2022年4月24日 熊本県矢谷渓谷キャンプ場 観客数:1,200人
2022年の全日本選手権シリーズ、その第2戦。昨年の宮崎県えびの高原から、今年は会場を熊本県矢谷渓谷キャンプ場に移して開催された。この会場での全日本大会は、2016年以来となる。
雨予報で、当日未明まではそこそこの雨が降り続いたが、朝のスタート時刻ころには雨は止んだ。その後、午前中に小雨に降られたものの、日が沈む頃には薄日がさすほどになり、雨具もいらなくなっていった。
砂と石まじりの土質で、水に濡れてもそれほど泥々にならず、グリップも一見悪くないのだが、岩はつるつるに滑り、グリップがあると思っていた路面も突発的に滑ったりと、なかなかにむずかしいトライアルとなった。
国際A級スーパー
SSで逆転勝利。小川友幸
開幕戦で黒山健一(ヤマハ)の好走を止められなかったチャンピオンの小川友幸(ホンダ)だったが、九州ではチャンピオンの走りが戻ってきた。1ラップ目の10セクションをクリーン4、5点二つでまとめてきた。小川が残した二つの5点は第3と第10で、この二つは全員が5点(第3は1ラップ目のみ全員5点)となったところだった。
今回、小川を脅かすべきは野崎史高(ヤマハ)だった。野崎は大会直前に腰を痛め、さらにウォーミングアップ中に指を痛めていて、コンディション的には最悪だったのだが、トライ中にはそんなハンディを感じさせない走りを見せていた。その野崎も、小川には9点差をつけられている。小川の1ラップ目は15点だから、9点差はかなりの大差だ。
1ラップ目の3位は、今シーズンからマシンを乗り換えた柴田暁(TRRS)だった。野崎とは1点差の25点。この後も、小川毅士(ベータ)26点、吉良祐哉(シェルコ)27点、黒山29点と接戦が続く。前回優勝の黒山が1ラップ目を終えて6位というのも、意外な展開だった。
2ラップ目、今度は小川友幸が調子を崩した。ゲート接触の5点が多く、2ラップ目には5点が5個にもなった。2ラップ目の減点は28点と、自身の1ラップ目と比べても、ダブルスコアに近い。
2ラップ目に調子を上げたのは二人。小川毅士と氏川政哉(ホンダ)だった。小川毅士は自身の1ラップ目より10点減点を減らし、1ラップ目の小川友幸のベストスコアに匹敵する16点で追い上げてきた。これで、2ラップが終わった時点では、トップは1点差で小川毅士のものとなっていた。
2ラップ終了時点でトップに立った小川毅士
氏川は1ラップ目から8点減点を減らして、7位から4位にポジションを上げて2ラップを終えた。
1ラップ目3位だった柴田は、2ラップ目に5点減点を増やし、7位までポジションを落として2ラップを終えた。点数の近いライバルがひしめいているから、小さな減点が順位を動かしていく。
残るSS。今回のSSは難度が高く、特にSS第2はだれも上れないのではないかと言われる大ヒルクライム。逆転劇は、5点以内の点差でポジションを争うライダーにのみ実現できそうだ。優勝争いは1点差だから、もちろん逆転劇が生まれる可能性は大だ。
優勝争いから6点差で、単独3位が野崎。野崎と4点差で氏川だが、ここに逆転の可能性はあるだろうか、むしろ氏川に1点差で迫る黒山、さらに3点差の柴田、吉良による四つどもえの4位争いとなりそうだ。
8位廣畑伸哉(ガスガス)は、7位までの間に18点が開いて、これ以上の結果は望めない。しかし廣畑を含め、久岡孝二(ヤマハ)と野本佳章(ベータ)が同点で並んでいて、ここにも逆転劇は生まれそうだ。
SS第1、最初にトライした野本が3点で抜け、久岡が5点。ここで野本が久岡を逆転した。廣畑も3点で抜けたが、廣畑の順位は変わらず。そしてここから、4人による4位争いとなる。
3位表彰台を確保した野崎史高
まず柴田が2点をマークしてライバルにプレッシャーをかける。吉良は5点、次の黒山は、柴田を上回る1点で、逆転を狙う柴田の頭を押さえた。ここで氏川が5点。この時点では、黒山が4位に進出し、氏川5位、柴田6位、吉良7位と並んだ。
続く、難攻不落と思われていたSS第2。焦点はどこまでもどこまでも登っていく特大ヒルクライムだが、それ以前に入口の空中丸太越えも難所だった。トップを切ってトライした野本はこの丸太で激しく滑って5点。それでもSSとあってヒルクライムにも挑戦……、と思いきやヒルクライム入口で華麗なバックフリップを決めてSSを見守るギャラリーを沸かせていた。野本のバックフリップを見るのも、そういえば久しぶりだ。
その後も丸太で5点、丸太を抜けてもヒルクライムの加速がむずかしく、頂点までは届かない。しかし全開を維持しながら、最大限にスピードを乗せた柴田が1点で抜けると、後続にとっては登りきらなければいけない使命が生まれた。しかし黒山、氏川と続けて失敗。野崎が3点で抜け、順位争いも混とんとしてきた。
