Team HRCのフェルッチョ・ザンキが最終戦IA1クラスに参戦決定

10月19〜20日に宮城県のスポーツランドSUGOにて開催されるD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第8戦 第62回MFJ-GP モトクロス大会に、フェルッチョ・ザンキがTeam HRCより参戦すると発表されました。 フェルッチョ・ザンキはイタリア出身のライダーで現在18歳。2024年からTeam HRCに加入した若手のライダーです。今季からFIMモトクロス世界選手権MX2クラスにシリーズを通して参戦し始め、第19戦中国GP終了時点でランキング10位につけています。 今回フェルッチョ・ザンキが参戦するのは450ccで競い合うIA1クラス。D.I.D全日本モトクロス選手権に参戦するのは初めてということで、どんなレースを繰り広げるのか注目が集まります。

白熱するトップ争い、横山が今季2勝目をあげる【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024第6戦 近畿大会】

9月14日(土)〜15日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第6戦近畿大会が、奈良県にある名阪スポーツランドで開催された。第5戦から約3ヶ月以上の期間を経て迎えた今大会、夏のインターバルでライダーが積み重ねてきた練習や経験の成果が発揮され、熾烈なトップ争いが繰り広げられた。なお、当日の天気は晴れ時々雨。一時大粒の雨が降る場面もあったが、コースへの影響はなくドライコンディションでレースが行われた。 D.I.D全日本モトクロス選手権第6戦近畿大会 日時:2024年9月14日(土)〜15日(日) 会場:名阪スポーツランド(奈良県) 天気:晴れ時々雨 観客動員数:6022名 IA1 ”自力で勝ち取った優勝”、横山がウィルソンとの接戦を制す IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。ホールショットを決めたのはスターティンググリッド中央から飛び出した#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)。そこに#7能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)、#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)、#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)の順でレースが進んでいく。3周目に入る頃には横山が2番手にポジションアップし、トップを走るウィルソンを追いかける。一方レース中盤ではスタートで出遅れていた#2⼤倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が3番手まで浮上。ウィルソンを追いかける横山というトップグループと、3番手を争う大倉、能塚、大城という構図になった。レース開始23分が過ぎる頃には横山がウィルソンをロックオン。5番ポストでウィルソンをインから抜き去るも、その直後に両者が転倒してしまう。先に走り出したのはウィルソンで、横山は復帰に少し時間がかかり、差が開いてしまう。そのままウィルソンがトップでゴールし、今季10勝目を獲得。2位は横山、3位は大倉という結果になった。 ヒート2では#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)が好スタートを決め飛び出すと、#4内⽥篤基(Yogibo MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX450)と横山が追いかける。ウィルソンは6〜7番手あたりから、オープニングラップの半分を過ぎる頃には4番手まで順位をアップし、2周目には勢いそのままに横山、内田をパスして2番手まで浮上しビクトルに迫っていく。レース中盤、ウィルソンとビクトル、両者の攻防戦が激しくなる中、ビクトルがミスをした隙にウィルソンがトップに浮上。さらには横山もビクトルをかわし2番手となった。レース後半はウィルソンが逃げ、横山が追いかけるという展開。残り5分となった終盤、横山がウィルソンにアタックしてトップを奪取。結果はそのまま逃げ切った横山が優勝を獲得。2位にウィルソン、3位ビクトルという順位でチェッカーを受けた。 #41横⼭遥希 「ヒート1とヒート2ともに勝てるレースではあったのかなと思います。ヒート1は仕掛けて結果的に2人で転倒してしまって2位というかたちでした。後半に自信があり、そこで仕掛けると考えていたので、ヒート2は上手くいったと思います。これまでのウィルソン選手のレースでの走りを分析した時に、前半はペースが速く、後半はペースが一定になるという特徴が見えたので、今回は様子を見つつ、後半ラスト10分くらいで仕掛けていくという作戦で挑みました。上手くいってよかったです。追い上げている時、パッシングポイントが少ない中、どこで仕掛けようかというのを考えながら走っていました。そこでイン側のラインが空いたので、少し強引にはなってしまいましたが仕掛けて前に出ることができました。トップに立ったあとはもう優勝を持ち帰るしかないという気持ちで、前だけを見て走っていました。九州大会ではウィルソン選手が転倒して優勝という棚ぼたな展開だったので、今回バトルを制して優勝できたというのは素直に嬉しいです」 #1ジェイ・ウィルソン 「なかなかタフなレースだったよ。そんな中でもヒート1は1位、ヒート2は2位で総合2位と、大きく落とすことなく終えることができたのはよかったと思う。決勝ヒートでは心拍数がかなり上がってしまって、身体を回復させることも考えながら走らないといけなくて、かなりチャレンジングなレースになったよ。ハードだったけど上手くやれたと思う。今回優勝した横山選手は1日を通してとても速かったし上手かった。彼に抜かされたコーナーでは、ライン取りをミスしてしまって、その隙をつかれたね。僕はもっと良い走りをしなければと思ったよ。結果的にマシンの改善点なども見つかって、学びの多い大会だった。次戦も楽しみだし、そこでシリーズチャンピオンを決めたいと思っているよ」 #2⼤倉由揮 「今回から2025年モデルのマシンで参戦させてもらいました。新型マシンでの練習回数が少なかったので不安があったのですが、すごく乗り心地が良かったです。予選では2回転けてしまって11位通過と苦しい展開にはなったのですが、ヒート1は3位で終えることができました。ヒート2は巻き返したいと思っていたのですが、スタートで出遅れて、追い上げていったのですが前の3人のペースが早くて、自分の実力が足りなかったということを実感させられました。特に後半10分か15分くらいから単独走行になったのですが、そこで心が折れてしまったというか、自分に甘かった、自分に負けたなと感じています。次戦までやれることがまだまだありますし、前の3人をどう倒すかに集中していきます。第7戦、ネイションズ、最終戦とまだまだ吸収できるチャンスがあるのは嬉しいですし、最後までもっと頑張っていきたいと思います」…

