運命の一戦、最後に勝って笑うのは【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024第8戦第62回 MFJ-GP モトクロス大会】

いよいよシーズン最後のレース。D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第8戦第62回 MFJ-GP モトクロス大会が、10月19日(土)〜20日(日)に宮城県にあるスポーツランドSUGOにて開催された。土曜日は雨がぱらついたが、コンディションへの影響はなく、土日ともにドライコンディションで行われた。IA1クラスにはモトクロス世界選手権を走る#73フェルッチョ・ザンキ(Team HRC/ホンダ CRF450RWE)がスポット参戦。IA2/IB OPEN/レディースクラスはチャンピオンが決定し、最終戦では多くのドラマが生まれた。 D.I.D全日本モトクロス選手権第8戦第62回 MFJ-GP モトクロス大会 日時:2024年10月19日(土)〜20日(日) 会場:スポーツランドSUGO(宮城県) 天気:晴れ 観客動員数:3200名 IA1 抜きつ抜かれつ、接戦が繰り広げられるトップ争い IA1クラスは25分+1周の2ヒート制で行われた。ヒート1のホールショットを獲得したのは#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)、その後には#2⼤倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)と#4内⽥篤基(Yogibo MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX450)が続いた。#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)は少し出遅れたものの、すぐに3番手まで浮上。一方、スポット参戦をした#73フェルッチョ・ザンキ(Team HRC/ホンダ CRF450RWE)はスタートで出遅れ追い上げの展開となった。横山がレースをリードする中、ウィルソンが大倉をパスして2番手に。その後方では1分56秒というラップタイムを叩き出したザンキが5番手まで上がり、3番手を走る#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)の背後につき接戦を展開する。勢いづいた2人は大倉をパス。5周目にザンキがビクトルを抜き去るが、その際にビクトルはバランスを崩して転倒してしまう。レース中盤、ウィルソンが一時トップを奪うと、ザンキがペースアップしトップに浮上。他のライダーと2秒以上速いラップタイムで一気に後続を引き離すと、そのまま独走態勢を築いた。レース時間が残り僅かとなる中、2番手争いが激化。横山がウィルソンに猛アタックを仕掛け2番手にアップ。その直後には転倒からリカバリーしたビクトルもウィルソンをパスし3番手に入った。結果は1位ザンキ、2位横山、3位ビクトルという順位となった。 ヒート2、第1コーナーの混戦を制したのはウィルソン、横山、ビクトル。ザンキは少し出遅れたものの、序盤で一気に4番手まで浮上し追い上げていく。トップ争いを展開していた横山だが、転倒により戦線離脱。これにより順位が繰り上がったビクトルとザンキの2番手争いが始まる。トップから3番手まではわずか2秒以内という僅差の中、レースが大きく動いたのは8周目。ビクトルがトップのウィルソンをかわすと、その隙を突くようにザンキもウィルソンを抜き去る。さらに勢いに乗るザンキは、そのままビクトルをも抜いてトップに立つと、後続を完全に寄せ付けない走りでトップを快走。最終的には6秒差という大差をつけてチェッカーフラッグを受けた。2位にはビクトル、3位にはウィルソンという結果で幕を閉じた。 #73 フェルッチョ・ザンキ 「スタートはよくなかったのですが、途中から前のライダーについていってベストラップ更新しながら走ることができました。450ccでのレースは貴重な経験で、今回乗った2025年モデルのマシンの調子も良くて勝てました。全日本選手権に参戦できたことは良い経験になったし、また来たいと思います」…

チャンピオンをかけた1戦、各クラス混戦を極めたその行方は【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocross】

