MXoN2026現地速報vol.3 B決勝は惜しくも総合3位、日本は総合22位で終える

モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、10月2日から4日にかけてフランス・エルネーのCircuit Raymond Demyで開催。最終日、日本代表は決勝進出をかけたB決勝に出場した。 ゲートピックは大城を先に 土曜日に行われた予選で総合24位となった日本は、ストレートで決勝進出することは叶わず、決勝進出をかけたB決勝に出場した。B決勝は20位以下、13組のチームメンバー全員がグリッドに並び一斉にスタートする。チーム内上位2名の合計順位がポイントとなり、1位の国だけが決勝へ進む。予選ではMX OPENクラスに出場した大倉が他ライダーに接触されクラッシュ。大事には至らなかったが、腕を負傷し、怪我の様子を見て当日朝に出場を判断することとなった。直前まで走りたいと話す大倉だったが、腕の腫れは引かず、大事をとってレースを欠場する判断をした。 ルール上、B決勝と決勝はチーム2名でも出走可能であるが、先述したように、通常は3人のうち上位2人の結果で決まるというところ、2人の結果がそのまま反映されるため、1人のミスも許されない状況となる。他チームと比べると厳しい状況になるが、大城と横山は「B決勝で2人とも5位以内に入れば決勝にいける」と、決勝進出へ闘志を燃やしていた。 ゲートを選ぶ順番は予選の結果順であり、20〜32組目と1人ずつ選んだのち、同じように2人目が選んでいく(※予選24位の日本の場合、1人目が4番目、2人目は17番目となる)。このゲートピック順は、予選終了後に大城と横山2人で話して決めたという。初めは横山が1番目に選ぶと話していたが、インからなら前に出られると考えていた大城に対し、横山が予選で中央寄りから好スタートを切っていたこともあり、大城が1番目となった。 大城は一番イン側から8番目、横山は19番目と中央寄りの場所を選びレースを迎えた。 大城がホールショット、決勝進出圏内を戦い総合3位 ゲートピックが功を奏し、B決勝では2人ともスタートで良い反応を見せると、1コーナーで上手くアウト側に膨らみながらイン寄りのライダーを抑えて集団を抜け出し、大城はホールショットを獲得、横山も5番手あたりにつけることができた。1周目、大城はレースをリードするが、上りセクションで真横から差し込む陽の光に苦しむ。わだちやギャップの中まで影になり、路面がまったく見えない状況でバランスを崩し、2位にポジションを落としてしまう。横山も好スタートを切り1周目を6番手で通過。この時点で日本代表は1位で、チェコが1ポイント差で決勝進出枠を競う展開となる。 その後、大城は前を走るライダーの転倒もあり2番手に浮上するが、レース終盤に転倒。すぐに復帰し、3番手から追い上げを続けるがそのままチェッカーを受けた。一方横山もレース中盤で転倒を喫し10番手あたりまで後退。しかし最後まで追い上げを図り、8位まで追い上げてフィニッシュ。日本はB決勝を総合3位で終えた。 最終順位は総合22位。惜しくも決勝進出とはならならなかったが、最後まで代表3人で話し合い、情報を共有するなどチームワークが光った。欠場となった大倉も、B決勝前のウォームアップの様子を動画撮影しチーム内で共有するなど、最後までチームに貢献し、全員が一丸となって戦い抜いた。 ライダーコメント #31 大城魁之輔 「昨日B決勝進出が決まった時点で、はるちゃん(横山選手)とゲートピック順について話し合って、自分はインから出られるんじゃないかと思っていたので、先に選ばせてもらいました。B決勝はスタートがしっかり決まってそこまでは作戦成功でしたが、レースがあった時間帯の朝日が結構強くて、テーブルトップ手前の縦わだちが長くてギャップもあるのに、真横からの日差しでわだちが全部影になっていて、まったく見えなかったんです。