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氏川政哉、今シーズン初勝利

2025年4月27日 大分県玖珠町玖珠トライアルヒルズ 動員数:800人 愛知県岡崎市で開幕を迎えた後、全日本選手権第2戦はその2週間後に九州での開催。昨年同様、大分県玖珠町での開催だ。開幕戦は狙い定めたような悪天候だったが、今回は土曜・日曜といいお天気で、翌日月曜日が雨になったという。 国際A級スーパー 下見をしての予想は神経戦。セクションのポイント、ひとつひとつはそれほど難度は高くないが、2025年ルール特有、ループができる、あるいはループをしなければ走れないセクション設営がしてあって、セクション走破は時間がかかるようなむずかしさがあった。他クラスのゲートマーカーに進入してはいけないというルールも、走行ラインをより限定して、最短距離を走らせてもらえない。 勝負どころは第4、第5、第8ということで、その他セクションはクリーンが必須か、少なくとも5点になってはいけないという緊迫感のもと、IASの10セクション2ラップは進んでいく。 しかしそれでも、ミスは出るものだ。1ラップ目、一つの5点もなく10セクションを走り終えたのは、黒山健一(ヤマハ)ただ一人だった。黒山の減点は第3セクションでのイージーな1点と、鬼門の第8セクションでの3点、合計4点だった。 電動TY-E 3.0でトップ争いをした黒山健一黒山とトップを争うべき面々は、いくつかの5点を献上している。小川毅士(ベータ)の5点は一つだけだったが、氏川政哉(ヤマハ)、小川友幸(ホンダ)、野﨑史高(ヤマハ)はふたつずつ、武田呼人(ホンダ)と久岡孝二(ホンダ)は3つ、柴田暁(TRRS)に5つもの5点があった。 黒山がぶっちぎりの好成績らしい、との情報が流れてきた2ラップ目後半、黒山が第7と第9で、立て続けにゲート接触の5点をとられた。1個ならともかく2個となると、1ラップ目に7点のリードをとっている黒山にしても、戦い方が厳しくなってくる。 さらに、1ラップ目に3個の5点で6位につけていた久岡が、2ラップ目に驚異的な走りを見せた。10セクションのうち、減点したのはたったの2ヶ所だけ、久岡の2ラップ目の減点3は、この日のIASベストスコアとなった。 ベストスコアをだした久岡孝二は3位しかしさらにクリーンをたたき出しまくって追い上げを見せたのが氏川だった。氏川は2ラップ目、鬼門第8セクションで5点になった以外、9つのセクションでクリーンした。 2ラップを終えて集計を見ると、近来まれに見る接戦となっていた。優勝争いは氏川が逆転トップに出ていて、これを黒山が1点差で追う。 さらに3位争いがまた熾烈だった。3位には驚異の追い上げを見せた久岡が入っていて、久岡と同点で小川毅士、さらに1点差で野﨑、野﨑に1点差で小川友幸と続いた。久岡から小川友幸までの4人が2点差の中にひしめき合う。 4位の小川毅士SSは、どちらも建築資材を斜面に配置した人工セクション。SS第1は4つ並んだポイントを攻めて、同じところを戻ってきて隣のポイントに挑戦するという、新ルールならではの設定になっていた。トップバッターの武井誠也(ベータ)が5点、しかし次の柴田がクリーンをし、どうやらこのSSはクリーンが必須ということになった。自力で上位を逆転するのは難しいが、ミスをおかして順位を下げるのは簡単にできる。田中善弘が2点、武田呼人が1点。彼らの順位に変動はないが、僅差のトップ争い、3位争いの誰かが1点2点の減点をすれば、順位は変動する可能性がある。 ヤマハの電動TY-E 2.0の野﨑史高失敗をしたのは、チャンピオンの小川友幸だった。