9月28日(土)〜29日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocrossが、埼玉県川越市にあるオフロードヴィレッジで開催された。 今大会はコースが大幅改修され、スーパークロスを模したレイアウトに変更。上に高く飛ぶジャンプやタイトなコーナー、リズムセクションなど、一つ一つのセクションをいかにスムーズに乗りこなすか、そのテクニックが求められた。また、大会前日と土曜日の夜に雨が降り、路面状況が心配されたが大会中はほとんど雨が降らず、レースはベストコンディションで進んでいった。 今回はIA・IB・レディース、全クラスでチャンピオン決定のチャンスがあり、その行方に注目が集まった。また、アメリカで活躍を続ける下田丈がIA1クラスにスポット参戦し、大会を大いに盛り上げた。さらに、承認クラスとしてJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)、そしてヤマハ発動機株式会社が若手ライダーの育成を目的に企画したYamaha YZ125 bLU cRU Cupや、Honda CRF125F ワンメイクミーティング、ファンバイククラスも併載され、見どころの多い2日間となった。 D.I.D全日本モトクロス選手権第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocross 日時:2024年9月28日(土)〜29日(日) 会場:オフロードヴィレッジ(埼玉県) 天気:曇り時々雨 観客動員数:11020名(観客6775名)名 IA1 下田の参戦で白熱するトップ争い、ウィルソンがチャンピオン獲得 IA1クラスは15分+1周の3ヒート制で行われた。今大会は#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)のシリーズチャンピオンがかかった一戦であり、さらに#030下田丈(Team Honda HRC/ホンダ CRF450R)がスポット参戦するということで、どんなレースが展開されるのかに注目が集まった。 ヒート1は#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)が好スタートを決め前に出ると、その後ろに下田が続いていく。下田は1周目で横山を交わしトップへ浮上。横山は離されることなく下田との差を縮めていくが、下田はペースを上げ、横山との差を徐々に拡大した。一方、スタートで少し出遅れたウィルソンは3番手に上がるとトップ2人を追いかける。横山より1秒速いラップタイムで差を縮めていき、そのままの勢いで2番手に浮上。しかし、横山も負けじとウィルソンについていき、そのバトルは最終周までもつれ込むことに。最後に横山が仕掛けたが、スリップし転倒。結果、1位下田、2位ウィルソン、3位横山という順位でゴールを果たした。なお、正式結果では下田と横山は国内競技規則付則15 モトクロス競技規則32-2-1(レッドクロスの振動区間におけるジャンプ)に抵触したため、1順位降格となり、1位ウィルソン、2位下田、3位に#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)が入賞した。  ヒート2も下田と横山がスタートで反応の良さを見せ、両者横並びで前に飛び出す。トップに立った下田は序盤からハイペースで後方との差を広げ、レースをリードしていく。一方3番手につけたウィルソンは2番手を走る横山をかわし2番手に浮上。横山はウィルソンを抜き返すが、転倒を喫し、ウィルソンに順位を譲ることとなった。結果は1位下田、2位ウィルソン、3位横山。この時点でウィルソンはランキング2位の横山と84ポイント差となり、シリーズチャンピオンが決定した。…

白熱するトップ争い、横山が今季2勝目をあげる【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024第6戦 近畿大会】

