6月6日〜7日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第4戦SUGO大会が、宮城県にあるスポーツランドSUGOにて行われた。第3戦に続いて2日間で行われた今回、雨の影響によりコースはウェットコンディション。路面は徐々に回復したものの、荒れた路面と深いわだち、当日に降った小雨への対応が勝負の行方を左右した。
開催クラスは、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Yamaha YZ125 BLU CRU Cupの全8つが開催された。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第4戦SUGO大会 日時:2026年6月6日(土)〜7日(日) 会場:スポーツランドSUGO(宮城県) 天気:土曜 小雨時々曇り/日曜 曇り時々小雨 観客動員数:2500名
IA1
優勝を分け合う大城と大倉、大塚豪太が自身初の総合優勝
IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。ヒート1、#4 大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)と#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ450F)がスタートで前に出ると、#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)、#500 安原志(八尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)らが続く。巧みなライン取りで大倉がトップへ浮上すると、大塚、大城、浅井、#311 西條悠人(Kawasaki PURETECH…
5月23日〜24日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第3戦21Groupカップが、埼玉県川越市にあるオフロードヴィレッジにて行われた。今大会は今季初となる2日間開催。木曜日から金曜日に降った雨の影響が心配されたが、土曜日の午後には砂埃が立つほどにまで回復した。
両日とも決勝レースが行われるスケジュールで行われ、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティングの全9クラスが開催された。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第3戦21Groupカップ 日時:2026年5月23日(土)〜24日(日) 会場:オフロードヴィレッジ(埼玉県川越市) 天気:土曜 曇り/日曜 晴れ時々曇り 観客動員数:6,131名
IA1
抜きつ抜かれつのトップ争いが白熱した3ヒート
ヒート1のスタートで前に出たのは#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)。序盤で#1 大倉由揮(ホンダ Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が2番手につけ、後方から#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)と#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)らが追いかける。中盤にかけて内田・大倉・ウィルソンの3台によるトップ争いが激しくなる中、大倉がミスにより後退。ウィルソンが内田をかわしてトップへ浮上した。ウィルソンは事前練習時の転倒で肋骨を骨折していた影響もあり、レース終盤にかけてペースダウンしてしまう。そこへ怒涛の追い上げを見せたのが大城だった。内田をパスし、ウィルソンの後ろに迫ると激しい攻防戦を展開。ウィルソンもポジションを守るが、大城が隙をついてトップを奪うとそのまま逃げ切り今季2勝目を飾った。2位ウィルソン、3位内田という順位でフィニッシュ。
ヒート2も内田がホールショットを決めてレースをリードするが、その後ろからウィルソンが迫り、序盤のうちにトップを奪取。内田もウィルソンに食らいついていくが、追い上げる際にスリップし転倒。順位を大きく落とし、これにより大倉が2番手に浮上した。トップに立ったウィルソンは安定した走りでファステストラップを更新し続け、後続との差を徐々に広げていく。大倉も終盤まで食らいついたが届かず、ウィルソンがヒート2を制した。2位大倉、3位大城という結果でレースを終えた。
ヒート3では、スタートの混戦から大倉がトップに立つと、#47 池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)が2番手に続く。一方ヒート2で優勝したウィルソンはスタートで出遅れ、中盤グループからの追い上げを強いられるが、猛烈なペースで池田と内田をかわして2番手まで浮上。トップを走る大倉との約7秒の差を詰めていく。残り2周でその差は約3秒まで縮まり、一触即発の展開となったが、大倉は冷静なライン取りでペースを維持し、最後までウィルソンを寄せ付けずヒート3のチェッカーを受けた。結果は1位大倉、2位ウィルソン、3位内田。大城・ウィルソン・大倉がそれぞれ1勝ずつを分け合う、見応えあふれる3ヒートとなった。…