1周目トップで走っていたのですが、バランスを崩してテーブルトップを飛べず、ポジションを落としました。途中で2位を走るライダーが転倒して2番手に上がったんですけど、コーナーに角度きつめに入ったらリアが持っていかれてしまって、耐えきれず転んでしまいました。すぐ復帰したけど、3番手でゴール。悔しいです。今回自分は初めてということで、2人にいろんな面でサポートや助言をしてもらいました。みんなで協力して、決勝進出も見えていたからこそ、さらに悔しいです。またリベンジしたいです」 #32 横山遥希 「僕も、予選でもB決勝でも転倒によって順位を下げてしまいました。転倒は悔やまれますが、そこまでプッシュしないと通れるものも通れない領域でした。どこでリスクを取って結果につなげるか。コースも『難しかった』という一言では簡単すぎるくらい難しかったです。かいちゃん(大城選手)は初出場でしたが、一番活躍していたと思います。同世代だから気を使わずにいれましたし、情報を共有して良いチームワークで大会に臨めたと思います。今回ネイションズに参加して、テクニックはまだまだすべての面で劣っていますが、それは天と地の差ではないと思っています。こういう話をみんなで共有していけば、日本のレベルがさらに上がると思います」 #33 大倉由揮 「僕に関してはゴールすらできなかったのが本当に悔しいです。同世代の3人だからこそ、もっと上を目指せた。今まで以上に3人のポテンシャルを引き出せた走りはできていたと思うので、それが転倒で結果に結びつかなかったのがすごく悔しいです。この舞台を経験することで感じるものはたくさんありますし、バイクってこんなに速く走らせられるんだと、可能性は無限大だと、改めて速くなりたいと思いました。今後も、ネイションズの選考会でまたこの3人でいこうと思わせる走りをこれからもしていきたいです。みんなでパワーアップして戻ってきます。怪我については日本に帰ってちゃんとチェックして、第8戦にしっかり間に合わせられるように調整していきたいと思います」 MXoN2026の詳しいリザルトはこちら https://www.mfj.or.jp/national/2026-mx-major-competitions/2026-fim-motocross-of-nations/ 優勝はベルギー、13年ぶり16回目 2026年、決勝を制したのはベルギー。メンバーはルーカス・クーネン(MXGPクラス)、サシャ・クーネン(MX2クラス)、リアム・エバーツ(MX OPENクラス)という若手3人を揃えていた。 MXGPとMX2が混走するレース1は、地元フランスのロマン・フェーブルが優勝。ベルギーはルーカスが3位、サシャが12位で、この時点の総合順位はスペインに次ぐ2番手だった。MX2とMX OPENが走るレース2は、オランダのジェフリー・ハーリングスが制し、フランスはトム・ヴィアルが序盤に激しく転倒して優勝争いから後退。ベルギーはエバーツ4位、サシャ7位とそろえて、首位に立った。最終のレース3もハーリングスが後方から追い上げて連勝したが、ベルギーはエバーツ4位、ルーカス5位でまとめ見事逃げ切り勝利。ベルギーは6つの順位のうち最も低いサシャの12位を除いた合計23ポイント。2位のスペイン(26ポイント)と3位オランダ(34ポイント)を抑え、2013年以来13年ぶり16回目の優勝を果たした。なお、16回の優勝はイギリスと並ぶ最多記録タイであり、エバーツの祖父ハリーが1976年に初めてMXoNを制してから、ちょうど50年後の勝利でもあった。 BLU CRU SuperFinale、YZ125クラスの伊良皆龍翔は21位 併催されたYZ BLU CRU FIM Europe Cup…