この日の小川は負傷して動きの悪いひざをだましながら、さっぱり練習できていない状態での大会参加だったから、苦戦するのはやむを得ない。ただその状態で前回の開幕戦では優勝していたのも事実。チャンピオンの底力、というやつだ。  不調だった小川友幸は6位小川の失敗で小川の6位は確定的となったが、その後の面々も、SS第1はきれいにクリーンを決めていく。SS第1での順位変動はなかった。 SS第2は、アウトのブロックからブロックへの飛び移りが鬼門だった。しかしトップバッターの武井がクリーン、2番手の柴田は前転をしたものの、すでにセクションを出ているということでクリーン。田中が2点を失ったが、柴田に順位を奪われることなく8位決定。 7位武田呼人以降は、様々なプレッシャーと戦いながら、それぞれ美しいクリーンを見せて試合は終わった。優勝は氏川政哉、氏川の今シーズン初勝利、TY-E3.0にとっても初勝利だ。 TY-E 3.0での優勝は初。氏川政哉またしても勝てなかった黒山は、しかしランキングでは氏川にわずか1点差の2位。小川友幸は今回の6位で黒山に5点差のランキング3位に後退している。 今シーズンのランキング争いも、厳しいものになりそうだ。 ルーキーの宮澤陽斗(ベータ)は13位で初ポイント獲得。今年はランキング10位までが翌年のIASに残留できるという厳しいルールが発表されているが、去年のルーキーの浦山瑞希(ホンダ)は現在ボーダーラインのランキング11位につけている。 IAS表彰式。左より2位黒山健一、優勝氏川政哉、3位久岡孝二、4位小川毅士、5位野﨑史高、6位小川友幸2025r2_IASダウンロード国際A級 このクラスも神経戦とは目されていたが、どれもクリーンして当然というセクションでもない。そんな中、1ラップ目のトップ3は3人が1点の中で争った。トップはルーキーの永久保圭(ベータ)、13歳! 減点は12点だった。これにベテラン平田貴裕(スコルパ)と小野貴史(ホンダ)が12点で続く。なかなかの接戦だ。 2ラップ目、永久保は1ラップ目にクリーンしていた第7セクションで5点。対して小野と平田は2ラップ目を一ケタ減点にまとめて、ベテラン勢による優勝争いとなっていった。 勝利は小野貴史。約2年ぶりの勝利だった。前回勝利の高橋寛冴(シェルコ)は6位。ランキングトップは小野が6ポイント差でトップに立っている。 小野貴史の勝利1ラップ目にトップだった永久保は、2ラップ目に原点を減らしきれず、それでも3位と、初めてのIA表彰台を獲得した。 国際A級表彰式。左より2位平田貴裕、優勝小野貴史、3位永久保圭、4位中里侑、5位黒山太陽、6位高橋寛冴2025r2_IAダウンロード レディース 5名が参戦。前回リタイヤして心配された米澤ジェシカ(TRRS)も、ちょっとひざを気にしつつ、元気な笑顔を見せてくれた。 中川瑠菜(ベータ)の強さは安定的かと思われていたが、今回光ったのは兼田歩佳(TRRS)だった。1ラップ目こそミスがあって4位に甘んじていたが、2ラップ目はただ一人一ケタ減点をマークして、このラップは中川に3点差のトップ。トータルでは中川に3点差で2位に甘んじることになったが、今後が楽しみになってきた。 中川瑠菜、今シーズン2連勝レディース表彰式。左より2位兼田歩佳、優勝中川瑠菜、3位小玉絵里加、4位米澤ジェシカ、5位齋藤由美2025r2_LTRダウンロード国際B級 前回、2位で悔しかった木村倭(シェルコ)だが、今回は会心の勝利。1ラップ目から2位の1/4の2点で他を圧倒し、2ラップ目もベストスコアタイの6点でトップを守った。…