4月19日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第2戦HSR九州大会が、熊本県にあるHSR九州にて行われた。開幕戦に続いて、予選と決勝が1日で行われる1DAY開催。今大会は公認クラスのIA1/IA2/IB OPEN/レディースクラスと、Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティングが開催された。コースは朝から雨が降った影響でマディコンディション。レースを重ねるごとに路面は深く掘られ、午後は一時雨が降り止んだ影響で土が重くなるなど、刻々と変わる路面の攻略にライダーたちは苦戦を強いられた。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第2戦HSR九州大会 日時:2026年4月19日(日) 会場:HSR九州(熊本県) 天気:雨 観客動員数:1,975名(内 観客1,190名)
IA1
ウィルソンが今季1勝目を獲得、トップに迫る池田と大倉
IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。走行ラインが絞られるマディコンディションはスタートで前に出ることが勝利への鍵となる。ライダーによると、事前テストではほとんどの人が乾燥した状態のメッシュスタートしか練習ができていなかったという。当日も公式練習兼タイムアタック予選ということで、1回しかスタート練習をするチャンスがなかった。そんな中、ヒート1でホールショットを獲得したのは、IA1クラス1年目の#47池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)。続いて#500安原志(八尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)と#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が追いかける展開となった。ウィルソンは1周目の序盤で安原をかわすと、池田がミスをした隙にトップに浮上。池田はすぐに立て直し粘り強く追いかけるが、その差は段々と開いていった。
一方、3位表彰台をかけて#500安原志(八尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)、#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が接近戦を繰り広げる。安原が3番手を走行する中、内田と大城が徐々に差を縮めていくと、序盤で内田がパス。しかしその後内田は転倒し順位を落としてしまう。大城は内田をかわし、そのまま安原に近づくと、レース中盤に攻略し3位に浮上する。トップ3台の差は徐々に開き、ウィルソンは独走態勢のまま今季初勝利を獲得。2位池田、3位大城という順位でレースを終えた。
ヒート2は大城が好スタートを決めて前に出ると、#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)、#11神田橋瞭(Team GANZ…
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第1戦中部大会ダートフリークカップが、3月15日、三重県にあるいなべモータースポーツランドにて行われた。中部地方での開催は30年ぶり、同コースでの開催は初めてとなる。今大会は予選と決勝が1日で行われる1DAY開催。天候は快晴に恵まれたものの、午後からは徐々に風が強まった。
今回の開催クラスはIA1/IA2/レディースクラスの3つのみ。レースフォーマットは、IA1クラスが15分+1周の3ヒート制、IA2クラスは30分+1周の2ヒート制、レディースクラスは15分+1周の1ヒート制で行われた。入念に整備されたコースは、走行を重ねるごとに深いわだちが形成され、ライダーたちのテクニックと精神力が試される舞台となった。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第1戦中部大会 ダートフリークカップ 日時:2026年3月15日(日) 会場:いなべモータースポーツランド(三重県) 天気:晴れ 観客動員数:2,892名(内 観客2.039名)
IA1
2年目の西條が初優勝、大倉・大城が意地を見せる
