MXoN2026現地速報vol.3 B決勝は惜しくも総合3位、日本は総合22位で終える

モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、10月2日から4日にかけてフランス・エルネーのCircuit Raymond Demyで開催。最終日、日本代表は決勝進出をかけたB決勝に出場した。 ゲートピックは大城を先に 土曜日に行われた予選で総合24位となった日本は、ストレートで決勝進出することは叶わず、決勝進出をかけたB決勝に出場した。B決勝は20位以下、13組のチームメンバー全員がグリッドに並び一斉にスタートする。チーム内上位2名の合計順位がポイントとなり、1位の国だけが決勝へ進む。予選ではMX OPENクラスに出場した大倉が他ライダーに接触されクラッシュ。大事には至らなかったが、腕を負傷し、怪我の様子を見て当日朝に出場を判断することとなった。直前まで走りたいと話す大倉だったが、腕の腫れは引かず、大事をとってレースを欠場する判断をした。 ルール上、B決勝と決勝はチーム2名でも出走可能であるが、先述したように、通常は3人のうち上位2人の結果で決まるというところ、2人の結果がそのまま反映されるため、1人のミスも許されない状況となる。他チームと比べると厳しい状況になるが、大城と横山は「B決勝で2人とも5位以内に入れば決勝にいける」と、決勝進出へ闘志を燃やしていた。 ゲートを選ぶ順番は予選の結果順であり、20〜32組目と1人ずつ選んだのち、同じように2人目が選んでいく(※予選24位の日本の場合、1人目が4番目、2人目は17番目となる)。このゲートピック順は、予選終了後に大城と横山2人で話して決めたという。初めは横山が1番目に選ぶと話していたが、インからなら前に出られると考えていた大城に対し、横山が予選で中央寄りから好スタートを切っていたこともあり、大城が1番目となった。 大城は一番イン側から8番目、横山は19番目と中央寄りの場所を選びレースを迎えた。 大城がホールショット、決勝進出圏内を戦い総合3位 ゲートピックが功を奏し、B決勝では2人ともスタートで良い反応を見せると、1コーナーで上手くアウト側に膨らみながらイン寄りのライダーを抑えて集団を抜け出し、大城はホールショットを獲得、横山も5番手あたりにつけることができた。1周目、大城はレースをリードするが、上りセクションで真横から差し込む陽の光に苦しむ。わだちやギャップの中まで影になり、路面がまったく見えない状況でバランスを崩し、2位にポジションを落としてしまう。横山も好スタートを切り1周目を6番手で通過。この時点で日本代表は1位で、チェコが1ポイント差で決勝進出枠を競う展開となる。 その後、大城は前を走るライダーの転倒もあり2番手に浮上するが、レース終盤に転倒。すぐに復帰し、3番手から追い上げを続けるがそのままチェッカーを受けた。一方横山もレース中盤で転倒を喫し10番手あたりまで後退。しかし最後まで追い上げを図り、8位まで追い上げてフィニッシュ。日本はB決勝を総合3位で終えた。 最終順位は総合22位。惜しくも決勝進出とはならならなかったが、最後まで代表3人で話し合い、情報を共有するなどチームワークが光った。欠場となった大倉も、B決勝前のウォームアップの様子を動画撮影しチーム内で共有するなど、最後までチームに貢献し、全員が一丸となって戦い抜いた。 ライダーコメント #31 大城魁之輔 「昨日B決勝進出が決まった時点で、はるちゃん(横山選手)とゲートピック順について話し合って、自分はインから出られるんじゃないかと思っていたので、先に選ばせてもらいました。B決勝はスタートがしっかり決まってそこまでは作戦成功でしたが、レースがあった時間帯の朝日が結構強くて、テーブルトップ手前の縦わだちが長くてギャップもあるのに、真横からの日差しでわだちが全部影になっていて、まったく見えなかったんです。1周目トップで走っていたのですが、バランスを崩してテーブルトップを飛べず、ポジションを落としました。途中で2位を走るライダーが転倒して2番手に上がったんですけど、コーナーに角度きつめに入ったらリアが持っていかれてしまって、耐えきれず転んでしまいました。すぐ復帰したけど、3番手でゴール。悔しいです。今回自分は初めてということで、2人にいろんな面でサポートや助言をしてもらいました。みんなで協力して、決勝進出も見えていたからこそ、さらに悔しいです。またリベンジしたいです」 #32 横山遥希 「僕も、予選でもB決勝でも転倒によって順位を下げてしまいました。転倒は悔やまれますが、そこまでプッシュしないと通れるものも通れない領域でした。どこでリスクを取って結果につなげるか。コースも『難しかった』という一言では簡単すぎるくらい難しかったです。かいちゃん(大城選手)は初出場でしたが、一番活躍していたと思います。同世代だから気を使わずにいれましたし、情報を共有して良いチームワークで大会に臨めたと思います。今回ネイションズに参加して、テクニックはまだまだすべての面で劣っていますが、それは天と地の差ではないと思っています。こういう話をみんなで共有していけば、日本のレベルがさらに上がると思います」 #33 大倉由揮 「僕に関してはゴールすらできなかったのが本当に悔しいです。同世代の3人だからこそ、もっと上を目指せた。今まで以上に3人のポテンシャルを引き出せた走りはできていたと思うので、それが転倒で結果に結びつかなかったのがすごく悔しいです。この舞台を経験することで感じるものはたくさんありますし、バイクってこんなに速く走らせられるんだと、可能性は無限大だと、改めて速くなりたいと思いました。今後も、ネイションズの選考会でまたこの3人でいこうと思わせる走りをこれからもしていきたいです。みんなでパワーアップして戻ってきます。怪我については日本に帰ってちゃんとチェックして、第8戦にしっかり間に合わせられるように調整していきたいと思います」 MXoN2026の詳しいリザルトはこちら https://www.mfj.or.jp/national/2026-mx-major-competitions/2026-fim-motocross-of-nations/ 優勝はベルギー、13年ぶり16回目 2026年、決勝を制したのはベルギー。メンバーはルーカス・クーネン(MXGPクラス)、サシャ・クーネン(MX2クラス)、リアム・エバーツ(MX OPENクラス)という若手3人を揃えていた。 MXGPとMX2が混走するレース1は、地元フランスのロマン・フェーブルが優勝。ベルギーはルーカスが3位、サシャが12位で、この時点の総合順位はスペインに次ぐ2番手だった。MX2とMX OPENが走るレース2は、オランダのジェフリー・ハーリングスが制し、フランスはトム・ヴィアルが序盤に激しく転倒して優勝争いから後退。ベルギーはエバーツ4位、サシャ7位とそろえて、首位に立った。最終のレース3もハーリングスが後方から追い上げて連勝したが、ベルギーはエバーツ4位、ルーカス5位でまとめ見事逃げ切り勝利。ベルギーは6つの順位のうち最も低いサシャの12位を除いた合計23ポイント。2位のスペイン(26ポイント)と3位オランダ(34ポイント)を抑え、2013年以来13年ぶり16回目の優勝を果たした。なお、16回の優勝はイギリスと並ぶ最多記録タイであり、エバーツの祖父ハリーが1976年に初めてMXoNを制してから、ちょうど50年後の勝利でもあった。 BLU CRU SuperFinale、YZ125クラスの伊良皆龍翔は21位 併催されたYZ BLU CRU FIM Europe Cup…

