【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第9戦 第64回MFJ-GPモトクロス大会(10/31・11/1開催)

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第9戦 第64回MFJ-GPモトクロス大会が、10月31日〜11月1日の2日間、宮城県村田町にあるスポーツランドSUGOにて開催される。全9戦のシーズンもいよいよ最終戦。注目のチャンピオン争いは、IA2クラスは柳瀬大河、IB OPENクラスは外間匠が第8戦でタイトル獲得を決めたため、残るIA1とレディースクラスが最終戦で決定する。 最終戦に2026年MXGP王者ジェフリー・ハーリングスが参戦 また、IA1クラスには2026年FIMモトクロス世界選手権(MXGP)チャンピオンのジェフリー・ハーリングスが参戦する。さらに、2024・2025年のIA2王者であり、今季はオーストラリアモトクロス選手権MX2クラスにフル参戦していた中島漱也がスポット参戦し、IA1デビューを果たす。 全8クラス、IA1・IA2は25分+1周の2ヒート 開催クラスは公認のIA1・IA2・IBOPEN・LMX(レディースクラス)の4クラスと、承認クラスのJX(ジュニアクロス)、CX(チャイルドクロス)、エンジョイクラス、そしてYamaha YZ125 BLU CRU Cupが併催され、2日間を通して全8クラスがおこなわれる。 会場のスポーツランドSUGOは、東北自動車道 菅生スマートICから車で約5分の場所に位置する。起伏を生かしたコースレイアウトが特徴で、傾斜角30度・全長約70m・最大高低差約35mの「大坂」はSUGO名物だ。さらに20m超のビッグジャンプ、テクニカルな攻防戦が見られるヨーロピアンセクションなど、見応えあるバトルを見ることができる。 決勝は日の入り時間を考慮し、IA1とIA2クラスが通常より5分短い25分+1周の2ヒート制、IB OPENクラスは15分+1周の2ヒート制で争われる。また、最終戦はGPポイントとして全順位に3ptが加算されるため、優勝は38pt、2ヒート制のクラスでは最大76ptを獲得する計算となる。 IA1クラス 17pt差のチャンピオン争い、MXGP王者ハーリングスが参戦 第8戦のIA1クラスを振り返ると、スポット参戦の#30下田丈(Honda HRC Progressive/ホンダ CRF450R)が3ヒートすべてを制した一方、その後ろで3ヒートとも2位に入ったのが#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)だ。第8戦時点でポイントリーダーであった#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)は7位/5位/7位にとどまり、第8戦終了時点でポイントはウィルソンが638pt、大倉が621pt。ランキング首位が入れ替わり、ウィルソンが大倉に17ptリードする形で最終戦を迎える。 大倉の逆転条件 大倉ウィルソン1位+1位5位+5位1位+2位6位+7位1位+3位7位+8位2位+2位8位+8位1位+4位8位+9位2位+3位9位+9位 ※GPポイント3ptを含む 大倉が逆転するには、2ヒート合計でウィルソンを18pt以上上回らなければならない計算となる。昨年も最終戦を首位で迎えたのはウィルソンだったが、ヒート1で転倒・リタイアしヒート2も欠場。8位・5位でまとめた大倉が逆転でタイトルを手にした。今年はウィルソンが逃げ切るのか、それとも大倉が2年連続でチャンピオンに輝くのか、レースの行方は最後まで目が離せない。 なお、今大会には、2026年FIMモトクロス世界選手権MXGPクラスのチャンピオン、#84ジェフリー・ハーリングス(Honda HRC PETRONAS/ホンダ CRF450RW)が出場する。今季からHonda HRC PETRONASに移籍し、9月の第17戦トルコGPで2戦を残してMXGP王座を決めた。世界タイトルはMX2時代を含めて通算6度目であり、シーズン通算で13回のGP総合優勝と22回のレース勝利を挙げている。さらに、10月におこなわれたモトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」ではオランダ代表として出場し、MXGPクラスの2レースを制した。全日本モトクロス選手権への出場は初めてであり、世界王者の走りを日本で見れる貴重な機会となる。 全日本選手権最終戦SUGOにYAMAHA…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第8戦 TOKIO INKARAMI Super Motocross(10/10・11開催)

