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R8 City Trial Japan最終戦、小川友幸が緊張の接戦を2位でまとめてV14達成。藤波貴久は3連勝

2024年11月3日 大阪府大阪市中央公会堂・中之島通り 動員数:7,000人 2024年全日本選手権は、今年もシティ・トライアル・ジャパン大会が最終戦となった。第7戦SUGO大会が終わった時点でランキング10位までに入った選手に参加の資格がある。ランキング11位以降の選手は、第7戦時点でランキングが決定する。トップ10、そしてチャンピオン争いは、この大会が最後の勝負となる。 昨年は突然の雨で、セクション部材とした無垢の丸太がツルツルに滑り、その対処に難儀をした。今年も土曜日は台風の余波で大雨になり、昨年の二の舞いが心配されたが、しかし当日は朝から晴れ渡って、多少のグリップの悪さは残ったものの、コンディションはなかなか良好となった。今大会は、有料の観客席が設けられ、熱心なファンにはありがたい観戦環境となった。無料の立ち見席は健在だ。 セミ・ファイナル 試合のプロローグはセミ・ファイナルから。設営された4セクションを往復して全8セクションをトライしてファイナルへの進出権を争う。このスタート順は、第7戦終了時点のランキングによっている。 第7戦でシティ・トライアル・ジャパン大会への出場権を得た黒山陣、久岡孝二、そして藤波貴久の3人が最初にトライする。黒山は過去2回、少年ライダーのデモンストレーションとしてこの大会に彩りを添えていたが、今回はきっちり選手として登場となった。ファイナル進出はならなかったが、果敢なトライに観客から大きな声援が飛んでいた。 15才の中学生、黒山陣の果敢なトライ藤波はさすがのトライ。しかしその実、足のつけない戦況になることを予想して、緊張に包まれつつのトライだった。 ホンダの電動トライアルマシン、RTL ELECTRICで3連勝した藤波貴久セミファイナルは往路の4セクション、復路の4セクションで争われたが、前半のトップは藤波の1点、これを2点で小川友幸、氏川政哉、小川毅士が追う展開。しかし復路の4セクションで小川友幸と氏川が5点を喫し、小川毅士はふたつの5点で順位を落とした。代わって黒山健一が4セクションをオールクリーンして順位を上げてきた。 セミ・ファイナルの8セクションを終えて、トップ6が決まった。ファイナル進出がならなかったのは久岡孝二、黒山陣、そして華麗なライディングを披露しながら、4つの5点でスコアをまとめられなかった柴田暁。柴田はこのセミ・ファイナル敗退でランキングも6位と逆転を許した。なお、本来この大会に出場しているはずの野﨑史高は、ひざの負傷で療養中につき欠場。会場ではライディング解説役として活躍した。 レディースレース お昼休みには、山森あゆ菜、中川瑠菜、米澤ジェシカ、小玉絵里加の4人による、レディースライダーのデモンストレーション・レースが行われた。本来なら、土曜日に行われるはずだったが、悪天候の影響でこの日におこなうことになったもの。第1セクションの一部を使ってのトライは、いつもとは異なる難度の高さだったが、4人の女性陣は果敢にこれに挑戦し、熱心な観衆をわかせていた。 レディースレースに出場した4選手。左から小玉絵里加、米澤ジェシカ、中川瑠菜、山森あゆ菜2023-2024レディースチャンピオン、山森あゆ菜のライディングファイナル ファイナルは第1と第2、その逆走の第7、第8の4セクションで競われた。セクションはセミ・ファイナルから変更がなし。すでにクリーンの出ているセクションだが、足が出せない勝負にもなった。そしてまた、少しのミスで5点にもなれる設定ゆえ、まったく油断ができないファイナルの戦いとなった。 藤波が2点、小川友幸と氏川政哉が同点の7点、セミ・ファイナル後半をオールクリーンした黒山健一が8点でこれに続く。藤波に続いて、チャンピオン争いの3人がきれいに2位から4位までに並んでのファイナル開始だ。ファイナルはセミ・ファイナルの順位にしたがってトライ順が決められている。 必勝を目指す藤波、V14目前の小川友幸、そしてタイトル奪還を目指す黒山健一の集中力は見事だった。両者とも、是が非でも足をつかない気迫のトライが続く。たいして武田呼人、小川毅士、氏川にはミスが出た。武田は第1、第2を連続5点、氏川は第7で足が出て、第8ではタイムオーバーで5点となり、かろうじて可能性の残っていたタイトル争いに自ら終止符を打ってしまった。小川毅士に5点はなかったが、1点、3点と減点を重ねた。小川毅士は第8で唯一高い丸太から高い丸太に一気に飛んで会場をわかせたが、順位は5位となった。しかし小川は、これでランキング4位を獲得している。 氏川政哉は4位。シリーズランキング3位果敢なトライを見せ続けた小川毅士は5位。シリーズランキング4位勝負の焦点は、藤波とホンダの電動RTLの全日本3連覇なるか、小川友幸と黒山健一、タイトルを得るのか。先行してトライを終えた黒山は、ファイナルの4セクションをオールクリーンした。点差は1点。セミ・ファイナル終了時点でクリーン数も同一なので、小川が1回でも足をつけば、2位黒山、3位小川となる。ランキングポイントは小川が黒山に3点リード。黒山が2位、小川が3位となれば、2024年全日本チャンピオンが黒山に渡ることを意味していた。 1回も足をつけない尋常ではない緊張感の中、小川がトライする。確実、正確が身上の小川だが、さすがに乱れが出た。しかしその乱れを、足をつくことなく修正して、ファイナル4セクションをオールクリーン。小川友幸、12連覇、14回目の全日本タイトルを獲得だ。 小川友幸がIASチャンピオンを獲得最後にトライした藤波は、小川のタイトル獲得に喧騒に動じることなく、自らのトライに集中。藤波のトライも完璧ではなかったが、ライディングの乱れを足をつくことなく修正して、ついに出場3戦の全日本を全勝としてその仕事を終えた。 ホンダの電動マシンのデビューを最高のかたちで飾った藤波、1点を争うチャンピオン争いを制した小川友幸。大ベテランの集中力が、最後の最後まで客席を引きつけた最終戦となった。 左から2位小川友幸、優勝藤波貴久、3位黒山建一、4位氏川政哉、5位小川毅士、6位武田呼人小川友幸のV14を祝うチームメイトたち優勝を喜ぶ藤波貴久2024r8_ias_resultsダウンロード