スポーツ予想アプリ「なんドラ」で全日本トライアル選手権 第2戦 大分・玖珠大会を予想!

「なんドラ」で第2戦『大分・玖珠大会』優勝予想を開催! イノベーションの力で新たなスポーツ・エンターテインメントを創造し、まだ見ぬ感動と熱狂を提供するアプリ「なんドラ」を運営する株式会社なんでもドラフト(本社:東京都渋谷区、代表:森井啓允)は、4月27日(日)玖珠トライアルヒルズ(大分)にて行われる、2025 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第2戦『大分・玖珠大会』の国際A級スーパー(IAS)、国際A級(IA)、レディース(LTR)クラスを対象に予想企画を開催します。なお、今後も特定のレースにあわせて予想企画を展開していく予定です。 ※アプリをダウンロードする必要があります。 ※アンドロイドには対応していません。 1位となった方には、サイン入りMFJクリアファイルをプレゼント! 先日、2025 MFJ全日本トライアル選手権シリーズがついに開幕しましたが、なんドラでは、第2戦「大分・玖珠大会」の国際A級スーパー(IAS)、国際A級(IA)、レディース(LTR)クラスを対象とした優勝予想企画を開催します! モータースポーツのひとつ「トライアル」は、ライディングテクニックの正確性や、ライダーとマシンの信頼性が問われる競技です。専用のオートバイを使用し、コース途中に設けられた採点区間(セクション)で、いかに減点されずに走り抜けられるかを競い合います。ひとつのセクションには、ライダーの技量を問う障害物が設置され、これらをトップライダーたちが卓越したテクニックを駆使して走破していきます。 今回の予想企画では、国際A級スーパー(IAS)、国際A級(IA)、レディース(LTR)クラスで優勝するライダーの予想と、トライアルについてより知ることができる関連クイズに答える企画となります。 見事1位となった方には、サイン入りMFJクリアファイルをプレゼント! 詳細はこちら https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000267.000076162.html

4.27 第2戦 大分・玖珠大会公式プログラム

いよいよ今週末の開催! 全日本トライアル第2戦大分・玖珠大会当日の天気予報は良好です! 玖珠トライアルヒルズのダイナミックなセクションに挑戦する選手たちを応援しましょう。 4月27日(日)当日に会場で配布いたします冊子「MFJ公式プログラム」を、デジタルブックで紹介します。 大会概要 大会名称:2025 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第2戦 大分・玖珠大会 
開催日時:2025年4月27日(日)
 開催会場:玖珠トライアルヒルズ・大分県玖珠郡玖珠町岩室2111付近 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、株式会社モトスポーツプロモーション 
主催協力:MFJ九州地区トライアル部会 
後援:玖珠町、大分合同新聞社 一般前売券 2,500円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
 ◎前売り券販売期間/2025年3月27日〜4月26日(チケットぴあ、ローチケともに) ▼チケットぴあでのご購入:Pコード:862434 
▼ローチケでのご購入:Lコード:88427 ◎当日会場内駐車料(四輪一台につき・60台限定)¥1,000(税込)※入場時に現金でお支払いください 【二輪無料】 ※無料指定駐車場(メルヘンの森スポーツ公園)をご利用の場合は、無料シャトルバスで会場までお越しください。 当日券 一般:3,000円(税込)※中学生以下無料 ※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。) ※会場にて販売