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第8戦 TOKIO INKARAMI Super Motocrossが、10月10〜11日の2日間、埼玉県川越市のオフロードヴィレッジにて開催される。全9戦のシーズンも残り2戦。今大会はIA1クラスに2025年スーパーモトクロス世界選手権(SMX)250ccクラス王者の下田丈が参戦。さらに、Auto Brothersからフランス出身の2名のライダーがIA1・IA2それぞれのクラスに出場する。 スーパーモトクロス仕様のレイアウト、IA1・IA2は10周×3ヒート 開催クラスは公認のIA1・IA2・IBOPEN・LMX(レディースクラス)の4クラス。承認クラスとしてJX(ジュニアクロス)、K65(キッズ65)、CX(チャイルドクロス)、CRF125F ワンメイクミーティング、Yamaha YZ125 BLU CRU Cup、ファンバイクが併催され、2日間を通して全部で10クラスがおこなわれる。 会場のオフロードヴィレッジは、関越自動車道 川越インターから車で約25分。今大会は大幅なレイアウト変更が予告されており、コースのコンセプトは「スーパーモトクロス」。2024年第7戦のレイアウトをもとに、タイトコーナーと連続するジャンプで構成されたコースとなっており、観客にとってはライダー同士の空中戦やリズムセクションの攻略が見どころとなるだろう。 また、今回、決勝の形式がほかの大会と異なり、IA1とIA2はともに時間ではなく周回数で区切る10周×3ヒート制。IB OPENは通常より10分短縮の15分+1周の2ヒート制で、ヒート1を土曜日、ヒート2を日曜日に実施する。さらに、レディースも5分短縮の10分+1周の1ヒートで争われる。レース時間が短くなった分、トップ争いの展開がどう動くか注目だ。 IA1クラス 5pt差の首位攻防、下田丈とブライス・メイリンが参戦 第7戦近畿大会のIA1クラスを振り返ると、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)がヒート1・3、#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がヒート2で優勝を獲得。最終ヒート3はわずか1秒384差の一騎打ちを大倉が制し、3ヒート合計102ptで総合優勝を飾った。ランキングは大倉547pt、ウィルソンが542ptと、チャンピオン争いは5ポイント差で大倉がリードしている。今大会は3ヒート制のため、1ヒート優勝35pt、3ヒート優勝で最大105ptが懸かる。ここで差を広げるのは誰か、レースの行方は見逃せない。 なお、大倉は10月2〜4日におこなわれたモトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」に日本代表として出場した。予選は他車との接触により負傷しリタイアとなった。怪我の状態が心配なところではあるが、第8戦出場に向けて調整しているとのことで、海外での経験を今大会で発揮してくれるだろう。 同じくMXoN日本代表であり、現在ランキング3位につける#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)にも注目だ。MXoNではMXGPクラスで出場し、B決勝ではホールショットを奪ってトップを走行した。初めての舞台で得た経験をどう発揮するのか、その走りは見逃せない。 2024年参戦時 なお、今大会には、2025年にSMX…

日本から2人の若手が世界に挑む。2026 YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinale 事前情報

10月2〜4日にフランス・エルネーで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)に併せて、「YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinale(スーパーフィナーレ)」がおこなわれます。日本からの参戦は2024年、2025年に続いて3年連続。毎年ヤマハがライダーを招待し、YZ125クラスとYZ85クラスに1名ずつ、日本代表として出場します。 YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinaleとは? YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinaleは、ヤマハの育成プログラム「BLU CRU(ブルークルー)」の国際大会です。ヨーロッパ各地のYZ BLU CRU Cupや各国の国内選手権の成績をもとに選ばれた若手ライダーが集まり、今年は34カ国から120名が招待されています。 クラスはYZ125(13〜16歳)/YZ85(11〜14歳)/YZ65【要確認:2026年の年齢区分】の3つ。レース後の特典が大きいのもこの大会の特徴で、YZ125クラスの優勝者には、ヤマハのサポートを受けて2027年のEMX125(ヨーロッパ選手権)に出場する権利が与えられます。YZ85とYZ65の優勝者は、翌シーズンのヤマハのサポートとGYTRパーツを獲得。さらに各クラスのトップ3、ワイルドカード2名、各クラスの女性ライダー最上位が、2日間のBLU CRUマスタークラスに招かれ、プロのトレーニングとコーチングを受けられます。 会場のエルネーは丘の斜面を生かした起伏の大きなコースで、1周約1.6kmの硬く締まった粘土質の路面が特徴です。120名の若手ライダーは、MXoNと同じ観客の前でゲートに並ぶことになります。 これまでの日本代表 日本は2024年にMXoNイギリス大会に併催されたスーパーフィナーレで初めて代表を送り、YZ65クラスに出場した前原歩叶が28位、YZ85クラスで永澤匠真が6位、YZ125クラスの髙木碧が11位を獲得しました。2025年はスーパーフィナーレがモトクロス世界選手権第16戦(スウェーデン)に併催され、2度目の出場となった髙木がYZ125クラスの練習で調子の良さを見せましたが、決勝は転倒とマシントラブルによりリタイア。一方YZ85クラスには江藤彪之介が初出場で15位という結果を残しています。 日本のYamaha YZ125 BLU CRU Cup また、日本でも2024年から全日本モトクロス選手権の併催レースとしてYamaha YZ125 BLU CRU…

