2023年全日本選手権も終盤戦も終盤戦。4つある全日本のクラスのうち、3クラスはこの第7戦 宮城・SUGO大会で最終戦を迎える。国際A級スーパー(IAS)のみは、最終戦が第8戦 City Trial Japan 大会(11月12日・大坂市中央公会堂前 中之島通り)となっている。
トップクラスIASは、終盤にチャンピオン小川友幸の猛烈な逆襲が続いていて、たいへんな接戦になっている。第6戦を終えて、小川が3勝、ランキングトップの氏川政哉が2勝、ランキングポイントはわずか2点差というきわどいチャンピオン争い。こうなると、タイトル決着は最終戦までもつれ込むのが必至だ。この大会で上位に入ったほうが優位につけるのはまちがいないが、それでも最終結果は最終戦まで混とんとするだろう。
しかし今大会の優勝争いが、必ずしも氏川と小川の一騎打ちになるとは限らない。第6戦では小川と氏川の間に、EV(電動)マシンに乗る黒山健一が入った。今シーズン、EVマシンをデビューさせた黒山は、シーズン終盤に入って、いよいよ優勝を視野に入れてきた。チャンピオン争いには届かないが、チャンピオン争いに影響を与える走りっぷりが期待される。SUGOとの相性がいいとされる野﨑史高は、今シーズン1勝をあげていて、この大会でも勝利のチャンスはある。
IASの参加者は、今回は17名が予定されている。今年欠場が多かった野本佳章、藤原慎也も参戦。ほぼフルメンバーによる激しいポイント争いも楽しみだ。
国際A級(IA)と国際B級(IB)はすでにチャンピオンが決まっている。IAのチャンピオン黒山陣は14歳。今シーズンは3勝をあげて、残る3戦も表彰台をはずしたことがない。IAとして最後の1戦となる今大会、どんな走りっぷりを見せてくれるかが注目だ。
ちなみに黒山陣のアシスタントは兄の陸一(りくと)。弟の太陽(たお)もIAライダー。彼らの父親二郎は黒山健一のアシスタントにして健一の弟となる。健一、二郎の父一郎は2回の全日本チャンピオン。黒山家の6人全員が、なんらかのトライアルチャンピオンとなっているという、トライアル一家だ。
黒山陣のIA最後の勝利を阻もうとするベテラン勢の踏ん張りも、この大会のお楽しみ。第6戦で勝利した小野貴史は地元宮城県出身。さらにこのところ2戦連続で3位表彰台に上がった浦山瑞希も山形県出身で、地元大会での更なる躍進が期待される。
レディースクラスは、山森あゆ菜がランキング2位の小玉絵里加にランキングで21ポイントの差をつけてタイトル獲得目前。山森とすれば、自身のタイトル獲得はぜひ優勝で決めたいところだ。
優勝経験があるのは小玉、楠玲美の2名で、さらに今回は勝利の可能性もある齋藤由美、清水忍も参戦する。最後の優勝争いは接戦となるだろう。今回は青森県の木村亜紀が初出場で全日本レディースクラスに登場する。
IA同様、チャンピオンが決まっているIBクラスは、今回は68名の参加。今シーズンは7戦中5戦が65名を超える参加を集めてにぎわっている。チャンピオンを決めたのは村田隼。今シーズン5勝目を目指して有終の美を目指すことになる。
タイトル争いに次いで、このクラスの注目は、ランキング5位までとなるIAへの昇格競争だ。すでに昇格を決めたのは村田とランキング2位の小原諄也で、ランキング3位以降は最後の戦いに向けて熾烈な戦いを繰り広げることになる。昇格争いをするライダーは勝利の可能性もあれば15位以下の無得点となる可能性もある。最終戦に向けてのプレッシャーは、並々ならぬものになるだろう。
シーズン最後の戦い、秋の深まる宮城県スポーツランドSUGOでの戦いは、午前7時30分に最初のライダーがスタートする。
大会概要
大会名称:2023MFJ全日本トライアル選手権シリーズ第7戦 宮城・SUGO大会
開催日時:2023年10月22日(日)
会場:スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町菅生6-1)
主催:SUGOスポーツクラブ
大会格式:全日本格式(MFJ公認)
チケット案内
◎前売観戦チケット
シングル(1名)2,900円/駐車券付シングル(1名)3,900円(中学生以下は入場料無料)
※前売観戦券の大人料金は高校生以上が適用となります。
※当日券は学生証(高校・専門学校・短大・大学)提示で50%割引。
◎当日チケット
一般 3,500円/MFJ会員 2,700円
※MFJ会員証提示で当日券を割引金額でご購入いただけます。
※当日券は学生証(高校・専門学校・短大・大学)提示で50%割引。
◎駐車料金
4輪 1,500円/2輪 無料
※場内駐車場は「SP広場P-1駐車場」で10月22日(日)のみ有効。
観戦チケットの詳細情報はこちらをご覧ください。(スポーツランドSUGOサイトへ)
https://www.sportsland-sugo.co.jp/watch/6751/tickets/