IA1クラスは15分+1周の3ヒート制で行われた。 ヒート1は、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)が好スタートを切るも直後に転倒し、#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)がレースをリードする。大倉は後続を引き離しにかかるが、2番手の#311西條悠人(Kawasaki PURE TECH Racing/カワサキ KX450)が背後につき、大倉に迫る走りを見せる。スタート後から大倉がトップを守っていたが、ラスト2周というところで転倒を喫してしまう。これにより西條がトップに浮上。そのままチェッカーを受け、自身初となるIA1クラスでの優勝を果たした。2位には好スタートを決め、序盤から上位争いを展開した#4大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が、3位には転倒から復帰した大倉が入った。なお、昨年のIA1クラスで最多勝利数を誇る#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は5位フィニッシュとなった。
ヒート2は、ウィルソンが序盤でトップに立つと、持ち前のスピードでレースをリードする。しかし、その後ろには#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)と、ヒート1の雪辱に燃える大倉が僅差で続き、三つ巴のトップ争いが展開された。終盤、バックマーカーが絡む難しい展開の中、大倉が大城をパス。さらにそのままの勢いでトップのウィルソンに迫ると、ラスト1周、残り3コーナーほどというところで抜き去り、トップでゴール。見事な逆転劇で優勝を獲得した。2位にはウィルソン、3位に大城という順位でフィニッシュ。また、スポット参戦で注目を集めた2022年チャンピオンの#317富田俊樹(Blue Lab./ヤマハ YZ450F)が4位入賞を果たし、確かな実力を証明した。
ヒート3は、再び内田が好スタートを切るが、すぐにウィルソンがトップに立ち、その後を内田、大城、大倉らが追う展開となった。レース中盤、大倉が内田をかわしてトップ争いに加わると、ウィルソンをパスしてトップに浮上。しかし逆転を狙うウィルソンとの接触があり転倒。すぐに復帰したものの、順位を落としてしまう。一方、後半にかけてペースを上げた大城がウィルソンに肉迫。そのままトップを奪取した。結果、ウィルソンを大きく引き離した大城が優勝を獲得。2位ウィルソン、3位内田という順位でレースを終えた。
#1大倉由揮…
11月1〜2日、D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2025はついに最終戦を迎えた。全クラスのチャンピオン決定がかかった今大会。誰がタイトルを手にするのか、各ヒートレースの行方に注目が集まった。また、IAクラスには2025年FIMモトクロス世界選手権MXGPクラスチャンピオンのロマン・フェーブルをはじめ、海外ライダー4名がスポット参戦。世界で活躍するライダーたちの走りを一目見ようと多くの観客が集まり、熱気に包まれた。
会場は宮城県にあるスポーツランドSUGO。前日の夜から朝にかけて降った雨の影響により、土曜日はヨーロピアンセクションや大坂をカットしたショートカットコースが設定され、各クラスの予選とIB OPENクラス・ジュニアクロスの決勝レースが行われた。日曜日には路面状況は回復し、ベストコンディションとなった。
日時:2025年11月1〜2日 会場:スポーツランドSUGO(宮城県) 天候:雨のち晴れ/晴れ 観客動員数:3700名
IA1
世界王者ロマン・フェーブルが完全勝利。大倉由揮が逆転で初のIA1チャンピオンに輝く
IA1クラスには、MXGP世界チャンピオンの#3ロマン・フェーブル(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)、#118バレリオ・ラタ(HONDA HRC/ホンダ CRF450R)、#47ジラッジ・ワナラック(Honda Racing Thailand Team/ホンダ CRF450R)がスポット参戦。また、ランキング首位の#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は、このヒートでタイトル決定の可能性があり、レースの行方に多くの注目が集まった。
ヒート1、フェーブルがホールショットを決めレースをリード。序盤で後方との差を開き、独走状態を築く。2番手にはラタが続き、3番手に#8 大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)、4番手に#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)。ウィルソンは6番手あたりから追い上げる展開となったが、すぐに3番手にまで順位を上げ、トップ2人を追いかける。レース時間が9分を過ぎる頃、ウィルソンがヨーロピアンセクションで転倒。これにより負傷したウィルソンは、ピットへ入ると、そのままリタイアを余儀なくされた。結果、トップのフェーブルは2分01秒台を刻むペースで走行し、後方と20秒近い差をつけてトップチェッカー。2位にラタ、3位には順位を上げた大城が入賞した。