10/2〜4開催。2026 Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)

10月2〜4日、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、フランス・エルネーのCircuit Raymond Demyにて開催されます。日本代表「TEAM JAPAN」は昨年9年ぶりに決勝へ進み、37カ国中11位という成績を残しました。今年は「予選ストレート突破と決勝15位以内」を目標に掲げ、大城魁之輔、横山遥希、大倉由揮の代表ライダーが世界の強豪国に挑みます。 日本代表チーム MXGP(450cc) #31 大城 魁之輔 26歳 2026年からYAMAHA FACTORY RACING TEAMに加入、全日本モトクロス選手権IA1クラスに参戦中 ・2026年IA1クラス 第7戦終了時点 ランキング3位につけています。代表選出は3度目ですが、過去2回は怪我で出場が叶わず、今回がMXoN初出場となります。 「行きます。勝ちます。僕自身フランスは初めてですが、一緒に戦う2人はネイションズに出た経験があるので、色々教えてもらいながら戦いたいと思います。個人としては、まず完走にたどり着くこと。未知の世界ですが、初めてだからこそ自信を持って挑戦してきます」 MX2(250cc) #32 横山 遥希27歳 2019年・2020年全日本モトクロス選手権IA2クラスチャンピオン。2022年からオーストラリアに拠点を置き、現地のモトクロス選手権(ProMX)MX2クラスに参戦。2026年はランキング8位で終えています。MXoNは2018年、2024年に続いて3度目の出場です。 「今回は直前に方を怪我してしまって、本当は出る予定だった第7戦に出場することはできませんでした。ただ、ネイションズに向けて体をしっかり100%に戻して臨みます。同世代の3人で戦えることが楽しみです。Aファイナルを目標に3人で力を合わせて、ベストリザルトに近い結果を残して帰って来られるよう全力を尽くします」 MX OPEN(排気量オープン) ※MXGPとMX2に出走する排気量の混走 #33 大倉 由揮 27歳 2025年全日本モトクロス選手権IA1クラスチャンピオン。2026年もその勢いを止めることなく、第7戦終了時点でランキング1位につけています。MXoNは2022年、2024年、2025年に続いて4度目。チームで最も多くの出場経験を持ちます 「2年前もこのメンバーで選ばれましたが、大城選手は怪我で出られなかったので、今回3人でまたネイションズに行ける機会があってとても嬉しいです。自分自身、日本代表として4買い目になりますが、こうしてレースをさせていただけるのはすごく光栄ですし、これまでの経験を生かしてチームに貢献できるんじゃないかと思っています。横山選手の言う通り、まずは決勝進出。それぞれが努力をして、結果を出せるように頑張っていきたいと思います」 大会情報 会場 会場のCircuit Raymond Demyは、フランス北西部マイエンヌ県のエルネーにあります。MXoNの開催は2005年、2015年、2023年に続いて4回目。自然の起伏を生かしたレイアウトに、硬く締まった粘土質の路面が組み合わさるコースで、比較的日本のコースに近いと言われています。 エントリーリスト 今年は37カ国がエントリー。ゼッケンは前年の国別順位をもとに割り振られ、昨年11位の日本は31〜33番をつけて走ります。…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第7戦 近畿大会MRAカップ(9/12・13開催)