MXoN2026現地速報vol.2  ブラジルと1ポイントを争った予選、総合24位でB決勝へ

モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、10月2日から4日にかけてフランス・エルネーのCircuit Raymond Demyで開催されている。2日目は午前中にフリープラクティス、午後に決勝進出をかけた各クラスの予選レースが行われた。 フリープラクティス 予選日となる大会2日目、午前中はクラスごとに40分間のフリープラクティスがおこなわれた。最初に走ったMXGPクラスの時間帯は路面がまだ少し濡れており、朝日の差し込む上りセクションでは前が見えにくい場面もあったという。1日目のコースウォークで「日本の土質に似ている」と話していたコースは、走ってみると想像していたよりも柔らかく、周回を重ねるごとに轍やギャップが作られていった。 予選総合24位、クラッシュに巻き込まれ悔しさ滲む 予選1組目はMXGPクラス。#31大城魁之輔は、スタート直後に1コーナーで転倒したライダーに突っ込み、転倒はしなかったものの、1周目は25〜26番手あたりとほぼ最後尾からの追い上げになった。「一つでも順位をあげる」という気持ちで最後まで追い上げ、18位でチェッカーを受けた。 予選2組目のMX2クラスには#32横山遥希が出場。好スタートを決め1コーナーを5番手で立ち上がり、1周目を7〜8番手で戻ってくる。しかし周りのペースも速く、序盤で14〜15番手に後退。その後前を走っていたライダーにプッシュしたところで転倒し、20番手あたりまでポジションを落とす。その後も粘り強く追い上げたが20位でフィニッシュを果たした。 この時点で、日本は総合20位、予選通過ラインとなる19位のブラジルとわずか1ポイント差と、予選通過の可能性は十分にあった。 最後の予選はMX OPENクラス。#33大倉由揮は15番手あたりからスタートし、1周目に数台かわしてポジションを上げる。2・3周目は11〜12番手あたりと好位置を走っていたなか、ジャンプの着地で後ろから飛んできたロペスが大倉の腕の上に着地してしまい、2人は激しいクラッシュを喫する。大倉はすぐにマシンを起こして再スタートを試みたものの、腕に痛みが走り、このままゴールするのは難しいと判断し、そのままリタイアとなった。 総合24位でB決勝へ MXoNの予選は、チーム内上位2名の順位の合計で総合順位が決まる。大城18位、横山20位で日本は38ポイント、総合24位となり、日本は日曜日に行われるB決勝に挑む。B決勝は20位以下のチーム13組によって行われる。決勝進出の枠はわずか一つ、B決勝で1位になることが条件だ。 なお、大倉の怪我は大事には至らず、B決勝に向けて調整を進めていたが、日曜朝の段階で出走できる状態にまでは回復せず、B決勝は欠場する。そのため日本代表は大城・横山の2人でB決勝に挑む。 ライダーコメント #31 大城魁之輔 「結果はチームジャパン総合24位で、A決勝ストレートには届きませんでした。かなり悔しいです。午前中のフリープラクティスで初めて走ったのですが、乗っていて楽しくて、良い気持ちで予選に臨むことができました。スタートは1コーナーで転倒したライダーに突っ込んで一回止まってしまいました。そこからはほとんど最後尾からの追い上げで、本当に、一つでも順位を上げないとという気持ちで走って、18番手まで上がったんですけど、17番手とは少し離れていて追いつけませんでした。事前に15番以内がラインかなと話していたので、スタートを含め悔やまれることはいろいろあります。今はただ悔しいです。明日は由揮くんの出走はまだ決まっていませんが、仮に2人になっても諦めていないです。B決勝で1位になれば決勝を走れるので、まずはB決勝を獲りに行く。切り替えて、今日と変わらず全力でやるだけです」 #32 横山遥希 「朝からなかなか乗り切れないところもあったんですけど、仕様は特に変えずにフリープラクティスから予選に臨みました。スタートは出れて、1コーナーは5番手あたり、1周目は7〜8番手で戻ってきました。ただ周りのペースが良くて、1〜3周目あたりまでペースも上がらず、15番手あたりまで落ちてしまいました。さらに前のライダーを追うなかで転倒して、20位あたりまで落としてしまいました。コースに対応しきれなくて、自分のポテンシャルを発揮できたかと言われたら難しいレースでした。明日に向けてサスの変更をして、朝に確認して、B決勝に全力で臨みたいと思います」 #33 大倉由揮  「先に走った2人の結果を見て、日本はブラジルとポイント差がわずかという状況だったので、最後に挽回してやろうという気持ちで挑みました。スタートは15番手くらいで、1周目にうまく数台かわして前に出て、2周目、3周目は11〜12番手あたりを走っていました。でも、自分がジャンプで着地した瞬間に後ろからエンジン音が聞こえて、え?と思ったときには後ろから来たライダーのタイヤが自分の腕に乗っていて、気づいたら地面に叩きつけられていました。チーム2人の顔が頭をよぎって、死ぬ気でバイクまでたどり着いて、再スタートはしたんですが、痛みがあまりにも強くて、ゴールしても予選通過の範囲には入れないと思い、自分で棄権しました。チーム戦の中でリタイアというのはすごく申し訳ないです。日本から応援してくださっている皆さんのためにも、3人で結果を残して気持ちよくA決勝に行くという目標を立ててきたので、それが実現できなくてすごく悔しいです。」 B決勝は現地時間10月4日11:00(日本時間18:00)から。A決勝のレース1は同13:10(日本時間20:10)にスタートする。有料ではあるが、MXGP-TVでライブ中継もおこなわれる。 BLU CRU SuperFinale、YZ85クラスの齋藤輪は12位 同日には併催された「YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinale」のYZ85クラス決勝(15分+2周)がおこなわれ、日本から参戦した齋藤輪が出場した。齋藤はレース序盤に転倒し、ほぼ最後尾からの追い上げを強いられる。そこから前のライダーを1台ずつかわしてポジションを上げ続け、36台中12位でフィニッシュした。

