2024年10月4〜6日、イギリス・マターリーベイジンにてモトクロスの国別対抗戦「Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)」が行われた。日本代表チームは横⼭遥希(MX2クラス)、⼤倉由揮(MX Openクラス)、そして怪我で欠場となった⼤城魁之輔に代わって渡辺祐介(MXGPクラス)の3名で挑んだ
いよいよ今週末。Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)
グリッド選びのオーダーは2番。好条件で予選に挑む
4日金曜日にはオープニングセレモニーや各国のパレード、予選のスターティンググリッドを選ぶ順番を決めるくじ引きが行われた。1レースにつき約40台が出走するMXoNで予選を通過するには、スタートでいかに前に出ることができるかが勝負の分かれ目となる。くじ引きによって決定されたゲートピック、なんと日本は2番目。運が味方につき、予選に挑んだ。
予選日となる5日土曜日の天気は晴れ。コースコンディションはドライに見えたが、柔らかい土質で、周回するごとにコースは荒れ、深くて長いわだちができていく。日本代表メンバーに聞くと「難しい」「経験したことのないテクニカルな路面」とコメント。各予選、トップを走るライダーですら荒れた路面に苦戦している様子で、その難易度の高さが伝わってくる。
最初の予選はMXGPクラス。渡辺祐介はスタートで8番手あたりにつける反応の良さを見せ、1周目を12番手で戻ってくる。その後14番手を走るが、転倒しポジションを大きく落としてしまい、結果31位でフィニッシュを果たした。
予選2組目はMX2クラスだ。横⼭遥希はスタートこそ出遅れたが、1コーナーの処理が上手くいき、1周目で7番手につける。好調な滑り出しであったが、途中で転倒し、結果は14位となった。
最後の予選はMX Openクラス。日本チームのこれまでの結果を見ると、渡辺が31位/横山が14位で、日本は合計44ポイントであった。MXoNの予選はチームの3人のうち最低順位の1名を除いた順位を合計し、一番合計ポイントが少ないチームから1位、2位と順位が振られていく。予選を通過するには、大倉が渡辺を上回りジャンプアップする必要がある。
大倉は練習時にわだちや荒れた路面にかなり苦戦していた。何箇所か飛んでいないジャンプも見られたが、予選では路面を攻略し、ジャンプも全てクリア。練習時と比べて10秒以上ラップタイムを上げて予選を走行した。1周目で18番手につけ、その後も順位を落とすことなくレースを進め、序盤から1つ順位を上げ17位でチェッカーとなった。
予選を終え、日本は31ポイント(横山14位+大倉17位)を獲得。エストニアと同点で、どちらかが予選通過ラインとなる19位になるという状況であったが、ポイントに加算しなかった1レースの順位がエストニアよりも下位だったため、日本は20位。あと一歩というところでA決勝への進出は逃した。なお、日本チームはB決勝へと駒を進め、A決勝進出ができる1枠(B決勝優勝)をかけて競うこととなった。
波乱の幕開け。追い上げのB決勝は8位で終える
決勝日となる6日、日曜日、日本チームはウォームアップ(公式練習)を終えてB決勝に挑んだ。コースは一度整備され、全面にできていたわだちが平らになっていたが、練習の時点でわだちが再び掘られていた。
B決勝には、予選を通過できなかったチーム全員で出場しチーム内上位2名の合計順位で競う。排気量の差は関係なく、レースで良い結果を残したチームがA決勝へと進むことができる。日本は20位と、B決勝に進んだチームの中では予選でトップの成績を出している。しかし、全体の予選結果を見ると、日本と1ポイント差でニュージーランド、5ポイント差でスウェーデン、6ポイント差でラトビアがつけており、A決勝への1枠をかけたバトルは激戦となった。
日本チームの目標は「スタートから前に出て、A決勝に進む」こと。グリッドはチームで話し合った結果、一番予選の順位が良い横山がイン側、大倉が真ん中、そして渡辺がアウト側の位置につけてスタートした。
スタート直後、横山は少し出遅れるが、1コーナーで抜け出し1周目を10番手で走行する。渡辺も後に続き18番手につくが、1周目に他者との接触で転倒し順位を落としてしまう。
一方、大倉はスタート直後の1コーナーで前を走るライダーのリヤタイヤに引っかかり転倒を喫する。身体を強く打ちつけたことで再スタートはならず、そのままリタイヤとなる。これにより、決勝進出するには横山と渡辺がどこまで追い上げることができるかが鍵となった。
荒れた路面に転倒するライダーも多い中、横山は安定感のある走りでポジションをアップし6位。渡辺は転倒時の影響でハンドルが曲がり、上手く追い上げることができず27位でゴールを果たした。日本は合計33ポイントで8位。A決勝へ進出することは叶わなかったが、悔しさや他国との差、日本の今の現状を知ることができた大会となった。チームとライダーたちはすでに来年に目を向けている。これからさらに強くなっていく日本チームに、今後も注目していてほしい。
横⼭遥希
「B決勝、結果から言うと僕は6位で、大倉選手がスタートでクラッシュしてリタイア。渡辺選手は27位で、A決勝に進むことはできませんでした。個人としては、全ての力を出し切った、悔いの残らないレースでしたが、欲を言えばトップ5に入りたかったです。スタートは1番イン側を選んだのですが少し出遅れてしまって、1周目10番手くらいで戻ってきました。追い上げる中でパッシングポイントはあまり決めていなかったです。ただコーナーにあるわだちの中にフックのある、引っかかりやすいラインがあったので、そこをどう避けてスムーズに乗るかということに集中して走りました。自分の走りに点数をつけるとしたら……75点ですかね。力を出し切れましたが、予選では転倒してしまって順位を落として、自分のミスでA決勝に進めなかったなという気持ちもあるので、残りの25点は次にクリアしたい部分です。