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第7戦 近畿大会MRAカップが、9月12〜13日の2日間、奈良県山辺郡山添村にある名阪スポーツランドにて開催される。全9戦のシリーズもいよいよ残り3戦。2ヶ月の夏のインターバル期間を経て迎える今大会は、後半戦の行方を占う大事な一戦となる。 2日間開催、全8クラス 第7戦は9月12〜13日の2日間開催で、公認クラスのIA1・IA2・IBOPEN・LMX(レディースクラス)・JX(ジュニアクロス)に加え、承認クラスのCX(チャイルドクロス)、2st125クラス、さらに、若手ライダー育成を目的として併催されるYamaha YZ125 BLU CRU Cupも行われる。2026シーズンは、この第7戦を終えると残すところ第8戦・第9戦の2戦のみ。第6戦から約2カ月のインターバルを経て、シーズンはいよいよ終盤戦へと向かう。 会場の名阪スポーツランドは、名阪国道 神野口インターから車で約5分とアクセスも良く、近くにはツーリングライダーに人気の道の駅 針テラスもあるなど、バイクで訪れるファンにも便利な立地だ。コースは、山あいの地形を生かした起伏の激しいレイアウトが特徴で、柔らかい砂質の路面はレースが進むにつれて深いわだちができやすく、後半のヒートほど体力とマシンセットアップの引き出しが問われる。 MXoN日本代表「TEAM JAPAN」壮行会を開催 第7戦では、10月2日(金)〜4日(日)にフランス・エルネーで開催される国別対抗戦「Monster Energy FIM Motocross of Nations(MXoN)」に出場する日本代表「TEAM JAPAN」の壮行会が、9月13日(日)12:00より会場内にて開催される。 日本代表に選ばれた大城魁之輔、横山遥希、大倉由揮の3名に、直接エールを届ける貴重な機会。詳しい開催場所は決まり次第、MFJおよびJMX Promotion公式サイト、TEAM JAPAN公式SNSにて告知されるため、随時チェックしておいてほしい。 MXoN日本代表出場クラス&ゼッケンが決定 IA1クラス ウィルソンvs.大倉、同点の首位争いに“新戦力”横山もエントリー 第6戦では、#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が完全優勝を達成。これにより、それまでランキングトップを守っていた#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)に並び、上位表彰台獲得数の差でウィルソンが暫定首位に浮上。シリーズランキング同率トップという超接戦のなか、第7戦を迎える。 昨年の近畿大会では、ウィルソンが3ヒート全てで優勝を獲得している。大倉は3ヒートとも表彰台(2位/2位/3位)に立ち総合2位。「成長は感じられたが、ウィルソン選手には届かなかった」と振り返った大倉が、同じ舞台でリベンジを果たせるかに注目だ。なお、この夏のインターバル期間でウィルソンはヨーロッパでトレーニングを積み、大倉はタイへ飛び、現地のモトクロス選手権で優勝を果たしている。それぞれがインターバル期間に積み上げてきた成果を、第7戦でどこまで発揮できるか。トップ争いの行方に注目が集まる。 さらに、第7戦からは、オーストラリアモトクロス選手権MX2クラスにシリーズを通して参戦し、ランキング8位という結果を残した#386…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第6戦 北海道千歳大会(7/12開催)

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第6戦 北海道千歳大会が、7月12日、北海道の新千歳モーターランド オフロードコースにて開催される。前戦の第5戦中国大会は台風接近の影響でタフなコンディションとなったが、IA1クラスではジェイ・ウィルソンが逆転優勝を飾るなど、各クラスで最後まで目の離せない展開が続いた。今大会は夏のインターバル前最後となる一戦で、誰が勝利を掴むのか、注目が集まる。 全4クラス、1DAY開催 第6戦は1DAY開催、7月12日(日)に北海道・新千歳モーターランドで行われる。同コースで開催されるのは2024年以来、2年ぶり。前回はIAクラスのみだったが、今年は公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディースクラス(LMX)の4つが開催される。 会場となる新千歳モーターランド オフロードコースは、新千歳空港から車で10分ほどとアクセスしやすい。土地の起伏を生かしたダイナミックなレイアウトが特徴で、コース幅が広くスピードに乗せたアグレッシブな走りを見ることができる。なかでも、距離30m(テーブルトップ25m)の大ジャンプは、同コースの名物であり、ライダーたちの迫力ある走りを間近で楽しめる観戦ポイントだ。また、土質はさらさらとした火山灰で、レースが進むにつれてギャップやワダチが発生しやすい。路面コンディションの変化への対応力もレース展開を大きく左右するだろう。 IA1クラス 大倉 vs.ウィルソン、僅差の攻防戦 第5戦中国大会を振り返ると、ヒート1を#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が制し、ヒート2は#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がラスト2周で大倉をかわしての逆転優勝と、両ヒートとも最後まで目が離せない大接戦となった。大倉は「両ヒートとも落ち着いて走れたというのは自分にとってすごく良い面」と手応えを口にしつつ、「両ヒート優勝を達成できなかったのは完全に自分の実力不足」と振り返り、悔しさをにじませた。 また、ウィルソンは怪我の影響もあり本来のパフォーマンスを発揮できていないとしながらも、「とにかくインターバル前の北海道大会まで乗り切ることを目標に頑張る」とコメント。本調子ではない中でどこまで走りをまとめてくるかに注目だ。 第5戦終了時点でのポイントランキングは大倉が381pt、ウィルソン375ptとわずか6点差のトップ争いとなっている。一方、第5戦ヒート1で2位を獲得した#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は、ランキング3位(356pt)につけている。さらに、第5戦ヒート2で3位入賞を果たした#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)はランキング5位(305pt)につけている。前戦について「今回の3位はいつもの3位とは違う、意味のある3位」と手応えを語り、さらに調子を上げてくるだろう。 IA2クラス 柳瀬がトップを守るか、田中が雪辱を果たすか IA2クラスは、第5戦で#46 吉田琉雲(Bells Racing/ホンダ…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第5戦 中国大会(6/27-28開催)