9月14日(土)〜15日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第6戦近畿大会が、奈良県にある名阪スポーツランドで開催された。第5戦から約3ヶ月以上の期間を経て迎えた今大会、夏のインターバルでライダーが積み重ねてきた練習や経験の成果が発揮され、熾烈なトップ争いが繰り広げられた。なお、当日の天気は晴れ時々雨。一時大粒の雨が降る場面もあったが、コースへの影響はなくドライコンディションでレースが行われた。 D.I.D全日本モトクロス選手権第6戦近畿大会 日時:2024年9月14日(土)〜15日(日) 会場:名阪スポーツランド(奈良県) 天気:晴れ時々雨 観客動員数:6022名 IA1 ”自力で勝ち取った優勝”、横山がウィルソンとの接戦を制す IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。ホールショットを決めたのはスターティンググリッド中央から飛び出した#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)。そこに#7能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)、#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)、#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)の順でレースが進んでいく。3周目に入る頃には横山が2番手にポジションアップし、トップを走るウィルソンを追いかける。一方レース中盤ではスタートで出遅れていた#2⼤倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が3番手まで浮上。ウィルソンを追いかける横山というトップグループと、3番手を争う大倉、能塚、大城という構図になった。レース開始23分が過ぎる頃には横山がウィルソンをロックオン。5番ポストでウィルソンをインから抜き去るも、その直後に両者が転倒してしまう。先に走り出したのはウィルソンで、横山は復帰に少し時間がかかり、差が開いてしまう。そのままウィルソンがトップでゴールし、今季10勝目を獲得。2位は横山、3位は大倉という結果になった。 ヒート2では#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)が好スタートを決め飛び出すと、#4内⽥篤基(Yogibo MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX450)と横山が追いかける。ウィルソンは6〜7番手あたりから、オープニングラップの半分を過ぎる頃には4番手まで順位をアップし、2周目には勢いそのままに横山、内田をパスして2番手まで浮上しビクトルに迫っていく。レース中盤、ウィルソンとビクトル、両者の攻防戦が激しくなる中、ビクトルがミスをした隙にウィルソンがトップに浮上。さらには横山もビクトルをかわし2番手となった。レース後半はウィルソンが逃げ、横山が追いかけるという展開。残り5分となった終盤、横山がウィルソンにアタックしてトップを奪取。結果はそのまま逃げ切った横山が優勝を獲得。2位にウィルソン、3位ビクトルという順位でチェッカーを受けた。 #41横⼭遥希 「ヒート1とヒート2ともに勝てるレースではあったのかなと思います。ヒート1は仕掛けて結果的に2人で転倒してしまって2位というかたちでした。後半に自信があり、そこで仕掛けると考えていたので、ヒート2は上手くいったと思います。これまでのウィルソン選手のレースでの走りを分析した時に、前半はペースが速く、後半はペースが一定になるという特徴が見えたので、今回は様子を見つつ、後半ラスト10分くらいで仕掛けていくという作戦で挑みました。上手くいってよかったです。追い上げている時、パッシングポイントが少ない中、どこで仕掛けようかというのを考えながら走っていました。そこでイン側のラインが空いたので、少し強引にはなってしまいましたが仕掛けて前に出ることができました。トップに立ったあとはもう優勝を持ち帰るしかないという気持ちで、前だけを見て走っていました。九州大会ではウィルソン選手が転倒して優勝という棚ぼたな展開だったので、今回バトルを制して優勝できたというのは素直に嬉しいです」 #1ジェイ・ウィルソン 「なかなかタフなレースだったよ。そんな中でもヒート1は1位、ヒート2は2位で総合2位と、大きく落とすことなく終えることができたのはよかったと思う。決勝ヒートでは心拍数がかなり上がってしまって、身体を回復させることも考えながら走らないといけなくて、かなりチャレンジングなレースになったよ。ハードだったけど上手くやれたと思う。今回優勝した横山選手は1日を通してとても速かったし上手かった。彼に抜かされたコーナーでは、ライン取りをミスしてしまって、その隙をつかれたね。僕はもっと良い走りをしなければと思ったよ。結果的にマシンの改善点なども見つかって、学びの多い大会だった。次戦も楽しみだし、そこでシリーズチャンピオンを決めたいと思っているよ」 #2⼤倉由揮 「今回から2025年モデルのマシンで参戦させてもらいました。新型マシンでの練習回数が少なかったので不安があったのですが、すごく乗り心地が良かったです。予選では2回転けてしまって11位通過と苦しい展開にはなったのですが、ヒート1は3位で終えることができました。ヒート2は巻き返したいと思っていたのですが、スタートで出遅れて、追い上げていったのですが前の3人のペースが早くて、自分の実力が足りなかったということを実感させられました。特に後半10分か15分くらいから単独走行になったのですが、そこで心が折れてしまったというか、自分に甘かった、自分に負けたなと感じています。次戦までやれることがまだまだありますし、前の3人をどう倒すかに集中していきます。第7戦、ネイションズ、最終戦とまだまだ吸収できるチャンスがあるのは嬉しいですし、最後までもっと頑張っていきたいと思います」…

