2024全日本トライアル選手権・国際A級クラスで、EM(ElectricMotion)に乗る成田匠のシリーズタイトルが決まった。MFJ全日本もFIM世界選手権でも、エンジン車両と電動モーター車両が同じクラスで競う現在のトライアルで、電動トライアルマシンによる全日本チャンピオン獲得は、MFJ全日本トライアル選手権史上初めてのことだ。
国際A級スーパークラスでホンダとヤマハの電動マシンの対決で話題沸騰の全日本トライアルだが、国際A級ではフランス製電動マシンEM(市販車)がひと足早く栄冠をものにしている。
10月27日(日)に宮城県スポーツランドSUGOで行われた全日本トライアル選手権第7戦は、国際A級、レディース、国際B級にとってはシリーズ最終戦になる(国際A級スーパークラスは翌週11月3日(日)に大阪で行われるCItyTrialJapan大会が最終戦となる)。そのためスポーツランドSUGOの表彰式では国際A級、レディース、国際B級のシリーズチャンピオンの表彰式が行われた。成田匠はすでに前回の第6戦 和歌山・湯浅大会でチャンピオンを決定している。
成田は「電動トライアルはこれから先、未来のトライアルの主流になるであろうカテゴリー。自分も電動の楽しさと大きな可能性を感じながら自信を持って乗り続け、EM社と共に開発してきたことがかたちになりました。これからも電動トライアルの魅力をアピールしていきたいと思います。」と語った。
成田匠はMFJ全日本トライアル選手権で活躍の後、1990年からFIMトライアル世界選手権に参戦し、1994年世界ランキング5位などの成績を残してきた。2013年にMFJ全日本トライアル選手権北海道大会に電動トライアルマシンで参戦(この時は賞典外で出走)するなど、電動トライアルによるさまざまな活動を行っている。2018年にはFIMトライアル世界選手権ベルギー大会にEクラス(電動マシンクラス・当時は電動マシンは独立したカテゴリーだった)に参戦した。成田自身が乗るフランス製電動トライアルマシンElectricMotionの日本輸入元でもある。