2023年全日本選手権も、いよいよ終盤戦。広島・三次灰塚大会は、シーズンのエピローグに向けての大事な一戦となる。
トップカテゴリーの国際A級スーパー(IAS)クラスの戦いは厳しい戦いとなっている。第4戦和歌山・湯浅大会でライバルに先んじて2勝目を挙げた20歳の氏川政哉だったが、第5戦北海道・和寒大会では試合終盤に逆転を許してディフェンディングチャンピオンの小川友幸が勝利。氏川と小川の二人のみが2勝を挙げてこの広島・三好灰塚大会に臨む。
二人のランキングポイント差は11ポイント。小川が自力でチャンピオンとなるには今回を含めて残り3戦を全戦勝利しなければならず、一方氏川は今回と次回に2連勝すれば、最終戦を待たずに初めてのタイトルを決定できる。二人は同じホンダに乗り、チームメイト同士ではあるが、初タイトルを目指す氏川、V13、11連覇を目指す大ベテランの小川、二人の戦いは熾烈を極める。
ランキング3位を争うのは、野﨑史高と黒山健一。野﨑はDOHCのヤマハエンジンマシンに、黒山はEV(電動)マシンに乗る。二人はともにヤマハに乗るいわばチームメイト同士だが、エンジンとEVの戦いという、こちらも負けられない戦いを演じる。野﨑は第3戦に勝利、黒山は第4戦第5戦と続けて表彰台を獲得して、秘めたるEVの可能性を追求している。
IASは、2ラップを終えて上位10名の選手がSS(スペシャルセクション)に進出するシステムとなっている。上位争いとは別に、SSに進むのは誰かという注目点もある。
国際A級では、14歳の黒山陣が3勝をあげ、ライバルにダブルスコアのポイント差をつけていて、事実上、今回のスタート前にチャンピオンを決めている。ランキング2位争いはベテラン勢だが、15歳の浦山瑞希が調子を上げていて、北海道では初めての表彰台を獲得した。今回はさらに上位を目指せるか、楽しみだ。
レディースクラスは、7名の参加。チャンピオン争いは14ポイントリードの山森あゆ菜が優勢だが、誰が勝利を飾るかは別の興味がある。今シーズンは山森に加え、去年のチャンピオン楠玲美、最多出場記録更新中の小玉絵里加、そして中川瑠菜、4名の勝利者が出ている。その4名がぶつかり合う今大会は、2023年レディースクラスの天王山ともいえる戦いになる。
69名の多くが参加する国際B級は、ランキングトップの村田隼と、村田と毎回トップ争いをする小原諄也の一騎打ちが続く。第5戦では泥んこコンディションが得意な本田隆史が二人を振り切って初優勝というドラマも生まれた。今回はどんなドラマが生まれるのか。
前売券は「チケットぴあ」「ローチケ」で発売中。
大会概要
大会名称:2023MFJ全日本トライアル選手権シリーズ第6戦 広島・三次灰塚大会
開催日時:2023年8月27日(日)
会場:灰塚ダムトライアルパーク(広島県三次市吉舎町安田)
主催:一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)
運営:株式会社 モトスポーツプロモーション
協力:MFJ中国地区トライアル部会
後援:三次市、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会、三次商工会議所
一般前売券
■第6戦/8月27日(日)前売り券の販売
2,000円(税込)
※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
当日券
一般:3,000円(税込)※中学生以下無料
※公式プログラム付(会場にて入場時にお渡しします。)
※会場にて販売