10月9日、全日本選手権第7戦近畿大会が、和歌山県有田郡湯浅町、湯浅トライアルパークで開催される。各クラス10セクション2ラップを、持ち時間4時間30分で走り、国際A級スーパークラスのみ上位10でSS(スペシャルセクション)2セクションの決勝が行われる。 湯浅トライアルパークは高低差のあるダイナミックな地形で、自然の沢、急斜面、巨大な岩の連続セクションなど、バリエーション豊富で見ごたえのあるセクションばかりだ。一般駐車場の周囲に選手パドックとセクションが配置され、観戦しやすい会場になっている。当日は地元湯浅町の特産物販売「ゆあさマルシェ」の出店もある。
今シーズンは、ここまでスケジュール通りに開催されている全日本選手権トライアル。この2年、中止や延期とコロナ禍でむずかしい状況が続いただけに、今年はようやくいつも通りのトライアルシーンが戻ってきつつある。
今シーズンの全日本選手権は全8戦。ただし第5戦シティトライアルジャパン大会はIASのみの開催だったので、IAS以外のクラスについては今回が6戦目の全日本大会となる。
トップカテゴリーのIASでは、シティトライアル大会以降、勝利から離れているものの、やはり安定してランキングトップをいく小川友幸が、この大会でタイトルを決めるかどうかという戦況。小川が勝利して、現在ランキング2位の黒山健一が3位以下なら、小川のタイトルが決定する計算だ。
ランキング2位の黒山からポイント差をあけ、ランキングトップを走る小川友幸
ランキング2位の黒山健一
IASの表彰台争いは、今年は6人のライダーによって展開されている。勝利経験があるのは小川、黒山、そして第6戦で勝利した野﨑史高の3人。2位に入った実績があるのが氏川政哉と小川毅士の二人、そして第6戦で3位に入った柴田暁。この6人が、IASの表彰台に上った全員だ。
前回の第6戦で優勝した野﨑史高
この6人に続いて、ランキング6位に2点差と迫っているのが廣畑伸哉。廣畑はこの会場は地元中の地元だから、廣畑が自身最上位の5位を更新することができるかどうかも楽しみなところだ。廣畑が地元の湯浅でIASクラスを走るのは、これが初めてとなる。
地元、和歌山県湯浅出身の廣畑伸哉
IASは上位10人がSSに進出する。誰がSS進出枠に勝ち残るかも毎回はらはらドキドキ。今回の出場者で、これまでSS進出の実績があるのは、岐阜の久岡孝二、埼玉の武井誠也、シティトライアルジャパンの実行委員長でもある兵庫の藤原慎也、そして静岡の磯谷玲となっている。
IAクラスでは、田中善弘と永久保恭平のタイトル争いが大接戦。関東大会以降、どちらかが勝てばどちらかが4位という戦いが続いていて、今回はどうなるか。まだまだタイトル行方は混とんとしている。チャンピオンの権利があるのはどうやらこの二人のみで、若手の中では奈良の福留大登がランキング7位で上位進出を狙っている。福留は濃厚接触者扱いで1戦を欠場することになったのが残念だった。中学生ライダー、黒山陣も今シーズンは5位に入ったことがあり、楽しみな存在だ。
レディースクラスは小玉絵里加と山中玲美(二人とも京都)が、7ポイント差でタイトル争い中。これに中部の高校生デュオ、山森あゆ菜(静岡)と中川瑠那(愛知)や東京の斎藤由美が加わって表彰台争いとなっている。若いパワーの成長も、楽しみだ。
IBクラスでは、5戦中4勝を上げた宮崎航がランキング2位に44ポイント差をつけて独走状態。宮崎は今回10位に入ればタイトルが決定する。IAS経験のある宮崎は、意外なことに全日本のタイトルを持っておらず、チャンピオンとなればこれが初めての全日本チャンピオンとなる。
IBでは、ランキング5位までがIA昇格キップを得る。54ポイントを獲得している辻本雄河が欠場するため、まだまだこの5枠をめぐる争いも二転三転しそう。ランキング3位からランキング6位までは4ポイント差と、なかなか厳しいIBのランキング争いとなっている。
これに承認大会のオープントロフィークラスが加わり、全出場ライダーは117人の予定となっている。
【大会概要】 大会名称:2022 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第7戦 近畿大会 開催日時:2022年10月9日(日) 開催会場:湯浅トライアルパーク・和歌山県有田郡湯浅町山田 観戦入場券(当日):¥3,000 観戦入場券(前売):¥2,000 ※中学生以下無料 駐車料金(4輪・2輪):無料
一般前売券
■第7戦/10月9日(日)前売り券の販売
2,000円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
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