MXoN2026現地速報vol.2  ブラジルと1ポイントを争った予選、総合24位でB決勝へ

モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、10月2日から4日にかけてフランス・エルネーのCircuit Raymond Demyで開催されている。2日目は午前中にフリープラクティス、午後に決勝進出をかけた各クラスの予選レースが行われた。 フリープラクティス 予選日となる大会2日目、午前中はクラスごとに40分間のフリープラクティスがおこなわれた。最初に走ったMXGPクラスの時間帯は路面がまだ少し濡れており、朝日の差し込む上りセクションでは前が見えにくい場面もあったという。1日目のコースウォークで「日本の土質に似ている」と話していたコースは、走ってみると想像していたよりも柔らかく、周回を重ねるごとに轍やギャップが作られていった。 予選総合24位、クラッシュに巻き込まれ悔しさ滲む 予選1組目はMXGPクラス。#31大城魁之輔は、スタート直後に1コーナーで転倒したライダーに突っ込み、転倒はしなかったものの、1周目は25〜26番手あたりとほぼ最後尾からの追い上げになった。「一つでも順位をあげる」という気持ちで最後まで追い上げ、18位でチェッカーを受けた。 予選2組目のMX2クラスには#32横山遥希が出場。好スタートを決め1コーナーを5番手で立ち上がり、1周目を7〜8番手で戻ってくる。しかし周りのペースも速く、序盤で14〜15番手に後退。その後前を走っていたライダーにプッシュしたところで転倒し、20番手あたりまでポジションを落とす。その後も粘り強く追い上げたが20位でフィニッシュを果たした。 この時点で、日本は総合20位、予選通過ラインとなる19位のブラジルとわずか1ポイント差と、予選通過の可能性は十分にあった。 最後の予選はMX OPENクラス。#33大倉由揮は15番手あたりからスタートし、1周目に数台かわしてポジションを上げる。2・3周目は11〜12番手あたりと好位置を走っていたなか、ジャンプの着地で後ろから飛んできたロペスが大倉の腕の上に着地してしまい、2人は激しいクラッシュを喫する。大倉はすぐにマシンを起こして再スタートを試みたものの、腕に痛みが走り、このままゴールするのは難しいと判断し、そのままリタイアとなった。 総合24位でB決勝へ MXoNの予選は、チーム内上位2名の順位の合計で総合順位が決まる。大城18位、横山20位で日本は38ポイント、総合24位となり、日本は日曜日に行われるB決勝に挑む。B決勝は20位以下のチーム13組によって行われる。決勝進出の枠はわずか一つ、B決勝で1位になることが条件だ。 なお、大倉の怪我は大事には至らず、B決勝に向けて調整を進めていたが、日曜朝の段階で出走できる状態にまでは回復せず、B決勝は欠場する。そのため日本代表は大城・横山の2人でB決勝に挑む。 ライダーコメント #31 大城魁之輔 「結果はチームジャパン総合24位で、A決勝ストレートには届きませんでした。かなり悔しいです。午前中のフリープラクティスで初めて走ったのですが、乗っていて楽しくて、良い気持ちで予選に臨むことができました。スタートは1コーナーで転倒したライダーに突っ込んで一回止まってしまいました。そこからはほとんど最後尾からの追い上げで、本当に、一つでも順位を上げないとという気持ちで走って、18番手まで上がったんですけど、17番手とは少し離れていて追いつけませんでした。事前に15番以内がラインかなと話していたので、スタートを含め悔やまれることはいろいろあります。今はただ悔しいです。明日は由揮くんの出走はまだ決まっていませんが、仮に2人になっても諦めていないです。B決勝で1位になれば決勝を走れるので、まずはB決勝を獲りに行く。切り替えて、今日と変わらず全力でやるだけです」 #32 横山遥希 「朝からなかなか乗り切れないところもあったんですけど、仕様は特に変えずにフリープラクティスから予選に臨みました。スタートは出れて、1コーナーは5番手あたり、1周目は7〜8番手で戻ってきました。ただ周りのペースが良くて、1〜3周目あたりまでペースも上がらず、15番手あたりまで落ちてしまいました。さらに前のライダーを追うなかで転倒して、20位あたりまで落としてしまいました。コースに対応しきれなくて、自分のポテンシャルを発揮できたかと言われたら難しいレースでした。明日に向けてサスの変更をして、朝に確認して、B決勝に全力で臨みたいと思います」 #33 大倉由揮  「先に走った2人の結果を見て、日本はブラジルとポイント差がわずかという状況だったので、最後に挽回してやろうという気持ちで挑みました。スタートは15番手くらいで、1周目にうまく数台かわして前に出て、2周目、3周目は11〜12番手あたりを走っていました。でも、自分がジャンプで着地した瞬間に後ろからエンジン音が聞こえて、え?と思ったときには後ろから来たライダーのタイヤが自分の腕に乗っていて、気づいたら地面に叩きつけられていました。チーム2人の顔が頭をよぎって、死ぬ気でバイクまでたどり着いて、再スタートはしたんですが、痛みがあまりにも強くて、ゴールしても予選通過の範囲には入れないと思い、自分で棄権しました。チーム戦の中でリタイアというのはすごく申し訳ないです。日本から応援してくださっている皆さんのためにも、3人で結果を残して気持ちよくA決勝に行くという目標を立ててきたので、それが実現できなくてすごく悔しいです。」 B決勝は現地時間10月4日11:00(日本時間18:00)から。A決勝のレース1は同13:10(日本時間20:10)にスタートする。有料ではあるが、MXGP-TVでライブ中継もおこなわれる。 BLU CRU SuperFinale、YZ85クラスの齋藤輪は12位 同日には併催された「YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinale」のYZ85クラス決勝(15分+2周)がおこなわれ、日本から参戦した齋藤輪が出場した。齋藤はレース序盤に転倒し、ほぼ最後尾からの追い上げを強いられる。そこから前のライダーを1台ずつかわしてポジションを上げ続け、36台中12位でフィニッシュした。

