TRJ 2021 Rd.3中部大会、Rd.4北海道大会開催延期のお知らせ

6月13日(日)に開催を予定していた 第3戦中部大会(愛知県・キョウセイドライバーランド)、ならびに 7月11日(日)に開催を予定していた第4戦北海道大会(北海道・わっさむサーキット)は、両大会とも開催を延期といたします。 愛知県および北海道は、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発出されている地域であり、選手やチーム関係者、観客や会場地域の皆さまの安心安全を最優先とするとともに、地域の医療機関への負担を考慮し、延期の判断といたしました。 第3戦中部大会、第4戦北海道の開催を楽しみにされていたファンの皆さま、そして大会に向け準備を進めてきた選手やチーム関係者の皆さまには大変心苦しい判断となりますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。 両大会の延期日や、ご購入いただきました入場チケットにお取り扱いに関しましては、以下をご覧ください > 2021 MFJ 全日本トライアル選手権シリーズ 第3戦 中部大会のチケットのお取り扱いについて

『2021 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第2戦 関東大会』ツインリンクもてぎの見どころは?

いよいよ開催が明日に迫ったTRJ Rd.2 関東大会。トライアル競技の国内トップライダーたちの走りは必見です。 イベント情報はこちら トライアルとはどんな競技? そもそもトライアル競技の名前は聞いたことがあるけれど、よくわからない人もいるかもしれません。まずは簡単に競技の説明をしましょう。 トライアル競技は、専用のオートバイを駆り、コース途中に設けられた採点区間(セクション)で、いかに減点されることなく走り抜けられるかを競い合います。早くゴールする必要はありませんが、設定時間を越えてしまうと、所定の減点を課せられることになります。減点が最も少ない、つまりはミスの最も少ないライダーが優勝となります。 減点は、1回の足つきが1点、2回の足つきで2点、3回以上の足つきが3点です。マシンから降りてしまったり、セクションの外へ出てしまった場合、マシンが後退した場合、あるいは足つき中にエンジンが停止したりすると、失敗とみなされ5点減点となります。また、セクションを1度の減点もなく走りきることを「クリーン」といいます。 セクションは1から10まであり、さらに最高峰クラスの国際A級スーパークラス(IAS)にはスペシャルセクションとなるSS1、SS2のふたつのセクションが特別に用意されます。このスペシャルセクションは4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、IASクラスの上位10名だけがより難易度の高いスペシャルセクション(SS)に挑めるのです スペシャルステージは観戦しやすいエリアに設けられ、トライアルの魅力が凝縮されたダイナミックなセクションは見応えがあり、一番の観戦ポイントといえます。 ツインリンクもてぎのセクションの特徴は? 会場となるツインリンクもてぎに設けられた10のセクションは、1~2は沢のセクション、3~5及びSS1&2は岩盤のセクション、6~8が森の自然な地形を生かしたセクション、9~10が自然の地形を生かしつつ岩などの障害物が置かれたセクションとなります。 ただし、今大会は新型コロナウイルス感染予防対策の一環として、観戦できるセクションはソーシャルディスタンスを確保できるところに限定されます。そのため、パドックに面する1・2・6・7・8セクションは、密集・密接を回避するため一般来場者による観戦が近接ではできませんので、あらかじめご了承ください。 自宅にいてもYoutubeで観戦できちゃう⁉︎ 岩から岩へ飛び移ったり、人がまともに立って歩けないような絶壁をするする登っていったりと、バイクがするような動きとは思えない走りを見せてくれるトライアル競技。会場で超絶ライディングを堪能できるのが一番ですが、自宅でもトップライダーの走りをYouTubeのライブ配信で楽しめるんです! ライブ配信されるのはIASを中心に、通常セクション1~2ヶ所、SSセクションを予定し、時間は11時ごろ~、15時20分ごろ~となっています。 ※状況によっては変更される可能性もあります ライブ配信は以下のYouTubeチャンネル「MFJ/日本モーターサイクルスポーツ協会」にてご覧いただけます。 https://www.youtube.com/c/MFJofficial トライアル競技は一見マニアックに思われるかもしれませんが、走る、曲がる、止まるといったライディングの基礎が詰まっています。そのため、最近ではロードレースのトップライダーたちも練習に入れているほど。さらに、近年この日本でも熱くなっているハードエンデューロですが、海外の有名なハードエンデューロのレースで活躍している世界のトップライダー達はほぼトライアル経験者。そうなると、トライアル競技の選手たちがどんな走りをするのか観てみたくなりますよね! 明日は会場で、自宅で、トライアル競技を観戦、応援して盛り上がりましょう!!