MXoN2026現地速報vol.1 TEAM JAPANが記者会見に登壇、予選のゲートピックは14番目

モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」が、10月2〜4日、フランス・エルネーのCircuit Raymond Demyで開催されている。JMX Promotionでは現地取材をおこない、TEAM JAPANの様子を速報でお届けする。 大会1日目は予選前日のプレスデイ。予選のスタートグリッドを選ぶ順番を決める抽選、プレスカンファレンス、スタート練習、チームプレゼンテーション(パレード)がおこなわれた。 記者会見に3人で登壇 プレスカンファレンスには、TEAM JAPANの3人がそろって登壇した。昨年9年ぶりに決勝へ進んだ日本が、今年はこの場に呼ばれた。3人ともに海外での経験や英語力が高く、初めての記者会見も堂々とコメントし、意気込みを語った。 プレスカンファレンスの様子はこちら ゲートピックは14番目 予選のスターティンググリッドは毎年抽選で決定する。抽選の結果、日本のグリッド順は14番目。昨年は22番と順番が後ろの方だったが、今回は37か国中14番ということで、まずまずのスタートとなった。 スタートゲートから1コーナーまでは比較的長く、1コーナーは90度に曲がるレイアウト。午前中にコースを下見した3人に印象を聞くと、大城は「14番目だと、ゲートがどう埋まっていくかというところもあるんですけど、タイミングよく出られれば、1コーナーで真ん中あたりの位置だったとして割といけるのかなという印象です」と話し、他の2人もそれに同感していた。 急坂とタイトなレイアウト、「土質は日本に似ている」 スタート練習前に、日本代表3人でコースウォークをおこなった。全員初めて走るコースということで、映像で予習はしてきたものの、予想以上のアップダウンの激しさと、コース幅の狭さに驚いていた。しかし、耕された路面と起伏は、スポーツランドSUGOに似ていると言い、MXoN経験のある横山と大倉は、2024年のイギリス大会などと比べて日本人に合うコースだと見ている。 スタート練習 午後にはスタート練習が20分間行われた。スタートエリアの半分ほどを閉じ、残り半分のエリアで各国のライダーが入れ替わりながら練習を行った。メッシュスタートが置かれた場所までに混雑が起き、日本の3人がスタート練習をこなせたのは時間内で2〜3本だった。 #31 大城魁之輔 「20分あって、そのまま出て練習の列に並んで、を繰り返して、本当にギリギリ3本できたという感じでした。混み具合にはちょっとびっくりしましたね。マシンは基本的に日本で走っているセットアップと大きくは変わらないので、スタートも違和感はなく、わりとスムーズでした。順調です」 #32 横山遥希 「僕も3回スタート練習ができました。ゲートを出た後の路面が思ったより柔らかくて、前に出ているのか出ていないのかわからないような感じだったんですけど、フィーリングとしては特に問題ないかなと思います」 #33 大倉由揮 「今日は2回しかできなくて、2回とも先の轍に取られてうまく出られませんでした。でも明日は路面が整備されてまた別の路面状況になる思うので、それに対応できるように頑張ります」 マシンのセットアップ 大城と大倉のマシンは、全日本とほぼ同じ仕様で、現地でもマシンに乗った感触は順調だという。一方横山は、カワサキのファクトリーチームが走らせるMX2マシンの仕様を借りて出場する。マシンについて横山は、「カリカリなんで走りますね。ヨーロッパのマシンは下がマイルドで、ちょっとずつ伸びていくので扱いやすいです」とコメント。3人ともマシンも順調に仕上がっている様子だ。 パレード MXoN恒例のチームパレード、今年はスタートエリア付近の場所にパレードエリアが設けられておこなわれた。柵の外には大勢の観客が集まり、各国のライダーに声援を送る。その盛り上がりは圧巻で、日本代表も一気にボルテージが上がった様子だった。 明日はいよいよ予選 10月3日は午前にフリープラクティス、午後にクラスごとの予選レース(20分+2周)がおこなわれる。MXGPクラスの大城が現地14:30(日本時間21:30)、MX2クラスの横山が15:30(同22:30)、MX OPENクラスの大倉が16:30(同23:30)に出走。予選上位19カ国が日曜の決勝に進出し、それ以下の国はB決勝に回る。目標の「予選ストレート突破」に向けて、それぞれが全力を出しきる姿を、ぜひリアルタイムで応援してほしい。

雨とマディの名阪、シーズン後半の幕開けを制したのは? 【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第7戦近畿大会MRAカップ】

9月12〜13日(日)の2日間、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第7戦近畿大会MRAカップが、奈良県山辺郡山添村にある名阪スポーツランドにて開催された。今大会は2日間の開催で、公認クラスのIA1/IA2/IB OPEN/レディース(LMX)/JX(ジュニアクロス)に加え、承認クラスのCX(チャイルドクロス)、2st125、Yamaha YZ125 BLU CRU Cupという全8クラスが実施された。 例年は残暑のなか砂埃が舞う名阪スポーツランドだが、今回は両日とも雨が降り、水はけの良いサンドコースも降り続いた雨によって、各所に水たまりができるコンディションとなった。土曜日は公式予選とジュニアクロス/チャイルドクロス/2st125/Yamaha YZ125 BLU CRU Cupの決勝、日曜日はIA1/IA2/IB OPEN/レディース(LMX)の決勝が行われた。深く掘れた轍と水を含んだ路面が体力とマシンの両方を削り、ラインチョイスと冷静さが明暗を分ける一戦となった。 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第7戦近畿大会MRAカップ 日時:2026年9月12〜13日 会場:名阪スポーツランド(奈良県) 天気:土曜:晴れ時々曇り、日曜:晴れ一時雨 観客動員数:4300名 IA1 大倉由揮が2ヒートを制して総合優勝、同点のチャンピオン争いを一歩リード IA1クラスは15分+1周の3ヒート制で実施された。土曜の公式予選でトップタイムをマークしたのは#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)。2番手に#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)、3番手に#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が続き、同点で首位に並ぶ2人が予選から真っ向勝負を演じた。 ヒート1、スタートで先頭に立ったのは大倉。続いて#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ…

予報外れの雨にフラッグスタート、イレギュラーな千歳を制したのは?【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第6戦北海道千歳大会】

