2026年5月31日
栃木県モビリティリゾートもてぎ
動員数:3,480人

トライアル世界選手権日本大会の2週間後が恒例になっているモビリティリゾートもてぎでの全日本選手権は、今年は第2戦として全日本シリーズに組まれた。お天気はよすぎるくらいによく、末日とはいえ5月とは思えない真夏日の開催となった。

参加は国際A級スーパー(IAS)が11、国際A(IA)27、レディース(LTR)3、国際B級(IB)50、オープントロフィー125が1名の、計92名の参加だった。

国際A級スーパー

失敗すれば5点になるセクションがずらりと並んだセクション群、ミスをおかさなければクリーンできるところが多いということで、むずかしい戦いが強いられそうだ。

第1セクションはクリーンが多かったが、それでも小川毅士(ベータ)、小川友幸(ホンダ)がささいなミスから5点を取っている。今大会を象徴するような失点が出て、大会が始まった。ひときわ厳しいのは第8だったが、そこまではクリーンが可能なものが多かった。その中でどれだけ失点を抑えられるかが、勝利を呼び寄せられるかにつながる。

1ラップ目から好調な走り。氏川政哉が2連勝


結果、第7セクションまでをすべてクリーンしたのは、氏川政哉(ヤマハ)ただ一人だった。開幕戦で2位となった柴田暁(TRRS)がここまで1点、開幕戦3位の武田呼人(ホンダ)が3点、久岡孝二(ホンダ)が4点と、若手の頑張りが目立つ。小川友幸は第1のミス以外はクリーンが続いて5点となっていた。

最難関の第8では、上位陣がことごとく5点。1ラップ目にここを抜けたのは小川毅士一人。ただし毅士はここまでに5点が二つあって、厳しい戦いとなっている。

武田呼人は自己最高位の2位

1ラップ目10セクションを終えて、トップは氏川が守った。減点は8。2位の武田には5点差をつけているが、武田は最終で5点となっているから、これがクリーンならと悔やまれる。2ラップ目の巻き返しに期待だ。3位には、着々と復調してきた小川友幸。氏川とは7点差だった。

2ラップ目、前半第7までをすべてクリーンしてきたのは、今度は氏川一人ではなかった。氏川、野﨑史高(ヤマハ)、小川毅士、小川友幸。4人が2ラップ目序盤にクリーンを連発した。

氏川と共に電動マシンを走らせ表彰台に立つ。野﨑史高は3位

2ラップ目の第8は、1ラップ目より走破するライダーが増えたものの、やはり難関は難関。クリーンは小川毅士だけで、野﨑が1点、柴田が3点以外はみな5点となった。特に小川友幸は、マシンを投げて着地した際に足を痛めて、その後の戦いが厳しくなってしまった。

4位の小川毅士

2ラップを終えて、トップ氏川は減点13。2位は野﨑で22点クリーン14。3位が武田で減点22クリーン13と続いた。2位争いは大接戦だが、優勝争いは9点差だから、氏川の勝利はほぼ確定的でSSの最終決戦となった。

SS第1を最初にクリーンしたのは久岡だった。表彰台まで4点差に迫っていた小川毅士がSS第1で2点を失う。毅士は2ラップ目にラップ3位で追い上げて、1ラップ目の7位から4位までポジションを復活させてきていた。

5位、柴田暁

その毅士に1点差の5位でSSに入った小川友幸は、なんとなんと、手首に巻かなければいけないキルスイッチのストラップを装着するのを忘れるという大きなミス。華麗なクリーンがフイになる5点となった。

それに続く大波乱が武田と野﨑に起こった。武田は岩の上でバランスを失ってマシンから降りてしまった。野﨑は岩の上でトリッキーなターンを決めたところ、セクションテープをスプロケットに巻き込んで切ってしまっていた。二人が減点5となったことで、氏川の勝利が確定、さらに2位争いが、小川毅士を含む3人での大接戦にもつれこんだ。

6位、久岡孝二

SS第2は複雑に丸太が組まれていた。久岡が1点で抜け、7位が決定かと思われた直後、小川友幸がインで5点。小川はSSを二つとも5点として最終順位を7位で終えることになった。久岡が6位、SSふたつをクリーンした柴田が5位に浮上した。

小川毅士、野﨑、武田による表彰台争い、そして2位争いは野﨑が1点を失い2位と3位が逆転することになったが、4位は変わらずで、武田、野﨑、小川毅士の順で2位、3位、4位が決まった。

ランキングでは2連勝の氏川が一歩リード、2戦連続表彰台の武田、開幕戦2位の柴田、2戦続けて4位の小川毅士、今回3位の野﨑とこのあたりはランキングポイントでも接戦となっている。

国際A級スーパー表彰式。左から2位武田呼人、優勝氏川政哉、3位野﨑史高、小川毅士、柴田暁、久岡孝二
国際A級

開幕戦でポイントを獲得した何名かが欠場し、開幕戦には不参加だった浦山瑞希(ホンダ)が参戦、見事に勝利を飾った。開幕戦の宮澤陽斗(ベータ)に続いて、IASからIAに戻ってきたライダーの勝利だが、奇しくも二人とも、IAでの勝利はこれが初めてだった。

国際A級は浦山瑞希が初優勝

2位には黒山太陽(シェルコ)、2位は今回が初めてだ。3位の磯谷玲(ベータ)は1ラップ目に4点のベストスコアをマークしたが、2ラップ目に崩れて勝利に届かずだった。

ランキングでは、開幕戦勝利、今回5位の宮澤が2位の平田雅裕(スコルパ)に3ポイント差でトップに立っている。

国際A級表彰式。左より2位黒山太陽、優勝浦山瑞希(代理)3位磯谷玲、4位平田雅裕、5位宮澤陽斗、6位本多元治
レディース

エントリーは4名だったが、体調を崩して清水さやかが不参加となったため、3人の出場となった。

中学生ライダー、寺澤心結の全日本初勝利

参加者は少なかったが、去年全戦で勝利した中川瑠那(ベータ)が寺澤心結(ベータ)に追い上げられる図式が開幕戦に続いて繰り広げられた。中川は、1ラップ目第7でのラインを乱して岩盤登頂ならずで5点となったが、その他にも失点があって、1ラップ目は寺澤に10点差をつけられた。開幕戦と同じ戦況となったが、今回は2ラップ目の逆転はならず、中学生ライダーの寺澤が、初優勝を飾ることになった。

チャンピオン中川瑠菜は2位

ランキングでも、2戦を終わって1勝1敗同士、寺澤と中川が同点で並んでいる。同点ではあるが、ランキングトップは寺澤。寺澤は、初優勝とポイントリーダーの座をいっぺんに手に入れた。

国際B級

辻本雄河(TRRS)が開幕戦に続く2連勝。1ラップ目にふたつの5点でライバルに出遅れていたが、2ラップ目はただ一人一ケタ減点で勝利した。岩間隆介(モンテッサ)、楠貴裕(ホンダ)、中部の二人が2位と3位に入った。ランキングトップは2連勝の辻本だが、今回2位の岩間は開幕戦で4位となっていて、辻本に17ポイント差をつけられながらランキング2位となっている。

2連勝の辻本雄河
国際B級表彰式。左から2位岩間隆介、優勝辻本雄河、3位楠貴裕、4位青山宏、6位中村雄樹
オープントロフィー125

オープントロフィー125が併催されているのは開幕戦同様で、今回も森田智樹が出場。35位相当と、前回よりIBクラスに混ぜた際の順位が向上している。

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