優勝争いの二人は、まず小川友幸が3点で抜け、小川毅士は加速でマシンコントロールがわずかに乱れて失敗、勝負は3点差でチャンピオンの勝利となった。
リザルトは、SSで順位ががらりと変わった。柴田が7位から4位にポジションをアップさせ、氏川が4位から6位にドロップ、黒山は3位も狙える勢いを見せながら5位となった。
ランキングテーブルでは、開幕戦2位、第2戦2位の小川友幸がトップだが、2位の黒山に早くも9点のポイントリードを築くことになった。野崎が黒山に4点差のランキング3位、さらに2点差で小川毅士と続いている。
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国際A級
国際A級優勝、永久保恭平
開幕戦で2位の永久保恭平(ベータ)がリベンジを果たした。前回3位の田中善弘(ホンダ)と同点クリーン数差の勝負を制しての優勝だった。
3位は宮崎県の徳丸新伍(ホンダ)。昨年九州大会以来、1年ぶりの全日本選手権参戦で、きっちり表彰台を獲得した。ベテランばかりの表彰台にあって、4位に福留大登(ガスガス・17歳)が入った。福留は、永久保、田中、本多に続き、ランキングでも4位となっている。
10代の若手では中山光太(ベータ・2019年IBチャンピオン16歳)が8位、黒山陣(スコルパ・2020年IBチャンピオン12歳)が10位、浦山瑞希(TRRS・2021年IBチャンピオン14歳)が13位と、それぞれより上位を目指して奮闘中だ。
国際A級表彰式。左から優勝永久保恭平、2位田中善弘、3位徳丸新伍
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レディース
2ラップ目でアクシデントはあったが、圧勝した西村亜弥
チャンピオン西村亜弥(ベータ)が苦戦した。結果は2位にほぼダブルスコアと圧勝だったものの、2ラップ目の第4セクションで手を負傷するアクシデント。以後、残りのセクションは痛みと戦いながらのトライとなった。
2位は前回5位からリベンジを果たした山中玲美(ホンダ)。3位はデビュー2戦目で表彰台獲得の高校生、山森あゆ菜(ベータ)が入った。
今回は6名の参加だった。
レディース表彰式。左から優勝西村亜弥、2位山中玲美、3位山森あゆ菜
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国際B級
全日本選手権初出場で初優勝、国際B級辻本雄河
昨年GC大会で昇格した辻本雄河(TRRS)が、初出場初優勝を決めた。開幕戦は病欠で、第2戦の今回がデビュー戦となっていた。
2位はこれも昨年GC大会で昇格した吉本由輝(スコルパ)。3位には、開幕戦2位の藤堂慎也(モンテッサ)が入った。ランキングトップは藤堂で、2位は9ポイント差で辻本となっている。
やはり昨年GC大会で昇格した10歳の黒山太陽(たお)は、今回13位で初ポイントを獲得した。
国際A級表彰式。左から優勝辻本雄河、2位吉本由輝、3位藤堂慎也
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2022年4月3日(日)開催 愛知県岡崎市キョウセイドライバーランド 観客数:900人 天気:雨のち曇り
2022年の全日本選手権シリーズが始まった。コロナ禍はまだ収束しきっていないが、2022年開幕戦は、当初の予定のまま開催することができた。
天気予報は二転三転したが、当日は悪い方に転がった。土曜日夕方から降り始めた雨は、日曜日朝には小降りになってはいたが、1日中降ったり止んだり。雨量がそれほど多くなかったのは観戦する側には不幸中の幸いだったが、参加ライダーにはこれ以上ない難しいコンディションとなった。どのクラスもクリーンを目指すライディングではなく、一つでも多くのセクションを抜け出すのが勝負になった。
国際A級スーパー
開幕戦の勝利。国際A級スーパークラス黒山健一
10セクションを2ラップ+SS2セクションで競技が進められたIASは、第1セクションから黒山健一(ヤマハ)が好調をアピールした。第3セクションを終えて、減点を一桁に抑えられたのは黒山だけだった。そして黒山は好調のまま、1ラップ目を減点26で走り抜けた。2位につけたのはディフェンディングチャンピオンの小川友幸(ホンダ)だが、黒山には15点のリードを許すことになった。
2ラップ目、黒山が減点を増やし、小川がやや復調してきたが、しかし1ラップ目の差は大きく、10セクション2ラップを終えたところで両者の点差は9点。今回の黒山は、盤石だった。