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第5戦 中国大会が、6月27〜28日、広島県の世羅グリーンパーク弘楽園にて行われる。前戦の第4戦SUGO大会では初の総合優勝や初優勝が相次ぎ、各クラスで新たな展開が生まれた。シーズンの折り返しとなる第5戦では誰が頂点に立つのだろうか。 全6クラス、2日間開催 開催クラスはIA1・IA2・IB OPEN・レディースクラス(LMX)に加え、承認クラスのチャイルドクロス(CX)と2st125クラスが行われる。 会場となる世羅グリーンパーク弘楽園は、広島県の山間部に位置するコースだ。起伏に富んだレイアウトが特徴で、全長約22mのラムソンジャンプや、ライダーたちが勝負を仕掛ける最終コーナーは観戦ポイントとしてよく知られている。 IA1 上り調子の大塚、大倉・大城の勢いにウィルソンはどう出るか IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われる。第4戦では、#4 大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が両ヒート2位でまとめ、自身初の総合優勝を獲得した。大塚はレース前半で走りが固くなりがちだという課題を抱えつつも、30分ヒート後半での追い上げ力は際立っている。「今年はもう朝起きてから寝るまで、自分を変えたくて変えたくて生きている感じなので、引き続きそれだけを目指して頑張ります。次はヒート優勝を獲ります」と意欲を見せており、さらなる活躍に注目が集まる。 一方、タイトル争いの中心にいるのは#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)だ。第4戦ではヒート1こそスタートの出遅れから4位フィニッシュに終わったものの、ヒート2では序盤からウィルソンの後ろに付け、終盤にかわして優勝を獲得。この結果によりポイントランキングトップに浮上した。第4戦を終えて、「ヒート1のような不甲斐ない走りを今後なくして、全部表彰台、全部優勝するぐらいの気持ちで戦っていきたい」と語った大倉は、2025年の広島大会でも優勝経験があり、広島でもその実力を発揮するだろう。 さらに、第4戦で大倉と優勝を分け合った#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は、「ヒート1のようなレースができたということは自信になっている」と優勝を自信に繋げ、広島に向けて気持ちを切り替えている。2025年を振り返ると、大城もヒート優勝を獲得している。 なお、開幕戦からランキングを牽引してきた#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は、肋骨の骨折の影響もあり、自身のパフォーマンスは「60%」だと語っていた。「チャンピオンシップ争いをするにはどんな状態でも走り続けるしかない。夏のインターバル明けでフルコンディションに戻れると思うから、それまでは無理せず、トップ5に入ることを目標にしていくよ」と意気込んでいる。今大会は夏のインターバル前の最後のレースとなるため、ここでどれだけ踏ん張れるかが焦点となる。 また、第4戦で両ヒート3位に入り存在感を放ったIA1クラス2年目の#311 西條悠人(Kawasaki PURETECH Racing/カワサキ KX450)も見逃せない。「広島は最低でも両ヒートで表彰台、目標はもちろん優勝。勝ちに行きたいと思います」と宣言しており、上位争いをさらに激しくする存在となるだろう。さらに、同じくIA1クラス2年目の#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ450F)は、2025年の中国大会でIA1ルーキーながら初表彰台を獲得した経験を持つ。勢いに乗る若手2人の台頭にも目が離せない。 IA2…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第4戦 SUGO大会(6/6-7開催)