MXoN2026現地速報vol.1 TEAM JAPANが記者会見に登壇、予選のゲートピックは14番目

モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、10月2〜4日、フランス・エルネーのCircuit Raymond Demyで開催されている。JMX Promotionでは現地取材をおこない、TEAM JAPANの様子を速報でお届けする。 大会1日目は予選前日のプレスデイ。予選のスタートグリッドを選ぶ順番を決める抽選、プレスカンファレンス、スタート練習、チームプレゼンテーション(パレード)がおこなわれた。 記者会見に3人で登壇 プレスカンファレンスには、TEAM JAPANの3人がそろって登壇した。昨年9年ぶりに決勝へ進んだ日本が、今年はこの場に呼ばれた。3人ともに海外での経験や英語力が高く、初めての記者会見も堂々とコメントし、意気込みを語った。 プレスカンファレンスの様子はこちら ゲートピックは14番目 予選のスターティンググリッドは毎年抽選で決定する。抽選の結果、日本のグリッド順は14番目。昨年は22番と順番が後ろの方だったが、今回は37か国中14番ということで、まずまずのスタートとなった。 スタートゲートから1コーナーまでは比較的長く、1コーナーは90度に曲がるレイアウト。午前中にコースを下見した3人に印象を聞くと、大城は「14番目だと、ゲートがどう埋まっていくかというところもあるんですけど、タイミングよく出られれば、1コーナーで真ん中あたりの位置だったとして割といけるのかなという印象です」と話し、他の2人もそれに同感していた。 急坂とタイトなレイアウト、「土質は日本に似ている」 スタート練習前に、日本代表3人でコースウォークをおこなった。全員初めて走るコースということで、映像で予習はしてきたものの、予想以上のアップダウンの激しさと、コース幅の狭さに驚いていた。しかし、耕された路面と起伏は、スポーツランドSUGOに似ていると言い、MXoN経験のある横山と大倉は、2024年のイギリス大会などと比べて日本人に合うコースだと見ている。 スタート練習 午後にはスタート練習が20分間行われた。スタートエリアの半分ほどを閉じ、残り半分のエリアで各国のライダーが入れ替わりながら練習を行った。メッシュスタートが置かれた場所までに混雑が起き、日本の3人がスタート練習をこなせたのは時間内で2〜3本だった。 #31 大城魁之輔 「20分あって、そのまま出て練習の列に並んで、を繰り返して、本当にギリギリ3本できたという感じでした。混み具合にはちょっとびっくりしましたね。マシンは基本的に日本で走っているセットアップと大きくは変わらないので、スタートも違和感はなく、わりとスムーズでした。順調です」 #32 横山遥希 「僕も3回スタート練習ができました。ゲートを出た後の路面が思ったより柔らかくて、前に出ているのか出ていないのかわからないような感じだったんですけど、フィーリングとしては特に問題ないかなと思います」 #33 大倉由揮 「今日は2回しかできなくて、2回とも先の轍に取られてうまく出られませんでした。でも明日は路面が整備されてまた別の路面状況になる思うので、それに対応できるように頑張ります」 マシンのセットアップ 大城と大倉のマシンは、全日本とほぼ同じ仕様で、現地でもマシンに乗った感触は順調だという。一方横山は、カワサキのファクトリーチームが走らせるMX2マシンの仕様を借りて出場する。マシンについて横山は、「カリカリなんで走りますね。ヨーロッパのマシンは下がマイルドで、ちょっとずつ伸びていくので扱いやすいです」とコメント。3人ともマシンも順調に仕上がっている様子だ。 パレード MXoN恒例のチームパレード、今年はスタートエリア付近の場所にパレードエリアが設けられておこなわれた。柵の外には大勢の観客が集まり、各国のライダーに声援を送る。その盛り上がりは圧巻で、日本代表も一気にボルテージが上がった様子だった。 明日はいよいよ予選 10月3日は午前にフリープラクティス、午後にクラスごとの予選レース(20分+2周)がおこなわれる。MXGPクラスの大城が現地14:30(日本時間21:30)、MX2クラスの横山が15:30(同22:30)、MX OPENクラスの大倉が16:30(同23:30)に出走。予選上位19カ国が日曜の決勝に進出し、それ以下の国はB決勝に回る。目標の「予選ストレート突破」に向けて、それぞれが全力を出しきる姿を、ぜひリアルタイムで応援してほしい。