応援してくださった皆さん、ありがとうございました。今回もA決勝に進むことはできませんでしたが、良い部分も悪い部分も受け止めてまた来年挑戦したいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします」
⼤倉由揮
「スタートで前に出て決勝に進むんだ、と強い気持ちを持って挑みましたが、スタート直後に前にいるライダーのリヤタイヤに引っかかってクラッシュしてしまいました。その時に地面に叩きつけられたことで再スタートもできず、レースを終えて、率直に言うと悔しいです。もっと走りたかったですし、僕がスタート決めて頑張れば決勝に行ける可能性もあったと思うので、そのチャンスを台無しにしてしまったなと感じています。
今回ネイションズに向けてメッセージをくれたり、日本からイギリスに来て直接応援してくれた方々も多くて、その皆さんの応援があったからここまで頑張れました。しかし、それを決勝に繋げられなかったのは申し訳なく思います。今回の参戦を通して自分なりに得られたものはたくさんありますし、とにかく悔しいという気持ちが今は強いので、もっともっとレベルアップして、もう一度この舞台に立たせてもらえる時には、決勝で最高の走りをできるように頑張っていきます。これからも応援よろしくお願いします」
渡辺祐介
「急遽の参戦で、身体の調子も整い切れていない中での参戦でした。横山選手と大倉選手が良い結果を残す中、僕ももっと貢献できたらという思いが残っています。最終的にB決勝で終えることとなり、チームジャパンとしては総合27位。多くの方に応援していただいたのに、その期待に応えることができず申し訳ないです。ただ、今回出場させていただいたことで、世界の壁の厚さを思い知り、自分にとってもチームにとっても成長できる大会になりました。来年はしっかり予選通過できるように、世界で戦えるように、成長していきます。帰国後は全日本モトクロス選手権最終戦が控えています。会場でぜひ応援よろしくお願いします」
なお、A決勝は3ヒート行われ、レース1(MXGPとMX2)ではティム・ガイザーが独走状態に持ち込み優勝。レース2(MX2+MX OPEN)では、序盤でトップに立ったジェット・ローレンスが勝利を飾った。最後のヒートとなるレース3(MXGP+MX OPEN)では、序盤こそイーライ・トマックがトップを守っていくが、ガイザーが前に出ると、さらにレース終盤にはジェットがトップに浮上。しかし最終ラップ、チェッカーを受ける直前にガイザーがジェットを抜き去り優勝を獲得。最後まで油断のできない白熱したバトルが繰り広げられた。A決勝を見事制したのはMXoN初優勝となるチームオーストラリア。世界のトップライダーたちによる対抗戦は2日間の幕を閉じた。
2024年10月4〜6日にイギリスのMatterley Basinで開催されるMonster Energy FIM モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)へ参戦予定の日本代表メンバーについて変更があります。
#12渡辺祐介選手(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)
変更があったのはMXGPクラスへの参戦ライダー。当初予定していた大城魁之輔選手(YSP浜松 with BABANASHOX)がレース中の負傷により欠場、急遽その代役として渡辺祐介選手(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM)が参戦することになります。変更後のチームメンバーは以下の通りです。
日本代表チーム
MXGP(450cc)※ライダー変更 渡辺祐介(WATANABE YUSUKE) 28歳 YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM 所属
渡辺 祐介
MX2(250cc) 横山遥希(YOKOYAMA HARUKI) 25歳 Honda Dream Racing LG 所属
横⼭ 遥希
MXOPEN (450cc) 大倉由揮(OKURA YUKI) 25歳 Honda Dream Racing…
9月28日〜29日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第7戦 TOKIO INKARAMI Super Motocrossが埼玉県にあるオフロードヴィレッジにて開催される。会場は川越インターから車で約25分、川越駅からバスで約35分と、首都圏からアクセスしやすい場所に位置している。
ランキング争いの行方も見逃せないが、今大会で注目すべきポイントのひとつがアメリカで活躍を続ける#030下田丈(Team Honda HRC/ホンダ CRF450R)の参戦だろう。彼はAMAスーパークロス/プロモトクロス/スーパーモトクロスシリーズの250クラスで上位を競っている唯一の日本人ライダーで、今回IA1クラスにスポット参戦する。世界でトップを競う彼の走りを間近で見れるチャンスは見逃せない。