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第4戦 SUGO大会が、6月6〜7日、宮城県のスポーツランドSUGOにて行われる。各クラスが混戦を極める中、全9戦行われる今シーズンは中盤に差し掛かる。 全8クラス、2日間開催 開催クラスはIA1・IA2・IB OPEN・レディースクラスに加え、承認クラスのジュニアクロス(JX)・チャイルドクロス(CX)、エンジョイクラス、さらにYamaha YZ125 BLU CRU Cupが併載される。 会場となるスポーツランドSUGOは、山の斜面と丘にまたがるレイアウトが特徴だ。名物セクションとして、傾斜角30度・全長約70m・最大高低差約35mの「大坂」があり、ここを駆け上る迫力は見どころの一つだ。アクセスも良好で、仙台空港から車で25分、仙台駅からは車で40分、菅生スマートICからは5分の場所に位置する。また、大会当日は仙台駅西口バスターミナル8番乗り場よりシャトルバスが運行されるため、公共交通機関での来場を考えている方はぜひ活用してほしい。 なお、 岩沼蔵王線の一部区間が8月7日まで終日全面通行止めとなっているため、村田ICを利用する方は迂回路を事前に確認しておきたい。 IA1クラス 続く僅差の上位争いを制するのは IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われる。第3戦終了時点のランキングは、#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が256ptでトップ。#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が251pt、#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が235ptと、上位3名が僅差で並んでいる。第3戦では肋骨を骨折しながらも全3ヒートでトップ争いを演じたウィルソン。怪我が続くタフな状況だが、「これも今の自分に必要な試練だと受け止めている。焦らずやるべきことに集中して次も戦います」と気持ちを切り替えている様子だ。また、去年を振り返ると、ウィルソンは同会場で行われた2025年最終戦ヒート1で転倒し、リタイアしたことでシリーズチャンピオンの座を大倉に譲る形となった。しかし、これについてウィルソンは「昨年のリベンジを果たすという気持ちで挑むよ」と意気込んでいる。 一方、イタリア遠征の成果を第3戦で発揮し、ヒート3を制した大倉は「どの位置からスタートしても1周目に順位を上げるスキルが身についてきた」と前戦を振り返る。さらにヒート2を制した大城も「ライディング、フィジカル、マシン、全ての調子は良いので、ヒート1・2のような走りをして優勝を目指します」と、好調を示している。 なお、上位3名が突出する構図になりつつあるが、抜群のスタートで上位争いを繰り広げる#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)や#47 池田凌(Bells Racing/ホンダ…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第3戦 21Groupカップ(5/23-24開催)

5月23〜24日、埼玉県川越市にあるオフロードヴィレッジにて、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第3戦 21Groupカップが開催される。 全9クラス、今季初の2日間開催 舞台となるオフロードヴィレッジは起伏の少ない土地を生かし、連続ジャンプやリズムセクション、タイトターンを中心に構成されたレイアウトが特徴だ。コース幅が狭いため、ライダー同士の接近戦となりやすく、迫力のあるバトルを間近で見ることができる。また、スタートゲートから1コーナーまでの距離が短いため、スタートで前に出ることが勝利の鍵となる。 また、第1戦、第2戦と1DAY開催が続いていたため、第3戦は今季初の2日間開催となる。開催クラスは、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティングの全9つ。両日とも決勝レースが行われる、見どころたっぷりの日程となる。 会場は関越自動車道の川越インターから車で約25分、圏央道の川島インターからは約15分という好立地にあり、首都圏からのアクセスも抜群だ。公共交通機関でも訪れやすいため、モトクロスに興味があるという方はこの機会にぜひ会場に足を運んでほしい。 IA1 わずか1ポイント差のトップ争い、第3戦でどう動くか これまでの展開を振り返ると、第1戦ヒート1では#311西條悠人(Kawasaki PURE TECH Racing/カワサキ KX450)が自身初のIA1クラス優勝を飾り、ヒート2では#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が逆転しトップチェッカー。ヒート3では#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が今季初勝利を挙げ、実力伯仲のシーズン幕開けとなった。続く第2戦は、朝から雨が降り続けるマディコンディションでの戦いとなり、ヒート1でホールショットを奪った#47池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)を#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がかわして今季初勝利を獲得。ヒート2もウィルソンが優勝を飾ったが、レース後にMFJ国内競技規則 付則15 33-2-1(黄旗振動区間にて減速不十分な速度でジャンプを通過)に該当するとして1順位降格のペナルティが科され、繰り上がった大倉が今季2勝目を挙げる結果となった。 2戦を終えたポイントランキングは、ウィルソンが157ptでトップに立つが、大倉との差はわずか1ポイント。大城も149ptで3位につけており、混戦が続いている。さらに、4位以降も#4大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が131pt、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)124pt、#500安原志(⼋尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ…

 【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第2戦HSR九州大会(4/19開催)