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第6戦近畿大会(9/14-15開催)プレビュー

第5戦から約3ヶ月のインターバルを経て、9月14日〜15日にD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第6戦近畿大会が奈良県の名阪スポーツランドにて開催される。今季も残すところ3戦となり、今大会からチャンピオン争いがさらに激化していくだろう。 会場となる名阪スポーツランドはサンドコース。開けっぷりの良いアクセルワークや砂を巻き上げながらのコーナリングなど、アグレッシブな走りを見ることができる。また、山の地形を生かしたアップダウンの多いレイアウトで、タイトなコーナーも多いため、ライダー同士の接近戦も見ものだろう。 なお、今大会では公認クラスに加えて、JX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)、そして2st125クラスが併催される。キッズライダー達が繰り広げるバトルと、2st125ccマシンのエンジン音を響かせながら若手からベテランライダーが競い合う走りにも注目してほしい。 IA1 後半戦、拍車のかかるランキング争い IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われる。第5戦終了時点でのシリーズランキングを見ると、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が261ポイントでトップに立ち、2位には#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)が190ポイントでつけている。 また、#2⼤倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)と#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)が163ポイントで同率3位で並んでおり、残り3戦はランキングをかけた、熾烈を極めた戦いとなるだろう。 また、第5戦ではヒート1で#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)が2位に入り今季初表彰台を獲得。さらに#6⼤塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が3位に入賞し、第4戦から引き続き表彰台に登っている。インターバル明け、さらに実力を伸ばしている両者の活躍も見逃せない。 IA2 その差は33ポイント、加速するチャンピオン争い IA2クラスも30分+1周の2ヒート制で行われる。第5戦では#3中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)と#2横澤拓夢(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250R)が激しいトップ争いを展開し、ヒートごとに優勝を分け合った。第5戦終了時点で横澤が223ポイントでトップ、中島が33ポイント差の190ポイントで2位につけている。残り3戦でこの差がどう変動していくのか、チャンピオン争いは依然として油断できない状態が続いている。 また、第5戦では#6柳瀬⼤河(TKM motor…