なお、ウィルソンがヒート1をノーポイントで終えたことにより、8位でゴールした大倉がウィルソンとのポイント差を一気に10ptにまで縮める結果となった。その後、ウィルソンは負傷によりヒート2の欠場を決めたため、大倉は23位以内に入れば逆転でチャンピオンを獲得、また大倉の順位によってはランキング3位の大城にもチャンスが巡ってくるという状況でレースを迎えた。
ヒート2でもフェーブルがホールショットから圧倒的な速さでトップを快走。2番手にラタ、3番手に大城、4番手に大倉が続く。レース中盤には追い上げてきた#37 西條悠人(Kawasaki…
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025はシーズン終盤の第6戦を迎え、「21Groupカップ 東福寺保雄記念大会」として、埼玉県川越市のオフロードヴィレッジにて開催された。今大会は、日本のモトクロス界のレジェンドであり、今年6月に逝去された故・東福寺保雄氏を偲ぶ記念大会となった。東福寺氏が監督を務めたT.E.SPORTの地元でもあるこの地で、多くのライダーが特別な思いを胸に戦いに臨んだ。
前日は強風に見舞われ、決勝日当日の朝も小雨がぱらつく難しいコンディションで始まった。その後は天候が回復し、風の影響で路面は急速にドライ傾向へと変化。しかし午後には再び雨が降り始め、スリッパリーなコンディションがライダーたちを苦しめた。IA1、IA2クラスは今シーズン2度目となる15分+1周の3ヒート制で争われ、短いレース時間の中でのスタートと序盤の展開、そして刻一刻と変わる路面への対応力が勝敗を大きく左右した。
日時:2025年10月18〜19日 会場:オフロードヴィレッジ(埼玉県) 天候:土曜:晴れ/くもり、日曜:くもり/雨 観客動員数:8878名
IA1
王者ジェイ・ウィルソンが2勝するも、大倉由揮が劇的逆転勝利で一矢報いる
IA1クラスは3ヒート制で行われた。早朝のタイムアタック予選では、ランキングトップの#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がトップタイムを記録。そんな中、決勝ヒート1でホールショットを奪ったのは#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)。ウィルソンは9番手と出遅れる。レースは大城がトップを快走するが、ウィルソンが猛追。6秒以上あった差を削り取り、残り1周のボードが提示される直前の最終コーナーで大城を捉え、劇的な逆転でヒート1を制した。2位に惜しくも敗れた大城、3位には転倒から見事なリカバリーを見せた#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が入った。
昼休みに散水され、さらに雨が降り始めたことで非常に滑りやすい路面となったヒート2。スタートで飛び出したのは#10内田篤基(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS/カワサキ KX450)と#37西條悠人(KAWASAKI PURETECH Racing/カワサキ KX450)のカワサキ勢。1コーナーの混戦を抜け出しトップに立ったのは西條、2番手には#38浅井亮太(BLUCRUフライングドルフィンサイセイ/ヤマハ YZ450F)が続く。一方、ウィルソンはまたもスタートで出遅れたが、1周目から驚異的な追い上げを開始。レース序盤、浅井は転倒し後退。その後ウィルソンが2番手まで浮上し、トップを走る西條を追う。すぐにウィルソンは西條をパスしトップに立つと、そのまま独走態勢を築き、危なげなくヒート2も制した。2位にはIA1昇格後初の表彰台となる西條、3位には大倉が入った。
雨が降り続く中で行われた最終ヒート。ホールショットを決めたのは#14星野優位(レーシングチーム鷹 / star racing 166/ヤマハ YZ450F)。2番手には#15渡辺祐介(YAMAHA BLU…
2025年10月3〜5日、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」がアメリカ・インディアナ州にあるアイアンマン・レースウェイで開催され、今年は日本代表として下田丈・中島漱也・大倉由揮の3名がレースに挑んだ。
予選を勝ち抜く鍵となる出走クラス
下田はAMAスーパークロス/プロモトクロス/スーパーモトクロスシリーズでトップを争うライダーであり、MXoNの2週間前にはスーパーモトクロス(SMX)250クラスで日本人初となるタイトルを獲得。その実力の高さと勢いはチーム内でも群を抜いている。一方、中島は2024年にD.I.D全日本モトクロス選手権IA2クラスでチャンピオンを獲得、大倉は2025年第5戦終了時点でIA1クラスランキング2位につけており、MXoNで予選を通過するために誰をどのクラスに出場させるかが日本チームにとって鍵となった。