7月12日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第6戦北海道千歳大会が、北海道千歳市にある新千歳モーターランド オフロードコースにて開催された。同会場での開催は2024年以来2年ぶりだ。 天気予報では曇りだったが、当日は雨。数日前から降り続いた雨の影響でコースはマディコンディションとなり、特に第1コーナーのイン側には水たまりができた。大規模なコース整備などによりタイムスケジュールは大幅に遅れが生じ、IA1・IA2・IB OPENクラスの決勝レース時間は当初の予定より短縮された。また、この雨・泥の影響でスターティングゲートが故障してしまい、この日のスタートは旗の合図で一斉に飛び出す「フラッグスタート」へ急遽変更された。 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第6戦北海道千歳大会 日時:2026年7月12日(日) 会場:新千歳モーターランド オフロードコース(北海道) 天気:雨 観客動員数:890 名(内観客431名) IA1 ジェイ・ウィルソンが完全勝利を果たす IA1クラスは進行の遅れを受け、通常30分+1周のところヒート1が25分+1周、ヒート2は20分+1周に短縮されての開催となった。 ヒート1、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が第1コーナーを先頭で通過するも、直後のコーナーで#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がトップに浮上。大倉、#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ450F)、#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)、#47 池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)らが後に続く展開となった。ウィルソンは安定したペースで後方との差を広げていく。一方、2周目には内田が浅井をかわして3番手に浮上。一時大倉に迫る場面もあったが、轍にタイヤを取られて失速。この間に#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING…

怒涛の逆転劇で白熱する優勝争い【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第5戦中国大会】

6月27日〜28日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第5戦中国大会が、広島県の世羅グリーンパーク弘楽園にて行われた。台風接近の影響により木曜日〜金曜日にかけて雨が降り、土曜日のコースコンディションが悪化。これによりタイムスケジュールが大幅に変更となった。開催クラスは、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスの2st125・CX(チャイルドクロス)の計6クラス。土曜日は雨が降ったものの、日曜日の午後には太陽が顔を出し、日差しの強さを感じる暑さに。ライダーはマディからドライへと変わる路面への対応に苦戦を強いられた。 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第5戦中国大会 日時:2026年6月27日(土)〜28日(日) 会場:世羅グリーンパーク弘楽園(広島県) 天気:土曜 雨/日曜 曇りのち晴れ 観客動員数:3,031名 IA1 大倉がヒート1を制覇、ヒート2はウィルソンがラスト3周で逆転を果たす IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。ヒート1は#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がホールショットを獲得すると、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)と#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)らが続く。序盤に大倉が大城をかわしてトップへ浮上すると、ウィルソンも2番手に浮上。レース中盤にかけてトップ3台の差が徐々に広がった。 このままの順位でレースが終わるかと思われたが、レース終盤、残り4分というところで大城がウィルソンに急接近。大城はウィルソンを2秒ほど上回るラップタイムで差を縮め、横並びの接戦を繰り広げる。ウィルソンも必死にポジションを守るが、最終ラップで大城がウィルソンをかわして2番手に浮上。トップを譲らなかった大倉が優勝を獲得。2位大城、3位ウィルソンでゴールを果たした。 ヒート2もスタートで前に出た大城、大倉、ウィルソンの3台がトップ争いを展開する。1周目で大倉が大城をかわしてトップに浮上すると、ウィルソンも大城を攻略して2番手から大倉を肉迫。30分+1周というレース時間の中、ウィルソンは大倉に離されることなく後方からプレッシャーを与え続ける。大倉もトップを守る走りでレース終盤まで攻防が続いた。 一方、大城の後ろには#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)と#4 大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が続き、3番手争いが白熱。大城が内田を引き離そうとペースを上げるが、レース時間20分を過ぎたところで内田が大城を攻略して3番手に浮上する。また、残り5周あたりからウィルソンが一気にペースを上げて大倉を猛追。守る大倉、攻めるウィルソン、最後まで目が離せないバトルが続き、残り2周というところでウィルソンが大倉をかわしてトップを奪取。大倉も食らいつくが、ウィルソンが逃げ切りヒート2を制した。2位大倉、3位内田という順位でフィニッシュした。 #1大倉由揮 「後味が悪すぎますね。総合優勝はポジティブに捉えていますし、ピンピンに近いところまで一歩ずつ近づいていると思っていますが、今回達成できなかったのは完全に自分の実力不足です。ヒート2の終盤、聞こえてくる音的に後ろがどのくらいの距離にいるか正直分からなくて、気づいたら刺されていたという感じでした。ブロックが足りなかったですね。両ヒートとも落ち着いて走れたというのは自分にとってすごく良い面で、成長した部分でもあります。北海道大会を振り返ると、2年前は全然トップ集団に歯が立たなかったんですけど、当時よりも成長しているので、楽しんでしっかり結果を残して、ジンギスカン食べて祝勝会して帰れたらと思います」…

12年越し、大塚が自身初の総合優勝を獲得【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第4戦SUGO大会】