日本代表選手がスポーツ庁へ表敬訪問

2024年9月9日、モトクロスの国別対抗戦「FIMモトクロス・オブ・ネイションズ」とトライアルの国別対抗戦「FIMトライアル・デ・ナシオン」に出場する日本代表メンバーが寺門成真スポーツ庁次長を表敬訪問しました。終始和やかな雰囲気で進み、1時間という時間の中で、各種目・大会の説明を行うとともに、大会に向けた意気込みを語りました。最後には各代表メンバーがパネルにサインを書き、寺門次長へ贈る場面も見られました。 訪問選手 FIMモトクロス・オブ・ネイションズ 日本代表ライダー 横山 遥希(よこやま はるき)選手 大倉 由揮(おおくら ゆうき)選手 大城 魁之輔(おおしろ かいのすけ)選手 横山 遥希選手コメント 「FIMモトクロス・オブ・ネイションズではMX2クラス/MXGPクラス/MXOPENクラスの3つがあり、僕はMX2クラスに参戦します。目標としては、予選からTOP10に入ることを目指します。また、チームとしてはここ数年決勝に駒を進められていない状況なので、決勝進出を狙っていきます。今年は全員24〜25歳という同世代のメンバーです。3人で過去最高位の6位を超えるという目標を達成したいと思います」 大倉 由揮選手コメント 「僕は250ccと450ccどちらのバイクでも出場できるMXOPENというクラスに参戦します。レベルが高いクラスではありますが、まずは予選通過を目標に、幼少期から競い合ってきた同世代メンバーと力を合わせて過去最高の走りをしたいです。僕らの世代の走りを通して、モトクロスを始めてみたい、将来このレースに挑戦したいという思いを持ってもらえるきっかけを作っていきたいと思います」 大城 魁之輔選手コメント 「僕自身ネイションズに出場するのが初めてなので、わからないことも多くありますが、自分が持っている力を全部出せるよう集中して挑みますそして日本代表ライダーとして良い走りをし、良い結果を持って帰ってきたいと思います」 FIMトライアル・デ・ナシオン 日本代表ライダー 小川 毅士(おがわ つよし)選手 黒山 陣(くろやま じん)選手 廣畑 伸哉(ひろはた しんや)選手 ※都合により欠席 小川 毅士選手コメント 「前に引き続き代表メンバーとして走らせていただきます。前回は僕を含めベテランを中心としたチーム構成でインターナショナルトロフィークラスに挑み優勝を獲得しました。一方今年は代表メンバーの中で僕が最年長で、デナシオンに初参戦する若い2人というメンバーになります。最年長として若手2人を引っ張って、金メダルを獲得できるよう頑張ります」 黒山 陣選手コメント 「トライアル・デ・ナシオン初参戦でとても緊張していますが、それを上回るほどのワクワク感があります。僕は今15歳で、大会の年齢制限によって排気量の小さい125ccの車両で参戦します。だからといって勝てないと言い訳はしたくないですし、日本代表として優勝目指して頑張ります」 寺門 成真 スポーツ庁次長 激励のお言葉…

D.I.D JMX 2024 R7 エントリーリスト

D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024 第7戦 TOKIO INKARAMI Super Motocross エントリーリスト公開! D.I.D JMX 2024 R7 観戦情報 IA1 IA2 IBOPEN レディース JX ジュニアクロス CX チャイルドクロス キッズ65 K65 Yamaha YZ125 bLU cRU Cup Honda CRF125F... ファンバイク IA1 No.氏名Name出身年齢チームメーカーマシン 1JAY WILSONJay WILSONAUS30YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAMYamahaYZ450FM 2大倉 由揮Yuki…

D.I.D JMX 2024 R6 近畿大会 エントリーリスト

D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024 第6戦 近畿大会 エントリーリスト公開! D.I.D JMX 2024 R6 近畿大会 観戦情報 IA1 IA2 IBOPEN JX CX K65 2st125 IA1 No.氏名Name出身年齢チームメーカーマシン 1JAY WILSONJay WILSONAUS30YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAMYamahaYZ450FM 2大倉 由揮Yuki OKURA大阪25Honda Dream Racing BellsHondaCRF450R 4内田 篤基Atsuki UCHIDA静岡28Yogibo MOUNTAIN RIDERSKawasakiKX450 5大城 魁之輔Kainosuke OSHIRO愛知24YSP浜松 with BABANASHOXYamahaYZ450F 6大塚 豪太Gota…