(併催)全道モトクロス選手権第2戦千歳大会レポート

6月22日(土)〜23日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第5戦に併せて全道モトクロス選手権第2戦 千歳大会が行われた。今大会はIO/NA/ NB/ JX/NB85/K65/ CXの7クラスが併載された。 CX 阿部の安定感ある走りが光る チャイルドクロスはショートカットコースで行われた。フルサイズマシンによって作られたギャップの攻略が優勝への鍵となった。スタートからトップに立ち、安定した走りでレースをリードしていったのが#94阿部哲昇(マウンテンライダーズclub/スズキ DR-Z50)だ。その後ろには#131鈴木颯真(Team MFK/スズキ DR-Z50)が続き、阿部を追いかけていく。レース後に「ギャップが大きくてリヤタイヤが跳ね上がってしまうのがしんどかった」とコメントをした阿部だったが、荒れたコースでバイクを上手く乗りこなし好ペースでトップを快走していく。終盤には5秒ほど差を広げてそのままトップでゴール。阿部の安定感のある速さが光ったレースとなった。2位は鈴木、3位は#61菊池朗以(TEAM NFS With 55DESIGN/スズキ DR-Z50)という順位でフィニッシュ。 K65 転倒から巻き返した阿部が優勝 65ccのマシンで競い合うキッズ65クラスでは、チャイルドクロスとダブルエントリーで参戦した#94阿部哲昇(MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX65)がスタートで飛び出すと、そのまま後方との差を広げていく。しかし序盤で転倒を喫し2番手を走っていた#24門間大和(TEAM NFS/GASGAS MC65)がトップに踊り出る。門間がリードしていくかと思われたが、阿部が抜き返し再びトップへ浮上しそのままゴールを果たした。2位にはスタート直後に転倒した#3酒井力斗(FK Racing with RS J-1/ヤマハ YZ65)が怒涛の追い上げを見せて入賞。3位に門間という順位でレースを終えた。 NB85 鑓水がトップ争いを制して優勝を獲得 NB85クラスは、スタートで前に出た#3鑓水蔵(習志野レーシングクラブwith サドルバック/ホンダ CRF150RⅡ)と#7荻野正彦(チーム MISSION北海道/ホンダ CRF150RⅡ)のトップ争いが展開される。しかし、レースをリードしていた荻野が序盤で転倒し、戦線離脱。鑓水がトップに浮上しそのままトップを快走していく。萩野は順位を大きく落としたものの、周を重ねるごとにポジションを上げていき、レース終盤で2番手に浮上。惜しくもトップとの差を詰めることができなかったが追い上げる粘り強さを見せた。結果は1位鑓水、2位萩野、3位には安定して周回を重ねた#17高橋明日香(岩内レーシング/ホンダ CRF150)という順位となった。 JX 後方からのプレッシャーに打ち勝ち高木が優勝 ジュニアクロスは#15高木碧(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ85LW)が好スタートを決めてトップを快走。高木はD.I.D全日本モトクロス選手権でもJXに参戦し多くの優勝を獲得してきたライダーだ。今回のコースは初めて走るということだが、序盤から巧みなアクセルワークで後方を引き離しにかかる。一方2番手には地元のライダー#77鳴海翔英(室蘭レーシングwithコンセプト札幌/ヤマハ YZ85LW)がついていく展開。両者のラップタイム差はほとんどなく、鳴海も懸命に追いかけるが、髙木がリードを保ったままトップでチェッカーを受けた。2位となった鳴海は髙木と3秒差でフィニッシュ。3位には#25伊良皆龍翔(GASGAS MC85)が入賞した。 NB 会心の追い上げを見せた萩野が優勝…

【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024 第5戦 北海道大会】ビクトル・アロンソが初優勝、IA2は粘りの逆転劇が繰り広げられる

6月22日(土)〜23日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第5戦北海道大会が新千歳モーターランドで開催された。全日本選手権シリーズとしてはIAクラスのみ行われ、昨年と同様全道モトクロス選手権が併催された。また、スケジュールとしては土曜日にスポーツ走行、日曜日にタイムアタック予選と決勝レースが行われた。当日の天気は曇りで、コースはドライコンディション。砂埃が立たないようレース間で散水をしながらレースが進んでいった D.I.D全日本モトクロス選手権第5戦北海道大会 日時:2024年6月22日(土)〜23日(日) 会場:新千歳モーターランド(北海道) 天気:曇り 総入場者数:2208名 IA1 混戦の上位争い、ビクトル・アロンソが初優勝を獲得 IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。タイムアタック予選では#7能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)がクラス内唯一の1分39秒台を記録しトップで通過。2番手に#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)、3番手に#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)と続き、決勝では混戦が予想された。 ヒート1、スタートで前に飛び出したのはウィルソン。それに#4内⽥篤基(Yogibo MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX450)、#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)、能塚が続いていく。一方、第2コーナーでは数台が絡んだクラッシュが発生し、ビクトルや#41横⼭遥希(HONDA Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)らが最後方近くからの追い上げを強いられた。トップを走るウィルソンは序盤から差を広げていき、独走状態へ持ち込んでいく。その後ろでは内田、大城、能塚による2番手争いが拮抗し、6周目に能塚が大城をパスして3番手に浮上。そのままの勢いで内田を抜き去り、ポジションを2番手に上げる。一方大城も徐々に内田との差を詰めていき、レース中盤で3番手に浮上。内田も追い上げを試みるが、直後に転倒し順位を落とすこととなった。大城はその後も追い上げていきレース後半に能塚を捉えていく。熾烈な2番手争いが繰り広げられる中、能塚が転倒。リスタートに時間がかかり戦線離脱となった。結果は、安定した走りで独走状態を維持したウィルソンがトップでフィニッシュを果たした。2位には大城が入り、チーム移籍後初の表彰台を獲得。3位には着実に追い上げ続けた#6⼤塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が入賞した。 ヒート2では一度スタートしたものの、反応しなかったスターティングマシンがあったということで赤旗が振られ、レースは再スタートとなる。仕切り直しとなったスタートでホールショットを獲ったのは横山。しかし同じく好スタートを決めたビクトルが第3コーナーで先頭に躍り出る。なお、ウィルソンはスタートで出遅れ4番手からトップを追いかけていく展開となった。レースが3周を過ぎるころ、ビクトル、能塚、横山、ウィルソンの順でトップグループが形成されていく。ビクトルがリードを広げる中、能塚に横山が迫り激しい2番手争いを繰り広げる。一方4番手を走行していたウィルソンは転倒し、上位3名との差が15秒近く開くこととなった。レース後半、ビクトルは2番手との差をさらに広げて単独走行へと持ち込んでいく。一方、2番手争いはさらに接戦となっていく。横山が能塚にアタックを繰り返し一時2番手の座を奪うも、直後に転倒しコースアウト。即座に復帰するがその差は10秒近くに開いていた。結果、最後までミスなく逃げ切ったビクトルが自身初優勝を飾り、2位は能塚、3位には横山、4位にウィルソンという結果となった。 #1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM) 「ヒート1はスタートから前に出れて、スピードや気持ちのコントロールなど全てがスムーズにいったと思う。全体的に落ち着いてレースができてとても嬉しかった。ヒート2については、赤旗が出る前はホールショットから良いペースで走れていた時に再スタートになった。そこで改めて集中力を高めることに苦戦してしまい、スタートで出遅れてしまった。4番手から追い上げていく中でも前のライダーを抜かそうと意識が早まっていたと思う。ジャンプの飛び出しでリヤタイヤが跳ね上がってクラッシュしてしまって、その後はもう体力が残っていない状況で、4番手を維持することに精一杯だった。悔しい結果となったけど、次戦までのインターバルで気持ちをリセットして、後半戦に挑んでいくよ」 #33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS…