6月6日〜7日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第4戦SUGO大会が、宮城県にあるスポーツランドSUGOにて行われた。第3戦に続いて2日間で行われた今回、雨の影響によりコースはウェットコンディション。路面は徐々に回復したものの、荒れた路面と深いわだち、当日に降った小雨への対応が勝負の行方を左右した。 開催クラスは、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Yamaha YZ125 BLU CRU Cupの全8つが開催された。 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第4戦SUGO大会 日時:2026年6月6日(土)〜7日(日) 会場:スポーツランドSUGO(宮城県) 天気:土曜 小雨時々曇り/日曜 曇り時々小雨 観客動員数:2500名 IA1 優勝を分け合う大城と大倉、大塚豪太が自身初の総合優勝 IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。ヒート1、#4 大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)と#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ450F)がスタートで前に出ると、#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)、#500 安原志(八尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)らが続く。巧みなライン取りで大倉がトップへ浮上すると、大塚、大城、浅井、#311 西條悠人(Kawasaki PURETECH…

大城・ウィルソン・大倉が1勝を分け合う激戦【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第3戦21Groupカップ】

5月23日〜24日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第3戦21Groupカップが、埼玉県川越市にあるオフロードヴィレッジにて行われた。今大会は今季初となる2日間開催。木曜日から金曜日に降った雨の影響が心配されたが、土曜日の午後には砂埃が立つほどにまで回復した。 両日とも決勝レースが行われるスケジュールで行われ、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティングの全9クラスが開催された。 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第3戦21Groupカップ 日時:2026年5月23日(土)〜24日(日) 会場:オフロードヴィレッジ(埼玉県川越市) 天気:土曜 曇り/日曜 晴れ時々曇り 観客動員数:6,131名 IA1 抜きつ抜かれつのトップ争いが白熱した3ヒート ヒート1のスタートで前に出たのは#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)。序盤で#1 大倉由揮(ホンダ Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が2番手につけ、後方から#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)と#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)らが追いかける。中盤にかけて内田・大倉・ウィルソンの3台によるトップ争いが激しくなる中、大倉がミスにより後退。ウィルソンが内田をかわしてトップへ浮上した。ウィルソンは事前練習時の転倒で肋骨を骨折していた影響もあり、レース終盤にかけてペースダウンしてしまう。そこへ怒涛の追い上げを見せたのが大城だった。内田をパスし、ウィルソンの後ろに迫ると激しい攻防戦を展開。ウィルソンもポジションを守るが、大城が隙をついてトップを奪うとそのまま逃げ切り今季2勝目を飾った。2位ウィルソン、3位内田という順位でフィニッシュ。 ヒート2も内田がホールショットを決めてレースをリードするが、その後ろからウィルソンが迫り、序盤のうちにトップを奪取。内田もウィルソンに食らいついていくが、追い上げる際にスリップし転倒。順位を大きく落とし、これにより大倉が2番手に浮上した。トップに立ったウィルソンは安定した走りでファステストラップを更新し続け、後続との差を徐々に広げていく。大倉も終盤まで食らいついたが届かず、ウィルソンがヒート2を制した。2位大倉、3位大城という結果でレースを終えた。 ヒート3では、スタートの混戦から大倉がトップに立つと、#47 池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)が2番手に続く。一方ヒート2で優勝したウィルソンはスタートで出遅れ、中盤グループからの追い上げを強いられるが、猛烈なペースで池田と内田をかわして2番手まで浮上。トップを走る大倉との約7秒の差を詰めていく。残り2周でその差は約3秒まで縮まり、一触即発の展開となったが、大倉は冷静なライン取りでペースを維持し、最後までウィルソンを寄せ付けずヒート3のチェッカーを受けた。結果は1位大倉、2位ウィルソン、3位内田。大城・ウィルソン・大倉がそれぞれ1勝ずつを分け合う、見応えあふれる3ヒートとなった。…

ウィルソンが今季初勝利、マディコンディションがトップ争いを激化させる【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第2戦HSR九州大会】

4月19日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第2戦HSR九州大会が、熊本県にあるHSR九州にて行われた。開幕戦に続いて、予選と決勝が1日で行われる1DAY開催。今大会は公認クラスのIA1/IA2/IB OPEN/レディースクラスと、Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティングが開催された。コースは朝から雨が降った影響でマディコンディション。レースを重ねるごとに路面は深く掘られ、午後は一時雨が降り止んだ影響で土が重くなるなど、刻々と変わる路面の攻略にライダーたちは苦戦を強いられた。 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第2戦HSR九州大会 日時:2026年4月19日(日) 会場:HSR九州(熊本県) 天気:雨 観客動員数:1,975名(内 観客1,190名) IA1 ウィルソンが今季1勝目を獲得、トップに迫る池田と大倉 IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。走行ラインが絞られるマディコンディションはスタートで前に出ることが勝利への鍵となる。ライダーによると、事前テストではほとんどの人が乾燥した状態のメッシュスタートしか練習ができていなかったという。当日も公式練習兼タイムアタック予選ということで、1回しかスタート練習をするチャンスがなかった。そんな中、ヒート1でホールショットを獲得したのは、IA1クラス1年目の#47池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)。続いて#500安原志(八尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)と#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が追いかける展開となった。ウィルソンは1周目の序盤で安原をかわすと、池田がミスをした隙にトップに浮上。池田はすぐに立て直し粘り強く追いかけるが、その差は段々と開いていった。 一方、3位表彰台をかけて#500安原志(八尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)、#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が接近戦を繰り広げる。安原が3番手を走行する中、内田と大城が徐々に差を縮めていくと、序盤で内田がパス。しかしその後内田は転倒し順位を落としてしまう。大城は内田をかわし、そのまま安原に近づくと、レース中盤に攻略し3位に浮上する。トップ3台の差は徐々に開き、ウィルソンは独走態勢のまま今季初勝利を獲得。2位池田、3位大城という順位でレースを終えた。 ヒート2は大城が好スタートを決めて前に出ると、#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)、#11神田橋瞭(Team GANZ…