下田丈が第7戦に参戦! 先行発売のチケット購入で豪華特典も

9月28日〜29日に開催されるD.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocrossに、アメリカのAMAスーパークロス・プロモトクロス・スーパーモトクロスシリーズでトップランカーとして活躍を続ける下田丈選手が参戦することが決定しました。下田選手の参戦は2022年第6戦近畿大会以来の2年ぶりとなります。 また、 8月1日から第7戦の前売り券の先行発売が開始されます。 8月1日〜10日の間にチケットを購入した方には、特典として下田丈×HONDA限定オリジナルクリアファイルをプレゼント。さらに、同チケットを購入かつ29日に来場した方を対象に、抽選で1名の方に下田選手本人から愛用ヘルメットが贈呈されます。ここだけの豪華特典を手に入れるチャンスは見逃せません。 なお、本大会はYoutubeでのライブ配信はありません。ぜひ会場で全米トップクラスの走りをご観戦ください! 下田丈選手愛用ヘルメット 大会概要 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocross 日程:9月28日(土)〜29日(日) 会場:オフロードヴィレッジ(〒350-0846 埼玉県川越市中老袋295-5) チケット先行発売(特典付き)期間:8月1日~10日 チケット購入は以下URLから↓ https://eplus.jp/sf/word/0000065452

2024年FIMモトクロス・オブ・ネイションズの日本代表チームが決定

一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は、2024年10月4日(金)~6日(日)にイギリスの Matterley Basinで開催されるFIMモトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)へ日本代表チームを派遣することを発表しました。 モトクロス・オブ・ネイションズとはFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が年に一度開催するモトクロスの国別対抗戦。世界各国から代表チームが参戦し競い合います。日本代表チームの出場は2022年以来の2年ぶりとなります。 代表メンバーはD.I.D全日本モトクロス選手権IA1クラスに参戦する#2⼤倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)、#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)、#41横⼭遥希(HONDA Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)の3名です。大倉と横山はMXoNへ参戦した経験があり、今回が2度目の挑戦。大城は初参戦となりますが、海外での練習・レース経験があるライダーで、その活躍に期待がかかります。なお、各ライダーの参戦クラスは現在調整中とのことです。 前回日本代表チームはB決勝を戦い、総合24位という結果でレースを終えています。今年はA決勝進出、そして過去最高位となる総合6位を目指すとのこと。 また、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第6戦近畿大会と第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocrossで代表チームの壮行会の開催を予定しています。詳細はMFJウェブサイトにて更新されるということで、今後の情報も要チェックです。 大会概要 Monster Energy FIM Motocross of Nations 期 間:2024 年 10 月 4 日(金)~6 日(日) 会 場:イギリス/Matterley Basin…