日本から2人の若手が世界に挑む。2026 YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinale 事前情報

10月2〜4日にフランス・エルネーで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)に併せて、「YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinale(スーパーフィナーレ)」がおこなわれます。日本からの参戦は2024年、2025年に続いて3年連続。毎年ヤマハがライダーを招待し、YZ125クラスとYZ85クラスに1名ずつ、日本代表として出場します。 YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinaleとは? YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinaleは、ヤマハの育成プログラム「BLU CRU(ブルークルー)」の国際大会です。ヨーロッパ各地のYZ BLU CRU Cupや各国の国内選手権の成績をもとに選ばれた若手ライダーが集まり、今年は34カ国から120名が招待されています。 クラスはYZ125(13〜16歳)/YZ85(11〜14歳)/YZ65【要確認:2026年の年齢区分】の3つ。レース後の特典が大きいのもこの大会の特徴で、YZ125クラスの優勝者には、ヤマハのサポートを受けて2027年のEMX125(ヨーロッパ選手権)に出場する権利が与えられます。YZ85とYZ65の優勝者は、翌シーズンのヤマハのサポートとGYTRパーツを獲得。さらに各クラスのトップ3、ワイルドカード2名、各クラスの女性ライダー最上位が、2日間のBLU CRUマスタークラスに招かれ、プロのトレーニングとコーチングを受けられます。 会場のエルネーは丘の斜面を生かした起伏の大きなコースで、1周約1.6kmの硬く締まった粘土質の路面が特徴です。120名の若手ライダーは、MXoNと同じ観客の前でゲートに並ぶことになります。 これまでの日本代表 日本は2024年にMXoNイギリス大会に併催されたスーパーフィナーレで初めて代表を送り、YZ65クラスに出場した前原歩叶が28位、YZ85クラスで永澤匠真が6位、YZ125クラスの髙木碧が11位を獲得しました。2025年はスーパーフィナーレがモトクロス世界選手権第16戦(スウェーデン)に併催され、2度目の出場となった髙木がYZ125クラスの練習で調子の良さを見せましたが、決勝は転倒とマシントラブルによりリタイア。一方YZ85クラスには江藤彪之介が初出場で15位という結果を残しています。 日本のYamaha YZ125 BLU CRU Cup また、日本でも2024年から全日本モトクロス選手権の併催レースとしてYamaha YZ125 BLU CRU…

10/2〜4開催。2026 Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)

10月2〜4日、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、フランス・エルネーのCircuit Raymond Demyにて開催されます。日本代表「TEAM JAPAN」は昨年9年ぶりに決勝へ進み、37カ国中11位という成績を残しました。今年は「予選ストレート突破と決勝15位以内」を目標に掲げ、大城魁之輔、横山遥希、大倉由揮の代表ライダーが世界の強豪国に挑みます。 日本代表チーム MXGP(450cc) #31 大城 魁之輔 26歳 2026年からYAMAHA FACTORY RACING TEAMに加入、全日本モトクロス選手権IA1クラスに参戦中 ・2026年IA1クラス 第7戦終了時点 ランキング3位につけています。代表選出は3度目ですが、過去2回は怪我で出場が叶わず、今回がMXoN初出場となります。 「行きます。勝ちます。僕自身フランスは初めてですが、一緒に戦う2人はネイションズに出た経験があるので、色々教えてもらいながら戦いたいと思います。個人としては、まず完走にたどり着くこと。未知の世界ですが、初めてだからこそ自信を持って挑戦してきます」 MX2(250cc) #32 横山 遥希27歳 2019年・2020年全日本モトクロス選手権IA2クラスチャンピオン。2022年からオーストラリアに拠点を置き、現地のモトクロス選手権(ProMX)MX2クラスに参戦。2026年はランキング8位で終えています。MXoNは2018年、2024年に続いて3度目の出場です。 「今回は直前に方を怪我してしまって、本当は出る予定だった第7戦に出場することはできませんでした。ただ、ネイションズに向けて体をしっかり100%に戻して臨みます。同世代の3人で戦えることが楽しみです。Aファイナルを目標に3人で力を合わせて、ベストリザルトに近い結果を残して帰って来られるよう全力を尽くします」 MX OPEN(排気量オープン) ※MXGPとMX2に出走する排気量の混走 #33 大倉 由揮 27歳 2025年全日本モトクロス選手権IA1クラスチャンピオン。2026年もその勢いを止めることなく、第7戦終了時点でランキング1位につけています。MXoNは2022年、2024年、2025年に続いて4度目。チームで最も多くの出場経験を持ちます 「2年前もこのメンバーで選ばれましたが、大城選手は怪我で出られなかったので、今回3人でまたネイションズに行ける機会があってとても嬉しいです。自分自身、日本代表として4買い目になりますが、こうしてレースをさせていただけるのはすごく光栄ですし、これまでの経験を生かしてチームに貢献できるんじゃないかと思っています。横山選手の言う通り、まずは決勝進出。それぞれが努力をして、結果を出せるように頑張っていきたいと思います」 大会情報 会場 会場のCircuit Raymond Demyは、フランス北西部マイエンヌ県のエルネーにあります。MXoNの開催は2005年、2015年、2023年に続いて4回目。自然の起伏を生かしたレイアウトに、硬く締まった粘土質の路面が組み合わさるコースで、比較的日本のコースに近いと言われています。 エントリーリスト 今年は37カ国がエントリー。ゼッケンは前年の国別順位をもとに割り振られ、昨年11位の日本は31〜33番をつけて走ります。…

