2024年10月13日 和歌山県有田郡湯浅町・湯浅トライアルパーク 動員数:1,274人 2024年全日本選手権は、第5戦広島・三次灰塚大会が台風の直撃の恐れで中止となり、今回は2ヶ月ぶりの大会開催となった。和歌山県、湯浅トライアルパークでの第6戦は、天気もよく日中は久々の暑さに体力を消耗する選手も少なくなかった。 今回の大きな注目は、藤波貴久。ホンダの新しい電動マシンRTL ELECTRICを初めて実戦に投入してきた藤波だが、2021年に世界選手権で引退を宣言した藤波は、今回はテストライダーとしての参戦となる。とはいえ、全日本に参戦するのは2003年のSUGO大会以来。コロナ禍により日本では公式大会で引退試合などのセレモニーができなかったから、今回の参戦は日本のトライアルファン、フジガスファンへの素晴らしいプレゼントにもなった。
セクションはすべてが登り斜面含みだが、第1から第3までが岩盤も含む土メインで、第4から第7が岩ごろごろの沢、IB・LTRのみの第8を経て、第9、第10が再びふかふかの土、最終第11が大岩をメインとしたアクロバチックなものになっていた。
参加はIASが16名、IAが35名、LTRが9名、IBが71名、併催のオープントロフィー・オーバー50が1名、全部で132名の大盛況。スタートは第1スタートからIAまでが1分に2台ずつ、その後IASは1分1台、持ち時間はIASが30分短い設定となっていた。IAの時間設定が厳しかったが、その他のクラスはぎりぎりながら、持ち時間内になんとか走りきれていたようだ。
SSは、第10、第11を手直しして設定された。なお北海道・和寒大会で靭帯を負傷した野﨑史高(ヤマハ)は手術を受けて欠場。来シーズンの復帰に向けてリハビリ中だ。
国際A級スーパー
元世界チャンピオンの藤波だが、全日本での実績がないこともあって、スタートはIASの誰よりも早い。ざくざくの登り斜面が多いこの会場では、早いスタートはかなりの難易度アップを伴う。ライバルに追いつかれないよう、さっさと走ると宣言していた藤波だが、いざとなれば念入りな下見を繰り返し、藤波のトライをIAS全員が見守るシーンがたびたびあった。
RTL ELECTRICをデビューウィンさせた藤波貴久
藤波が初めて5点となったのは第7セクションだったが、第6セクションまでの点数を見ると、藤波は7点、この時点で2位につける小川毅士(ベータ)が14点、小川友幸(ホンダ)15点、黒山健一(ヤマハ)19点と続き、ランキングトップの氏川政哉(ヤマハ)は21点で苦戦している。
しかし第7で5点を取った藤波は、ここから3連続で5点。最終第11セクションはぎりぎりのタイミングで2点をもぎとったが、小川友幸がよく追い上げていて、この1ラップ目、藤波のリードは2点まで縮まった。3位は黒山で藤波とは8点差。柴田暁(TRRS)、小川毅士、氏川らは、藤波から遅れること10点以上となってた。
1ラップ目は2位に僅差に迫られた藤波だが、2ラップ目はさすがの修正ぶりを見せた。3つの5点を献上した1ラップ目から、2ラップ目はたったの一つ。1ラップ目に5点になった3ヶ所は3点、2点、クリーンと、この3セクションだけで10点も減点を減らしてきた。 久しぶりの全日本ということもあって、全日本には全日本なりのむずかしさがある、そこが藤波の不安でもあり、ライバルにとっては一矢を報いるチャンスでもあったのだが、さすがフジガス、そのスキはほぼ見せることなく10セクション2ラップを走りきった。
電動TY-Eに乗る黒山健一、IASランキングトップに立った
2ラップを終えて2位は黒山。黒山も1ラップ目より減点を10点減らしてきたが、この時点で藤波には15点離されていて、優勝争いは決着してしまっていた。しかし残るSSでどんな華麗なライディングをするか、彼らには最後の戦いが残った。
体調に不安があった小川友幸は黒山に7点差。計算上は逆転のチャンスもあるが、コンディションを考えれば3位も上々の結果とのこと。
体調に問題があった小川友幸だが、3位を守った
SSで逆転の可能性があったのは同点の柴田と氏川、1点差の小川毅士と黒山陣(シェルコ)だった。今年は世界選手権、トライアル・デ・ナシオン日本代表と貴重な経験をしてきた黒山が、いよいよトップ6入り目前までポジションを上げてきた。
SSは、第1も第2も難度は高かった。SS第1は最後の崖登りが最大の難関。そこまでも、ブロックやダニエルで運ぶ岩飛びで失敗する選手は多かった。
SS第1を抜けたのは二人だけ。小川毅士の1点に続いて黒山健一がクリーン。藤波も、最後の崖登りで失敗を喫した。