また、コースレイアウトが大幅に変更されているのも見どころの一つだ。新レイアウトはこれまでのモトクロスコースとは異なり、スタジアムやアリーナといった屋内会場に作られるスーパークロスのコースを模している。直線距離が短くジャンプやタイトコーナーが多いのが特徴で、ライダーにはコーナリングや上に高く飛ぶダイナミックなジャンプをこなすテクニックが求められる。各ライダーがどのように攻略していくのか、その走りに期待がかかる。
さらに、今大会は公認クラスに加えてJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)、そして、ヤマハ発動機株式会社が若手ライダーの育成を目的に企画したYamaha YZ125 bLU cRU Cupや、Honda CRF125F ワンメイクミーティング、ファンバイククラスも併せて行われる。各クラスを通して、キッズライダーたちの熱いバトルやレースの楽しさを感じることができるだろう。
IA1
下田丈がスポット参戦、ジェイ・ウィルソンはチャンピオン獲得に王手
気になるシリーズランキングはポイントリーダーの#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が第6戦を終えた時点で306ポイントを獲得し、2位の#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)に71ポイント差をつけている。そのため、今大会で横山とのポイント差を56ポイント以上にキープできた場合、最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンが決定する。
第7戦に向けてウィルソンは「コースレイアウトがスーパークロストラックのように変わるということで、日本のライダーにも僕にとっても新たな経験になると思っている。僕自身これまでスーパークロスのレースに出場したりテストを重ねた経験が多くあるから、今回はそれが生かされると思うし、走るのが楽しみだよ。下田丈選手の参戦も楽しみだね。一緒に走ることはもちろん、前回スポット参戦をしていた2年前と比べてライダーたちのレベルが上がってきていると思うから、そこに対して彼がどう感じるかというのも楽しみだよ」とコメント。
さらに、第6戦では横山がウィルソンとのバトルを制して優勝を獲得している。#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)もヒート2ではレース前半でトップを快走するなど優勝争いも激しく、最後まで見逃せない展開となるだろう。
ウィルソンのコメントにもあるようにIA1クラスには下田丈がスポット参戦する。下田は2022年第6戦近畿大会でもIA1クラスにスポット参戦をしており、ヒート2では最後尾からわずか5周ほどでトップに立つ凄まじい追い上げを見せた。今大会はどんなレースを繰り広げるのか、世界トップクラスの走りをぜひ目の当たりにしてほしい。
IA2
16ポイント差に縮まるチャンピオン争い
IA2クラスはチャンピオン争いが接戦となっている。第6戦前は33ポイント差であった#3中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ…
10月19〜20日に宮城県のスポーツランドSUGOにて開催されるD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第8戦 第62回MFJ-GP モトクロス大会に、フェルッチョ・ザンキがTeam HRCより参戦すると発表されました。
フェルッチョ・ザンキはイタリア出身のライダーで現在18歳。2024年からTeam HRCに加入した若手のライダーです。今季からFIMモトクロス世界選手権MX2クラスにシリーズを通して参戦し始め、第19戦中国GP終了時点でランキング10位につけています。
今回フェルッチョ・ザンキが参戦するのは450ccで競い合うIA1クラス。D.I.D全日本モトクロス選手権に参戦するのは初めてということで、どんなレースを繰り広げるのか注目が集まります。
第5戦から約3ヶ月のインターバルを経て、9月14日〜15日にD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第6戦近畿大会が奈良県の名阪スポーツランドにて開催される。今季も残すところ3戦となり、今大会からチャンピオン争いがさらに激化していくだろう。
会場となる名阪スポーツランドはサンドコース。開けっぷりの良いアクセルワークや砂を巻き上げながらのコーナリングなど、アグレッシブな走りを見ることができる。また、山の地形を生かしたアップダウンの多いレイアウトで、タイトなコーナーも多いため、ライダー同士の接近戦も見ものだろう。
なお、今大会では公認クラスに加えて、JX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)、そして2st125クラスが併催される。キッズライダー達が繰り広げるバトルと、2st125ccマシンのエンジン音を響かせながら若手からベテランライダーが競い合う走りにも注目してほしい。
IA1
後半戦、拍車のかかるランキング争い
IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われる。第5戦終了時点でのシリーズランキングを見ると、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が261ポイントでトップに立ち、2位には#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)が190ポイントでつけている。