【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2024第4戦 SUGO大会】荒れていく路面、地元ライダーの活躍が光る

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第4戦SUGO大会が、6月1日(土)〜2日(日)、宮城県にあるスポーツランドSUGOで開催された。今大会は土曜日に予選、日曜日に決勝を行うスケジュールで、今季初の予選ヒートレースが行われた。また、IA1・IA2・IB OPEN・LMXに加えて承認クラスのジュニアクロスとチャイルドクロス、さらにOver40 Enjoy Motocross、Yamaha YZ125 bLUcRU Cup(ブルークルーカップ)が併催された。 当日の天気は曇りのち雨。予選日は小雨程度で収まったものの、決勝日となる2日目は午後から雨が降り続け、コースコンディションは第3戦を思い出させるようなハードマディへと変化していった。 D.I.D全日本モトクロス選手権第4戦SUGO大会 日時:2024年6月1日(土)〜2日(日) 会場:スポーツランドSUGO(宮城県) 天気:曇りのち雨 総入場者数:2500名 IA1 第3戦の悔しさを糧に、ウィルソンが完全勝利を収める IA1クラスは15分+1周の3ヒート制で行われた。スタートが勝負の鍵となる中、ホールショットを獲ったのは#41横⼭遥希(HONDA Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)。スターティンググリッド大外付近から一気にかぶせて前に出ると、それに#9小方誠(TEAM HAMMER/ホンダ CRF450R)、#7能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)と続く。ウィルソンは第4コーナー付近で能塚をかわし、さらにはヨーロピアンセクション手前で2番手に上がるとその勢いのまま横山を鮮やかに抜き去りトップへ浮上する。また#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)も4番手へと順位をアップ。ファーストラップ終了時にはウィルソン、横山、小方、ビクトルの並びになった。2周目にはビクトルが一気に2人をかわし2位へ浮上し、ペースを上げて追い上げていく。レース中盤の3周目以降はビクトルがベストラップを更新すると、すぐさまウィルソンがそれを塗り替える激しい争いに。ビクトルのペースはさらに上がり、2分04秒645というヒート1でのベストラップを出してウィルソンとの差を2秒にまで詰めていく。しかし最後まで逃げ切ったウィルソンがトップでフィニッシュ。ビクトルは1秒差にまで追いつめたものの2位。3位には中盤での接戦を制した横山が入った。 ヒート2はスタート直後の第1コーナーで4台のクラッシュが発生。上手く抜け出したウィルソンに#8安原志(⼋尾カワサキ with ANNEX CLUB/カワサキ KX450)が続いていった。3番手以降は一瞬混戦となるがビクトルが抜け出していき、そのまま安原をかわし2番手へと順位を上げる。ウィルソンは2周目3周目とベストラップを更新し、後続を引き離して独走状態へ。レース中盤ではビクトルがクラス内で唯一2分2秒台というラップタイムを叩き出し、必死の追い上げを見せていくも、安定した走りでトップを守ったウィルソンが優勝を飾った。2位はビクトル、3位には安原との接戦を制した横山が入賞を果たした。なお、最終ラップ直前に追い上げを見せた#5⼤城魁之輔(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ450F)は4位に入る健闘を見せている。…