悩んだ末、中島がMX2クラス、大倉由揮がMXGPクラス、下田丈がMX OPENクラスに出場。初めこそMXGPクラスに下田を出場させる予定であったが、激戦のMX2とMXGPに対して比較的結果を残しやすいMX OPENクラスで下田を走らせることで、少しでも上の順位でゴールし、日本代表が予選通過できる確率を高める作戦をとった。
ゲートピックは23番
大会1日目には予選のゲートピック順を決めるくじ引きが行われた。全37カ国が競い合うMXoNではスタートで前に出られるかが勝負となるため、なるべく選択肢が多く残される順番でスターティンググリッドを選びたいところ。緊張感が漂う中抽選は行われ、今年の日本代表は「23番」に決まった。
予選10位通過、9年ぶりの決勝進出を果たす
2日目の予選日、午前中に行われた40分間のフリープラクティスでは各ライダーがコース状況を確認しつつマシンをセット。午後に予定されている予選に向けて調子を整えた。
予選は各クラス20分+1周。1組目となるMXGPクラスには大倉が出場した。序盤で19番手あたりにつけると、そこから追い上げ15番手に浮上。トップバッターで予選を迎え緊張気味だったという大倉だが、勢いのある走りで前のライダーとの距離を縮める。しかしレース終盤、ギャップにタイヤが跳ねられた衝撃でマシンから10mほど飛ばされる大きな転倒を喫し後退。とはいえすぐに復帰したことで大きく順位を落とすことなく、19位でゴールした。大倉は「正直地面に打ちつけられた時は一瞬息が止まるほどでしたが、それよりも僕の転倒のせいで予選通過ができないのは嫌だという気持ちの方が大きくて、気がついたらすぐに立ってマシンに跨っていました」と振り返り、予選通過への意地を感じさせた。なお、レース直後には肩などに痛みを感じていた大倉だが、大事には至らなかった。
2組目には中島が出場するMX2クラスが行われた。中島はスタートで良い反応を見せて12番手あたりから追い上げる展開。周りのライダーと接戦を繰り広げ、結果14位でフィニッシュした。MXoNの予選は3レースのうち上位2つの合計で総合順位が決まり、合計数が少ない順に1位から19位までが予選を通過できる。2つのレースが終了した時点で日本チームの合計は33ポイントとギリギリ予選通過が厳しいラインであり、下田の結果に託された。
迎えたMX OPENクラス、下田は好スタートを決めて4番手あたりにつける。下田にとって450ccマシンに乗ってレースをするのは今大会が初めてであるが、上位陣に劣らないスピードで追い上げ、レース中盤で前のライダー2台をパスし2番手に浮上。終盤にかけてトップを走るジェット・ローレンスに迫るも、2位でチェッカーを受けた。
結果、日本代表は大倉19位/中島14位/下田2位、合計16ポイントで総合10位となり、見事予選通過。決勝に進出するのは2016年以来であり、9年ぶりとなる。
総合11位、日本代表の実力と成長が見えた決勝
大会3日目、20分間のウォーミングアップを終えて決勝が開催された。決勝は30分+2周を全3回、各レース2クラスずつ混走するというMXoN独特の形式だ。
レース1はMXGPクラスの大倉とMX2クラスの中島が出走。中島は中央、大倉はそれよりもややアウト側のスターティンググリッドをチョイス。2人ともスタートで良い反応を見せ、大倉が12番手あたり、中島も19番手あたりにつける。両者、一つでも上の順位でのゴールを目指すが、2〜3周目あたりでそれぞれ転倒。復帰に時間がかかったことで大倉は35位、中島は30位あたりまで順位を落としてしまう。その後追い上げるも、大倉31位、中島36位でゴール。
続くレース2はMX2クラスの中島とMX OPENクラスの下田が出場した。下田にとってはこれが450ccマシンで初めての決勝レースということでその走りに注目が集まる中、抜群のスタートを見せトップで1コーナーに入る。しかしコーナーでのブレーキングミスにより後退、5番手からトップを追いかけることとなった。ジェット・ローレンスがレースをリードする中、下田は2周目で4番手に浮上。普段乗っている250ccマシンと異なる戦い方に苦戦をしていたとのことだが、着実に前のライダーとの距離を詰める。前を走るRJ・ハンプシャーの転倒などもありレース中盤にかけて2番手にポジションを上げてフィニッシュ。一方中島は25番手あたりから追い上げる展開となったが、ペースを上げきることができず、31位でチェッカーを受けた。
レース3はMXGPクラスの大倉とMX OPENクラスの下田が走る。ここでもまた下田がスタートで飛び出すと、レース2でのミスをしっかりと修正しホールショットを獲得。レースをリードし、1周目をトップで通過する。その後、後方からハンター・ローレンスとルーカス・クーネンが下田をパス。3番手に後退するも、クーネンの転倒により再び2番手に浮上した。しかし下田はレース中の腕上がりがひどく、体力をかなり消耗していたとのことで、レース終盤にかけてペースを上げきれず他のライダーに前を譲る形となる。一方大倉はスタート直後に起きたクラッシュに突っ込んでしまい転倒。31番手あたりと大きく出遅れる。最後まで追い上げ続けるも前のライダーとは徐々に差が拡大。結果下田は6位、大倉は29位でゴールを果たした。