SS第2は巨大大岩をモチーフとしたセクションだが、走行ラインが限定されていて、何度は極めて高い。4番目にトライした黒山陣が、最初にここをアウト。これは大喝采だった。
急成長する中学生、黒山陣は7位
ところがその後、トップ陣が次々に5点。最後のポイントまでたどりついたライダーは、黒山陣ただ一人だった。
SSでは黒山健一がトップスコアとなったが、それでも藤波の圧勝には変わりはなかった。大きなプレッシャーと戦いながら、まったくのニューマシンを勝利に導いた藤波だったが、最後にSSを走破できなかったことで、自信を情けないと責めながらのゴールとなった。
藤波はこのあと、第7戦SUGO大会にも出場。この結果次第で、ランキング10位までに出場権のあるシティ・トライアル・ジャパンにも出場の可能性が大だ。
今回、ランキングトップの氏川が5位に沈んだことでタイトル争いにも異変が。黒山健一が4ポイント差でトップに立ち、これを小川友幸と氏川が同点で追うことになった。
5位になった氏川政哉は黒山健一と4ポイント差、小川友幸と同ポイントで並んだ
IAS表彰式。左より2位黒山健一、優勝した藤波貴久、3位小川友幸、4位柴田暁、5位氏川政哉、6位小川毅士
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国際A級
広島・三次灰塚大会が中止となったことで全6戦で争われることになったIA以下の全日本選手権。第2戦から3連勝をしている成田匠(EM)は、ここで電動トライアルマシンでタイトルを決める可能性も大。
しかしそこに現れたのが伏兵というか、このクラスの常勝ライダー、本多元治(ホンダ)だった。今シーズン3戦目の出場となる本多は、ここまで2位2回。あと一歩、勝ちきれていない。それだけに今回は必勝を期してトレーニングを重ねてきたという。
国際A級の優勝は本多元治
このクラスは、全体にタイムコントロールがむずかしかった。本多も、1ラップ目の最終セクションを申告5点で抜けてタイムオーバーを免れたが、ここをトライした2ラップ目は2点のタイムオーバー減点を喫している。成田は1ラップ目も2ラップ目も、2点ずつのタイムオーバーがあった。
勝利は、勝利に向かってきっちり試合を進めた本多だった。5点は申告した最終セクションの1回だけ。2位に7点差は、まず大きな勝利だった。
最終戦を前に、電動のEMでIAチャンピオンを決定した成田匠
2位は小野貴史(ホンダ)。最終セクションでの5点以外、5点なしで、小野も堅実なトライを重ねた。成田は3位。しかしタイトル争いのライバル平田貴裕(スコルパ)が6位となり、今回チャンピオンシップポイントをさらに6ポイント離すことに成功、成田のポイントリードが32点となり、最終戦を待たずして、IAクラス(IASができて以降)2回目のチャンピオンを獲得した。
若手最上位は宮澤陽斗(ベータ)の5位。高橋寛冴(シェルコ)の9位、黒山太陽(シェルコ)の11位、小椋陽(TRRS)の13位と続いた。
国際A級表彰式。左から2位小野貴史、優勝本多元治、3位成田匠、4位砂田真彦、5位宮澤陽斗、6位平田貴裕
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レディース
今回は9名が出場で盛況となったレディースクラス。ランキングのトップ争い、3位争いがそれぞれ接戦となっている中での、最終戦を目前とした一戦となった。…
10月13日(日)開催の全日本トライアル選手権第6戦 和歌山・湯浅大会は、毎年恒例の賑やかな販売ブースがあります。湯浅は醤油発祥の地。醤油関連はもちろん、地元の特産物出店を楽しみにしているトライアルファンも多い。 湯浅町観光協会ご協力のもと、地元湯浅の特産品や農産品などの「湯浅マルシェ」やキッチンカーも出店。名物「シラス丼」やジビエ料理等もお楽しみいただけます。是非お立ち寄りください。
前売りチケットは、『チケットぴあ』と『ローチケ』で発売中。下記から購入できます。
【別途駐車料金】2輪:無料/4輪:¥1,000 ※会場入り口でお支払いください。
大会概要
大会名称:2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会 開催日時:2024年10月13日(日) 開催会場:湯浅トライアルパーク・和歌山県有田郡湯浅町 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 運営:株式会社モトスポーツプロモーション 協力:MFJ近畿地区トライアル部会 後援:和歌山県、湯浅町、湯浅町観光協会、和歌山県オートバイ協議会、一般社団法人 和歌山県自動車整備振興会、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