【D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第3戦 HSR九州大会】大混戦のマディレース、大倉・横山が優勝を掴み取る

4月21日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第3戦が熊本県にあるHSR九州で開催された。第3戦に予定されていた中国大会が中止になったことにより、大会は4月20日に第2戦、21日に第3戦と2日間連続で行われた。そのため大会は1day開催となり、IA1・IA2・IB OPEN・LMXの4つのクラスのみが開催された。 前日の降雨の影響が残る中、大会当日は午前中から雨が降り始める。午後にはさらに雨足が強まり、コースコンディションは稀に見るハードマディとなった。特に大雨の影響を受けたヒート2では各所でスタックが相次ぐ展開で、大きな番狂せが起きた大会となった。 D.I.D JMX 2024 R3 HSR九州大会 日時:2024年4月21日(日) 会場:HSR九州(熊本) 天気:雨 観客動員数:1375名 D.I.D JMX 2024 R2/R3 HSR九州大会 観戦情報  IA1 IA2 IB OPEN LMX IA1 大倉・横山が混戦のマディレースを制す IA1クラスは、開幕戦・第2戦と#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が全ヒートで優勝し5連勝を記録。今大会もウィルソンがレースを制するのか、それとも他のライダーが勝利を収めるのか。 ヒート1でホールショットを取ったのは好スタートを切った#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)、2番手には#2⼤倉由揮(Honda…

【D.I.D JMX 2024 R2 HSR九州大会】横山、ビクトルがウィルソンを脅かす好レース

4月20日(土)、熊本県にあるHSR九州で、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第2戦が開催された。大会は1day開催ということで、IA1・IA2・IB OPEN・LMXの4つのクラスのみ行われた。大会当日はお昼頃から雨が降ったり止んだりという不安定な天候で、ヒート1とヒート2で変化する路面状況に対して、ライダーたちの対応力が求められた。 D.I.D JMX 2024 R2 HSR九州大会 観戦情報  IA1 IA2 IB OPEN LMX IA1 ジェイ・ウィルソンが追い上げ5連勝 IA1クラスは開幕戦で#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が全ヒート優勝を獲得。HSR九州では他のライダーが彼に泥をつけることができるのか、注目が集まった。 ヒート1でホールショットを奪ったのは#41横⼭遥希(HONDA DREAM RACING LG/ホンダ CRF450R)。続いて#2⼤倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)、3番手にウィルソンが続く。3周目にウィルソンは大倉を抜き2位に浮上。7周目途中まで横山がウィルソンを抑えトップを走るが、第7コーナーでインからウィルソンに抜かれ順位を落としてしまう。その後、横山は転倒してしまいウィルソンとの差は10秒ほどに拡大。横山の必死の追い上げも叶わず、1位ウィルソン、2位横山、3位大倉となった。 ヒート2、スタート直後第1コーナーを抜け出したのは#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)。ウィルソン、横山、大倉と続く。2周目にウィルソンがアタックを仕掛け、トップへ踊り出る。その後、ベストラップを連続して更新するハイペースでレースが進む。そのままウィルソンが逃げ切り1位ウィルソン、2位ビクトル、3位横山。 #1 ジェイ・ウィルソン 「今回のコースコンディションはとても難しかったね。スタートもうまくいかなくて、ヒート1では反応が遅れて、ヒート2ではスタートで前に出るために攻めたのだけど決まらなかった。ただ、そこまで悪いわけでもないし、序盤から他のライダーと競いながらのレースは観客の方にとってもよかったのかなと思う。応援してくれるみなさんに感謝します」…

全日本モトクロスを走るバイクってどんなバイク?