(併催)全道モトクロス選手権第2戦千歳大会レポート

6月22日(土)〜23日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第5戦に併せて全道モトクロス選手権第2戦 千歳大会が行われた。今大会はIO/NA/ NB/ JX/NB85/K65/ CXの7クラスが併載された。 CX 阿部の安定感ある走りが光る チャイルドクロスはショートカットコースで行われた。フルサイズマシンによって作られたギャップの攻略が優勝への鍵となった。スタートからトップに立ち、安定した走りでレースをリードしていったのが#94阿部哲昇(マウンテンライダーズclub/スズキ DR-Z50)だ。その後ろには#131鈴木颯真(Team MFK/スズキ DR-Z50)が続き、阿部を追いかけていく。レース後に「ギャップが大きくてリヤタイヤが跳ね上がってしまうのがしんどかった」とコメントをした阿部だったが、荒れたコースでバイクを上手く乗りこなし好ペースでトップを快走していく。終盤には5秒ほど差を広げてそのままトップでゴール。阿部の安定感のある速さが光ったレースとなった。2位は鈴木、3位は#61菊池朗以(TEAM NFS With 55DESIGN/スズキ DR-Z50)という順位でフィニッシュ。 K65 転倒から巻き返した阿部が優勝 65ccのマシンで競い合うキッズ65クラスでは、チャイルドクロスとダブルエントリーで参戦した#94阿部哲昇(MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX65)がスタートで飛び出すと、そのまま後方との差を広げていく。しかし序盤で転倒を喫し2番手を走っていた#24門間大和(TEAM NFS/GASGAS MC65)がトップに踊り出る。門間がリードしていくかと思われたが、阿部が抜き返し再びトップへ浮上しそのままゴールを果たした。2位にはスタート直後に転倒した#3酒井力斗(FK Racing with RS J-1/ヤマハ YZ65)が怒涛の追い上げを見せて入賞。3位に門間という順位でレースを終えた。 NB85 鑓水がトップ争いを制して優勝を獲得 NB85クラスは、スタートで前に出た#3鑓水蔵(習志野レーシングクラブwith サドルバック/ホンダ CRF150RⅡ)と#7荻野正彦(チーム MISSION北海道/ホンダ CRF150RⅡ)のトップ争いが展開される。しかし、レースをリードしていた荻野が序盤で転倒し、戦線離脱。鑓水がトップに浮上しそのままトップを快走していく。萩野は順位を大きく落としたものの、周を重ねるごとにポジションを上げていき、レース終盤で2番手に浮上。惜しくもトップとの差を詰めることができなかったが追い上げる粘り強さを見せた。結果は1位鑓水、2位萩野、3位には安定して周回を重ねた#17高橋明日香(岩内レーシング/ホンダ CRF150)という順位となった。 JX 後方からのプレッシャーに打ち勝ち高木が優勝 ジュニアクロスは#15高木碧(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ85LW)が好スタートを決めてトップを快走。高木はD.I.D全日本モトクロス選手権でもJXに参戦し多くの優勝を獲得してきたライダーだ。今回のコースは初めて走るということだが、序盤から巧みなアクセルワークで後方を引き離しにかかる。一方2番手には地元のライダー#77鳴海翔英(室蘭レーシングwithコンセプト札幌/ヤマハ YZ85LW)がついていく展開。両者のラップタイム差はほとんどなく、鳴海も懸命に追いかけるが、髙木がリードを保ったままトップでチェッカーを受けた。2位となった鳴海は髙木と3秒差でフィニッシュ。3位には#25伊良皆龍翔(GASGAS MC85)が入賞した。 NB 会心の追い上げを見せた萩野が優勝…

【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024 第5戦 北海道大会】ビクトル・アロンソが初優勝、IA2は粘りの逆転劇が繰り広げられる

6月22日(土)〜23日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第5戦北海道大会が新千歳モーターランドで開催された。全日本選手権シリーズとしてはIAクラスのみ行われ、昨年と同様全道モトクロス選手権が併催された。また、スケジュールとしては土曜日にスポーツ走行、日曜日にタイムアタック予選と決勝レースが行われた。当日の天気は曇りで、コースはドライコンディション。砂埃が立たないようレース間で散水をしながらレースが進んでいった D.I.D全日本モトクロス選手権第5戦北海道大会 日時:2024年6月22日(土)〜23日(日) 会場:新千歳モーターランド(北海道) 天気:曇り 総入場者数:2208名 IA1 混戦の上位争い、ビクトル・アロンソが初優勝を獲得 IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。タイムアタック予選では#7能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)がクラス内唯一の1分39秒台を記録しトップで通過。2番手に#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)、3番手に#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)と続き、決勝では混戦が予想された。 ヒート1、スタートで前に飛び出したのはウィルソン。それに#4内⽥篤基(Yogibo MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX450)、#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)、能塚が続いていく。一方、第2コーナーでは数台が絡んだクラッシュが発生し、ビクトルや#41横⼭遥希(HONDA Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)らが最後方近くからの追い上げを強いられた。トップを走るウィルソンは序盤から差を広げていき、独走状態へ持ち込んでいく。その後ろでは内田、大城、能塚による2番手争いが拮抗し、6周目に能塚が大城をパスして3番手に浮上。そのままの勢いで内田を抜き去り、ポジションを2番手に上げる。一方大城も徐々に内田との差を詰めていき、レース中盤で3番手に浮上。内田も追い上げを試みるが、直後に転倒し順位を落とすこととなった。大城はその後も追い上げていきレース後半に能塚を捉えていく。熾烈な2番手争いが繰り広げられる中、能塚が転倒。リスタートに時間がかかり戦線離脱となった。結果は、安定した走りで独走状態を維持したウィルソンがトップでフィニッシュを果たした。2位には大城が入り、チーム移籍後初の表彰台を獲得。3位には着実に追い上げ続けた#6⼤塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が入賞した。 ヒート2では一度スタートしたものの、反応しなかったスターティングマシンがあったということで赤旗が振られ、レースは再スタートとなる。仕切り直しとなったスタートでホールショットを獲ったのは横山。しかし同じく好スタートを決めたビクトルが第3コーナーで先頭に躍り出る。なお、ウィルソンはスタートで出遅れ4番手からトップを追いかけていく展開となった。レースが3周を過ぎるころ、ビクトル、能塚、横山、ウィルソンの順でトップグループが形成されていく。ビクトルがリードを広げる中、能塚に横山が迫り激しい2番手争いを繰り広げる。一方4番手を走行していたウィルソンは転倒し、上位3名との差が15秒近く開くこととなった。レース後半、ビクトルは2番手との差をさらに広げて単独走行へと持ち込んでいく。一方、2番手争いはさらに接戦となっていく。横山が能塚にアタックを繰り返し一時2番手の座を奪うも、直後に転倒しコースアウト。即座に復帰するがその差は10秒近くに開いていた。結果、最後までミスなく逃げ切ったビクトルが自身初優勝を飾り、2位は能塚、3位には横山、4位にウィルソンという結果となった。 #1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM) 「ヒート1はスタートから前に出れて、スピードや気持ちのコントロールなど全てがスムーズにいったと思う。全体的に落ち着いてレースができてとても嬉しかった。ヒート2については、赤旗が出る前はホールショットから良いペースで走れていた時に再スタートになった。そこで改めて集中力を高めることに苦戦してしまい、スタートで出遅れてしまった。4番手から追い上げていく中でも前のライダーを抜かそうと意識が早まっていたと思う。ジャンプの飛び出しでリヤタイヤが跳ね上がってクラッシュしてしまって、その後はもう体力が残っていない状況で、4番手を維持することに精一杯だった。悔しい結果となったけど、次戦までのインターバルで気持ちをリセットして、後半戦に挑んでいくよ」 #33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS…