また、#2⼤倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)と#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)が163ポイントで同率3位で並んでおり、残り3戦はランキングをかけた、熾烈を極めた戦いとなるだろう。
また、第5戦ではヒート1で#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)が2位に入り今季初表彰台を獲得。さらに#6⼤塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が3位に入賞し、第4戦から引き続き表彰台に登っている。インターバル明け、さらに実力を伸ばしている両者の活躍も見逃せない。
IA2
その差は33ポイント、加速するチャンピオン争い
IA2クラスも30分+1周の2ヒート制で行われる。第5戦では#3中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)と#2横澤拓夢(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250R)が激しいトップ争いを展開し、ヒートごとに優勝を分け合った。第5戦終了時点で横澤が223ポイントでトップ、中島が33ポイント差の190ポイントで2位につけている。残り3戦でこの差がどう変動していくのか、チャンピオン争いは依然として油断できない状態が続いている。
また、第5戦では#6柳瀬⼤河(TKM motor…
2024年9月9日、モトクロスの国別対抗戦「FIMモトクロス・オブ・ネイションズ」とトライアルの国別対抗戦「FIMトライアル・デ・ナシオン」に出場する日本代表メンバーが寺門成真スポーツ庁次長を表敬訪問しました。終始和やかな雰囲気で進み、1時間という時間の中で、各種目・大会の説明を行うとともに、大会に向けた意気込みを語りました。最後には各代表メンバーがパネルにサインを書き、寺門次長へ贈る場面も見られました。
訪問選手
FIMモトクロス・オブ・ネイションズ 日本代表ライダー
横山 遥希(よこやま はるき)選手 大倉 由揮(おおくら ゆうき)選手 大城 魁之輔(おおしろ かいのすけ)選手
横山 遥希選手コメント 「FIMモトクロス・オブ・ネイションズではMX2クラス/MXGPクラス/MXOPENクラスの3つがあり、僕はMX2クラスに参戦します。目標としては、予選からTOP10に入ることを目指します。また、チームとしてはここ数年決勝に駒を進められていない状況なので、決勝進出を狙っていきます。今年は全員24〜25歳という同世代のメンバーです。3人で過去最高位の6位を超えるという目標を達成したいと思います」
大倉 由揮選手コメント 「僕は250ccと450ccどちらのバイクでも出場できるMXOPENというクラスに参戦します。レベルが高いクラスではありますが、まずは予選通過を目標に、幼少期から競い合ってきた同世代メンバーと力を合わせて過去最高の走りをしたいです。僕らの世代の走りを通して、モトクロスを始めてみたい、将来このレースに挑戦したいという思いを持ってもらえるきっかけを作っていきたいと思います」
大城 魁之輔選手コメント 「僕自身ネイションズに出場するのが初めてなので、わからないことも多くありますが、自分が持っている力を全部出せるよう集中して挑みますそして日本代表ライダーとして良い走りをし、良い結果を持って帰ってきたいと思います」
FIMトライアル・デ・ナシオン 日本代表ライダー
小川 毅士(おがわ つよし)選手 黒山 陣(くろやま じん)選手 廣畑 伸哉(ひろはた しんや)選手 ※都合により欠席
小川 毅士選手コメント 「前に引き続き代表メンバーとして走らせていただきます。前回は僕を含めベテランを中心としたチーム構成でインターナショナルトロフィークラスに挑み優勝を獲得しました。一方今年は代表メンバーの中で僕が最年長で、デナシオンに初参戦する若い2人というメンバーになります。最年長として若手2人を引っ張って、金メダルを獲得できるよう頑張ります」
黒山 陣選手コメント 「トライアル・デ・ナシオン初参戦でとても緊張していますが、それを上回るほどのワクワク感があります。僕は今15歳で、大会の年齢制限によって排気量の小さい125ccの車両で参戦します。だからといって勝てないと言い訳はしたくないですし、日本代表として優勝目指して頑張ります」
寺門 成真 スポーツ庁次長 激励のお言葉…
9月28日〜29日に開催されるD.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocrossに、アメリカのAMAスーパークロス・プロモトクロス・スーパーモトクロスシリーズでトップランカーとして活躍を続ける下田丈選手が参戦することが決定しました。下田選手の参戦は2022年第6戦近畿大会以来の2年ぶりとなります。
また、 8月1日から第7戦の前売り券の先行発売が開始されます。 8月1日〜10日の間にチケットを購入した方には、特典として下田丈×HONDA限定オリジナルクリアファイルをプレゼント。さらに、同チケットを購入かつ29日に来場した方を対象に、抽選で1名の方に下田選手本人から愛用ヘルメットが贈呈されます。ここだけの豪華特典を手に入れるチャンスは見逃せません。
なお、本大会はYoutubeでのライブ配信はありません。ぜひ会場で全米トップクラスの走りをご観戦ください!