1ラップ目から黒山にリードを譲ってしまった小川友幸、2位
黒山と小川には離されたが、3位争いは接戦だった。SSを残して、氏川政哉(ホンダ)と柴田暁(TRRS)が87点、野崎史高(ヤマハ)が88点と、1点を争う大接戦だ。
SSは人工セクションで、往路がSS第1、復路がSS第2として設定されていた。観戦する側が移動しないで見続けられることになった。
往路はダイナミックなジャンプと、コンクリートの三段ステア、濡れて滑る中空ステアがポイントとなった。5番手でトライした小川毅士(ベータ)までは三段ステアまでで5点となっていたが、小川毅士以降の6人はSS第1をクリーン。これで1位、2位と、小川毅士の6位が確定的となった。
復路のポイントも基本的には同じだが、三段ステアをどう降りるか、そして復路はジャンプで発射台からヒューム管へ飛び移るのにはリスクがあるので、中空のヒューム管をどう登るかが鍵となった。
ヒューム管に最初に登ったのは、10位でSSに進出した野本佳章(ベータ)だった。野本はこの3点で、一気に10位から7位までポジションをアップさせた。7位争いも、大接戦だったのだ。
小川毅士はコンクリートブロックの下りで1点、続く野崎は美しいクリーンを見せた。野崎と3位争いをする柴田と氏川には大きなプレッシャーだ。はたして二人はヒューム管登りに失敗、野崎はこのクリーンで5位から3位にジャンプアップを果たした。
SSのクリーンで順位を上げ3位になった野崎史高
残る二人は、順位はすでに決定しているが、チャンピオン経験者の二人は、華麗なライディングを見せるべくセクションイン。しかしこの日の小川友幸は、やはり完調ではなかったようだ。ヒューム管登りで柴田同様にバランスを崩して5点となってしまった。
最後は黒山のトライ。黒山は、ここまでの全員が選ばなかった、発射台からヒューム管へのジャンプを選択した。これにはお客さんも大喜びだった。SSを2セクションともクリーンしたのは黒山と野崎二人のみ、そしてSS以外のセクションをクリーンしたのは、黒山(3個)と小川毅士(1個)のふたりだけだった。小川毅士はこのクリーン一つ以外はすべて5点。クリーン一つで最下位から6位まで急浮上するのが、この日のトライアルだった。
今年昇格した4人のルーキーたちは、磯谷郁(ベータ)と濵邉伶(スコルパ)が13位と14位でポイント獲得。IAS経験のある加賀国光(TRRS)と、最年長村田慎示(ホンダ)は18位と19位、最下位争いをすることになってしまった。12位以降の8人はフルペナルティの全セクション5点だった。
2022resultsR1IAS
国際A級
国際A級は本多元治の勝利
国際A級。優勝が本多元治(ホンダ)、2位永久保恭平(ベータ)、3位田中善弘と、IASを経験した大ベテランが表彰台を独占した。
4位には福島の森岡慎也(ホンダ)、5位にこれまた大ベテランの小谷徹(モンテッサ)、6位に若手の福留大登(ガスガス)がはいっている。ベストクリーンは森岡の5つだった。
2022年に昇格してきたルーキーでは、チャンピオンの浦山瑞希(TRRS)が15位で早くもポイントを獲得した。
今シーズンは強力なベテランがひしめいているこのクラス、若手がトライアルの経験を学ぶには、厳しいながらもよいチャンスだ。
国際A級表彰式。左から1位本多元治、2位永久保恭平、3位田中善弘
2022resultsR1IA
レディース
レディース優勝の西村亜弥
レディースチャンピオンの西村亜弥(ベータ)も、この日のコンディションには苦戦を余儀なくされた。減点もクリーン数も2位以降とは圧倒的差があったが、それでも本人には納得がいかなかったようだ。
西村以外はクリーンをひとつとるのがやっとという悪戦苦闘ぶりで、3点一つが順位を大きく変動させる展開となった。2位は小玉絵里加(ホンダ)だったが、同点3位に齋藤由美(ベータ)、そして1点差で地元中部の高校生、中川瑠菜(ベータ)が入り、参加者の増大とともに今後の展開がよりにぎやかになりそうな期待もある。
今回は12名の参加で、初登場は3人。山森あゆ菜(ベータ)は9位、伊藤沙樹(ベータ)が11位となり、黒山健一の妹、黒山和江(スコルパ)は12位となった。
レディース表彰式・1位西村亜弥(中央)2位小玉絵里加(左)3位齋藤由美(右)
2022resultsR1L
国際B級
国際B級は、元国際A級スーパー宮崎航の圧勝だった
ライセンスを失効していて、国際B級に降格していた宮崎航(ベータ)が久々に全日本に復帰、元IASのテクニックを存分に見せてぶっちぎりの優勝を果たした。クリーン15、全クラスを通じても、二ケタのクリーンは宮崎だけだった。2ラップ目の減点2点も圧倒的ベストスコア。とはいえ、最初にトライした第6セクションで5点を喫したり、IBクラスならではのむずかしさも味わったようだ。
