSでの失点はごくわずか、久岡がSS第2でまさかの5点となった他は、小川毅士が岩飛びに失敗して3点を失い、氏川が小さくバランスを崩して1点を失っただけだった。 前戦で勝利した小川毅士は6位結果2ラップを終えた時点での順位が、そのまま最終結果の順となった。氏川はシーズン3勝目。武田の初優勝は、またも次回にお預けとなった。そして大きな負傷から復活はしたものの、満身創痍で戦う小川友幸は、2戦連続で表彰台を獲得して、ここまで戻ってきた、という確信を実感した。 ランキングテーブルでは、氏川のトップはもちろん変わらないが、2位に武田が浮上。1位と2位のポイント差は30ポイントに広がっている。 IAS表彰式。左から2位武田呼人、優勝氏川政哉、3位小川友幸、4位野﨑史高、5位柴田暁、6位小川毅士第5戦IASダウンロード国際A級 前戦で初めてランキングトップに立った黒山太陽(シェルコ)が1ラップ目に4点の好スコアでトップ。しかし1点差でベテラン本多元治(ホンダ)が、さらに1点差ずつで磯谷玲(ベータ)、磯谷郁(ベータ)と続いた。 IAランキングトップ、黒山太陽2ラップ目、雨の中の攻防で黒山が真価を発揮。第10、第11と連続してクリーンをたたき出し、本多を1点差で下して勝利。今シーズン2勝目を得ると同時に、ランキングでも2位宮澤陽斗に21ポイント差をつけている。次の戦いで勝利すれば、最終戦を待たずにチャンピオンが決定する計算だ。 国際A級表彰式。左から2位本多元治、優勝黒山太陽、3位磯谷玲、4位磯谷郁、5位岡村将敏、6位平田雅裕第5戦IAダウンロードレディース チャンピオン、中川瑠菜(ベータ)がと寺澤心結(ベータ)が大激戦。1ラップ目は中川12点寺澤15点で3点差。2ラップ目は寺澤が追い上げて詰め寄ったが、終わってみれば中川が1点差で勝利していた。途中、試合展開が見えずに不安な戦いをしていた中川、あと一歩で勝利を逃した悔しい寺澤は、お互いの健闘を讃えつつ、二人で泣きながら抱き合うというフィナーレとなった。 レディース優勝は中川瑠菜中川と1点差で2位。寺澤心結レディース表彰式。左から2位寺澤心結、優勝中川瑠菜、3位米澤ジェシカ、4位泉心愛莉第5戦LTダウンロード国際B級 ベテラン勢の活躍が続いているが、今回は河野剛(TRRS)が勝利。ランキング2位につける岩間隆介が2点差で勝利を逃した。河野はこれが四半世紀を隔てての、全日本選手権2勝目だとのことだった。 IBはベテラン河野剛の勝利国際B級表彰式。左から2位岩間隆介、優勝河野剛、3位楠貴裕、5位辻本雄河、6位林大作第5戦IBダウンロードオープントロフィー オープントロフィー over 50クラスは喜岡修(ホンダ)1名の参加があった。 第5戦OTダウンロード