下田丈選手愛用ヘルメット
大会概要
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocross 日程:9月28日(土)〜29日(日) 会場:オフロードヴィレッジ(〒350-0846 埼玉県川越市中老袋295-5) チケット先行発売(特典付き)期間:8月1日~10日 チケット購入は以下URLから↓
https://eplus.jp/sf/word/0000065452
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全日本モトクロス選手権が行われる会場周辺にはどんな施設があるのでしょうか? オフロードヴィレッジの近くには海鮮が美味しいお店や、天然温泉、バイクショップが揃っています
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サウナに定評あり、小江戸温泉KASHIBA
穴場の天然温泉 小さな旅 川越温泉
市場ご飯が食べられる、埼玉川越総合地方卸売市場
会場の近場で海鮮を食られる、埼玉漁港の海鮮食堂そうま水産上尾店
お肉なら、ステーキ宮川越店
オフビライダー御用達、フライングガーデン 川越埼玉医大前店
オフロードを始めたいなら、ウエストポイント本店
実はオフロードパーツも豊富、ナップス埼玉店
T.E. SPORT
モトショップ鷹
1. サウナに定評あり、小江戸温泉 KASHIBA 3.5km
全10種類の温泉があり、サウナにも定評がある「小江戸温泉 KASHIBA」。レストランやカフェでは川越近郊で採れた食材を活かした季節のメニューを食べることができ、川越のお土産を買える土産処もあります。さらに、畳や個室の休憩所もあり、レース後の疲れを癒す場所としてピッタリです。
施設名小江戸温泉 KASHIBA住所〒350-0857 埼玉県川越市松郷1313-1電話番号049-277-4126(代)駐車場約300台(無料)営業時間10:00~24:00(最終入館受付 23:00)定休日休館日は、HPのお知らせにてご案内館内施設天然温泉岩盤浴江戸の台所(レストラン)十三里(カフェ)癒処ゆるり休憩所料金大人(中学生以上):1,300円(平1000円)小人(4歳以上〜小学生):500円乳幼児(4歳未満):300円URLhttps://kashiba-onsen.jp/ルート案内→会場からのルート案内
2. 穴場の天然温泉 小さな旅 川越温泉 10km
9種類のお風呂と3種類のサウナがある「小さな旅 川越温泉」。天然温泉をゆったり楽しむことができます。お食事処も休憩所も完備されています。会場から少し距離はありますが、「小江戸温泉 KASHIBA」が混雑していた場合の穴場としておすすめです。
施設名小さな旅 川越温泉住所〒350-1112 埼玉県川越市上野田町41−7電話番号049-249-4126駐車場約150台(無料)営業時間9:00〜24:00平日10:00〜24:00定休日年中無休館内施設天然温泉 9種のお風呂3種のサウナ癒やし処「爽楽」カットサロン「髪美粧」お食事処「小江戸屋」お休み処料金大人会員(中学生以上):850円(平日750円)大人一般(中学生以上):950円(平日850円)小人(3歳以上〜小学生):450円URLhttp://www.kawagoe-onsen.com/ルート案内→会場からのルート案内
3. 市場ご飯が食べられる、埼玉川越総合地方卸売市場 15km
オフロードヴィレッジから車で35分ほど行くと、青果や水産物の卸売市場「埼玉川越総合地方卸売市場」があります。施設内では新鮮な食材が一般小売されているだけでなく、食事処があり、海鮮丼や牡蠣といった新鮮な市場ご飯を食べることができます。営業時間は店舗によって異なるため、お店に確認してから行くことをおすすめします。
施設名埼玉川越総合地方卸売市場住所埼玉県川越市大字大袋650番地電話番号049-240-2246駐車場多数あり食事処営業時間店舗に準ずる(詳細は以下をチェック)…
2024年3月30〜31日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024が、埼玉県にあるオフロードヴィレッジで幕を開ける。会場は川越駅からバスで約35分、川越インターから車で約25分と、首都圏からのアクセスがしやすいのが魅力的だ。コースの特徴としては、アップダウンが少なく、リズムセクションやテーブルトップなど趣向が凝らされたセクションが設けられていることが挙げられる。今回はジャンプやS字コーナーが新設されたりと、2023年とはまた違うレイアウトとなっている。タイトなコーナーが多いため、全体を通してスムーズに走るコーナリングのテクニックがライバルと差をつける鍵となるだろう。