2位以降は大接戦で、2位から5位までは1点差ずつ。そんな中、2位となったのは藤堂慎也(モンテッサ)。今回は、比較的経験の豊富なライダーが上位をかためてきたが、そんな中、去年のGC大会で2位となって昇格してきた吉本由輝(スコルパ)が11位となった。小学生の黒山太陽のデビュー戦は17位(GC大会5位)だった。
国際B級表彰式。左から1位宮崎航、2位藤堂慎也、本田隆史
2022resultsR1IB
2021年11月14日(日)開催 愛知県キョウセイドライバーランド 観客数:1500人 天気:晴れ
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第3戦中部大会の翌日、第8戦中部大会は、2021年全日本選手権最終戦だ。2日間の開催だが、第6、第7、第9セクションは場所を移動してまったく新規のセクションとなり、その他のセクションも設定を変更するなどして、土曜日とはやや雰囲気を異にしている。
国際B級、レディースの半分が第5セクションからスタートする変則的試合形態はそのままだが、第3、第5をのぞいた8セクション2ラップで争われ、IASのSS(スペシャル・セクション)が設定されている。参加者は4クラス合わせて118名で、土曜日より9名ほど多いが、土曜日のみ参加する選手もいれば、日曜日のみ参加する選手もいた。
国際A級スーパークラス
IAS 優勝#3黒山健一 2位#5氏川政哉 3位#6柴田暁
この日の設定は、前日とはちがってセクションの難易度は高めとなっていた。土曜日には小川友幸(ホンダ)がオールクリーンを達成したが、2日続けてというのは無理そうだ。
それは、早くも第2セクションで明らかになった。オールクリーンどころか、3点で抜ける選手もごく少ない。18人の参加者中、ここを抜けられたのは3人、武井誠也(ホンダ)、久岡孝二(ヤマハ)、そして小川だった。
しかしその後、小川は第4、第6と連続5点を喫し、第2、第3と連続5点となった黒山健一(ヤマハ)に逆転を許して1ラップ目を終了した。トップは黒山の13点、小川は2位で15点。小川と同点クリーン数差で氏川政哉(ホンダ)が3位につけた。4位は野崎史高(ヤマハ)で18点。なかなかの接戦だ。
2ラップ目、氏川ががぜんスパートをかけた。第1から第3までただ一人クリーン。第9では5点になったものの、2ラップ目のスコアは9点。ラップを一桁で回ったのは氏川ただ一人だった。
#5 氏川政哉
氏川同様、2ラップ目にスコアをアップさせたのは柴田暁(ヴェルティゴ)だった。柴田は1ラップ目の20点から2ラップ目に12点まで減点を減らしてきた。しかし黒山、小川ともに1ラップ目と同様のスコアで2ラップ目をまとめてきた。はたして2ラップを終えた時点でのトップは氏川となった。2位黒山に3点差、チャンピオンを決めたばかりの小川には7点差だ。そして小川には1点差で柴田が迫っている。計算上は柴田までが優勝のチャンスがある。SSは、人工セクションの第1と、自然地形の斜面の岩場での第2が用意されていた。
SSも、今回は辛口設定だった。初めてSSを走る廣畑伸哉(ガスガス)が2点で走破したが、続くライダーはことごとく5点。柴田も小川も、氏川も5点となった。最後の真直角ブロックが難関だった。ここを黒山が2点で抜けきって、なんとこれで、氏川と黒山は減点数で並んだ。黒山は減点29クリーン8、氏川は減点29クリーン7。同点ならクリーン数が多い黒山が勝利する。
SS第2、これも超難関だった。中盤のラインの狭い岩登りが難関だったが、入口で5点となる選手も多かった。小川も、中盤の岩場で5点だった。その後に登場した柴田は、この難セクションを2点で通過。小川を逆転して3位表彰台を獲得となった。小川は全勝優勝ならず、最終戦は4位と、今シーズン初めて表彰台を逃す結果となった。
そして優勝争い。先にトライするのは黒山。クリーンすればその時点で黒山の優勝が決定だが、それはむずかしかった。しかし足つき1回で黒山はこのセクションを抜け出る。最後のトライは氏川。氏川が優勝するためには、ここをクリーンで抜けなければいけなかった。若い氏川には、かなりのプレッシャーだ。そして氏川は小川と同じポイントで5点。開幕戦九州大会に続いて、氏川の初優勝の夢は、再びベテランライダーによって持ち越しとされた。(※)
#3黒山健一
しかしこの日の結果で、氏川はランキング3位を手に入れて、2021年シーズンを終了した。
国際A級クラス