11.3 第8戦 City Trial Japan大会 公式エントリーリスト発表

11月3日(日)開催、City Trial Japan 2024 in OSAKAの公式エントリーリストが本日発表された。国際A級スーパクラスの全日本トライアル選手権シリーズ第8戦・最終戦として開催される。 国際A級スーパクラス、第7戦終了時点のランキング10位までに参加資格が与えられるが、ランキング7位の野﨑史高 が負傷の影響で出走できないため、今大会は9名の戦いとなる。

11.2-3 第8戦 CIty Trial Japan 2024 in OSAKA開催間近!

街のど真ん中で日本一決定戦が行われる「City Trial Japan 2024 in OSAKA」は、11月3日(日)中之島公会堂ヨコ特設会場で開催される。この競技はMFJ全日本トライアル選手権第8戦 最終戦であり、国際A級スーパークラスの最終ランキングの決定となる。 チャンピオン争いは、現在小川友幸が107ポイントでトップ。3点差で黒山健一、その6ポイント差で氏川政哉と続き、全日本チャンピオン争いは熾烈だ。 今回も前戦に続き、元世界チャンピオン藤波貴久がホンダの電動トライアルバイクRTL ELECTRICを持ち込んで参戦する。ヤマハの電動バイクTY-Eを駆る黒山健一、氏川政哉との電動対決、そしてランキング10位までの参加資格を得た中学3年生、黒山陣(シェルコ)のCity Trial初挑戦もある。見どころたくさんのCity Trial Japan 2024 in OSAKAは、まもなくの開催だ。 前日土曜日のプレイベント(入場無料)も内容盛りだくさん。14:45から、山森あゆ菜、中川瑠菜、米澤ジェシカ、小玉絵里加、4名の選手による4セクション・1ラップのレディースレースが行われ、16:00からは国際A級スーパークラストップライダー達のトークショーが行われる予定だ。 City Trial Japan 2024 in OSAKA https://city-trial-japan.com 11月2日(土)プレイベントDay 12:00 開場 13:00 阿波おどり 13:30 石見神楽 14:45 レディースレース 16:00…