MXoN日本代表出場クラス&ゼッケンが決定

2026年10月2日(金)〜4日(日)にフランス・エルネーにて開催されるモトクロスの国別対抗戦「Monster Energy FIM Motocross of Nations(MXoN)」に出場する日本代表「TEAM JAPAN」の出場クラスおよびゼッケンナンバーが決定しました。 出場クラス・ゼッケン クラスゼッケン選手読み年齢MXGP#31大城 魁之輔おおしろ かいのすけ26歳MX2#32横山 遥希よこやま はるき27歳OPEN#33大倉 由揮おおくら ゆうき27歳 メンバーを発表した第一報では横山選手がMX2に参戦することのみ決定していましたが、今回はほか2人のクラスも決定。MXGPクラス(450cc)には大城魁之輔選手、MX2クラス(250cc)には横山遥希選手、OPENクラス(排気量自由)には大倉由揮選手がそれぞれ出場します。 なお、日本代表は昨年のMXoNで9年ぶりとなる決勝進出を果たし、総合11位を獲得しました。今年は「予選ストレート突破と決勝15位以内」を目標に、世界の強豪国へ挑みます。 2026年MXoN日本代表チームが決定 第一報記事はこちら TEAM JAPAN 公式SNSアカウント開設 また、今年よりTEAM JAPAN公式SNSアカウントが開設されました。大会に向けた最新情報はぜひ公式アカウントでもチェックしてください。 X(旧Twitter):https://x.com/TeamJAPAN_MXoN Facebook:https://www.facebook.com/people/Team-JAPAN-MXON/61593634086596/ Instagram:https://www.instagram.com/teamjapan_mxon/ 第7戦にて壮行会を開催予定 2025年開催時の様子 MXoNに向けて、9月12〜13日に行われるD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第7戦 近畿大会 MRAカップにて、壮行会の開催を予定しています。詳細はMFJ公式ウェブサイトやJMX Promotion公式ウェブサイト、MXoN各SNSにて告知します。 大会概要 大会名: Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ) 期間:…

2026年MXoN日本代表チームが決定

10月2〜4日に開催されるモトクロスの国別対抗戦「Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)」へ派遣する、日本代表チームのメンバーを発表しました。 今年の日本代表に選ばれたのは、大倉由揮、大城魁之輔、横山遥希の3名。横山はMX2クラスでの出場が決定しており、大倉・大城の出場クラスは決定次第発表する予定です。 モトクロス・オブ・ネイションズはFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が年に一度開催する、モトクロスの国別対抗戦です。日本の最高位は2000年・2003年に記録した6位。昨年は大倉・中島漱也・下田丈の3名が出場し、日本代表として9年ぶりとなる決勝進出を果たすとともに、総合11位という好成績を残しました。2026年大会に向けては「予選ストレート突破と決勝15位以内」を目標に掲げて挑みます。 大会概要 大会名: Monster Energy FIM Motocross of Nations(MXoN) 期間: 2026年10月2日(金)〜4日(日) 会場: フランス/Circuit Raymond DEMY(Ernée) TEAM JAPAN 2026 メンバー クラス選手読み年齢未定大倉 由揮おおくら ゆうき27歳未定大城 魁之輔おおしろ かいのすけ26歳MX2横山 遥希よこやま はるき27歳 メインスポンサー 今年のメインスポンサーはシステムトリートメント「トキオ・インカラミ」を主要ブランドとして展開するイフイング株式会社。本田技研工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社、カワサキモータース株式会社、スズキ株式会社、株式会社ホンダ・レーシングなど国内二輪メーカー各社を含む17の企業・団体が協賛に名を連ねています。 壮行会も開催予定 MXoNに向けて、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第7戦 近畿大会にて壮行会を開催予定です。詳細はMFJ公式ウェブサイト(https://www.mfj.or.jp)とD.I.D全日本モトクロス選手権公式ファンサイト「JMX Promotion(https://mspro.jp/jmx/)」にて告知いたします。