なお、総合順位は6レースのうち最低順位を除いた5つの合計で決まる。日本チームは転倒や体力の限界が見られたものの、各ライダーが全力を尽くした結果、合計ポイント99で総合11位を獲得した。
下田丈 「大倉選手も中島選手も練習や予選で結構大きなクラッシュがあったのですが、それでもちゃんと最後まで走ってくれて、自分含めみんなで頑張って結果を残せたことが予選通過につながったと思います。9年間予選を通過できなかった期間がありましたが、今回そこをクリアできて、決勝も総合11位で終えられたことは良かったと思います。個人的には450ccで出場するというチャレンジでもありました。とはいえ、乗り換えてから実際にマシンに乗れたのはレース含めて5回という状況だったし、他のライダーと走った時の自分の順位も全く予想がつきませんでした。今回は練習もそこまでできず、250ccマシンに合わせた身体作りのまま450ccに乗り換えたので、マシンに対しては体重も軽いし、体力面も準備不足でした。特にレース3はかなりしんどくて、腕上がりもひどかったです。そんな中でも良い結果で終えることができて、自分のスピードは通用するということがわかりました。MX OPENクラスに僕が出場するというのは良い作戦だったと思います」
大倉由揮 「今回3回目の出場ですが、初めて決勝に出ることができました。レース自体はこれまでの海外経験が生かされて、そこまで緊張感や違和感なく走ることができました。決勝の結果を数字として見たら、良くなかったというのが正直なところですが、内容を見ると、これまでと比べてだいぶ成長していると感じます。1年目は予選24位でしたが、今年は15位くらいの位置でバトルができました。前のライダーに追いついて、いけるという時に吹っ飛んでしまったのですが、これで予選落ちはしたくないという気持ちが強くて、あの瞬間は色々考える前にもうバイクに向かって走っていました。そんな転倒をしても19位でまとめられたことは前向きに捉えられると思います。 今回はチーム戦なので、丈が飛び抜けて良い成績を残してくれたのはすごく心強かったし、ありがたかったです。漱也も頑張ってくれていましたし、これからもっと伸びてくる選手だと思います。この3人で予選通過できて決勝11位という結果を残せたことはよかったです。ただ、2人の頑張りに上乗せできなかった自分の走りには悔しさが残ります。もっとやりたかったという気持ちが強いです。自分は最年長で、これからさらに年を重ねていくわけですが、今もなお自分の伸び代は感じているので、さらに成長して、ビークを迎えた者同士で再び挑めたら面白いですね。今回3回目の出場でしたが、『また大倉か』と言われるくらいこれからも代表メンバーに選ばれるように、さらに結果を残していきたいです」
中島漱也 「初めてのMXoNということで、結果を残すために丈からのアドバイスをたくさん聞こうと思っていましたし、実際に3人共遠慮せずに話ができたのは良い雰囲気だったと思います。 丈もリーダーシップを持って動いてくれて、とても心強かったです。2016年ぶりの予選通過を叶えることができて、決勝を総合11位で終えたことはチームとして大きな一歩になったと思うので嬉しいです。ただ、決勝の結果を見ると、丈の結果に引っ張ってもらった形で、自分としては11位にさせてもらった、という感じです。自分が両ヒートで5つずつ順位が上だったら総合トップ10も見えていたので、そう考えると悔しさが残ります。MXoNに出ることが自分の夢で、出場が決まってからもレースに向けて長い時間準備をしてきました。日本からのサポートはもちろん、現地で良いバイクを用意してもらったり、サスペンション担当の方が日本から来てくれるなど、ほとんどいつもと同じ環境で何不自由なく走れました。また大きいレースということで、会場や観客の雰囲気、海外の速いライダーと走る環境に飲まれないようにしようと、インターバル期間や大会直前に事前練習に来ることで慣れを増やし、メンタル的にも余裕はありました。だからこそ、決勝で自分がチームに貢献する走りができなかったことが悔しいですし、現実を突きつけられた感覚が強いです」
9年ぶりの予選通過、そして2016年を上回る結果を残せたことはチームとして快挙である。走行クラスやゲートピック順の作戦が功を奏したのはもちろん、日本のライダーの成長を大いに感じられる大会となった。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第5戦近畿大会が、9月20〜21日に奈良県にある名阪スポーツランドにて行われた。第4戦から約3ヶ月ほどのインターバル期間を経て迎えた今大会。土曜日は公認クラスの予選と、承認クラスとなるジュニアクロス・キッズ65クラス・チャイルドクロス・2st125、さらにYamaha YZ125 BLU CRU Cup(ブルークルーカップ)が行われ、日曜日には公認クラスと名阪40周年特別企画「WOOFレース」が開催された。