全ヒートで勝者が異なる激戦に【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第1戦中部大会 ダートフリークカップ】

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第1戦中部大会ダートフリークカップが、3月15日、三重県にあるいなべモータースポーツランドにて行われた。中部地方での開催は30年ぶり、同コースでの開催は初めてとなる。今大会は予選と決勝が1日で行われる1DAY開催。天候は快晴に恵まれたものの、午後からは徐々に風が強まった。 今回の開催クラスはIA1/IA2/レディースクラスの3つのみ。レースフォーマットは、IA1クラスが15分+1周の3ヒート制、IA2クラスは30分+1周の2ヒート制、レディースクラスは15分+1周の1ヒート制で行われた。入念に整備されたコースは、走行を重ねるごとに深いわだちが形成され、ライダーたちのテクニックと精神力が試される舞台となった。 D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第1戦中部大会 ダートフリークカップ 日時:2026年3月15日(日) 会場:いなべモータースポーツランド(三重県) 天気:晴れ 観客動員数:2,892名(内 観客2.039名) IA1 2年目の西條が初優勝、大倉・大城が意地を見せる IA1クラスは15分+1周の3ヒート制で行われた。 ヒート1は、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)が好スタートを切るも直後に転倒し、#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)がレースをリードする。大倉は後続を引き離しにかかるが、2番手の#311西條悠人(Kawasaki PURE TECH Racing/カワサキ KX450)が背後につき、大倉に迫る走りを見せる。スタート後から大倉がトップを守っていたが、ラスト2周というところで転倒を喫してしまう。これにより西條がトップに浮上。そのままチェッカーを受け、自身初となるIA1クラスでの優勝を果たした。2位には好スタートを決め、序盤から上位争いを展開した#4大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が、3位には転倒から復帰した大倉が入った。なお、昨年のIA1クラスで最多勝利数を誇る#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は5位フィニッシュとなった。 ヒート2は、ウィルソンが序盤でトップに立つと、持ち前のスピードでレースをリードする。しかし、その後ろには#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)と、ヒート1の雪辱に燃える大倉が僅差で続き、三つ巴のトップ争いが展開された。終盤、バックマーカーが絡む難しい展開の中、大倉が大城をパス。さらにそのままの勢いでトップのウィルソンに迫ると、ラスト1周、残り3コーナーほどというところで抜き去り、トップでゴール。見事な逆転劇で優勝を獲得した。2位にはウィルソン、3位に大城という順位でフィニッシュ。また、スポット参戦で注目を集めた2022年チャンピオンの#317富田俊樹(Blue Lab./ヤマハ YZ450F)が4位入賞を果たし、確かな実力を証明した。 ヒート3は、再び内田が好スタートを切るが、すぐにウィルソンがトップに立ち、その後を内田、大城、大倉らが追う展開となった。レース中盤、大倉が内田をかわしてトップ争いに加わると、ウィルソンをパスしてトップに浮上。しかし逆転を狙うウィルソンとの接触があり転倒。すぐに復帰したものの、順位を落としてしまう。一方、後半にかけてペースを上げた大城がウィルソンに肉迫。そのままトップを奪取した。結果、ウィルソンを大きく引き離した大城が優勝を獲得。2位ウィルソン、3位内田という順位でレースを終えた。 #1大倉由揮…

大倉が初のIA1チャンピオンに。最後まで何が起こるかわからない波乱の最終戦【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2025 第7戦 第63回 MFJ-GP モトクロス大会】