MFJ全日本トライアル選手権史上初。成田匠が電動トライアルマシンで全日本IA制覇

2024全日本トライアル選手権・国際A級クラスで、EM(ElectricMotion)に乗る成田匠のシリーズタイトルが決まった。MFJ全日本もFIM世界選手権でも、エンジン車両と電動モーター車両が同じクラスで競う現在のトライアルで、電動トライアルマシンによる全日本チャンピオン獲得は、MFJ全日本トライアル選手権史上初めてのことだ。 国際A級スーパークラスでホンダとヤマハの電動マシンの対決で話題沸騰の全日本トライアルだが、国際A級ではフランス製電動マシンEM(市販車)がひと足早く栄冠をものにしている。 10月27日(日)に宮城県スポーツランドSUGOで行われた全日本トライアル選手権第7戦は、国際A級、レディース、国際B級にとってはシリーズ最終戦になる(国際A級スーパークラスは翌週11月3日(日)に大阪で行われるCItyTrialJapan大会が最終戦となる)。そのためスポーツランドSUGOの表彰式では国際A級、レディース、国際B級のシリーズチャンピオンの表彰式が行われた。成田匠はすでに前回の第6戦 和歌山・湯浅大会でチャンピオンを決定している。 成田は「電動トライアルはこれから先、未来のトライアルの主流になるであろうカテゴリー。自分も電動の楽しさと大きな可能性を感じながら自信を持って乗り続け、EM社と共に開発してきたことがかたちになりました。これからも電動トライアルの魅力をアピールしていきたいと思います。」と語った。 成田匠はMFJ全日本トライアル選手権で活躍の後、1990年からFIMトライアル世界選手権に参戦し、1994年世界ランキング5位などの成績を残してきた。2013年にMFJ全日本トライアル選手権北海道大会に電動トライアルマシンで参戦(この時は賞典外で出走)するなど、電動トライアルによるさまざまな活動を行っている。2018年にはFIMトライアル世界選手権ベルギー大会にEクラス(電動マシンクラス・当時は電動マシンは独立したカテゴリーだった)に参戦した。成田自身が乗るフランス製電動トライアルマシンElectricMotionの日本輸入元でもある。