土曜日はくもり時々雨。時折大粒の雨が降ったことにより、サンド路面が締まり、コンディションはベストな状態に。一方、土曜日から日曜日の夜中に大雨が降った影響で、日曜日は一部マディコンディションとなった。午後にはドライコンディションへと回復したものの、レースを重ねるごとに路面が削れ、深い轍が掘れていく状況にライダーたちは苦戦を強いられた。
日時:2025年9月20〜21日 会場:名阪スポーツランド(奈良県) 天候:土曜 くもり時々雨/日曜 雨のちくもり 総動員数:6600名(観客4200名)
IA1
大倉、大城が奮闘。ウィルソンが追い上げ3連勝を飾る
IA1クラスは15分+1周の3ヒート制で行われた。ポイントランキング2位の#2 横山遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)が第5戦開催直前に負傷し欠場。さらに#5能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)も予選での転倒で怪我をし決勝を欠場。ヒート2以降は#9小方誠(TEAM HAMMER/ホンダ CRF450R)も負傷によりレースへの参加を取りやめるなど、上位陣に欠場が多い中、レースはスタート。
ヒート1は#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)がホールショットを獲得すると、#4 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)、小方が続く。しかし1周目を終えた時点で赤旗が振られ、レースは仕切り直しとなった。再スタート後、再び前に出た大城がレースをリード。大倉と#1 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY…
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第4戦中国大会が、6月14〜15日に広島県にある世羅グリーンパーク弘楽園にて行われた。シーズン前半戦の締めくくりとなる今大会は、土曜日に予選とIB OPENの決勝ヒート1・2st125の決勝レース、日曜日に公認クラスとチャイルドクロスの決勝レースが開催された。土曜日は雨の影響でマディコンディションとなった。一方日曜日は徐々に青空が広がり、午後にはドライコンデイションへと回復。ライダーは変化する路面状況への対応力が試された。
日時:2025年6月14〜15日 会場:世羅グリーンパーク弘楽園(広島県) 天候:土曜 雨/日曜 曇りのち晴れ 総動員数:4040名
IA1
大倉由揮が今季初勝利、大城魁之輔は3年ぶりの優勝
IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。予選では#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)がトップ通過。2番手以降は#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)、#2横山遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)が続き、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)はスタート直後に転倒し、9位通過という波乱の展開になった。
ヒート1では大倉がホールショットを獲得。2番手に#15渡辺祐介(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM/ヤマハ YZ450F)、その後ろに#5能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)が続く。一方、1周目で転倒した横山にウィルソンや大城、#37西條悠人(KAWASAKI PURETECH…
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第3戦 21Groupカップが、2025年5月17〜18日に埼玉県川越市にあるオフロードヴィレッジにて開催された。土曜日にジュニアクロス、キッズ65、チャイルドクロス、エンジョイクラス、ホンダCRF125ワンメイクミーティング、日曜日に公認クラス4つの決勝が行われた。
土曜日は雨が降り続け、路面は水分量の多いマディコンディション。同日に決勝が開催されたジュニアクロス、キッズ65、チャイルドクロス、エンジョイクラス、ホンダCRF125ワンメイクミーティングはその路面に翻弄されることとなった。一方、日曜日は曇り時々晴れ。コースはぬかるんだ状態から徐々にドライへと変化したが、路面は滑りやすく深いわだちが掘られ、走行ラインが絞られた状況にライダーたちはやはり苦戦を強いられた。
日時:2025年5月17〜18日 会場:オフロードビレッジ(埼玉県) 天候:土曜 雨/日曜 曇り時々晴れ 総動員数:8564名
IA1
接戦の3ヒート、横山が今季初優勝を獲得