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第5戦北海道大会 会場周辺情報

全日本モトクロス選手権は、北は北海道、南は熊本県まで全国各地で開催されます。遠方の方は特に、会場周辺にどんな施設があるかわからないという方も多いと思います。周辺のお店を知っておくことで、観戦に行くことがもっと楽しくなるはず。 おすすめスポット8選 1. 空港内で全てを満喫できる、新千歳空港温泉 9.2km 2. お湯の良さに定評あり、天然温泉くるみの湯 12km 3. 2種類のお湯に岩盤浴やサウナも揃う、えにわ温泉ほのか 15.7km 4. ジンギスカンの食べ比べもできる、ながぬま温泉 35.9km 5. スープカレーを食べるなら、アジアンバー ラマイ 千歳店 9.6km 6. こだわりの豚丼とそばが絶品、炭焼豚丼 空海 22.4km 7. 全29種類。ご当地食材を使った釜飯を味わう、旬のお料理・釜めし いちえ 19.4km 8. サーモン好きは見逃せない、道の駅サーモンパーク千歳 9.8km 1. 空港内で全てを満喫できる、新千歳空港温泉 9.2km 新千歳モーターランドから車で13分ほどの場所にある新千歳空港。その国内線ターミナルビルには温泉が入っており、露天風呂と内風呂、サウナを完備しています。また、食事処やマッサージなどを受けることができる癒処、ゆったりくつろげる休処、漫画などの本が読み放題の遊処もあり、レース終わりの疲れを癒すことができます。 施設名新千歳空港温泉住所北海道千歳市美々新千歳空港国内線ターミナルビル4F電話番号0123-46-4126受付時間:9:00~21:00駐車場あり営業時間午前10:00~翌9:00(最終受付午前7:30)定休日年2回、法定設備点検のため、休館日ありURLhttps://www.new-chitose-airport-onsen.com/ルート案内→会場からのルート案内 2. お湯の良さに定評あり、天然温泉くるみの湯 12km 天然温泉くるみの湯は新千歳モーターランドから車で20分ほどの位置にあります。ここは元々組合員や有料の市民農園利用者だけが利用できる福利厚生施設でしたが、2017年に一般客を受け入れる公衆浴場としてリニューアルしました。お湯はアルカリ性単純温泉で、ぬるぬるとした肌触りが特徴です。美肌に効果があり、お湯の良さに関して評判が高い温泉です。 施設名天然温泉くるみの湯住所北海道千歳市根志越59-13電話番号0123-24-5531駐車場あり営業時間12:00〜21:00(最終入場20:30)定休日無休料金大人/800円、小人/400円※17:00以降大人500円/小人250円個室(7.5畳)1部屋1時間1,000円URLールート案内→会場からのルート案内 3. 2種類のお湯に岩盤浴やサウナも揃う、えにわ温泉ほのか…