IA 優勝#10磯谷郁 2位#47加賀国光 3位#3本多元治 4位の#1村田慎示は年間チャンピオン決定
リードは圧倒的となったが、しかし村田慎示(ホンダ)と磯谷郁(ベータ)のチャンピオン争いはまだ決着していない。ポイント差は16ポイント。村田は6位以上でタイトル決定、一方磯谷がタイトルを獲得するには、自らが優勝した上で、村田が7位以下になる必要があった。
ラインを見極める #10 磯谷郁
1ラップ目、トップをとったのは磯谷だった。減点13点。しかし村田もまた減点13点で同点(クリーン数の差で、暫定トップは磯谷となっている)。二人の争いは最後まで大接戦だ。しかし2ラップ目、二人は共に減点を増やしていく。2ラップ目にトップスコアをマークして追い上げたのは本多元治(ホンダ)だった。本多は土曜日の優勝者。1ラップ目に減点22点で、ちょっと苦しい追い上げとなった。
そんな中、磯谷が最後に踏ん張った。本多、そして第7戦の勝者の加賀国光(TRRS)には追い上げられたが、加賀に2点差で逃げ切り。開幕戦以来の勝利を得た。今シーズン、2勝をあげたのは磯谷だけだ。
村田は2ラップ目に30点と減点を増やしてしまったが4位を獲得。念願の初タイトルを獲得した。
レディースクラス
LTR 優勝#1西村亜弥 2位#ソアレス米澤ジェシカ 3位#山中玲美
参加者は前日同様の10名。ただし寺田知恵子(スコルパ)がこの日は走らず、永野裕加(シェルコ)がこの日のみ参加となっている。
土曜日の時点でセクションはむずかしかったが、さらに難度が増している。こんな状況でも西村亜弥(ベータ)の強さは圧倒的。2ラップトータルの減点は19点、2位に34点差の圧勝だった。…
2021年11月13日(土)開催 愛知県キョウセイドライバーランド 観客数:800人 天気:くもり
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第7戦東北大会から2週間、終盤のハイライト、中部大会は土曜日が延期大会となった第3戦、日曜日が新たに追加された第8戦として、2日間連続の開催となった。過去、全日本選手権は土曜日にスタートして日曜日にゴールする試合携帯が一度だけあったが、土曜、日曜にそれぞれ独立した大会が開催されるのは初めてとなる。土曜日の第3戦には、全日本選手権3クラスを合わせて109名が参加となった。
各クラスとも、用意された10セクションをすべて走って2ラップする。レディースクラスと国際B級の2クラスについては、参加者の半分が第1セクションからスタートし、もう半分が第5セクションからスタートする。渋滞対策としての、中部大会ならではの試合形式だ。
国際A級スーパークラス
設定は簡単めで、オールクリーンも出るのではないか、というのが下見を終えたライダーの感想だった。とはいえ、オールクリーンが可能だというのと、実際にオールクリーンするのとはまったく話がちがう。誰がオールクリーンに近いスコアで回ってこれるのかが勝負になる。
下見を終え真剣な眼差し IAS #1 小川友幸
そしてやはり、第2セクションにして、ふたつ両方をクリーンしたのは、小川友幸(ホンダ)ただ一人となった。いつもよりは簡単目のセクション設定とはいえ、わずかにバランスを乱して足をつくことはあるし、失敗の5点になってしまうことだってある。
しかし1ラップ目、小川は10セクションすべてをクリーンした。研ぎ澄まされた集中力が存分に発揮されている。小川を追う2位は氏川政哉(ホンダ)と小川毅士(ベータ)。5点と2点が一つ、1点がふたつの9点が彼らのスコアだった。4位に野崎史高(ヤマハ)の10点、5位が黒山健一(ヤマハ)の11点と大接戦だ。
「オールクリーン」 IAS #1 小川友幸
2ラップ目、小川友幸に負けじとオールクリーンの勢いでセクションを回ったのが黒山だった。しかし黒山は、1ラップ目にクリーンしている第8で痛恨の5点。それでもこのラップを5点一つでまとめた黒山は、大接戦から一歩抜け出した。
1ラップ目オールクリーンの小川友幸は、2ラップ目も好調を崩さず、ついに10セクション2ラップ、すべてのセクションをクリーンで走破してゴールした。土曜日にはSSはなく、この時点で順位が決定だ。
負けなしの4連勝で、ここまでの小川の獲得ポイントは100点ちょうど。対してランキング2位の黒山の獲得ポイントは74点。翌日の最終戦を待たずに、小川の9連覇、11回目の全日本チャンピオンが決まった。11回のトライアル全日本チャンピオンは、黒山の記録に並ぶものだ。
11回目のチャンピオン、9連覇、開幕4連勝、いずれも小川にとっては自身初めての大記録だが、この日、小川がなによりうれしかったのは、人生初めてのオールクリーン達成だった。