一般前売券
■第6戦/10月13日(日)前売り券の販売
2,000円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
▼チケットぴあでのご購入:
チケットぴあへ
Pコード:858496
▼ローチケでのご購入:
ローチケへ
Lコード:51667
当日券
一般:3,000円(税込)※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
※会場にて販売
10月13日(日)開催、全日本トライアル選手権 第6戦 和歌山・湯浅大会会場「湯浅トライアルパーク」へ向かうルートは現在、二ノ丸温泉から湯浅トライアルパークの間が工事により通行止めになっております。そのため『湯浅御坊道路・湯浅ICから約500メートルにある橋を左折する』ルートで会場へお越しください。現地の案内表示に従ってご来場ください。 湯浅トライアルパークから先にある施設へ向かう一般車両、大型トラックも通行しております。見通しの悪いカーブなどがありますのでご注意下さい。譲り合いをお願いいたします。
10月13日(日)開催、全日本トライアル選手権第6戦 和歌山・湯浅大会「湯浅トライアルパーク」のセクション配置図です。国際A級スーパークラスは4時間30分の持ち時間。国際A級、レディース、国際B級の持ち時間は5時間となります。 湯浅トライアルパークには11のセクションが設定されていますが、各クラス計10セクションを2ラップします。 ◎国際A級スーパー:第8セクションを除く ◎国際A級:第8セクションを除く ◎レディース・国際B級:第2セクションを除く そしてIAスーパークラスの上位10名のみが14:30からのスペシャルセクション(SS)2つに挑みます。 前売りチケットは10月12日(土)まで購入可能です。
大会概要
大会名称:2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会 開催日時:2024年10月13日(日) 開催会場:湯浅トライアルパーク・和歌山県有田郡湯浅町 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 運営:株式会社モトスポーツプロモーション 協力:MFJ近畿地区トライアル部会 後援:和歌山県、湯浅町、湯浅町観光協会、和歌山県オートバイ協議会、一般社団法人 和歌山県自動車整備振興会、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
一般前売券
■第6戦/10月13日(日)前売り券の販売
2,000円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
▼チケットぴあでのご購入:
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Lコード:51667
当日券…
10月13日(日)に開催される全日本トライアル選手権第6戦 和歌山・湯浅大会、全選手のスタートとゴールの時間です。観戦の参考にしてください。 ホンダの電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」で参戦する藤波貴久選手のスタート時間は、国際A級スーパークラス1番目の「9:29」になります。なお、国際A級スーパークラス ゼッケン4番 野崎史高選手は怪我のため不出場となっております。 10セクション✕2ラップ終了後、国際A級スーパークラスの上位10名は、14:30(予定)よりSS(スペシャルセクション)2セクションにトライします。 前売りチケットは、『チケットぴあ』と『ローチケ』で発売中。下記から購入できます。 【別途駐車料金】2輪:無料/4輪:¥1,000 ※会場入り口でお支払いください。
2024R6_スタートゴールタイムダウンロード
大会概要
大会名称:2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会 開催日時:2024年10月13日(日) 開催会場:湯浅トライアルパーク・和歌山県有田郡湯浅町 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 運営:株式会社モトスポーツプロモーション 協力:MFJ近畿地区トライアル部会 後援:和歌山県、湯浅町、湯浅町観光協会、和歌山県オートバイ協議会、一般社団法人 和歌山県自動車整備振興会、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