総合11位を獲得、日本代表が2016年以来の快挙を達成【2025 Monster Energy FIM Motocross of Nations】

2025年10月3〜5日、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」がアメリカ・インディアナ州にあるアイアンマン・レースウェイで開催され、今年は日本代表として下田丈・中島漱也・大倉由揮の3名がレースに挑んだ。 予選を勝ち抜く鍵となる出走クラス 下田はAMAスーパークロス/プロモトクロス/スーパーモトクロスシリーズでトップを争うライダーであり、MXoNの2週間前にはスーパーモトクロス(SMX)250クラスで日本人初となるタイトルを獲得。その実力の高さと勢いはチーム内でも群を抜いている。一方、中島は2024年にD.I.D全日本モトクロス選手権IA2クラスでチャンピオンを獲得、大倉は2025年第5戦終了時点でIA1クラスランキング2位につけており、MXoNで予選を通過するために誰をどのクラスに出場させるかが日本チームにとって鍵となった。 悩んだ末、中島がMX2クラス、大倉由揮がMXGPクラス、下田丈がMX OPENクラスに出場。初めこそMXGPクラスに下田を出場させる予定であったが、激戦のMX2とMXGPに対して比較的結果を残しやすいMX OPENクラスで下田を走らせることで、少しでも上の順位でゴールし、日本代表が予選通過できる確率を高める作戦をとった。 ゲートピックは23番 大会1日目には予選のゲートピック順を決めるくじ引きが行われた。全37カ国が競い合うMXoNではスタートで前に出られるかが勝負となるため、なるべく選択肢が多く残される順番でスターティンググリッドを選びたいところ。緊張感が漂う中抽選は行われ、今年の日本代表は「23番」に決まった。 予選10位通過、9年ぶりの決勝進出を果たす 2日目の予選日、午前中に行われた40分間のフリープラクティスでは各ライダーがコース状況を確認しつつマシンをセット。午後に予定されている予選に向けて調子を整えた。 予選は各クラス20分+1周。1組目となるMXGPクラスには大倉が出場した。序盤で19番手あたりにつけると、そこから追い上げ15番手に浮上。トップバッターで予選を迎え緊張気味だったという大倉だが、勢いのある走りで前のライダーとの距離を縮める。しかしレース終盤、ギャップにタイヤが跳ねられた衝撃でマシンから10mほど飛ばされる大きな転倒を喫し後退。とはいえすぐに復帰したことで大きく順位を落とすことなく、19位でゴールした。大倉は「正直地面に打ちつけられた時は一瞬息が止まるほどでしたが、それよりも僕の転倒のせいで予選通過ができないのは嫌だという気持ちの方が大きくて、気がついたらすぐに立ってマシンに跨っていました」と振り返り、予選通過への意地を感じさせた。なお、レース直後には肩などに痛みを感じていた大倉だが、大事には至らなかった。 2組目には中島が出場するMX2クラスが行われた。中島はスタートで良い反応を見せて12番手あたりから追い上げる展開。周りのライダーと接戦を繰り広げ、結果14位でフィニッシュした。MXoNの予選は3レースのうち上位2つの合計で総合順位が決まり、合計数が少ない順に1位から19位までが予選を通過できる。2つのレースが終了した時点で日本チームの合計は33ポイントとギリギリ予選通過が厳しいラインであり、下田の結果に託された。 迎えたMX OPENクラス、下田は好スタートを決めて4番手あたりにつける。下田にとって450ccマシンに乗ってレースをするのは今大会が初めてであるが、上位陣に劣らないスピードで追い上げ、レース中盤で前のライダー2台をパスし2番手に浮上。終盤にかけてトップを走るジェット・ローレンスに迫るも、2位でチェッカーを受けた。 結果、日本代表は大倉19位/中島14位/下田2位、合計16ポイントで総合10位となり、見事予選通過。決勝に進出するのは2016年以来であり、9年ぶりとなる。 総合11位、日本代表の実力と成長が見えた決勝 大会3日目、20分間のウォーミングアップを終えて決勝が開催された。決勝は30分+2周を全3回、各レース2クラスずつ混走するというMXoN独特の形式だ。 レース1はMXGPクラスの大倉とMX2クラスの中島が出走。中島は中央、大倉はそれよりもややアウト側のスターティンググリッドをチョイス。2人ともスタートで良い反応を見せ、大倉が12番手あたり、中島も19番手あたりにつける。両者、一つでも上の順位でのゴールを目指すが、2〜3周目あたりでそれぞれ転倒。復帰に時間がかかったことで大倉は35位、中島は30位あたりまで順位を落としてしまう。その後追い上げるも、大倉31位、中島36位でゴール。 続くレース2はMX2クラスの中島とMX OPENクラスの下田が出場した。下田にとってはこれが450ccマシンで初めての決勝レースということでその走りに注目が集まる中、抜群のスタートを見せトップで1コーナーに入る。しかしコーナーでのブレーキングミスにより後退、5番手からトップを追いかけることとなった。ジェット・ローレンスがレースをリードする中、下田は2周目で4番手に浮上。普段乗っている250ccマシンと異なる戦い方に苦戦をしていたとのことだが、着実に前のライダーとの距離を詰める。前を走るRJ・ハンプシャーの転倒などもありレース中盤にかけて2番手にポジションを上げてフィニッシュ。一方中島は25番手あたりから追い上げる展開となったが、ペースを上げきることができず、31位でチェッカーを受けた。 レース3はMXGPクラスの大倉とMX OPENクラスの下田が走る。ここでもまた下田がスタートで飛び出すと、レース2でのミスをしっかりと修正しホールショットを獲得。レースをリードし、1周目をトップで通過する。その後、後方からハンター・ローレンスとルーカス・クーネンが下田をパス。3番手に後退するも、クーネンの転倒により再び2番手に浮上した。しかし下田はレース中の腕上がりがひどく、体力をかなり消耗していたとのことで、レース終盤にかけてペースを上げきれず他のライダーに前を譲る形となる。一方大倉はスタート直後に起きたクラッシュに突っ込んでしまい転倒。31番手あたりと大きく出遅れる。最後まで追い上げ続けるも前のライダーとは徐々に差が拡大。結果下田は6位、大倉は29位でゴールを果たした。 なお、総合順位は6レースのうち最低順位を除いた5つの合計で決まる。日本チームは転倒や体力の限界が見られたものの、各ライダーが全力を尽くした結果、合計ポイント99で総合11位を獲得した。 下田丈 「大倉選手も中島選手も練習や予選で結構大きなクラッシュがあったのですが、それでもちゃんと最後まで走ってくれて、自分含めみんなで頑張って結果を残せたことが予選通過につながったと思います。9年間予選を通過できなかった期間がありましたが、今回そこをクリアできて、決勝も総合11位で終えられたことは良かったと思います。個人的には450ccで出場するというチャレンジでもありました。とはいえ、乗り換えてから実際にマシンに乗れたのはレース含めて5回という状況だったし、他のライダーと走った時の自分の順位も全く予想がつきませんでした。今回は練習もそこまでできず、250ccマシンに合わせた身体作りのまま450ccに乗り換えたので、マシンに対しては体重も軽いし、体力面も準備不足でした。特にレース3はかなりしんどくて、腕上がりもひどかったです。そんな中でも良い結果で終えることができて、自分のスピードは通用するということがわかりました。MX OPENクラスに僕が出場するというのは良い作戦だったと思います」 大倉由揮 「今回3回目の出場ですが、初めて決勝に出ることができました。レース自体はこれまでの海外経験が生かされて、そこまで緊張感や違和感なく走ることができました。決勝の結果を数字として見たら、良くなかったというのが正直なところですが、内容を見ると、これまでと比べてだいぶ成長していると感じます。1年目は予選24位でしたが、今年は15位くらいの位置でバトルができました。前のライダーに追いついて、いけるという時に吹っ飛んでしまったのですが、これで予選落ちはしたくないという気持ちが強くて、あの瞬間は色々考える前にもうバイクに向かって走っていました。そんな転倒をしても19位でまとめられたことは前向きに捉えられると思います。 ‎今回はチーム戦なので、丈が飛び抜けて良い成績を残してくれたのはすごく心強かったし、ありがたかったです。漱也も頑張ってくれていましたし、これからもっと伸びてくる選手だと思います。この3人で予選通過できて決勝11位という結果を残せたことはよかったです。ただ、2人の頑張りに上乗せできなかった自分の走りには悔しさが残ります。もっとやりたかったという気持ちが強いです。自分は最年長で、これからさらに年を重ねていくわけですが、今もなお自分の伸び代は感じているので、さらに成長して、ビークを迎えた者同士で再び挑めたら面白いですね。今回3回目の出場でしたが、『また大倉か』と言われるくらいこれからも代表メンバーに選ばれるように、さらに結果を残していきたいです‎」 中島漱也 「初めてのMXoNということで、結果を残すために丈からのアドバイスをたくさん聞こうと思っていましたし、実際に3人共遠慮せずに話ができたのは良い雰囲気だったと思います。 ‎丈もリーダーシップを持って動いてくれて、とても心強かったです。2016年ぶりの予選通過を叶えることができて、決勝を総合11位で終えたことはチームとして大きな一歩になったと思うので嬉しいです。ただ、決勝の結果を見ると、丈の結果に引っ張ってもらった形で、自分としては11位にさせてもらった、という感じです。自分が両ヒートで5つずつ順位が上だったら総合トップ10も見えていたので、そう考えると悔しさが残ります。MXoNに出ることが自分の夢で、出場が決まってからもレースに向けて長い時間準備をしてきました。日本からのサポートはもちろん、現地で良いバイクを用意してもらったり、サスペンション担当の方が日本から来てくれるなど、ほとんどいつもと同じ環境で何不自由なく走れました。また大きいレースということで、会場や観客の雰囲気、海外の速いライダーと走る環境に飲まれないようにしようと、インターバル期間や大会直前に事前練習に来ることで慣れを増やし、メンタル的にも余裕はありました。だからこそ、決勝で自分がチームに貢献する走りができなかったことが悔しいです‎し、現実を突きつけられた感覚が強いです」 9年ぶりの予選通過、そして2016年を上回る結果を残せたことはチームとして快挙である。走行クラスやゲートピック順の作戦が功を奏したのはもちろん、日本のライダーの成長を大いに感じられる大会となった。