全日本トライアル第1戦九州大会レポート

全日本トライアル第1戦九州大会レポート 2021年4月25日開催 宮崎県えびの市矢岳高原トライアルコース 観客数:620人 天気:晴天 イベント情報はこちら IAS 表彰式 2021年も、コロナ禍はなかなかおさまらない。そんな中、昨2020年は中止となった九州大会が、2019年と同じ、美しくダイナミックな矢岳高原のトライアルコースで開催となった。 直前に、東京や大阪などで緊急事態宣言が出されるなど、開催に向けてはけっして順調とは言えなかったが、感染防止対策を徹底する一方、断腸の思いでパドックと表彰式はお客さんの立ち入りをご遠慮いただくなどしてのご協力もお願いすることになった。 10セクション2ラップのセクション配置は比較的コンパクトだが、高低差がなかなか。それでも、展望台からは広大な眺めが眼下に広がり、走るにも見るにも、素晴らしいロケーションだった。 国際A級スーパークラス 国際Aスーパークラスの戦いは接戦。神経戦ではあったが、ワンミスが5点につながることも多く、そのあたりのコントロールが課題となったようだ。 1ラップ目は小川毅士(ベータ)が5点でトップ、これに、ホンダでのデビュー戦となる氏川政哉が同点クリーン数差で続く。2点差で3位の黒山健一(ヤマハ)は、今回からニューマシンに乗っている。連覇を続けている小川友幸(ホンダ)はトップと4点差で4位につける。 IAS優勝:小川友幸 2ラップ目、小川友幸と黒山、二人の大ベテランか気迫のこもった走り。10セクションをすべてクリーンして追い上げてきた。氏川も2ラップ目は減点を2点に抑えたが、2ラップを終えてのトップは減点7の黒山となった。2位に8点の氏川、小川友幸が10点で続く。小川毅士は最終セクションの5点で4位まで後退していた。 見晴らしのいいエリアに設けられたふたつのSS、トップグループはまず第1をクリーンして、最後の勝負はSS第2で決することになった。 IAS優勝:小川友幸 / SS2をクリーンで逆転 2ラップ目の下位の順にトライするSS。優勝争いで最初にトライするのは小川友幸からだったが、その小川が、誰もクリーンすることができていなかったSS第2を、美しくクリーン。試合の流れが変わってきた。小川の総減点は1ラップ目から変わらず、10点。 IAS 2位:氏川政哉 氏川は細かいミスが出て、それでも5点にならずにリカバリーしてSS第2を走破した。氏川の総減点も10点だが、小川のクリーン数18に対し、氏川は15。小川の成績が氏川に勝るのは確定した。 IAS 3位:黒山健一 そして最後に黒山。この日の黒山は、1ラップ目にマシントラブルに見舞われている。SS第2でも、中盤の岩から滑り落ちてテープを切って5点。この瞬間、黒山の総減点は12点となり、2021年の開幕ダッシュに成功したのは、ゼッケン1番の小川友幸ということになった。 IAS 優勝:小川友幸 国際A級 IA優勝 磯谷 郁 地元の徳丸新伍(ホンダ)の初優勝なるかと期待を一身に受け、強いプレッシャーを感じていた徳丸は、今回も勝利ならず。優勝は大学生になったばかりの磯谷郁(ベータ)。1ラップ目にトップスコアをマークして、そのまま辛くも逃げ切った。 2位はゼッケン1番村田慎示。磯谷とは2点差だった。その村田からさらに2点差で徳丸が3位に入っている。 レディース レディース優勝:西村 亜弥 6名の参加となったレディースクラス。西村亜弥(ベータ)の強さはあいかわらずだが、今回は特に好調だ。10セクション2ラップを一度も足を着かずに走りきり、オールクリーンで勝利した。 レディース優勝:西村 亜弥 2位は減点20点の小玉絵里加(ホンダ)。小玉に10点差で山中玲美(ホンダ)が3位となった。 国際B級 IB優勝:中野 禎彦 42人が出走、九州の中野禎彦(ベータ)が好走を見せ、1点差で勝利した。惜しくも2位となった浦山瑞季(TRRS)は山形から遠征の弱冠13歳。去年は2度ほどオープントロフィー125クラスに参加していて、国際B級での全日本選手権はこれがデビュー戦。今シーズンが楽しみだ。 3位は米澤健(ガスガス)。レディースに参戦、4位になった米澤ジェシカと夫婦での参戦で、こちらは見事表彰台入りを果たした。