11月1〜2日、D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2025はついに最終戦を迎えた。全クラスのチャンピオン決定がかかった今大会。誰がタイトルを手にするのか、各ヒートレースの行方に注目が集まった。また、IAクラスには2025年FIMモトクロス世界選手権MXGPクラスチャンピオンのロマン・フェーブルをはじめ、海外ライダー4名がスポット参戦。世界で活躍するライダーたちの走りを一目見ようと多くの観客が集まり、熱気に包まれた。 会場は宮城県にあるスポーツランドSUGO。前日の夜から朝にかけて降った雨の影響により、土曜日はヨーロピアンセクションや大坂をカットしたショートカットコースが設定され、各クラスの予選とIB  OPENクラス・ジュニアクロスの決勝レースが行われた。日曜日には路面状況は回復し、ベストコンディションとなった。 日時:2025年11月1〜2日 会場:スポーツランドSUGO(宮城県) 天候:雨のち晴れ/晴れ 観客動員数:3700名 IA1 世界王者ロマン・フェーブルが完全勝利。大倉由揮が逆転で初のIA1チャンピオンに輝く IA1クラスには、MXGP世界チャンピオンの#3ロマン・フェーブル(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)、#118バレリオ・ラタ(HONDA HRC/ホンダ CRF450R)、#47ジラッジ・ワナラック(Honda Racing Thailand Team/ホンダ CRF450R)がスポット参戦。また、ランキング首位の#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は、このヒートでタイトル決定の可能性があり、レースの行方に多くの注目が集まった。 ヒート1、フェーブルがホールショットを決めレースをリード。序盤で後方との差を開き、独走状態を築く。2番手にはラタが続き、3番手に#8 大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)、4番手に#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)。ウィルソンは6番手あたりから追い上げる展開となったが、すぐに3番手にまで順位を上げ、トップ2人を追いかける。レース時間が9分を過ぎる頃、ウィルソンがヨーロピアンセクションで転倒。これにより負傷したウィルソンは、ピットへ入ると、そのままリタイアを余儀なくされた。結果、トップのフェーブルは2分01秒台を刻むペースで走行し、後方と20秒近い差をつけてトップチェッカー。2位にラタ、3位には順位を上げた大城が入賞した。 なお、ウィルソンがヒート1をノーポイントで終えたことにより、8位でゴールした大倉がウィルソンとのポイント差を一気に10ptにまで縮める結果となった。その後、ウィルソンは負傷によりヒート2の欠場を決めたため、大倉は23位以内に入れば逆転でチャンピオンを獲得、また大倉の順位によってはランキング3位の大城にもチャンスが巡ってくるという状況でレースを迎えた。 ヒート2でもフェーブルがホールショットから圧倒的な速さでトップを快走。2番手にラタ、3番手に大城、4番手に大倉が続く。レース中盤には追い上げてきた#37 西條悠人(Kawasaki…

追い上げ、逆転、攻防戦。各ヒートで異なるドラマが生まれる【D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2025 第6戦 21グループカップ 東福寺保雄記念大会】

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025はシーズン終盤の第6戦を迎え、「21Groupカップ 東福寺保雄記念大会」として、埼玉県川越市のオフロードヴィレッジにて開催された。今大会は、日本のモトクロス界のレジェンドであり、今年6月に逝去された故・東福寺保雄氏を偲ぶ記念大会となった。東福寺氏が監督を務めたT.E.SPORTの地元でもあるこの地で、多くのライダーが特別な思いを胸に戦いに臨んだ。 前日は強風に見舞われ、決勝日当日の朝も小雨がぱらつく難しいコンディションで始まった。その後は天候が回復し、風の影響で路面は急速にドライ傾向へと変化。しかし午後には再び雨が降り始め、スリッパリーなコンディションがライダーたちを苦しめた。IA1、IA2クラスは今シーズン2度目となる15分+1周の3ヒート制で争われ、短いレース時間の中でのスタートと序盤の展開、そして刻一刻と変わる路面への対応力が勝敗を大きく左右した。 日時:2025年10月18〜19日 会場:オフロードヴィレッジ(埼玉県) 天候:土曜:晴れ/くもり、日曜:くもり/雨 観客動員数:8878名 IA1 王者ジェイ・ウィルソンが2勝するも、大倉由揮が劇的逆転勝利で一矢報いる IA1クラスは3ヒート制で行われた。早朝のタイムアタック予選では、ランキングトップの#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がトップタイムを記録。そんな中、決勝ヒート1でホールショットを奪ったのは#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)。ウィルソンは9番手と出遅れる。レースは大城がトップを快走するが、ウィルソンが猛追。6秒以上あった差を削り取り、残り1周のボードが提示される直前の最終コーナーで大城を捉え、劇的な逆転でヒート1を制した。2位に惜しくも敗れた大城、3位には転倒から見事なリカバリーを見せた#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が入った。 昼休みに散水され、さらに雨が降り始めたことで非常に滑りやすい路面となったヒート2。スタートで飛び出したのは#10内田篤基(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS/カワサキ KX450)と#37西條悠人(KAWASAKI PURETECH Racing/カワサキ KX450)のカワサキ勢。1コーナーの混戦を抜け出しトップに立ったのは西條、2番手には#38浅井亮太(BLUCRUフライングドルフィンサイセイ/ヤマハ YZ450F)が続く。一方、ウィルソンはまたもスタートで出遅れたが、1周目から驚異的な追い上げを開始。レース序盤、浅井は転倒し後退。その後ウィルソンが2番手まで浮上し、トップを走る西條を追う。すぐにウィルソンは西條をパスしトップに立つと、そのまま独走態勢を築き、危なげなくヒート2も制した。2位にはIA1昇格後初の表彰台となる西條、3位には大倉が入った。 雨が降り続く中で行われた最終ヒート。ホールショットを決めたのは#14星野優位(レーシングチーム鷹 / star racing 166/ヤマハ YZ450F)。2番手には#15渡辺祐介(YAMAHA BLU…