1大会を残したまま小川友幸2021年度チャンピオン決定 小川 黒山 野崎
2位は黒山で、3位は野崎史高(ヤマハ)が入った。
国際A級クラス
IA優勝 #3本多 元治 2位#52 田中 善弘 3位#1村田 慎示
前回優勝した加賀国光(TRRS)に加えて、今回は長くIASで活躍していた田中善弘(ベータ)が参戦復活。ほかにも、2009年に国際B級で全勝優勝して昇格している山本直樹(シェルコ)の参戦など、懐かしいベテランの名前がエントリーリストに並んだ。
チャンピオン争いは大ベテランの村田慎示(ホンダ)と若い磯谷郁(ベータ)の戦い。ここまでは村田が9ポイント差でリードしている。
IA #1村田 慎示
優勝は、ただ一人2ラップ目に一桁減点をマークした本多元治(ホンダ)。関東大会に次ぐ2度目の参戦で勝利を得た。2位に、125ccで果敢なトライを見せた田中。そして3位に村田が入り、チャンピオン争い的にも7位となった磯谷に16ポイントリードとして翌日を迎えることになった。
優勝の本多は19点と2位以下にややリードをとったが、3位から6位までが4点差の中に収まるという、大接戦の中部大会となった。
レディースクラス
LTR…
2021年10月31日(日)開催 宮城県スポーツランドSUGO 観客数:1,100人 天気:くもり
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第2戦関東大会から、5ヶ月の空白期間の後、東北大会が宮城県スポーツランドSUGOで開催された。この東北大会は第7戦とはなっているものの今シーズン3戦目。実質全5戦となった2021年シーズンの、ちょうど中盤の戦いとなる。全日本選手権4クラスと、オープントロフィー125の1名を含めて114名が秋空の東北大会で熱い戦いを演じた。
国際A級と国際A級スーパーの2クラスは第1セクションから10セクション、その他のクラスは第2セクションから8セクション、それぞれ2ラップで争われる。
国際A級スーパークラス
IAS 優勝:#1小川 友幸、2位#3黒山 健一、3位#6柴田 暁
難関は第2、第4、第6、第8、そして第10。これ以外はきっちりクリーンして、この難関をいかに抜け出るかという勝負になった。
しかし今回は、それ以外にも鬼門があった。トップグループは1ラップ目の中盤にして、持ち時間をほとんど使い切ってしまった。ペース配分の失敗だ。トップグループのほとんどは終盤のいくつかのセクションをトライせず、申告して5点をもらって持ち時間を節約することになった。それでも多くのライダーがタイムオーバー減点を喫し、小川友幸(ホンダ)は4点、氏川政哉(ホンダ)は6点ものタイム減点をとってしまった。
2ラップ目、5点なしで終盤まで走り抜いたのは小川だけだった。しかし小川は、1ラップ目に走らなかった第10を攻略できずに5点。それでも、2位にちょうど10点の点差をつけて、2ラップを終えた時点で、ほぼ勝利を手中にした。
IAS #1 小川 友幸
SS第1は、トップグループにとってはクリーンセクションだった。ここでは逆転劇はなく、もちろん小川もクリーンで、これで優勝は小川のもととなる。次は、黒山健一(ヤマハ)と柴田暁(ヴェルティゴ)による2位争い、そして今回初めてトップ争いに食い込んできた久岡孝二(ヤマハ)までが、表彰台争いの主役となった。
SS第2は、去年同様、慎重に岩の上を運んだのち、大岩を上がってクィックに向きを変えてアウトというタイトな設定だ。吉良祐哉(シェルコ)はここを3点で抜け、10位から8位までポジションアップ、その後5点が続いたところに、野崎史高(ヤマハ)が美しいクリーン。このクリーンで、野崎はなんとか5位に滑り込んだ。
IAS #2 野﨑 史高
初表彰台争いの久岡も5点となって、今回は4位に。ここをクリーンして黒山にプレッシャーを与えたい柴田も5点で、ここで勝負は決着した。
IAS #3 黒山 健一
柴田が表彰台獲得で、ランキング4位の氏川に1ポイント差まで迫った。今回4位と一気にトップ争いを演じた久岡は、小川毅士(ベータ)に2ポイント差のランキング7位。そしてランキングトップの小川友幸は、2位黒山に23ポイント差、3位野崎に31ポイント差をつけている。最終戦中部大会の土曜日に、小川がタイトルを決める可能性が出てきた。
IAS #6 柴田 暁
国際A級クラス
IA 優勝:#47 加賀 国光、2位#2 小野 貴史、3位#7…
全日本トライアル第2戦関東大会レポート
2021年5月30日開催 ツインリンクもてぎ(栃木県) 観客数:3,300人 天気:晴天→雷雨