藤波貴久が2連勝、レディースは山森あゆ菜、IBは髙橋淳が勝利でタイトル獲得の R7宮城・SUGO大会

2024年10月27日 宮城県柴田郡村田町スポーツランドSUGO 動員数:1,500人 2024年全日本選手権第7戦SUGO大会。トップカテゴリーのIASはこのあとシティ・トライアル・ジャパン大会が控えているが、その他のクラスはこれが最終戦となる。例年、最終戦のこの時期は寒さに震えることが多いのだが、今年は絶好のトライアル日和。体を使ってライディングするライダーには、ちょっと暑いくらいの陽気になった。 前回、和歌山・湯浅大会に続いて、今回も元世界チャンピオンの藤波貴久(Honda)が参戦。インターバルの2週間で、さらに乗り込みとセッティングを進めてきたということで、終盤戦のスポット参戦とはいえ、必勝の体制だ。ちなみに藤波が最後に全日本選手権に参戦したのは2003年最終戦のSUGO大会。21年ぶりに、藤波が世界チャンピオンとなってSUGOに戻ってきた、ということになる。 セクションは例年とほとんど変わらず。各クラスともトップライダーにとっては減点を最小限に抑えなければいけない神経戦の様相で、前回大会とはずいぶん性格が違う戦いを強いられたと、藤波も語った。IB・LTRは第5と第8を除く8セクション2ラップ、IAは10セクション2ラップ、そしてIASがこれにふたつのSSを加えての戦いとなった。 参加はIASが17名、IAが36名、LTRが9名、IBが63名、そして来日していて出場を希望したイタリアのレディースGPクラスのライダー、アレシア・ババケッタが賞典外でレディースクラスのセクションにトライする。スタートはIBとそれに続くバチェッタまでが1分に2台、それ以降は1台ずつ1分間でスタートとなった。 国際A級スーパー 神経戦の戦いと想定してのスタートだったが、開始早々の第3セクションで藤波が1点を失った。小さな石にタイヤをとられてのホッピングの失敗。これに藤波は大きな危機感を覚えていた。しかしスタート以降全セクションをクリーンしていた小川友幸(Honda)、氏川政哉(ヤマハ)が第6セクションで5点になって形勢は逆転、以後、最小限の減点でセクションを走破していく藤波には、誰もついていくことができなかった。藤波の2連勝で、ランキングポイントも50ポイントとなり、ここまでのランキングを8位として、次戦、ランキング10位までが出場権を持つシティ・トライアル・ジャパン大会にも出場が決まった。 電動トライアルバイクRTL ELECTRICで二連勝した藤波貴久一方、全日本チャンピオンを争う日本勢は、なかなかの接戦を演じた。1ラップ目、5点なしの黒山健一(ヤマハ)がトータル7点、これに小川友幸と氏川が10点で続く。小川毅士(ベータ)が12点と僅差で追うが、タイトルを争う3人は手堅い。ランキングでは黒山がトップで、これを小川友幸と氏川が4点差で追っている。今大会の勝負もランキングも、どちらも大接戦だ。この大会、黒山は新型マシンを持ち込んだ。これまでのTY-E2.2から一気に進化したTY-E3.0。詳細は明らかにされないが、モーターなどの作動音が格段に静かになったのが大きな変化。もちろん性能的にもそれ以上の変革が施されているにちがいない。 電動ヤマハTY-E3.0を走らせる黒山健一2ラップ目、3人は揃って、難関の第6セクションまではクリーンした。藤波を上回るスコアをたたき出すのはむずかしいものの、2番手を誰が奪うかでタイトル争いの流れが変わってくる。大きな勝負の分かれ目は、第9、第10だった。このふたつを、黒山、氏川ともに5点。小川友幸は両方を1点ずつで抜けた。 2ラップを終えて、小川友幸は15点、黒山が20点、氏川が25点。きっちり5点差ずつ。しかし黒山と氏川の間には、23点の小川毅士が割って入っていた。小川毅士は、第9をクリーン、第10を3点で抜けて、表彰台争いに加わってきた。 ベータの小川毅士が3位獲得SSは、建築素材のコンクリートブロックを絶妙に並べたもの。同じセクションを往復することで、SS1とSS2としてトライする。高さがあるだけでなく、セクションがコンクリートブロックの幅しかないから、ちょっとラインを乱すとセクションから飛び出してしまうリスクもある。 SSに進出する10位までには、ここまでに登場した5人の他、久岡孝二(Honda)、武田呼人(ガスガス)、黒山陣(シェルコ)、武井誠也(Honda)、そして柴田暁(TRRS)。柴田は1ラップ目後半にマシントラブルに見舞われ、そのまま修復はならず、なんとかコースを一回りして申告5点のパンチをもらってゴール。2ラップ目はオール5点だが、それでも10位に入っていた。しかしSSはトライできず。柴田のSSのスコアは5点ふたつ、ということになる。 電動ヤマハTY-E2.2の氏川政哉は5位になりランキング3番手SS1を最初に抜けたのは武田だった。武田と久岡は6位争いの渦中にいたが、負けじと久岡もSS1を3点で抜け、両者の点差は変わらず。その後、氏川が5点、小川毅士が初めて1点で抜けたあと、黒山も5点。これで黒山は小川毅士に逆転を許して4位となった。黒山のあと、小川友幸は確実に2点で走破、2位が決まった。 最後の藤波は、すでに勝利は決まっている。SSをふたつとも5点でも優勝できるのだが、藤波には課題があった。前回、SSをふたつとも5点となったのが、大きな心残りであり、悔しかった。