4.27 第2戦 大分・玖珠大会 観客駐車場について

4月27日(日)全日本トライアル選手権第2戦 大分・玖珠大会の観客駐車場のご案内です。 お客様駐車場のご案内 会場内の観客駐車場(60台分のスペース)に駐車する場合は1,000円が必要ですが、駐車料無料の「メルヘンの森スポーツ公園」から無料シャトルバスで会場にお越しいただけます。 全日本トライアル選手権第2戦 大分・玖珠大会/指定駐車場(駐車料無料) メルヘンの森スポーツ公園 〒879-4405 大分県玖珠郡玖珠町岩室 無料シャトルバスのルートマップはこちら https://maps.app.goo.gl/H1VLqMBktjrrVJeu8 大会概要 大会名称:2025 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第2戦 大分・玖珠大会 
開催日時:2025年4月27日(日)
 開催会場:玖珠トライアルヒルズ・大分県玖珠郡玖珠町岩室2111付近 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、株式会社モトスポーツプロモーション 
主催協力:MFJ九州地区トライアル部会 
後援:玖珠町、大分合同新聞社 一般前売券 2,500円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
 ◎前売り券販売期間/2025年3月27日〜4月26日(チケットぴあ、ローチケともに) ▼チケットぴあでのご購入:Pコード:862434 
▼ローチケでのご購入:Lコード:88427 ◎当日会場内駐車料(四輪一台につき・60台限定)¥1,000(税込)※入場時に現金でお支払いください 【二輪無料】 ※無料指定駐車場(メルヘンの森スポーツ公園)をご利用の場合は、無料シャトルバスで会場までお越しください。 当日券 一般:3,000円(税込)※中学生以下無料 ※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。) ※会場にて販売

4.27 第2戦 大分・玖珠大会 セクション配置図

4月27日開催、全日本トライアル選手権第2戦 大分・玖珠大会「玖珠トライアルヒルズ」のセクション配置図です。各クラス10セクションを2ラップ。国際A級スーパークラスのみ上位10名によるスペシャルセクション(SS1、SS2)をトライして最終結果となります。SSは14:30〜の予定です。 今年のSS1、SS2の場所は、昨年のSSよりも本部近くに設置されています。 一般観客の入場開始時間は、4月27日(日)7:00〜になります。 
※4月26日(土)は一般観客の入場はできません。


4.27 第2戦 大分・玖珠大会 選手スタート時間

4月27日開催、全日本トライアル選手権第2戦 大分・玖珠大会のタイムケジュール、各選手スタート/ゴール時間です。観戦の参考にしてください。 国際A級スーパー/17台、国際A級/28台、レディース/5台、国際B級/46台、オープントロフィー/1台。合計97台が出走します。 タイムスケジュール ◎ 7:30 ~ オープントロフィー スタート ◎ 7:31 ~ 国際B級 スタート (1分おき2台) ◎ 8:00 ~ レディース スタート (1分おき1台) ◎ 8:20 ~ 国際A級 スタート (1分おき1台)
 ◎ 9:00 ~ 国際A級スーパー スタート (1分おき1台) ◎ 14:30 ~ 国際A級スーパー 上位10名によるスペシャルセクション(SS)スタート・2セクション
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小川友幸、奇跡の2年連続開幕戦勝利 R1愛知・岡崎大会