オフロードバイクのスピード競技では最高峰の一つに位置づけられるモトクロス。その究極の世界で使われているバイクはもちろん競技専用のものです。一体どんな仕様になっているのか、覗いてみましょう! IA1チャンピオン、ジェイ・ウィルソンのマシンから学ぶモトクロッサーのキホン #1JAY WILSON YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM ヤマハ YZ450FM 全日本モトクロスを走るバイクは、大きく二つに大別されます。一つはファクトリーバイクで、一つは市販モトクロッサー。ファクトリーバイクは、車体メーカーが運営するファクトリーチームのもので、メーカーが造る特別なバイクです。メーカーでは、主に先行してバイクを開発するために全日本モトクロスにファクトリーバイクを投入しています。 そのヤマハのファクトリーバイクが、このジェイ・ウィルソン車YZ450FMです。市販車はYZ450Fですが、このマシンはYZ450FMという車名となっていて、通常の仕様でないことがわかります。開発スケジュールからすると今年はマシンを熟成させる年にあたり、市販車と大きく変わる部分はそこまでありませんが、年によってはまったく見たことのない開発先行車が投入されることもあります。ファクトリーバイクは秘密も多く、その多くのスペックが公に明かされないため、マニアックなファンは、開発先行車が投入されるとファクトリーパドックの前でドキドキするわけです! きれいに磨き上げられたエンジンも、秘密に包まれています。見た目でわかる部分と言えば、ぎらっと鈍く光る各部のチタンボルト。単にすべてチタンボルトに置き換えるのでは無く、テストを積み重ねて、どのボルトをどうすれば最適な操作性になるか、などを考えて置換しているのがすごいところです。 見てくださいこの鋭利なステップ! 普通のオンロードバイクではありえないほど尖っていますよね。ライダーの好みにもよりますが、ブーツが滑らないように尖っているのです。フレームに貼られたヤスリのようなシートも、ブーツが滑らないようにするための施策。モトクロスは、脚でいかにマシンを操れるかがとても大事なポイントなのです。なお、市販車はここまで尖っていませんが、それでも街なかを走る普通のオートバイよりは遙かに尖っていますよ! ステップの付け根についているのは、泥づまり防止のゴム。モトクロッサーのセットアップは泥詰まりによる重量増との戦いです。 幅の広いハンドルもモトクロッサーの特徴です。暴れるバイクを押さえつけるために、普通のオンロードバイクよりも広くなっています。操作に関わるとても繊細なパーツなので、ライダーの好みが強く反映されています。わずか数mm長さが違うだけで、全然異なるフィーリングになってしまうんですよ。ちなみにハンドルの真ん中にあるパーツは、バーパッドといってクラッシュ時に胸を衝撃から守ってくれるスポンジで、レギュレーションで装着が義務化されています。 ちなみに、YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAMのアイコニックなこのマークは、「JW」つまりジェイ・ウィルソンのこと。ウィルソンの故郷であるオーストラリアのカンガルーをイメージしたモノだそうですよ。 4メーカー中、唯一の○○。さてなんだ? #2⼤倉由揮 Honda Dream Racing Bells ホンダ CRF450R こちらはホンダのエース、⼤倉由揮車。ホンダは現在ファクトリーチームで参戦していないので、CRF450Rという市販車をベースにしたマシンで参戦しています。ファクトリーバイクで参戦していた時代はCRF450RWという車名で参戦していました。今も、欧州のMXGPではCRF450RWという名前で開発先行車が参戦していますよ。 ホンダは4ストロークのモトクロッサーが開発されて以来、他メーカーにないエンジン形式を続けています。ちょっと難しい話なのですが、他メーカーがDOHC(ダブルオーバーヘッドカム)なのに対し、ホンダはSOHC(シングルオーバーヘッドカム)を採用しています。DOHCは高回転に耐えるエンジン、SOHCは低中速の豊かなトルクをメリットとしているのですが、ホンダはSOHCを進化させてホンダ独自のユニカムという構造を採用しており、低中速のトルクと高回転のパワーを両立させているのです。 市販車ベースではあるものの、ファクトリーで参戦していた時代の名残としてチタンタンクを採用しているのがポイント。このキャップ、どうやって開けるのかというと実は専用工具が必要なんですよ! ボルトに穴を開けてワイヤーを通し、ボディに絡めておくことでボルトの緩みを防止するワイヤリングが施されています。これこそ、一流メカニックがセットアップした証です。緩みやすいボルトを熟知していて、万が一の脱落を防止しているのです。 バイクマニアおなじみのUSヨシムラが泣かせますね! エンジンは空気の吸入量が増えるとパワーが出やすいので、大倉車は純正とは異なる穴のあいたエアクリーナーカバーを装着しています。 去年までベールに包まれていた能塚車 #7能塚智寛 Team Kawasaki R&D カワサキ KX450-SR カワサキは能塚智寛1名のファクトリー体制をとるメーカー。市販車のKX450に対してKX450-SRという車名です。一昨年から開発先行車を投入していたため、マシンをパドックテントの奥にしまいこんでいたのですが、今年からこの先行車が市販化されたため、公開されるようになりました! つまり能塚にとっては3年目の熟成された仕様ということになり、一層優勝が渇望されますね。 IA2を走る福村車 #11福村鎌…