4月19日、熊本県にあるHSR九州にて、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第2戦HSR九州大会が開催される。 第2戦の舞台となるのは、熊本空港から車で約30分の好立地に位置するHSR九州である。広大な土地をフルに活用したダイナミックなジャンプや幅の広いコーナー、ライダーの技量が試されるリズムセクションなど多彩なレイアウトが特徴であり、全日本屈指のハイスピードバトルを間近で体感できる点は、観客にとっても大きな魅力だろう。 全5クラス、1DAY開催 第2戦は、開幕戦に続き、予選と決勝を1日で行う1DAY開催だ。開催クラスは、公認クラスのIA1・IA2・レディース・IB OPENクラスに加え、ホンダ CRF125F ワンメイクレースとして「Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティング」が行われる。IA1・IA2クラスは30分+1周の2ヒート制、IB OPENクラスは20分+1周の2ヒート制、レディースクラスは15分+1周の1ヒート制で、予選は全クラスタイムアタック形式で行われる。タイムアタック予選は通常のレース形式とは異なり、1周のタイム順で順位が決まる。前走車がおらずタイムを出しやすいクリアラップを狙うのが定石だが、各選手はそのタイミングを見計らいながら走ることになる。決勝の結果を大きく左右するグリッド順が決まるため、予選での戦略も見どころだ。 IA1 混戦のトップ争いを抜け出すのは誰か 開幕戦を振り返ると、IA1クラスは全3ヒートで勝者が入れ替わる混戦となった。ヒート1ではIA1クラス2年目の#311西條悠人(Kawasaki PURE TECH Racing/カワサキ KX450)が自身初の優勝を獲得。続くヒート2では、2025年チャンピオンの#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が、ヒート3では今季からヤマハのファクトリーチームに加入した#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が今季初勝利を挙げ、実力伯仲のシーズンを予感させる開幕となった。 第2戦が行われるHSR九州ではどんなバトルが繰り広げられるのか。2025年を振り返ると、30分+1周の2ヒート制で行われたレースで、#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が両ヒートともに優勝を飾り、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)も2ヒート表彰台に登った。さらに総合順位を見ると、4位には大倉、5位には大城、6位には西條が並んでいる。全日本モトクロス選手権のレーストラックの中でも極めてワイドでスピードが乗るこのHSR九州、誰が先に抜け出すのか、それとも新たな勝者が生まれるのか、レースの行方は見逃せない。 IA2 まだまだ読めないトップ争い IA2クラスでは、開幕戦ヒート1で#55田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第1戦中部大会 ダートフリークカップ(3/15開催)

2025年最終戦から約4ヶ月ほどのオフシーズン期間を経て、3月15日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026が幕を開ける。2025年は4月に開幕戦が行われていたため、今年は昨年よりも1ヶ月早い開幕となる。 初開催のいなべモータースポーツランド 会場は三重県にあるいなべモータースポーツランド。中部地方で全日本モトクロス選手権が行われるのはなんと30年ぶりで、いなべモータースポーツランドでの開催は初めてである。同会場のモトクロスコースは、中日本モトクロス選手権(旧 中部/近畿モトクロス選手権)で使用されているため、中部地方のライダーにとっては馴染みが深い。一方、中部地方以外のライダーは走る機会が少なく、オフシーズンには開幕戦に向けて乗り込んでいるライダーの姿が多く見られた。 路面はハードパックで滑りやすく、アップダウンのあるレイアウトが特徴。「SoCal MXTFリズム」や「ダートフリークウェーブ」などと名前がついた多彩なリズムセクションがあり、ライダーがどう攻略するかは一つの見どころだ。また、スタートから1コーナーまでの距離が短くタイトなため、スタートで前に出ることがその後のレース展開に大きく響くだろう。 3クラス、1DAY開催 https://mspro.jp/timeschedule/jmx2026r1.html 全日本モトクロス選手権は通常土曜日と日曜日の2日間に渡って行われるが、開幕戦は予選と決勝を1日で行う1DAY開催となる。公認クラスであるIA1・IA2・レディースクラスのみの開催とし、IA1クラスは15分+1周の3ヒート制、IA2クラスは30分+1周の2ヒート制、レディースクラスは15分+1周の1ヒート制とそれぞれレース形式が異なる。15分+1周は時間が短い分スタートからフィニッシュまで速いペースでのバトルが見どころとなる一方、30分+1周はレース前半と後半、どこで仕掛けるかというライダーの駆け引きや戦略がレース展開に表れやすい。レース形式ごとの展開の違いにも注目すると、観戦がさらに楽しくなるだろう。 IA1 新体制のライダーが多い2026年、開幕戦で見える勢力図 全日本モトクロス選手権の中でも最高峰のクラスである「IA1」。2026年はライダーのメーカースイッチや体制変更が多く見られ、初戦はその勢力図が示される重要な一戦となる。 大倉由揮 各メーカーのチーム体制を見ると、2025年にチャンピオンを獲得した#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)は昨年と同様「Honda Dream Racing Bells」から参戦する。オフシーズン期間にはヨーロッパでトレーニングを重ねており、タイトル防衛に向けて準備を整えてきている。また、ホンダのライダーとして#4大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)も着実に実力を伸ばしてきているライダーだ。2025年は自身最高位となるランキング4位でシーズンを終えており、今季も上位争いに絡んでくると予想される。さらに、#110 渡辺祐介(TEAM YUSUKE with CARRY/ホンダ CRF450R)がヤマハからホンダにマシンを乗り換え、「TEAM YUSUKE with CARRY」から出場する。新たなマシンとチーム体制で挑む今季はどのような活躍を見せるのか、その走りに注目が集まる。 JIRAJ WANNALAK なお、昨年第6戦と最終戦にスポット参戦したタイ出身の#23JIRAJ WANNALAK(Honda HRC Asia/ホンダ CRF450R)(通称:ニモ)も開幕戦に出場する。第6戦ではレースをリードし、トップ争いを展開する場面もあっただけに今季のチャンピオン候補の一人となるだろう。 ジェイ・ウィルソン ⼤城魁之輔 ヤマハのファクトリーチーム「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、2023・2024年チャンピオンの#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA…