今週末10/3-5開催。2025 Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)

10月3〜5日、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」がアメリカ・アイアンマンレースウェイにて開催されます。日本代表チームは2024年に続き、2年連続での参戦です。今年の日本代表に選ばれたのはどんなライダーなのか、大会情報など、大会当日に向けて知っておきたい事前情報をまとめました。 日本代表チーム 今年の日本代表チームには、2025 AMAスーパークロス/プロモトクロス/スーパーモトクロス選手権に出場している下田丈選手と、D.I.D全日本モトクロス選手権IA1クラスの大倉由揮選手、IA2クラスの中島漱也が選抜されました。 MX2(250cc) 中島 漱也(NAKAJIMA SOUYA) 23歳、YAMAHA BLU CRU RACING TEAM TAKA所属 <主な経歴> 2019年 全日本モトクロス選手権 IB OPENクラス チャンピオン 2024年IA2クラス チャンピオン 2025年IA2クラス シリーズランキングトップ(第5戦終了時点) https://mspro.jp/jmx/post/racer/soya_nakajima-2025 MXGP(450cc) 大倉 由揮(OKURA YUKI) 26歳、Honda Dream Racing Bells所属 <主な経歴> 2016年 全日本モトクロス選手権 IB OPENクラス チャンピオン獲得 2024年 IA1クラス…