一般前売券
■第6戦/10月13日(日)前売り券の販売
2,000円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
▼チケットぴあでのご購入:
チケットぴあへ
Pコード:858496
▼ローチケでのご購入:
ローチケへ
Lコード:51667
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10月13日(日)に開催される全日本トライアル選手権第6戦 和歌山・湯浅大会のエントリーリストです。 国際A級スーパー 17名、国際A級 35名、レディース9名、国際B級74名。そしてオーバー50(MFJ承認クラス)1名、全国から合計136名の選手が出走します。
2024第6戦エントリーリスト0919ダウンロード
10月13日(日)開催の全日本トライアル選手権 第6戦 和歌山・湯浅大会に、ホンダのTeam HRCが電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」を、元トライアル世界チャンピオン藤波貴久をライダーとしてチーム参戦することになった。藤波の全日本シリーズ参戦は、第6戦和歌山・湯浅大会、第7戦SUGO大会、第8戦City Trial Japan大会(最終戦)と3大会の予定だ。 すでに現役ライダーから引退し、現在はスペインで「Repsol Honda Team(レプソル・ホンダ・チーム)」の監督を務めている藤波だが、「RTL ELECTRIC」開発ライダーとして全日本トライアル選手権 和歌山・湯浅大会参戦のため来日する。マインダーは現在トニー・ボウのマインダーを務めているカルロス・バルネダ・ロマンス。 全日本シリーズのポイント争いは、ヤマハの電動トライアルバイクTY-Eの氏川政哉が、第3戦もてぎ大会、第4戦北海道大会を連勝してトップに立っている。5ポイント差でホンダの小川友幸とヤマハ電動TY-Eに乗る黒山健一が同ポイントで追うかたちで、残る3戦によるチャンピオン争いは熾烈だ。ランキング4位の野﨑史高も電動のヤマハTY-Eに乗り、全日本トライアルの電動化は大きく動いている。 そこへ和歌山・湯浅大会へホンダが電動トライアルバイクをデビューさせることになり、初めて公開されるRTL ELECTRICのポテンシャルが注目されている。そして、久しぶりに日本のファンの前で見せるフジガス・ライディングということになるが、幼少時期の自転車トライアル時代からのチームメイトでもあり、共に日本と世界で戦い続けた小川友幸、黒山健一らと、再び全日本選手権で勝負することも興味深い。さらに、藤波貴久の甥、氏川政哉との電動トライアルバイクによる勝負でもある。今回の第6戦 和歌山・湯浅大会は見どころたっぷりだ。この現場をぜひ観戦していただきたい。 前売りチケットは、『チケットぴあ』と『ローチケ』で発売中。下記から購入できます。 【別途駐車料金】2輪:無料/4輪:¥1,000 ※会場入り口でお支払いください。 Hondaニュースリリースより <MFJ全日本トライアル選手権>Team HRCが電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」で参戦~開発ライダーとして元トライアル世界チャンピオンの藤波貴久を起用~ https://global.honda/jp/news/2024/2240913.html
大会概要
大会名称:2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会 開催日時:2024年10月13日(日) 開催会場:湯浅トライアルパーク・和歌山県有田郡湯浅町 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 運営:株式会社モトスポーツプロモーション 協力:MFJ近畿地区トライアル部会…
10月13日(日)に開催される全日本トライアル選手権第6戦 和歌山・湯浅大会の会場「湯浅トライアルパーク/和歌山県有田郡湯浅町」での練習は10月4日(金)まで可能となります。
大会概要