この日は念入りに下見をし、慎重の上にも慎重に、そして渾身の集中を注いでSS1をトライした。クリーンだ。 小川友幸は今大会2位へ、ランキングトップに立った残りSS2一つとなり、順位がおおかた確定してきたものの、小川毅士と黒山の3位争いはまだ決着がついていない。その差1点で小川毅士が上位につける。まず小川毅士がトライ。クリーンすれば毅士の3位が決まる。しかしむずかしいポイントで、毅士は確実に足をついてマシンを送り出した。1点。さぁ黒山のトライだ。氏川はSS2も5点だったので、黒山の4位以上は決まっている。失うものはない。クリーンが出れば、毅士と同点、クリーン数差で黒山が3位となる。しかし黒山もまた、小川同様に足が出た。安全にマシンを運ぶにはいたしかたなかったが、それは黒山から表彰台を奪う結果となった。 残る二人、現役全日本チャンピオンと、元世界チャンピオン。二人は共に、1回の足つきもなく、この難セクションを走破した。藤波にすれば、前回大会の借りを返しての完全制覇。そして小川にすれば、中盤以降苦しんだタイトル争いで、僅差ではあるがランキングトップを取り戻した渾身のトライとなった。 泣いても笑っても残りは次週のシティ・トライアル・ジャパン1戦。最終戦は、ここまでの自然地形を相手にしたトライアルとは異なり、人工物を相手となる。そこにはまた、未知数の波乱も待ち受けている。 IAS表彰式、左から2位小川友幸、優勝藤波貴久、3位小川毅士、4位黒山健一、5位氏川政哉、6位久岡孝二2024r7_ias_resultsダウンロード国際A級 前回和歌山・湯浅大会で、成田匠(EM)のシリーズタイトルは決まっている。ホンダとヤマハの電動マシンの対決で話題沸騰の全日本トライアルだが、このクラスではフランス製EMがひと足早く栄冠をものにしている。 しかし成田は、1ラップ目に3つの5点で苦戦を強いられた。1ラップ目、トップに立ったのが、砂田真彦(Honda)だった。砂田を2点差で追うのが、今シーズンの若手のホープ、宮澤陽斗(ベータ)。表彰台の常連となって、あとはいつ初優勝を遂げるかがテーマだった。 10年ぶりの優勝。砂田真彦神経戦の中、二人の争いは接戦。2ラップ目、今度は宮澤が砂田の減点を上回った。しかしわずか1点差。トータルでは、1点差で砂田の勝ちとなった。砂田は元IASライダーだが、それ以前にIAクラスを走っていた際に1勝して以来、今回は10年ぶりの2勝目となる。 宮澤に次ぐ3位は長くIAの中堅を続けている中里侑(TRRS)が、初の3位表彰台を獲得した。成田は4位となった。 国際A級表彰式、左より2位宮澤陽斗、優勝砂田真彦、3位中里侑、4位成田匠、5位高橋寛冴、6位小野貴史国際A級の成田匠。電動トライアルバイクで初の全日本チャンピオン獲得。2024r7_ia_resultsダウンロードレディース 1ポイント差で最終戦を迎えたチャンピオン争い。中川瑠菜(ベータ)と山森あゆ菜(モンテッサ)のタイトル争いは激戦だった。序盤、試合をリードしたのは中川だった。1ラップ目、中川のリードは5点。山森は2ラップ目の巻き返しにかけた。 しかし2ラップ目、中川に異変。マシントラブルで動けない。ピットまで押して戻り、再びコースに出たときには、すでに持ち時間はぎりぎりだった。残る4セクションをすべて申告5点として、さらに6点のタイムオーバーを喫してゴール。勝利は山森のものとなったが、それでも中川は2点差で2位を確保した。 レディースクラス2連覇、山森あゆ菜同い年で地域も近く、ずっといっしょに切磋琢磨してきた二人。タイトル争いも一進一退で最終戦まで争ってきた。それが意外な結末で決着を見た。山森は、タイトル獲得の喜びを聞かれ、ライバルの脱落によるくやしい勝利だった今回を踏まえ、ちゃんと勝って、すっきりした3連覇を目指すと誓った。 3位は 齋藤由美(ベータ)だったが、ランキング3位は米澤ジェシカ(TRRS)が獲得した。 賞典外で走ったアレシア・バケッタはやはり別格の強さを見せた。レディースのマーカーを通りながら、他クラスのマーカーにもトライして、山森の1/3のスコアで全セクションを走破した。女子T2クラスのチャンピオンにして、女子GPのデビューイヤーを堅実に走って来年以降の飛躍が期待されるイタリアの新星は、やはり実力者だった。 賞典外だったが、女子GPクラスの実力を見せたイタリアのアレシア・バケッタレディース表彰式、左から2位中川瑠菜、優勝山森あゆ菜、3位齋藤由美、4位米澤ジェシカ、5位小玉絵里加、6位中澤瑛真レディースチャンピオン獲得、山森あゆ菜2024r7_ltr_resultsダウンロード国際B級 永久保圭(ベータ)が2連勝したことで、高橋淳(TRRS)に5ポイント差まで迫った最終戦。永久保が優勝すれば、高橋が2位でもタイトルは永久保となる。しかし戦況は高橋に有利だ。 国際B級は高橋淳の勝利ここ2戦、テープを切ったりの5点で勝利を逃していた高橋だが、今回は改心のトライ。2ラップ目2点、2ラップ目3点はほぼベストといっていいだろう。永久保は地元の長谷川一樹(モンテッサ)に1点差で敗れて3位。しかし堂々、ランキング2位で国際A級への昇格切符を手中にした。 国際A級への昇格を決めたのは、高橋、永久保、台湾のChen(Honda)、袋井就介(EM)、そして田上拓(モンテッサ)の5名だった。 高橋淳はシリーズチャンピオンを獲得2024r7_ib_resultsダウンロード