日本代表チームに聞く、MXoNにかける思い

10月3〜5日、アメリカのインディアナ州にあるアイアンマン・レースウェイにて、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が開催。日本代表チームは、昨年に引き続き、2年連続で参戦します。 代表ライダーの選抜理由は? チームとしての今年の目標は? ライダーがこの大会にかける思いとは? この記事では、日本代表チームをより深く知るべく、日本代表のチーム監督である熱田高輝さんや各ライダー、そしてチームマネジメントを担当しているTEAM JAPAN MX PROJECTの代表理事、元木龍幸さんにインタビューをしました。 日本代表ライダーの選抜方法とは? そもそも日本代表として日の丸を背負うライダーはどのように選抜されているのかというと、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)と、日本代表のチームマネジメントを担うTEAM JAPAN MX PROJECTによる「日本代表選考委員会」が代表メンバーの選出を行っています。 https://teamjapanmx.com/about 代表候補はシーズン前半戦の成績を元に、実力のあるライダーが選出されます。今年の日本代表ライダーは以下の通り。AMAスーパーモトクロスシリーズで活躍する下田丈選手をはじめ、D.I.D全日本モトクロス選手権IA1クラスから大倉由揮選手、IA2クラスから中島漱也選手が選ばれました。 ・MXGPクラス(450cc): 大倉 由揮(おおくら ゆうき、26歳) ・MX2クラス(250cc) :中島 漱也(なかじま そうや、23歳) ・OPENクラス(排気量自由): 下田 丈(しもだ じょう、23歳) チーム監督、熱田高輝さんが見る今年のMXoN日本代表 代表メンバーの下田選手はAMAスーパーモトクロスシリーズでチャンピオン争いを繰り広げており、世界でも認められている実力の持ち主。日本代表として出場するのは2022年以来2回目です。また、大倉選手は第4戦終了時点でIA1クラスポイントランキング3位につけており、MXoNへの出場は今回で3度目です。一方、中島選手は初参戦ではありますが、ここ数年で海外トレーニングを重ね実力を伸ばしているライダー。期待が高まるメンバー構成となっています。 熱田高輝さん(2024年MXoN参戦時) チーム監督の熱田高輝さんは、1996年MFJスーパークロス選手権のチャンピオンであり、AMAプロモトクロス選手権にも出場経験があります。現役を引退して以降、2017年にMFJレーシングアドバイザーに、そして2018年にMXoN日本代表監督に就任。コロナ禍による開催中止や、日本代表の出場見送りなどもあり、就任してから2018・2019・2022・2024年に帯同しました。熱田さんにとって5回目となる今回、日本代表チームをどう見ているのでしょうか。 「代表候補は実力、つまりシーズン前半あたりの成績をもとに選考委員会で選んでいます。ただ、選ばれたライダーが参戦できるかどうかはまた別で、ライダーの契約状況やメーカーなどの都合が全て揃わないと出場はできません。そんな中、全てクリアして出場権を得た下田選手、大倉選手、中島選手が今年の日本代表を担っています。 下田選手は今年AMAスーパーモトクロスシリーズで優勝を重ねていて、調子の良さが目に見えてわかります。彼が走り慣れているアメリカが開催国ということで、MXoNの舞台で優勝することは夢ではないと思います。また、普段レースをしている250ccマシンではなく、450ccに乗って戦うので、どんな走りを見せてくれるのか僕自身も注目しています。実力や経験値もメンバーの中でずば抜けているので、チームを引っ張る存在になると思います。ただ、2022年に彼が出場した時は、チームとして彼1人の実力に任せすぎていた部分がありました。そのプレッシャーを本人も感じていたと思いますし、実際転倒が相次いだりとレースで彼の実力を発揮できませんでした。その反省を踏まえて今年はうまくコンタクトをとって、チームで連携をとっていきたいです。 大倉選手と中島選手はオフシーズンや夏のインターバル期間でそれぞれ海外トレーニングを積んでいます。もっと実力を伸ばしたい、もっと高みを目指すという心意気を感じますし、MXoNにかける想いを強く持つライダーが揃っていると感じます。現地では特にMXoN独特の雰囲気に飲まれてしまって、身体が硬くなってしまうライダーも多いので、2人には海外トレーニングの経験を現地で生かしてほしいと思います」(熱田さん) 2024年MXoN また、チームとしての目標と戦略についてはこう語ります。 「チームとしての目標は決勝進出、そして過去最高位の6位を超えることです。 グリッドの順番などの戦略は現地でコースやレース状況を見ながら詰めていきます。レース前でいうと、暫定エントリーリストが確定する時にライダーの出場クラスを一部変更しました。具体的には、MXGPクラスに出場予定だった下田選手とOPENクラスの大倉選手をスイッチしました。MXGPとMX2クラスは排気量が決まっていて、各排気量のマシンで高い実力を誇るライダーをチョイスするチームが多いです。例えばMXGPクラスにはオーストラリアのジェット・ローレンス選手やアメリカのチェイス・セクストン選手がいますし、MX2クラスにはアメリカのヘイデン・ディーガン選手が出場します。一方OPENクラスは排気量自由で250ccと450ccの混走になり、予選で下田選手が上位に入る確率がより高くなると思いました」(熱田さん) なお、日本のライダーがMXoNに出場する意味について、熱田さんは「普段全日本モトクロス選手権をメインでレースをしているライダーにとって、MXoNに出ることは自分自身を成長させるきっかけになります。世界中のトップライダーと一緒にレースをすることで、気づかないうちに周りに引っ張られてレベルが上がっていくんです。実際にMXoNを終えてから著しく成長したライダーも見てきました」と、日本のさらなるレベルアップを期待していると話しました。 中島と大倉、MXoNに向けて 中島漱也「MXoNのためにこのインターバルはアメリカへ」 「MXoNは小さい頃から見ていた舞台で、日本代表として走ることは自分の夢でもあったのですごく嬉しいです。代表に選ばれたと聞いた瞬間は、チャンピオンを獲った時よりも喜びを感じました(笑)。 第4戦が終わってからのインターバル期間は、6週間ほどアメリカに行き、トレーニングをしていました。練習場所としてアメリカを選んだのは、MXoNを意識してのことで、あえてです。会場のアイアンマン・レースウェイにも行きたいということは現地で面倒を見てくれていた方にも伝えていて、一度実際にコースを走る機会をもらいました。実際走ると映像で見ていたのとは全然印象が違って、わだちはどんどん掘れていくし、コース整備の仕方が日本と違うし……、事前に見ておくことができて本当に良かったです。 個人的には、順位などの具体的な目標はあまり決めていません。1レースごとに全力を出すことができるかが結果につながってくると思うので、目の前に集中していきたいです」 大倉由揮「今回こそはなんとしてでも決勝に」…