大会名称:2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会 開催日時:2024年10月13日(日) 開催会場:湯浅トライアルパーク・和歌山県有田郡湯浅町 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 運営:株式会社モトスポーツプロモーション 協力:MFJ近畿地区トライアル部会 後援:和歌山県、湯浅町、湯浅町観光協会、和歌山県オートバイ協議会、一般社団法人 和歌山県自動車整備振興会、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
一般前売券
■第6戦/10月13日(日)前売り券の販売
2,000円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
▼チケットぴあでのご購入:
チケットぴあへ
Pコード:858496
▼ローチケでのご購入:
ローチケへ
Lコード:51667
当日券
一般:3,000円(税込)※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
※会場にて販売
全日本トライアル選手権第6戦は、10月13日(日)和歌山県有田郡湯浅町「湯浅トライアルパーク」で開催される。9月1日開催予定だった第5戦 広島・三次灰塚大会は台風10号の影響で中止、後半戦の勝負は湯浅へ持ち越された。 ヤマハEVマシンを駆る氏川政哉が第4戦北海道で連勝したことで、ポイントリーダーは氏川へ。その氏川と5ポイント差で追うのはホンダの小川友幸。そして小川と同ポイントでヤマハEVマシンの黒山健一が並んでいる。4番手もヤマハEVマシン、野﨑史高が追っている。 国際A級は、こちらもEVマシン、EMの成田匠が連勝中だ。レディースはチャンピオン山森あゆ菜と中川瑠菜が今季それぞれに2勝している。今後の展開から目が離せない。
前売りチケットは、『チケットぴあ』と『ローチケ』で発売中。下記から購入できます。
【別途駐車料金】2輪:無料/4輪:¥1,000 ※会場入り口でお支払いください。
大会概要
大会名称:2024 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ 第6戦 和歌山・湯浅大会 開催日時:2024年10月13日(日) 開催会場:湯浅トライアルパーク・和歌山県有田郡湯浅町 主催:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 運営:株式会社モトスポーツプロモーション 協力:MFJ近畿地区トライアル部会 後援:和歌山県、湯浅町、湯浅町観光協会、和歌山県オートバイ協議会、一般社団法人 和歌山県自動車整備振興会、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
一般前売券
■第6戦/10月13日(日)前売り券の販売
2,000円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
▼チケットぴあでのご購入:
チケットぴあへ
Pコード:858496
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当日券
一般:3,000円(税込)※中学生以下無料
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2023年6月25日 和歌山県有田郡湯浅町湯浅トライアルパーク 観客数:1,200人 6月2回目の全日本選手権。世界選手権もてぎを含めると、6月には3大会のトライアルビッグイベントが開催されたことになる。今回は、醤油の町、和歌山県湯浅町での開催となる。
国際A級スーパーと国際A級、国際B級(とオープントロフィー)が10セクション(それぞれ1セクションずつ専用セクションあり)2ラップ、レディースが8セクション2ラップ。加えて国際A級スーパー上位10名にはSSでの決戦が待っている。
天気はよく、ただし林の中など湿気もあって、ライダーにも観戦者にも、ちょっと厳しいコンディションになったかもしれない。
国際A級スーパー
第3戦で勝利こそ逃したもののランキングの単独トップに立った若い氏川政哉(ホンダ)。ここでもポイントリードを広げる活躍をしたいところ。
氏川政哉が今季2勝目
しかし1ラップ目、トップ争いは大接戦だった。粘るトライを見せて5点を二つに抑えたのは、電動マシンのパフォーマンスがどんどん進化する黒山健一(ヤマハ)だったが、クリーンが多いのは小川友幸(ホンダ)。氏川はその両者にはさまれて2位で1ラップを折り返した。この3人は1点差ずつ、さらにトップから3点差で野﨑史高(ヤマハ)、柴田暁(TRRS)が並んでいる。上位5人、誰が勝ってもおかしくない戦況だ。