11.3 第8戦 City Trial Japan大会の出場権はIASランキング10位まで

出場権は国際A級スーパークラス上位10位まで 11月3日(日)開催、全日本トライアル選手権第8戦 City Trial Japan大会は国際A級スーパクラスにとっては今年の全日本シリーズ最終戦として開催される。 参加するためには、第7戦終了時点での国際A級スーパクラス、ランキング10位までにその権利がある。ランキング10位までに参加資格が与えられるということから、たとえば野﨑史高は、北海道大会での負傷の影響で今回は出場できない。そのために今大会の場合は最大9名の参加となる。 10月27日(日)に開催された第7戦宮城・SUGO大会で黒山陣が8位、武井誠也が9位になったことで、黒山陣がランキング10位上がり、City Trial Japan大会出場権を獲得した。全日本選手権第6戦、第7戦のみに出場した藤波貴久は、2連勝して50ポイント獲得、ランキング8位になり出場権を獲得している。 会場は、昨年同様に大阪府大阪市・大阪市中央公会堂前中之島通り。City Trial Japanは2018年に初開催され、2022年から全日本選手権に組み込まれるようになった。 最終戦ということもあり、今大会は全日本チャンピオン争いも見どころとなる。12連覇を目指す小川友幸が現在ランキングトップで107ポイント獲得。2位には黒山健一がわずか3ポイント差の104ポイントで小川友幸を追いかけている。シーズン中盤にランキングトップに立っていた氏川政哉は、第6戦、第7戦と5位になり、小川友幸に遅れること9ポイント差のランキング3位につけている。2024シリーズチャンピオン獲得の可能性があるのはこの3人のみになっている。 ◎観戦情報はこちら https://city-trial-japan.com