2025年4月13日 愛知県キョウセイドライバーランド 動員数:1,500人 2025年全日本選手権開幕戦は、今年も愛知県岡崎市キョウセイドライバーランドでの開催。土曜日午前中はいいお天気だったが、狙いすましたように日曜日は朝から雨が降り、表彰式の頃に止んでくるという意地悪なお天気となった。 国際A級スーパー ルーキーは2024年国際A級でランキング2位となった宮澤陽斗(ベータ)のみ。今回の参加は16名だった。ゼッケン5をつける権利もある藤波貴久はヨーロッパでの監督業に戻り、10番黒山陣は世界戦T3に出場中、14野本佳章と19藤原慎也はそれぞれオートレースやラリーに向けて欠場となっている。 雨は確実に降るということで雨設定とはなっていたが、それでもいつもよりセクションは辛口。参加人数が多いことでの時間配分と、抜けられるセクションと確実にクリーンできるセクションをしっかり走ることが必要だと、下見を終えたライダーは口々に語っていた。 第1セクションから3点か5点の攻防となった。そんな中、唯一2点でここを抜けたのが小川友幸(ホンダ)。14回の全日本チャンピオンの幸先はいい。しかし小川は負傷を抱えていて、それがまだ完治していない。どこまで走れるか、そんな状況で戦っていた。 悪条件のなか、1点差で優勝を決めた小川友幸小川と氏川政哉(ヤマハ)以外全員5点の第2セクションの後、第3では、久岡孝二(ホンダ)、野﨑史高(ヤマハ)、黒山健一(ヤマハ)がクリーンをたたき出した。雨で泥々ながら、クリーンが出せるとなると、戦い方もまた複雑になる。 今回、最もクリーンが出やすかったのは第9セクションだった。けわしい崖に点在する大岩を攻略していくもので、けっして簡単ではないのだが、雨の影響をそれほど受けないのが幸いしたようだ。 黒山健一自身の電動初勝利にあとわずか。2位しかしそれでもミスは出るもので、氏川はここで1点を失う。1点はそれほど悪い結果ではないが、氏川はここまで一つもクリーンがない。その後の終盤セクションでも3連続5点を取って、さらに2点のタイムオーバー減点もあって、氏川の1ラップ目は5位。今年から黒山と同じくヤマハファクトリーレーシングチーム入り、最新型のTY-E3.0を託された氏川だが、ちょっとむずかしい戦いになっている。 2ラップ目にはトップスコアを出している。氏川政哉は3位昨シーズン、相次いでひざに大けがを負った二人、野﨑と武田呼人(ホンダ)は、対照的だった。野﨑はシーズンの半分を欠場することになるなど負傷もより深刻だったが、1ラップ目は3位だった。対して武田は、チーム三谷ホンダのメンバーとなり、小川と同じツインプラグのファクトリーマシンを手にしたものの、思うような走りができずに1ラップ目を9位としてしまった。 結局トップは小川友幸だったが、2位黒山にはわずか1点差。小川に10点差で3位野﨑、野﨑と同点で小川毅士(ベータ)、さらに1点差で氏川、さらにさらに氏川に1点差で柴田暁(TRRS)、その氏川に2点差で武田と田中善弘(ホンダ)が同点で並ぶという悪天候の中、1点を争う戦いが続いていく。 野﨑史高は4位。2、3、4位とヤマハ電動が並ぶ2ラップ目、わだちが深くなったり泥がこなれたり、あるいは現れたりと、コンディションにも変化が出る。調子を上げてきたのが氏川。クリーンは第1と第9、第11の3つだけだったが、確実に原点を減らして、2ラップ目だけならトップスコアをマークした。 小川友幸は、第10セクションでクラッシュ、フロントフォークのスタビライザーがちぎれて、前輪がふらふらするトラブルを抱えてしまった。それでも第11をクリーンして、やるべきことをやって結果の集計を待った。 実はこの頃、悪天候を考慮して、SSの中止が発表されていた。接戦だから逆転劇は期待できたものの、SSの性格上、ライダーのリスクも高いし、お客さんも最後の戦いを見たい半面、冷えきったからだを早く温めたい相反する思いがあったにちがいない。SSの中止は、会場のみんなにとって、まず安堵の結果となったはずだ。 黒山は最終12セクションをただ一人クリーン。もしかしたら、という思いで、やはり結果の集計を待った。2ラップ目のトップは氏川の25点だったが、続くは3人が同点の31点。小川友幸、野﨑、黒山が並んでいた。 結果、わずか1点差で、小川友幸の開幕戦勝利が決まった。開幕前の負傷、悪天候、厳しいセクション、終盤のマシントラブルなど、小川を襲ったさまざまな逆境を思うと、この結果は奇跡に近い。