電動で2位獲得の快挙。黒山健一
2ラップ目、クリーン5をマークして調子を上げてきた黒山、対して2ラップ目序盤4連続クリーンから調子を崩し、最後は3連続5点、4つの5点で1ラップ目より7点減点を増やしてしまった小川友幸。柴田、野﨑も減点を増やし、追い上げがままならない。そんな中、5点二つのみ、1ラップ目より減点を4点減らしてきたのが氏川だった。
小川友幸は3位に
クリーン数こそ少ないものの、減点を確実に抑えた氏川は、2ラップを36点でゴール。2位につけたのは黒山で41点。さらに3位小川友幸は45点、柴田46点、野﨑51点と、SS次第では順位が大きく動き可能性もあった。
SSは二つとも難セクションだった。それでもSS第1は、野﨑、小川友幸、黒山がクリーン。氏川は減点2。電動マシンに乗る黒山が初優勝まであと3点と迫った。そしてSS第2。今回いいところがない小川毅士がもう一歩でアウトするところまでいったものの、それ以降にトライしたライダーはことごとく5点。こうなるとそれぞれの逆転劇はならず、小川友幸、黒山の5点で、氏川の勝利も決まった。
しかし氏川の和歌山・湯浅大会はこれで終わってはいなかった。さらに集中しなおし、誰も抜けられなかったSS第2にトライ。惜しくもクリーンはならなかったが、わずか1点でここを抜けて、自身の2勝目に華を添えて第4戦は決着した。
今回の結果、氏川のポイントリードは16ポイントに広がり、2位小川友幸と3位野﨑の間も11ポイント差に広がった。
野﨑が今シーズン初勝利。4戦目にして、3人目の勝利者が出て、氏川のランキングリードは変わらないまま、シリーズ争いがより興味深いものになったもてぎ大会となった。
IAS表彰式。左から2位黒山健一、優勝氏川政哉、3位小川友幸、4位柴田暁、5位野﨑史高、6位小川毅士
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国際A級
第3戦に続いて本多元治(ホンダ)が参戦。初タイトルに向けてポイントを積み上げる黒山陣(スコルパ)の前に立ちはだかった。1ラップ目、本多の5点に対し黒山は3点。トップは黒山だが、わずか2点差で攻防が続く。
2ラップ目、両者は1点の足つきも許さぬ勢いでセクションを回り、結局両者は減点1点ずつ。結果、点差は1ラップ目のまま、2点差で黒山が勝利した。黒山は今シーズン2勝目だが、なにより前回敗北した本多に勝利したことが喜びだという。
黒山陣がベテランをおさえて勝利
3位に村田慎示(ホンダ)、4位に、フランスの電動マシンEMに乗る成田匠が入っている。
成田匠が電動マシン(EM)を走らせて4位
国際A級表彰式。左から2位本多元治、優勝黒山陣、3位村田慎示、4位成田匠、5位砂田真彦、6位宮澤陽斗
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レディース
7人がエントリーだったが、米澤ジェシカが負傷で戦線離脱、6名での戦いとなった。
1ラップ目は、このクラスも大接戦。トップ中川瑠菜(ベータ)が6点、2連勝した山森あゆ菜(モンテッサ)が9点、小玉絵里加(ガスガス)が11点、楠玲美(ホンダ)が12点という争いだ。
中川瑠菜がダブルスコアで勝利
2ラップ目、中川はさらに調子を上げて8セクションを4点でまとめた。トータル減点は10点。これで1年前のこの会場での近畿大会に続く自身2勝目となった。2位にダブルスコアの圧勝だった。
2位は小玉。体力的に厳しい2ラップ目に減点を減らせたのが2位獲得のポイントとなった。3連勝ならずの山森は3位。小玉とはわずか1点差だった。
チャンピオン楠は4位となっている。
レディース表彰式。左から2位小玉絵里加、優勝中川瑠菜、3位山森あゆ菜、4位楠玲美、5位寺田智恵子、6位河村真弓
2023_R4_LTR_resultsダウンロード
国際B級
3戦目にして土がついた村田隼(ヴェルティゴ)が第3戦の勝者、小原諄也(TRRS)にリベンジを果たして3勝目。小原は1ラップ目第3セクションでの5点が痛かったが、トータルでは村田にたったの1点差だった。
ランキングでは村田が小原に30ポイント差のトップ、小原もランキング3位の古市光に30ポイント近い差で2位につける。ランキング4位以下は8位までが3ポイント差という大接戦となっている。
国際B級は村田隼が3勝目
IB表彰式。左から2位小原諄也、優勝村田隼人、3位大櫃千明、4位小倉功太郎、5位滝浪猛、6位和田弘行
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