2025年6月21日
北海道上川郡和寒町わっさむサーキット
動員数:416人

毎年恒例、旭川近郊の和寒町わっさむサーキットでの全日本選手権。7月開催から、今年は6月開催と日程が動いた。各地では猛暑のニュースが出始めているが、日差しは強いものの風は涼しく、さわやかな夏日のもとでの開催となった。

国際A級スーパー

高さよりもテクニカルな難度が重視された印象のセクション群。配置などは例年とほとんど変わらないが、細かく岩が動かされるなどしていた。

「やっと優勝することができました。長かったです」と柴田暁

今回は順位の変動が大きかった。1ラップ目は柴田暁(TRRS)が好調だった。これに昨年の悪夢のリベンジをもくろむ小川友幸(ホンダ)が続く。3位には2戦続けて表彰台に立っている武田呼人(ホンダ)。3連勝を狙う氏川政哉は5位と低迷している。

氏川政哉は1点差で2位に

2ラップ目、難関の第6セクションを唯一2回クリーンした野﨑史高(ヤマハ)が躍進、2ラップを終えたところで暫定トップに躍り出た。しかし今回のトップ争いは大接戦。2位に続くのは武田で、その差は1点。2ラップ目に減点を増やしてしまった小川が武田と同点で続き、これに1点差で柴田、さらに柴田に1点差で氏川。久岡が氏川に3点差と、トップ6人が6点差の中にひしめき合った。

武田呼人は、3位表彰台を確保
久岡孝二、4位

SSは今回も難関。それでもSS第1は田中が2番手で走ってクリーンしたから、上位陣には可能性の大きいセクションかとも思われた。はたして、上位陣は次々にクリーンしていく。ところが、久岡、氏川、柴田とクリーンが続いた後、小川が1点を失い、武田がクリーンした後、野﨑が5点となった。これで武田がトップに立ち、2位に1点差で柴田、柴田に同点で小川。小川に1点差で4位氏川という並びになった。野﨑は5位となり、久岡に1点差で追われる立場になった。土壇場の大波乱だ。

1ラップ目は2番手にいた小川友幸は5位
1ラップ目トップで好調だった野﨑だが6位へ

最後のSS第2。トライ順は、SS第1と変わらず、2ラップ終了時点での順位の逆順だ。難度を増した最後のポイントに、ライダーは思案を重ねたが、さまざまなやり方で久岡、氏川、柴田がクリーン。残るは3位小川、1位の武田、そして5位野﨑の3人。しかしなんと、最後を飾る3人がことごとく大ブロックを攻略しきれず転落。順位はそのたびに大きく変動した。

そして勝利は柴田のものに。柴田暁、IAS初優勝が決まった瞬間だった。2位には氏川。2ラップ目を終えた時点では2位と、3連勝の目標からは遠すぎるポジションだったが、なんとか最低限の結果を残した。初優勝ならずの武田は、それでも3戦連続表彰台で後半の巻き返しが期待できるリザルトとなった。

国際A級スーパークラス表彰式。左から、2位氏川政哉、優勝柴田暁、3位武田呼人、4位久岡孝二、5位小川友幸、6位野﨑史高
国際A級

第2戦で2位に入り、着々と勝利へと駒を進めていた黒山太陽(シェルコ)が、ついに初勝利をあげた。1ラップ目3点から、2ラップ目はオールクリーンしたことで、ゴールを前に勝利は確信していたという。

ついに初優勝。黒山太陽

2位は開幕戦勝利の宮澤陽斗(ベータ)。ランキングでも黒山に追い上げられてはいるものの、いまだトップを守っている。平田雅裕(スコルパ)は3位で今季2度目の表彰台。ここまで連続3位だった磯谷玲(ベータ)は7位で表彰台を逃し、3戦目にして全戦表彰台獲得のライダーがいなくなっている。

優勝した黒山と同世代の二人、永久保圭(ベータ)は6位、寺澤迪志(ベータ)は8位と、元IASライダーがひしめく中、健闘した。今回は17名参加と、2名のみがポイントを逃すという、逆に厳しい戦いとなった。

国際A級表彰式。左から、2位宮澤陽斗、優勝黒山太陽、3位平田雅裕、4位磯谷郁、5位岡村将敏、6位永久保圭
レディース

もてぎ大会に続いて3名の参加。前回初優勝の寺澤心結(ベータ)は第1セクションから転倒して、出鼻をくじかれている。しかしチャンピオン中川瑠菜(ベータ)も最終セクションで5点になるなど、1ラップ目の両者の点差は3点。一発逆転の可能性はあった。

2ラップ目、寺澤は第4で3点、さらに第6でテープを切って5点と、これでほぼ勝負あった。寺澤2連勝ならず、中川が先に2勝目をあげることになった。

ソアレス米澤ジェシカ(TRRS)は、寺澤に20点差ではあったが、負傷からの復帰第2戦とあって、ケガなく、5点を1個で終えられて喜びのゴールとなった。

レディース表彰式。左から、2位寺澤心結、優勝中川瑠菜、3位ソアレス米澤ジェシカ
国際B級

第2戦で初の表彰台を獲得していた楠貴裕(ホンダ)が、見事な初勝利を飾った。第1セクションで1点をつくものの、その後はずっとクリーンを続けて、次に減点したのは2ラップ目の最終セクションだったという、減点2クリーン18の勝利だった。

国際B級は、楠貴裕が初優勝を飾った

2位は米澤健(ホンダ)。夫婦揃っての表彰台登壇となった。3位にゼッケン1番林大作(TRRS)が入っている。

国際B級表彰式。左から2位米澤健、優勝楠貴裕、3位林大作、4位八木修身、5位河野剛、6位鈴木颯馬
オープントロフィーNA

NAライセンスをもつライダーによる併催イベント。IBのゲートを通る必要はなく、秋田県の舟木伸(モンテッサ)と栃木県の寺内清裕(TRRS)の二人による孤高の戦いとなった。勝負は舟木の勝利。クリーン数は寺内が2個勝っていたが、舟木は寺内を8点上回る好スコアをマークしていた。

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