もともと開幕戦ではなかなか勝利できない小川だった。去年に続き、ジンクス破りのニュー小川友幸、誕生か。 5位の小川毅士ホンダに乗る武田呼人の初戦は6位2位黒山、3位氏川、4位野﨑とヤマハトリオがゼッケン順に並び、5位は小川毅士、小川毅士に同点クリーン数差で武田呼人が6位となった。 7位に田中、8位に今回は調子をくずしたままで終わってしまった柴田、9位にマシンを乗り換えた武井誠也(ベータ)、10位が久岡だった。 今回は16名の参加で、初めてのIAS参加でペース配分に戸惑ったか、1ラップ目に5点のタイムオーバー減点をとった宮澤が最下位となって、デビュー戦でのポイント獲得を逃している。 IAS表彰式。左より2位黒山健一、優勝小川友幸、3位氏川政哉、4位野﨑史高、5位小川毅士、6位武田呼人2025r1_iasダウンロード国際A級 この日の各クラスの中では、この国際A級が優勝減点の最も少ないクラスとなった。厳しいコンディションの戦いであることには変わりはなかったが、それでも1回の足つきにこだわるトライアルらしい戦いができたのが、このクラスのトップ争いだったようだ。 こういった悪天候、厳しいコンディション、しかもむずかしい時間配分などが必要な大会では、ベテラン勢が強い。ただのベテランではない。IASを戦ってきた猛者やこのクラスのチャンピオン経験者もいるのだから、若手はよほど高い技術を発揮しなければ、経験者の試合運びにかなわない。 IA初優勝。22歳の高橋寛冴そんな中、1ラップ目のトップは22歳、若手の高橋寛冴(シェルコ)だった。2位小野貴史(ホンダ)に4点差たった。高橋は2020年にIBランキング3位でIAに昇格してきた。今年は5年目のIAシーズンになる。昨年の九州で3位表彰台に上がったが、まだ優勝経験はない。 2ラップ目、大ベテラン、本多元治(ホンダ)が追い上げてきた。対して高橋はミスが出た。1ラップ目は見事なスコアだったが、2ラップ目は倍以上に減点を増やしてしまった。 2ラップ目、トップスコアをマークしたのは本多で、高橋は4位だった。1ラップ2ラップ目の減点をトーするすると、高橋は本多と同点、クリーン数差の勝負で、高橋の初優勝が決まった。 高橋はこの後九州大会を走ったあと、イギリスはスコットランドの伝統イベント、SSDTに参加する。自身にとって大きなトライのシーズンに、自らはずみをつけた印象だ。 IBから昇格したばかりのルーキーは、02番の永久保圭が12位に入る大金星。永久保と同い年の13歳ながらIAの先輩である黒山太陽は、2ラップ目のクラッシュでマシントラブルを起こしながら完走、8位に入っている。若いパワーの台頭も楽しみだ。 IA表彰式。左より2位本多元治、優勝高橋寛冴、3位小野貴史、4位平田貴裕、5位村田慎示、6位中里侑2025r1_iaダウンロードレディース 今回は9名が参戦。初出場は小学生の寺澤心結(ベータ)と清水さやか(ホンダ)。 優勝は、やはり実力が一枚上手か、中川瑠菜(ベータ)。2位に14点離して減点52でつかんだ勝利だった。小玉絵里加(TRRS)は兼田歩佳(TRRS)が初参戦を2点差で下して久々に2位を得た。兼田は初の3位入賞になる。 レディースクラス優勝、中川瑠菜2位争いからは10点ほど離されたが、4位争いも接戦だった。齋藤由美(ベータ)と寺澤は1点差で齋藤の勝ち。11歳のデビュー戦は堂々たる5位入賞。第1セクションのクリーンは見事だった。 6位寺田智恵子(TRRS)と7位中澤瑛真(ベータ)、8位清水さやかも1点差ずつの勝負。それぞれの戦いがおもしろい。 レディース表彰式。左より2位小玉絵里加、優勝中川瑠菜、3位兼田歩佳、4位齋藤由美、5位寺澤心結、6位寺田智恵子2025r1_ltrダウンロード国際B級 ベテラン勢がひしめくこのクラスにあって、未知の才能も毎年登場してくる。2025年は、開幕から新勢力が表彰台のワンツーを占めた。優勝は12歳の岡直樹、そして2位が15歳の木村倭。二人とも去年のトライアルGC大会でIBに昇格してきたエリートだ。GCでは木村が優勝、岡は3位だった。 岡は選手権に出るようになって3年目、木村は2年目ということで、将来が楽しみ。木村はIB昇格1年生にして、世界戦T3にスポット参戦の予定だということだ。 3位山口太一を含め、表彰台の3人は3人とも、2024年実績がない選手達となった。新しい才能は、確実に育っている。…