また、今回は公認クラスとなるIA1・IA2・LMX・IBの他に、キッズライダーたちが競い合うJX・K65・CX、そしてライセンスを持っていれば誰でも出場可能なエンジョイクラスとファンバイククラスが併催される。そのため、通常は土曜日に予選、日曜日に決勝というスケジュールであるところ、土曜日は併催クラスの予選と決勝+IBクラスの予選、日曜日はその他公認クラスの予選と決勝というスケジュールで開催される。
なお、予選は公式練習兼タイムアタック形式でおこなわれる。ライダーたちは各々のタイミングでトップタイムを狙うことができ、周りの様子をうかがいながらアタックするライダー達の駆け引きは見ていて面白いだろう。
IA1
横山とビクトルの参戦で新たな風が吹く
2024年最大のトピックは、#41横山遥希(HONDA DREAM RACING LG/ホンダ CRF450R)と#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)の参戦だろう。横山は2019/2020年全日本モトクロス選手権IA2クラスで2年連続チャンピオンを獲得した経歴を持ち、その後オーストラリアに拠点を移すと、オーストラリア選手権で3位表彰台を獲得するなど活躍を続けてきた。そんな彼が全日本モトクロス選手権に参戦するのは3年ぶり。海外でさらに鍛え上げられたその走りに注目が集まる。一方、ビクトルはスペイン出身の20歳という勢いのあるライダーだ。2023年にIA2クラスに参戦すると、他のライダーを圧倒する速さでチャンピオンを獲得。その勢いと実力には目を見張るものがある。両者ともにこれまで乗ってきた250ccマシンから450ccマシンに乗り換えての参戦となり、新たな環境でどんな活躍を見せるのか、多くの注目が集まる。
また、IA1クラスには不動の王者、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)がいる。彼は2023年に450ccマシンに乗り換えてIA1クラスに参戦すると、1年目にして全23ヒート中22勝を果たしチャンピオンを獲得した。今季タイトル防衛に挑む彼に話を聞くと「450ccマシンに乗り換えて2年目ということで、マシンに慣れて自分の強みを高める練習ができている」と話す。今季も彼の独壇場となるのか、他ライダーがそれを防ぐのか、トップ争いは見逃せない。
なお、2023年シリーズランキング2位の#2大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)は、オフシーズンの間にヨーロッパで1ヶ月間のトレーニングを積んできた。日本人ライダー最上位の実力を誇る彼が、海外遠征を経てどう成長しているのか、こちらも注目だ。
IA2
先に1勝をあげるのは誰か
IA2クラスはトップを争うライダーたちの実力が拮抗している。2023年には、開幕戦で全ヒート異なるライダーが優勝を獲得したり、初優勝や初表彰台を獲得したライダーが多く現れた。トップライダーたちの実力が近いからこそ、ライバル同士の白熱したバトルが見どころの一つとなる。
中でも注目は、2023年IA2クラスシリーズランキング2位を獲得した#2横澤拓夢(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250R)だ。昨年第5戦で優勝を飾ると、最終戦ではビクトルとチャンピオンを巡りバトルを繰り広げた。今季については「ライバルは多いですが、絶対に負けないです」と自信を示している。
一方、#3中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)と#4鴨田翔(Kawasaki Plaza 東⼤阪/カワサキ KX250)はオフロードヴィレッジが地元のライダー。地元大会での1勝に期待が高まる。
また、IA2クラスには毎年IBクラスなどから昇格してくるルーキーライダーが多く参戦する。彼らが開幕戦からどんな活躍を見せてくれるのかも注目ポイントの一つだ。今大会は、2023年IBクラスチャンピオンの#01住友睦⺒(bLUcRUフライングドルフィンサイセイ/ヤマハ YZ250F)をはじめとするルーキーライダーが10人エントリー。さらに、2023年近畿モトクロス選手権ナショナルクラスチャンピオンの#43吉⽥琉雲(Bells…
2024年3月30日(土)〜31日(日)の全日本モトクロス選手権シリーズ2024開幕に向けて、全日本モトクロスレディースクラスの注目ライダーをピックアップ