【D.I.D JMX 2024 R1 腕時計のベルモンドCUP】ウィルソンvs横山、各レースのトップ争いが白熱

11月からのシーズンオフが明け、3月30〜31日にD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024が、埼玉県にあるオフロードヴィレッジで開幕した。今大会は公認クラスのIA・IB OPEN・レディースクラス(LMX)に加えて、チャイルドクロス(CX)・キッズ65(K65)・ジュニアクロス(JX)、そしてファンバイククラス、エンジョイクラスが併せて開催された。これまでの観る全日本に加えて、参加できる全日本へ。参加型クラスが開催された土曜日と、公認クラスが開催された日曜日ともに大いに盛り上がることに。 大会当日は両日ともに晴天に恵まれたが、大会前日に降った雨の影響により土曜日はマディコンディションとなった。段々と路面は乾き、日曜日には砂埃が舞うほどのドライコンディションに。しかし、ところどころ乾かずに泥濘んだ路面には深いわだちが何本も作られ、ライダーたちはその荒れた路面の攻略に苦戦を強いられた。さらに、当日は最高気温は25度前後と3月らしからぬ暑さで、体力面でもタフなレースとなった。 D.I.D JMX 2024 R1 腕時計のベルモンドCUP 観戦情報 IA1 IA2 IB OPEN LMX JX k65 CX ファンバイク エンジョイ IA1 不動の王者ウィルソンを揺るがす横山 IA1クラスは2023年のシリーズチャンピオン#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)の存在が大きいが、オーストラリアで経験を積んできた#41横⼭遥希(HONDA DREAM RACING LG/ホンダ CRF450R)と2023年IA2チャンピオンの#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS…

【D.I.D JMX 2023 R8 埼玉トヨペットCUP】電動モトクロッサーの実力が試された1戦は波乱の展開に

世界が注目した1戦は、予報外の朝イチ雷雨でマディから始まった。 予選日の朝に受けた雷雨の影響でコースはマディコンディション。決勝日はベストコンディションに回復したが、コースには深い轍やギャップが残り、ライダーたちの対応力が試された。また、今大会はHRCが開発する電動モトクロッサー「CR ELECTRIC PROTO」がIA1クラスに参戦。さらに、ドイツ出身の#81ブライアン・スー(Team YAMAMOTO/ホンダ CRF250R)がIA2クラスにスポット参戦するなど話題も多く、各レースの行方に注目が集まった。 D.I.D JMX 2023 R8 埼玉トヨペットCUP 観戦情報 IA1 IA2 IB OPEN LMX JX k65 CX IA1 トレイ・カナードvs.ジェイ・ウィルソン。白熱するバトルに波乱の展開 IA1クラスは、前大会で#27ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)のチャンピオン獲得が決定。今大会では未だ負けなしのウィルソンがどこまで連勝記録を伸ばせるかに期待が高まった。また、#41トレイ・カナード(Team HRC/CR ELECTRIC PROTO)が電動モトクロッサーでスポット参戦。公式レースへの実戦投入は初ということで、IA1クラスでどれほどの実力を発揮するのか、多くの注目が集まった。なお、#2能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)は土曜日の練習走行時に肘を負傷しリタイア。#11星野裕(Team…

【D.I.D JMX 2023 R6 近畿大会】トップ争いが激化する後半戦、スタートが勝利への鍵に

当日は雨がパラつく場面があったものの、天気が大きく崩れることはなくベストコンディションでレースが進行した。会場となった名阪スポーツランドは、コースがタイトな分パッシングポイントが少なく、ライダーたちは追い上げに苦戦。スタートで前に出れるかが勝利への大きな鍵となった。 D.I.D JMX 2023 R5 北海道大会 観戦情報 IA1 IA2 IB-OPEN LMX JX K65 CX 2st125 IA1 ジェイ・ウィルソンがホールショットtoウィンで完勝 30分+1周で行われたIA1クラス。予選では#27ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM / ヤマハ YZ450FM)がスタートで出遅れ、#1富田俊樹(YAMAHA FACTORY RACING TEAM / ヤマハ YZ450FM)がトップ通過。なお、開幕戦で負傷した#3渡辺祐介(YAMAHA FACTORY RACING TEAM / ヤマハ YZ450FM)と、事前練習で怪我を負った#5小方誠(TEAM HAMMER /…