4.13 第1戦 愛知・岡崎大会 会場コーステープのご案内

全日本トライアル選手権の会場、各所に張られているテープには、それぞれの意味があります。観客のみなさん、選手みなさんの安全を確保するために、ご確認をお願いいたします。 観客のみなさんへお願い ●レース中はセクション(選手が走る採点区間)内への立ち入り、横断、または立ち入り禁止場所での観戦は固く禁止いたします。 ●選手用のセクション間移動コースへの立ち入りを禁止いたします。必ず観客用通路を移動してください。 ●観客移動ルート上で、選手の移動コースを横断する場合があります。必ず係員の指示に従って横断してください。 ●駐車場では火気の使用、及び喫煙は厳禁です。所定の喫煙場所をご利用ください。 ●会場内にペットを連れてくる場合は、飼い主の責任の下、必ずリードに繋ぐ等の対応をしてください。放し飼いや他のお客様の迷惑になる行為は一切行わないでください。 ●場内では、競技役員の指示に従ってください。  皆様のご協力をお願いいたします。

4.13 第1戦 愛知・岡崎大会 飲食出店情報

2025全日本トライアル選手権開幕戦はいよいよ今週末。 当日会場では飲食店が出店します。 4月13日(日)愛知県岡崎市「キョウセイドライバーランド」でお待ちしております! ◎MENU:焼きそば、オムそば、くるくるソーセージ、たません、みたらし団子、五平餅、串焼き、ソーセージ、唐揚げ、ポテト、ドリップコーヒー 大会概要 大会名称:2025 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第1戦 愛知・岡崎大会 開催日時:2025年4月13日(日) 開催会場:キョウセイドライバーランド・愛知県岡崎市須淵町字木の田 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、株式会社モトスポーツプロモーション 主催協力:MFJ中部地区トライアル部会 後援:岡崎市、岡崎商工会議所、一般社団法人岡崎市観光協会、中日新聞社、愛知オートバイ事業協同組合 一般前売券 2,500円(税込) ※中学生以下無料 ※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。) ◎前売り券販売期間/2025年3月13日〜4月12日(チケットぴあ、ローチケともに) ▼チケットぴあでのご購入:Pコード:862070 ▼ローチケでのご購入:Lコード:40103 ◎当日駐車料 ¥1,000(税込)※四輪一台につき/入場時に現金でお支払いください。 ◎二輪無料 当日券 一般:3,000円(税込)※中学生以下無料 ※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。) ※会場にて販売
2025 MFJ 全日本トライアル選手権シリーズ 開催日程

Rd.大会名日程開催クラス会場詳細
1愛知・岡崎大会2025/04/13公認:IAS, IA, IB, レディースキョウセイドライバーランド(愛知)大会情報
2大分・玖珠大会2025/04/27公認:IAS, IA, IB, レディース玖珠トライアルヒルズ(大分)大会情報
3もてぎ大会2025/06/08公認:IAS, IA, IB, レディースモビリティリゾートもてぎ(栃木)大会情報
4北海道・和寒大会2025/07/13公認:IAS, IA, IB, レディースわっさむサーキット(北海道)
5広島・三次灰塚大会2025/09/07公認:IAS, IA, IB, レディース灰塚ダムトライアルパーク(広島)
6宮城・SUGO大会2025/10/05公認:IAS, IA, IB, レディーススポーツランドSUGO(宮城)大会情報
7和歌山・湯浅大会2025/10/26公認:IAS, IA, IB, レディース湯浅トライアルパーク(和歌山)
8City Trial Japan大会2024/11/02公認:IAS調整中