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開幕戦となった九州大会に続いて開幕第2戦となったのが、関東大会。ツインリンクもてぎの特設コースは世界選手権を開催されるために配置された大岩やコンクリートブロックを、全日本選手権用に手直しして設定され、130名のエントリーを集めて開催された。
なかなかおさまらないコロナ禍の中、エントリーしながら参加を見合わせたライダーもあり、スタートしたのは125名。パドックへの立ち入りは関係者のみとして人と人との接触を極力削減する配慮がとられた。その結果、2ヶ所のパドックに隣接する5つのセクションはお客さまには観戦できないということとなった。関東域でのトライアル大会観戦を楽しみにしていた方々には、よくご理解をいただけて、残るセクションでの観戦を楽しんでもらったようだ。
世界選手権用の大きな素材が要素となっているため、セクションの難度は高めの10セクション。それらを使わないラインを通ることが多いレディース、国際B級は減点数の少ない神経戦となった。
国際A級スーパークラス
IAS 優勝:小川友幸
国際A級スーパーは、第1セクションから氏川政哉(ホンダ)、野崎史高(ヤマハ)が失敗5点、黒山健一(ヤマハ)が3点と減点が続出。その中でクリーンをしたのは小川友幸(ホンダ)と小川毅士(ベータ)のふたりだけ。柴田暁(ヴェルティゴ)が1点で抜けて、戦いが始まった。
IAS 優勝:小川友幸
IAS 3位:黒山 健一
黒山は、第2セクションでもゲートマーカー接触の判定で5点、野崎はクリーンをしたが、小川友幸も1点で抜けて、ここで小川は単独トップに立ち、以後、ライバルを少しずつ、確実に引き離していくことに成功する。特に難関だったのは第6セクション以降の後半セクションだが、ここで連続5点を取るライバルを尻目に、小川は確実に3点で抜けていった。1ラップ目の減点は15点、1ラップ目にして2位の野崎に13点差の大きなマージンを築いた。
IAS 2位:野﨑 史高
2位争いはなかなかの接戦。1ラップ目は野崎28点、柴田30点、小川34点、黒山36点と、誰が抜け出してもおかしくない。開幕戦九州大会で2位となった氏川政哉(ホンダ)はミスが多く実力を反映できず、1ラップ目は減点42点で10位に沈んでいる。
トップグループが1ラップ目の中盤の頃から、にわか雨に見舞われた。泥が乗った岩の表面はつるつるとなり、状況はさらに困難となったが、こんな中でもトップはドライと変わらないスコアをマークしていく。
2ラップ目、小川友幸の絶好調は変わらず。小川の2ラップ目の減点は15点。1ラップ目と同じくだった。2ラップ目に減点を減らしてきたライバルが多かったが、それでも小川の15点を上回るスコアをマークした者は現れず。2ラップ目終了時点で、2位に22点の大差をつけた。この後、2セクションによるスペシャルセクション(SS)が残っているが、点差的にはこの時点で勝利は確定した。九州は最後の最後での逆転勝利だったが、今回は最初から王者らしい戦いぶりだった。
2位争いは、黒山が追い上げを見せたものの野崎には届かず、野崎2位、黒山3位、柴田、小川毅士と続くが、野崎から小川毅士までは9点の間におさまった。なかなかの接戦だった。氏川は追い上げたが、トップグループまでは追いつけず、小川毅士に11点差の6位に終わっている。
2ラップのあと行われるはずだったSSの開始直前、雷の接近に伴い協議がおこなわれ、何より安全を考慮して、SSと表彰式の中止が決まり、SSでの逆転劇はなくなって、2ラップ終了時点での結果で、順位が確定した。
2連勝した小川友幸はランキングでも2位以下を大きく引き離した。今回の2位で、ランキング2位に浮上したのは野崎だが、小川はその野崎に17点のアドバンテージを築いている。
ケガのため開幕戦を欠場した廣畑伸哉(ガスガス)がIASデビュー戦、14位に入って、早くもポイントを獲得した。本業のオートレースのインターバルに出場を果たしたの野本佳章(ベータ)は15位で、これもポイントを獲得、来シーズンのIASの席を確保した。
国際A級
IA優勝 村田慎示
九州大会はベテランの実力派の欠場が目立ったが、今回はフルメンバーに近い。そんな中、僅差の戦いを制したのは、九州大会で2位となった村田慎示(ホンダ)だった。
IA2位 本多 元治
2位本多元治(ホンダ)、3位小野貴史(ホンダ)は、ともに今シーズン初参加。早いスタートでライン選びに苦労しつつも、さすがの実力を見せつけて2位、3位を得た。
開幕戦勝利の磯谷郁(ベータ)は4位。ランキングはトップ村田が45点、2位磯谷が38点と、逆転の上に、点差がちょっと開いている。