【プレビュー】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025 第7戦 第63回 MFJ-GP モトクロス大会(11/1-2開催)

11月1〜2日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025がついに最終戦を迎える。舞台は宮城県にあるスポーツランドSUGO。起伏を生かしたコースレイアウトが特徴で、SUGOの名物セクションである最大傾斜30度の大坂や20m超のビッグジャンプ、テクニカルな攻防戦が見られるヨーロピアンセクションなど、各所でのバトルは見応えがある。また、開催クラスは公認クラスのIA1・IA2・レディース・IB OPENに加えて、承認クラスのジュニアクロス(JX)とチャイルドクロス(CX)の6つ。公認クラスは全て今回でチャンピオンが決定するため、誰がタイトルを手にするのか、決定の瞬間をぜひ会場で見てほしい。 世界王者、ロマン・フェーブルが最終戦に参戦決定 また、今大会には海外から4名のライダーがスポット参戦する。IA1クラスには、2025年FIMモトクロス世界選手権MXGPクラスチャンピオンを獲得したロマン・フェーブルと、同大会MX2クラスフル参戦1年目にして最高3位を獲得したイタリア出身のバレリオ・ラタ、そしてタイモトクロス選手権MX1クラスチャンピオンのJiraj Wannalak(通称:ニモ)の3名が出場する。さらに、IA2クラスにはインドネシア出身のMuhammad Arsenio Algifar(ムハンマド・アルセニオ・アルギファー)が参戦。世界トップクラスの走りを目の前で見る貴重なチャンスは見逃せない。 D.I.D JMX 2025 R7 第63回 MFJ-GP モトクロス大会 IA1 世界王者が参戦。ウィルソンは自身3度目のIA1チャンピオンを狙う IA1クラスは通常より5分短縮の25分+1周の2ヒート制で行われる。前戦第6戦では、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が3ヒート中2勝をあげ、開幕戦からランキングトップを保っている。また、ヒート3では、ウィルソンが転倒により後退。ここで劇的な逆転勝利を収めたのが#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)だ。最終ラップ直前で2位に浮上すると、さらにペースを上げてトップを走る#47Jiraj Wannalak(Honda Racing Thailand Team/ホンダ CRF450R)(通称:ニモ)に迫りパス。その勢いは前の周のラップタイムを1.5秒上回るスピードで、勝利への意地が強く出た結果であった。 注目のチャンピオン争いは、ポイントランキングトップの2人にほぼ絞られる。第6戦終了時点でウィルソンが488pt、ランキング2位の大倉が452ptということで2人の差は36pt。最終戦は特別規則として獲得ポイントが3ポイント上乗せされるため、最大38pt×2ヒート=76pt 獲得できることになる。これを踏まえると、以下の表のような可能性が浮かんでくる。 大倉の最終戦結果合計pt逆転成立ライン(ウィルソン ≤)ウィルソンの例判定🥇1位+1位76≤39pt例:2位+30位(35+3)など✅ 逆転可能🥇1位+2位73≤36pt例:3位+30位(33+3)✅ 逆転可能🥇1位+3位71≤34pt例:2位+DNF(35+0)✅ 逆転可能🥈2位+2位70≤33pt例:3位+DNF(33+0)✅ 逆転可能(ただしJAY大崩れ必須)🥇1位+4位69≤32pt例:2位+DNF(35+0)✅ 理論上可能だが現実的には厳しい🥇1位+5位以下≤67≤30pt以下例:JAY両ヒート20位圏外レベル❌ ほぼ不可能 大倉が逆転するかどうかはウィルソンの結果次第となり、大倉が両ヒート1位(完全勝利)かつウィルソンがどちらかのヒートでDNFまたは30位という2つの条件が揃えば逆転できるという状況だ。なお、ランキング3位の#8大城魁之輔(YAMAHA BLU…