2024年3月30日(土)〜31日(日)、全日本モトクロス選手権シリーズ2024が開幕します。新シーズンは、ライダーが移籍したりクラスをステップアップしたりと、各クラスの顔ぶれが変わります。レディースクラスを見ると顔ぶれに大きな変化はないものの、本田七海(ほんだななみ)がマシンを乗り換えるなど、これまでとはまた違うバトルが見れるでしょう。
3度チャンピオンに輝いた女王、川井麻央
レディースクラスでトップに君臨するのが川井麻央(かわいまなか)です。現在21歳と若いライダーですが、その経歴を遡ると、初めて表彰台に登ったのは2017年。当時まだ14歳という若さで初優勝を飾りました。14歳での優勝は2006年の安原さやに並ぶ最年少記録となります。その後3年間は振るわなかったものの、着実に実力を高めていき、他を寄せ付けない強さで2020・2021年と2年連続チャンピオンを獲得。特に2020年はレディースライダー初となる全戦優勝でのチャンピオン獲得を叶えました。そして2023年、本田七海との激戦を制し、王座奪還に成功。周りのことに揺るがない、芯のある強さはライディングにも滲み出ています。
2023年第4戦の写真
タイトル防衛に挑む2024シーズンについて、川井は「今年は昨年よりもマシンのテストを十分にできているので、不安なくシーズンを迎えられています」と調子の良さを感じさせるコメント。さらに、オフシーズンについては「IA1クラスの小方誠さんなど関東のIAライダーの方々と一緒に練習する機会があって、緊張感を持って練習できたのはすごくためになりました。これまで人と練習する機会がそんなになかったので、例年とは違うオフシーズンでした。あとは、練習頻度を増やしてみたりもしたのですが、自分にとって乗りすぎは良くないと気づいて(笑)。週1回くらいの頻度で練習を重ねていました」とのこと。自分のペースを掴み、さらに実力を高めた川井の走りは見逃せません。
なお、川井にとってオフロードヴィレッジはホームコース。乗り慣れたコースでその強さを発揮するのか、注目が集まります。
マシンを乗り換えチャンピオン奪還を目指す、本田七海
レディースクラスは2st85ccと4st150ccの混走でレースが行われます。本田七海はこれまでずっと2st85ccで参戦しており、2019年にはチャンピオンを獲得しています。現在クラスの中でチャンピオン経験があるのは川井と本田のみで、両者のトップ争いはレディースクラスの見どころです。2st85ccの本田、4st150ccの川井と両者の対立が描かれてきましたが、今季は心機一転、本田がマシンを4st150ccに乗り換えて参戦します。
2023年第8戦の写真
本田は「マシンを乗り換えた理由は、勝ちたいからです。2st85ccと4st150ccはそれぞれ良さがありますが、2st85ccで無茶をするところも4st150ccではラクに走ることができたり、やっぱりマシン差は大きいと感じました。もちろん、2st85ccが劣っているわけではないですし、私自身2st85ccにずっと乗っていきたいという気持ちもあります。ただ、今季は勝ちたいので、マシン差をどうにかしようとするより、初めから川井選手と同じ土俵に立つことで勝利への距離を縮めようと思いました」と勝利への執念を滲ませつつコメント。2st85ccと4st150ccは全く特徴が異なりますが、「開幕に向けて調子は良い」とのこと。新たなマシンを駆る本田のライディングに注目です。
スタートの強さで周りを揺るがす、箕浦未夢
川井と本田の2大勢力が目立ちますが、実力が拮抗している若手ライダーも目が離せません。中でも注目なのが箕浦未夢(みのうらみゅう)です。彼女は、開幕戦で自身初優勝を獲得すると、第2戦では激しいトップ争いの末、2位にランクインします。さらにその後も着実にポイントを積み重ね、若手ライダーの中で最上位となるシリーズランキング3位を獲得しました。
2023年最終戦の写真。箕浦はゼッケン9番
なんといっても彼女の強みは「スタート」でしょう。決勝15分+1周の1ヒートで競うレディースクラスでは、スタートから前に出ることで追い上げに苦労することがなく、レース運びが有利になります。2023年を振り返ってみても、箕浦は川井や本田をも抑えるほどスタートの反応が良く、ホールショットを獲得することが多々ありました。今季はそのスタートにさらに磨きがかかってくるはず。不動のトップ2を崩すことはできるのか、彼女の活躍に期待が高まります。
今回はレディースクラスの注目ライダー3人を紹介しました。モトクロスを見に行きたいけど選手がわからないし……と悩んでいる方はライダーの特徴や関係性を知ることで応援がもっと楽しくなるはず。ぜひ現地で彼らの熱い走りを目の当たりにしてください!
