D.I.D JMX 2024 R2-3(4/20-21開催)プレビュー

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第2/3戦 HSR九州大会が、2024年4月20日(土)〜21日(日)に熊本県のHSR九州にて開催される。今回は先立って予定されていた第3戦中国大会の中止に伴い、第2戦と第3戦が連日行われるイレギュラーなスケジュールとなっている。各大会1day開催ということで、IA1・IA2クラスは30分+1周と15分+1周の2ヒート制、IB OPENクラスは15分+1周の2ヒート制で決勝が行われる(レディースクラスは通常通り15分+1周の1ヒート制)。2日連続開催ということで、ライダーにとってはタフなレースとなるだろう。 会場となるHSR九州はコース幅の広いハイスピードコース。広いコース幅は自由なライン取りにも影響するため、コーナーごとにインとアウトでラインを交差させながらのバトルが見られるだろう。さらに、各所にあるリズムセクションやストレートではスピードに乗った横並びのバトルも展開されるはずだ。 IA1 ウィルソンの牙城を崩せるか 開幕戦では、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が全ヒート優勝を獲得し、前シーズンに引き続き安定した強さを見せつけた。しかし、ヒート3では序盤に#41横山遥希(HONDA DREAM RACING LG/ホンダ CRF450R)がウィルソンを抑えてレースをリードする場面も見られ、ウィルソンの一人勝ちを防ぐライバルとしてその存在感を示している。なお、両者ともにHSR九州は得意だとコメント。さらに拮抗するであろうトップ争いは見逃せない。 また、開幕戦では、#2大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が2ヒート連続で2位を獲得し、走りの安定感とライバルに競り勝つ強さを示した。さらに、ヒート2とヒート3で3位につけた#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)の勢いも凄まじく、今大会で誰がトップを獲ってもおかしくない状況だ。 IA2 混戦を極めるトップ争いに注目 IA2クラスは、開幕戦ヒート1で#2横澤拓夢(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250R)、ヒート2で#6柳瀬⼤河(TKM motor sport いわて/ホンダ CRF250R)、ヒート3で#3中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)が優勝を果たし、初戦からその混戦模様がうかがえた。そんな中、柳瀬は3ヒート通してスタートで飛び出しレースをリードしており、その勢いのある走りに目を奪われた方も多いだろう。 また、2023年に開催されたHSR九州大会を振り返ると、2023年開幕戦では#3中島漱也(bLU cRU…