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第5戦北海道大会(6/22-23開催)プレビュー

2024年6月22日(土)〜23日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第5戦北海道大会が開催される。北海道大会といえば、昨年10年ぶりに全日本モトクロス選手権が行われ注目を集めたラウンドだ。今大会も昨年と同様IAクラスのみの開催で、全道モトクロス選手権(IO、NA、 NB、 JX、NB85、 K65、 CXクラス)と併催するかたちで行われる。 会場の新千歳モーターランドは新千歳空港から車で10分ほどとアクセスしやすい場所に位置している。コースは火山灰を含んだサラサラとした土質で、コース幅が広いためスピードが乗りやすく、上りコーナーや逆バンクなど起伏を生かしたテクニカルなセクションも多い。さらに、16mのジャンプや30mのテーブルトップもあり、観客はライダーの迫力ある走りを目の前で楽しむことができる。なお、22日はフリープラクティスのみ行われ、23日にタイムアタック予選と決勝が開催される。ライダーたちがコースをどう攻略するか、フリープラクティスから観戦することで決勝レースをより楽しめるだろう。 IA1 ウィルソン復活、その背後に迫るのは IA1クラスでは、不動の王者として他を圧倒している#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が第3戦で表彰台を逃し、悔しさを滲ませた。しかし、その悔しさをバネとし、自身を見つめ直して挑んだという第4戦では見事全ヒート優勝を達成。彼は今、さらに強さを増している。 一方、#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)も第4戦でその調子の良さを示した。荒れた路面を攻略し、ウィルソンをも上回るラップタイムを記録。15分+1周という短いレース時間の中で、トップまで6秒あった差をレース終盤には1秒ほどにまで縮めてみせている。また、ヒート3で今季初表彰台を獲得した#6⼤塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)の活躍も著しく、勢いのある走りで会場を沸かせた。着実に自身の課題を攻略し、ウィルソンとの差を縮める彼らの走りから目が離せない。 さらに、昨年北海道大会でIA2クラスにスポット参戦したベテランライダー#45勝谷武史(カワサキ KX450)が、今大会はIA1クラスに参戦する。昨年はスタートからトップグループを走行し表彰台争いを展開。惜しくも表彰台に立つことはできなかったが、その実力の高さを見せつけた。IA1クラスではどんな走りを見せてくれるのだろうか。 なお、勝谷はオーストラリアのスーパークロス選手権に参戦していた経験もある。IA1クラスではウィルソンがオーストラリア出身であり、#41横⼭遥希(HONDA Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)は現在日本とオーストラリアを行き来しながら現地のモトクロス選手権に参戦している。オーストラリアにゆかりのある3人のバトルにも注目だ。 IA2 横澤がランキングトップでリードを広げる IA2クラスは第4戦で#2横澤拓夢(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250R)が2ヒートとも序盤からトップをキープして完全優勝を果たした。荒れた路面への対応力や走りの安定感はクラスの中でも群を抜いており、その存在感を改めて示すこととなった。これによりポイントランキングでは2位の#3中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)との差を33ポイントにまで引き離した。なお、昨年の北海道大会を振り返ると、横澤はIA2クラスで初優勝を飾っている。今大会もその活躍にも期待が高まる。 また、ポイントランキングで横澤を追う中島は、第4戦ヒート1で2位を獲得したものの、1位に届かず悔しさを滲ませていた。さらにヒート2ではDNFとこちらも悔しい結果に終わったが、その分今大会に向けて調整してくるだろう。年間チャンピオンをかけた横澤とのバトルは見逃せない。 第4戦では#15佐々⽊麗(Kawasaki PURETECH Racing/カワサキ…