レディース
レディース優勝:西村 亜弥
8名の参加、4名が今シーズン初出場だ。1点を争う神経戦の勝負となったが、序盤に減点のあった西村亜弥(ベータ)が、1ラップ目中盤以降から本領を発揮、2ラップ目は減点なしのオールクリーンで走りきって勝利した。
レディース2位:小玉 絵里加
2位は減点11点の小玉絵里加(ホンダ)。その小玉に同点、クリーン差で3位となったのは、齋藤由美(ベータ)だった。
国際B級…
全日本トライアル第1戦九州大会レポート
2021年4月25日開催 宮崎県えびの市矢岳高原トライアルコース 観客数:620人 天気:晴天 イベント情報はこちら
IAS 表彰式
2021年も、コロナ禍はなかなかおさまらない。そんな中、昨2020年は中止となった九州大会が、2019年と同じ、美しくダイナミックな矢岳高原のトライアルコースで開催となった。
直前に、東京や大阪などで緊急事態宣言が出されるなど、開催に向けてはけっして順調とは言えなかったが、感染防止対策を徹底する一方、断腸の思いでパドックと表彰式はお客さんの立ち入りをご遠慮いただくなどしてのご協力もお願いすることになった。
10セクション2ラップのセクション配置は比較的コンパクトだが、高低差がなかなか。それでも、展望台からは広大な眺めが眼下に広がり、走るにも見るにも、素晴らしいロケーションだった。
国際A級スーパークラス
国際Aスーパークラスの戦いは接戦。神経戦ではあったが、ワンミスが5点につながることも多く、そのあたりのコントロールが課題となったようだ。
1ラップ目は小川毅士(ベータ)が5点でトップ、これに、ホンダでのデビュー戦となる氏川政哉が同点クリーン数差で続く。2点差で3位の黒山健一(ヤマハ)は、今回からニューマシンに乗っている。連覇を続けている小川友幸(ホンダ)はトップと4点差で4位につける。
IAS優勝:小川友幸
2ラップ目、小川友幸と黒山、二人の大ベテランか気迫のこもった走り。10セクションをすべてクリーンして追い上げてきた。氏川も2ラップ目は減点を2点に抑えたが、2ラップを終えてのトップは減点7の黒山となった。2位に8点の氏川、小川友幸が10点で続く。小川毅士は最終セクションの5点で4位まで後退していた。
見晴らしのいいエリアに設けられたふたつのSS、トップグループはまず第1をクリーンして、最後の勝負はSS第2で決することになった。
IAS優勝:小川友幸 / SS2をクリーンで逆転
2ラップ目の下位の順にトライするSS。優勝争いで最初にトライするのは小川友幸からだったが、その小川が、誰もクリーンすることができていなかったSS第2を、美しくクリーン。試合の流れが変わってきた。小川の総減点は1ラップ目から変わらず、10点。
IAS 2位:氏川政哉
氏川は細かいミスが出て、それでも5点にならずにリカバリーしてSS第2を走破した。氏川の総減点も10点だが、小川のクリーン数18に対し、氏川は15。小川の成績が氏川に勝るのは確定した。
IAS 3位:黒山健一
そして最後に黒山。この日の黒山は、1ラップ目にマシントラブルに見舞われている。SS第2でも、中盤の岩から滑り落ちてテープを切って5点。この瞬間、黒山の総減点は12点となり、2021年の開幕ダッシュに成功したのは、ゼッケン1番の小川友幸ということになった。
IAS 優勝:小川友幸
国際A級
IA優勝 磯谷 郁
地元の徳丸新伍(ホンダ)の初優勝なるかと期待を一身に受け、強いプレッシャーを感じていた徳丸は、今回も勝利ならず。優勝は大学生になったばかりの磯谷郁(ベータ)。1ラップ目にトップスコアをマークして、そのまま辛くも逃げ切った。
2位はゼッケン1番村田慎示。磯谷とは2点差だった。その村田からさらに2点差で徳丸が3位に入っている。
レディース
レディース優勝:西村 亜弥
6名の参加となったレディースクラス。西村亜弥(ベータ)の強さはあいかわらずだが、今回は特に好調だ。10セクション2ラップを一度も足を着かずに走りきり、オールクリーンで勝利した。
レディース優勝:西村 亜弥
2位は減点20点の小玉絵里加(ホンダ)。小玉に10点差で山中玲美(ホンダ)が3位となった。
国際B級
IB優勝:中野 禎彦
42人が出走、九州の中野禎彦(ベータ)が好走を見せ、1点差で勝利した。惜しくも2位となった浦山瑞季(TRRS)は山形から遠征の弱冠13歳。去年は2度ほどオープントロフィー125クラスに参加していて、国際B級での全日本選手権はこれがデビュー戦。今シーズンが楽しみだ。
3位は米澤健(ガスガス)。レディースに参戦、4位になった米澤ジェシカと夫婦での参戦で、こちらは見事表彰台入りを果たした。