2026年10月11日
宮城県柴田郡村田町菅生スポーツランドSUGO
動員数:1,100人
秋の東北の三連休、朝夕はちょっと冷えたものの、日中は動けば暑いくらいの陽気となって、観戦には絶好の日和となった。
各セクションは、配置などは大きくは変わっていないものの、重機が入って細かい設定に変化が見られ、新鮮な印象となっていた。設定は簡単めで見ていて恐ろしくなるようなものはほとんどなし。ライダーはわずかなミスを許されない試合展開を強いられた。
国際A級スーパー
このクラスも神経戦が予想されていた。ただしもともと難易度が高いから、ちょっとしたミス、わずかなラインの乱れで5点を喫することも多い。ひとつふたつの5点は許容範囲だが、どこまでミスを減らせるかが勝負となる。
人工物と斜面の組み合わせの中杉の舞台に7セクション、中杉トンネルをくぐった先に3セクション(うちひとつはIAS・IA専用)が用意されていて、中杉で前半4セクションをトライ、後半3セクションがまた中杉という設定だった。
前半4セクションはクリーン必須といわれていた。しかしそれでも、4連続クリーンができた選手は多くなかった。世界選手権から帰国した黒山陣(シェルコ)、今シーズンは初優勝をして上り調子の柴田暁(TRRS)、そして昨年の負傷欠場から、急速に復活してきている小川友幸(Honda)の3人が4連続クリーンだ。




1ラップ目のトップは小川友幸だった。深い森の第5セクションで5点になり、その後岩盤登りの第7セクションで1点をついただけの減点6点。まず完璧に近い。終盤第9セクションで5点となってしまった黒山が1点差の7点で小川を追う。柴田は5点二つを喫して12点と、トップ二人にはちょっと離されたが、それでもラップ3位をキープして後半戦に向かう。

2ラップ目、がぜん好調を取り戻したのが氏川政哉(ヤマハ)だった。1ラップ目は3つの5点で万事休すだったが、2ラップ目は10セクション4点でまとめてきた。これに続いて小川毅士(ベータ)がラップ5点。2ラップを終えたところでは、小川友幸が18点でトップ。2位に小川毅士20点、黒山が21点で3位、4位が氏川で22点とトップ4人は大接戦。4人の誰が勝っても、おかしくない。
勝負のSSでは、SS第1は後半のヒルクライムが肝となった。それでも二人目にトライした武井誠也(ベータ)が1点で登頂し、クリーンの可能性が見えたところで、しかし武田呼人(Honda)、柴田、久岡孝二(Honda)と次々に5点となって、優勝争いの4人のトライ。

氏川が1点(ここまでの小計23点)、黒山が3点(小計24点)、そして小川毅士が、抜群のスピードを発揮してクリーン(小計20点)。最後にトライした小川友幸が5点となってしまい、小計23点。これで小川毅士がトップに躍り出て、小川友幸と氏川が同点(1点の数などで、小川友幸が優位)、黒山は4位に後退した。
SS第2は第10セクションの逆まわりだが、最後のブロック越えが難所になった。しかしフロントタイヤを引っかけてクリーンできることを野﨑史高(ヤマハ)が実証して見せると、その後のライダーはきっちりクリーンしていく。トップ4の中では小川毅士が入口のタイヤ越えで1点をついたものの、その後はクリーンで優勝争いはがっちりものにした。小川は今シーズン2勝目。勝利以外は4位が最高で6位も7位もあるとう浮き沈みの激しいシーズンとなっているが、今回の2勝目でランキング2位に浮上した。
氏川は小川と同点ながら3位表彰台獲得。ランキング2位に浮上した小川毅士との間には36ポイント差が開いている。

国際A級
ランキングトップを独走する黒山太陽(シェルコ)が今シーズン4勝目。2ラップ目は宮澤陽斗(ベータ)がオールクリーンで追い上げたが、黒山が逃げ切った。最終戦を残して、黒山のチャンピオンシップポイントのリードは26点。これで黒山の2026年タイトルが決まった。

3位は永久保圭(ベータ)。自身2度目の3位表彰台を獲得した。4位は東北のエース、浦山瑞希。第3戦での勝利をもう一度と目指したが、第2セクションでテープを切って万事休す。トップと10点差で4位となった。

レディース
たいへんな神経戦で、チャンピオンの中川瑠菜(ベータ)と寺澤心結(ベータ)が今回も大激戦を演じた。1ラップ目は1点で両者が同点、勝負の2ラップ目、先に足をついたのは寺澤だったが、第9セクションで中川が3点を失って勝負はついた。最終セクションで寺澤が1点をついたため、1点差で寺澤が勝利して自身2勝目。前回1点差で中川が勝った逆パターンとなった。チャンピオン争いは10点差で中川が優位に立っている。
今回は負傷欠場が続いていた中澤瑛真が復帰して、5名での争いとなった。



国際B級
開幕2連勝の後、ちょっと勢いをひそめていた辻本雄河(TRRS)が4戦ぶりの勝利。しかも18セクションすべてをオールクリーンして、文句なしの圧勝だった。

2位は福島県の大内朋幸(ヴェルティゴ)。昨年のもてぎ大会に続く2位表彰台だ。
辻本のランキング争いのライバル岩間隆介(Honda)は今回は5位。辻本のポイントリードは32点となり、辻本も2026年の国際B級チャンピオンを決定している。