開幕戦(3/30〜31) ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 開幕戦 腕時計のベルモンドCUP 大会情報 https://mspro.jp/jmx/2024r1 ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 開幕戦 腕時計のベルモンドCUP 当日券発売中 https://mspro.jp/product-category/shop/ticket/jmx-ticket
第2戦・第3戦(4/20〜4/21) ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第2戦・第3戦HSR九州 大会情報 https://mspro.jp/jmx/2024r2-r3 ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第2戦・第3戦HSR九州 チケット発売中 https://mspro.jp/product-category/shop/ticket/jmx-ticket
2024年3月30日(土)〜31日(日)の全日本モトクロス選手権シリーズ2024開幕に向けて、全日本モトクロスIA2クラスの注目ライダーをピックアップ
2024年3月30日(土)〜31日(日)、全日本モトクロス選手権シリーズ2024が開幕します。新シーズンは、ライダーが移籍したりクラスをステップアップしたりと、各クラスの顔ぶれが変わるタイミングです。特に、250ccマシンで競い合うIA2は、毎年IBクラスなどからライダーが昇格してくるため、その変化が大きく感じられるクラスです。また、今季は2023年チャンピオンのビクトル・アロンソがIA1クラスにステップアップしたことによって、王者不在のシーズンとなります。
IA2クラスを牽引する、横澤拓夢
2023年IA2クラスは、スペイン出身のビクトル・アロンソが連勝を重ね、頭ひとつ抜きん出た存在となっていました。そんな中、シリーズを通して粘り強く彼に挑み、日本人ライダーの中で唯一ビクトルとチャンピオン争いを繰り広げたのが横澤拓夢です。チャンピオン争いの軍配はビクトルに挙がりましたが、最後までビクトルにプレッシャーを与え続けた横澤の強さは目を見張るものがあります。
2023年最終戦の写真
今季について「調子は去年と変わらずめちゃくちゃ良いです。今年からチームメイトが増えて、中でも同じIA2クラスを走る柳瀬大河とはほぼ毎回一緒に練習してきました。お互い実力のレベル感も近くてライバルなので、練習で負けたらレースでも勝てないと、常に意識を高く持って練習ができました。正直、日本人ライダーで自分より優れているライダーはいないと思ってます。だからと言って全戦勝てるのかというと別なのですが、自分はスタートで出遅れても捌いて上位に上がれるので、負けないと思います」と自信を示しました。ライディングもメンタルの強さもある横澤の勝利に期待が高まります。
ドイツからの挑戦者、ブライアン・スー
ブライアン・スーはドイツ出身のライダー。2014年ヨーロッパ選手権EMX125クラスでチャンピオンを獲得すると、スズキのファクトリーライダーとしてFIM世界モトクロス選手権MX2クラスに参戦した経歴を持ちます。また、2023年には全日本モトクロス選手権第8戦にスポット参戦し、注目を集めました。結果は、全ヒートで表彰台に上がり、総合優勝を獲得。その実力の高さを示しました。
2023年第8戦の写真
今シーズンは、開幕戦は欠場し、第2戦から参戦するとのこと。1戦欠場するハンデは大きいですが、残りの大会でその差を埋めてくるかもしれません。横澤はスーの走りについて「めちゃくちゃ速いですよ。スポット参戦であれだけ結果を残した実力があるので、かなり手強い相手になると思います」とコメント。シリーズを通してどんな走りを見せるのか、注目です。
着実に実力を伸ばし続けている、中島漱也
中島漱也は2019年にIBクラスチャンピオンを獲得し、翌年からIA2クラスへ参戦。ルーキーイヤーで表彰台を獲得し、シリーズランキングを10位で終えると、その後は2021年が5位、2022年が4位、2023年が3位と、着実にポジションを上げてきています。スマートかつ安定したライディングが特徴で、2023年は開幕戦のヒート1で自身初優勝を飾ったことが印象的でしょう。
2023年最終戦の写真
また、2024年の開幕戦の舞台となるオフロードヴィレッジは中島のホームコース。地元大会での1勝に期待がかかります。ライバルとなる横澤は「漱也は感覚で走るというよりは頭を使って走っていて、ライディングに安定感があります。練習よりも本番に強くて、決勝で速さを出してくるので手強いですね」とのこと。冷静な判断力から生み出されるスマートな走りに注目してみてください。
ナショナルクラスから飛び級した15歳、吉田琉雲
IA2クラスには毎年ルーキーライダーが昇格してきます。昇格の流れとしては、地方選手権のノービスクラス、ナショナルクラスを経てIBクラスに昇格し、IAクラスにステップアップするというのが一般的ですが、全国大会で2ヒート総合優勝を果たしたライダーは、申請すれば2階級昇格することができます。この制度を利用し、15歳にしてIAデビューを果たすのが吉田琉雲です。彼は、2022年に近畿モトクロス選手権ジュニアクロスで全戦優勝しチャンピオンを獲得した後、ナショナルクラスに2階級昇格を果たしました。昇格後はさらに勢いを増し、フルサイズマシンに乗り換えてから1年目にして年間チャンピオンとなりました。地方選手権を走るライダーの中で飛び抜けた速さを示していた吉田はIAクラスでどれほどの走りを見せるのか。その活躍に注目が集まります。
今回はIA2クラスの注目ライダー4人を紹介しました。モトクロスを見に行きたいけど選手がわからないし……と悩んでいる方はライダーの特徴や関係性を知ることで応援がもっと楽しくなるはず。ぜひ現地で彼らの熱い走りを目の当たりにしてください!
開幕戦(3/30〜31) ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 開幕戦 腕時計のベルモンドCUP 大会情報 https://mspro.jp/jmx/2024r1 ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 開幕戦 腕時計のベルモンドCUP 当日券発売中 https://mspro.jp/product-category/shop/ticket/jmx-ticket
第2戦・第3戦(4/20〜4/21) ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第2戦・第3戦HSR九州 大会情報 https://mspro.jp/jmx/2024r2-r3 ◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第2戦・第3戦HSR九州 チケット発売中 https://mspro.jp/product-category/shop/ticket/jmx-ticket