10.27 第7戦 宮城・SUGO大会にアレシア・バケッタ選手が出走

10月27日(日)開催の全日本トライアル選手権第7戦 宮城・SUGO大会レディースクラスに、世界選手権 TrialGP Womenクラスを走る、イタリアのアレシア・バケッタ(Alessia Bacchetta)選手(GASGAS)が出走することになりました。今回は賞典外としてレディースクラスのセクションを走ります。 ホンダの電動トライアルバイク・RTL RLECTRICに乗る元世界チャンピオン藤波貴久選手の全日本選手権参戦、そしてアレシア・バケッタ選手の出走。世界トップクラスのライディングも今大会の見どころです。 アレシア・バケッタ選手の戦績 2024 TrialGP 日本:GP Women Day1・DNF/Day2・7位 2024 TrialGP ドイツ:GP Women Day1・6位/Day2・8位 2024 TrialGP ベルギー:GP Women 10位 2024 TrialGP フランス:GP Women 7位 2024 TrialGP スペイン:GP Women Day1・6位/Day2・6位 2024 トライアル・デ・ナシオン/Women 2位(イタリア代表メンバー) 全日本トライアルR7 観戦チケット案内…

全日本トライアル選手権ライブ配信は MFJ公式YouTubeチャンネル

MFJ全日本トライアル選手権シリーズは、YouTubeライブ配信を行っています。現地のデータ通信環境により配信できない場合もありますが、配信可能な会場では国際A級スーパークラスのSSなどを、ライブで配信しています。(ライブ配信ができない会場では、収録映像を当日中にアップロードしています) YouTubeチャンネル名は「MFJ / 日本モーターサイクルスポーツ協会公式」となります。チャンネル登録をよろしくお願いいたします。 MFJ / 日本モーターサイクルスポーツ協会公式 https://www.youtube.com/@MFJofficial 2024年10月27日(日)全日本トライアル選手権第7戦 宮城・SUGO大会、11月3日(日)全日本トライアル選手権 第8戦 CityTrial 大会ともにライブ配信を行う予定です。

10.27 第7戦 宮城・SUGO大会 スタート&ゴール時間

10月27日(日)に開催される全日本トライアル選手権第7戦 宮城・SUGO大会、全選手のスタートとゴールの時間です。観戦の参考にしてください。 スタート及び ゴール時間 https://www.sportsland-sugo.co.jp/watch/docs/3e6d2651d5e9fe3a7e34ff36bd36d191df015afe.pdf 国際B級は7時30分よりスタート。レディースは8時02分、国際A級は8時11分からになります。国際A級スーパークラスは8時49分からスタートし、ホンダの電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」の元トライアル世界チャンピオン、藤波貴久選手は8時56分のスタート。 そして、国際A級スーパークラスランキングトップの最終スタートは、こちらも電動トライアルバイク、ヤマハ「TY-E」の黒山健一選手が、9時7分のスタートになります。 レディースおよび国際B級は、8セクション✕2ラップ(持ち時間:4時間30分)。国際A級および国際A級スーパーは、10セクション✕2ラップ(持ち時間:4時間30分)。 国際A級スーパークラスの2ラップまでの上位10名のみ、14:00(予定)からSS(スペシャルセクション)2セクションにトライします。 ◎チケット案内 https://www.sportsland-sugo.co.jp/watch/10062/tickets/
2024 MFJ 全日本トライアル選手権シリーズ 開催日程

Rd.大会名日程開催クラス会場詳細
1愛知・岡崎大会2024/03/31公認:IAS, IA, IB, レディースキョウセイドライバーランド(愛知)大会情報
2大分・玖珠大会2024/04/14公認:IAS, IA, IB, レディース玖珠トライアルヒルズ(大分)大会情報
3もてぎ大会2024/06/02公認:IAS, IA, IB, レディースモビリティリゾートもてぎ(栃木)大会情報
4北海道・和寒大会2024/07/14公認:IAS, IA, IB, レディースわっさむサーキット(北海道)大会情報
5広島・三次灰塚大会2024/09/01公認:IAS, IA, IB, レディース灰塚ダムトライアルパーク(広島)大会情報
6和歌山・湯浅大会2024/10/13公認:IAS, IA, IB, レディース湯浅トライアルパーク(和歌山)大会情報
7宮城・SUGO大会2024/10/27公認:IAS, IA, IB, レディーススポーツランドSUGO(宮城)大会情報
8City Trial Japan大会2024/11/03公認:IAS大阪府大阪市 / 大阪市中央公会堂前中之島通り大会情報