IA1クラスは、今季初となる15分+1周の3ヒート制で行われた。朝のタイムアタック予選では#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が後続から2秒差をつけてポールポジションを獲得。2番手に#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)、3番手に#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が続き、決勝レースでの展開に注目が集まった。
ヒート1、地元埼玉出身で今大会にスポット参戦した#14星野優位(レーシングチーム鷹 / STAR racing 166/ヤマハ YZ450F)がイン側から好スタートを決め、ウィルソンを抑えて前に出る。そのすぐ後ろにウィルソン、3番手には同じく好スタートを切った#9小方誠(TEAM HAMMER/ホンダ CRF450R)が追いかける展開。ウィルソンが1周目のジャンプセクションではやくも星野をパスしてトップに浮上すると、徐々にリードを広げていく。一方、3番手争いは小方と#2横山遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)によって繰り広げられる。横山は小方との距離を縮めるが、フィニッシュジャンプで転倒し、大きく順位を落としてしまう。この間に#10内田篤基(Yogibo PIRELLI…
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第2戦SUGO大会が、4月26〜27日の2日間にわたって宮城県にあるスポーツランドSUGOにて行われた。今大会は1日目に予選と一部決勝、2日目に決勝が開催されるスケジュール。天候は両日とも晴れ、特に2日目は気温が25度を超える夏日となった。コースはドライだが、滑りやすく、轍が徐々に深く掘られていく難しいコンディションとなった。
日時:2025年4月26〜27日 会場:スポーツランドSUGOオフロードコース(宮城県) 天気:晴れ 観客動員数:2700名
IA1
横山とジェイ・ウィルソンが熾烈なトップ争いを繰り広げる
IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。公式練習では#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が1分55秒1のトップタイムを記録。続いて#2横山遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)も1分55秒3と僅差で2番手につけ、決勝では両者の一騎打ちが予想された。
ヒート1では好スタートを決めた#10内田篤基(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS/カワサキ KX450)と横山がレースをリード。ウィルソンはスタートで出遅れ10番手あたりから追い上げる。内田がトップを守るが、2周目で横山が内田をかわしてトップに浮上。横山、内田、3番手に#15渡辺祐介(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM/ヤマハ YZ450F)という順で先頭集団が形成される。ウィルソンは周回を重ねるごとに順位を上げ、レース中盤に内田を抜いて2番手に浮上すると、そのままトップを走る横山との差を詰め、横並びの接戦を繰り広げる。横山もウィルソンを抑えながらポジションを守るが、リズムセクション「ルンバルンバ」後のコーナーで横並びになった際に2台が接触。ウィルソンはバンクの外へコースアウトしたが、すぐに立て直してコースへ復帰。横山は転倒してしまい追い上げる展開となった。結果、ウィルソンがそのまま走り切ってトップチェッカー。2位には横山、3位には#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)とのバトルを制した#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が入賞した。
ヒート2、スタートで#11神田橋瞭(Team GANZ with ZEKURA/カワサキ…
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第1戦HSR九州大会が、4月13日(日)に熊本県にあるHSR九州オフロードコースにて行われた。今大会は予選と決勝が1日で行われる1DAY開催。前日夜から降った雨の影響で、朝方は水分の多いマディコンディションとなったが、日中は青空が広がり、風が強く吹いた影響で徐々にコースは乾いていった。
2025年シリーズの幕開けとなる今大会では、ライダーの実力や各クラスの勢力図が明らかになる。誰が最初に優勝を獲得するのか、開幕戦ならではの緊張感が漂った。また、IA1クラスにはイタリアから#42ジュゼッペ・トロペペ(AutoBrothers/GASGAS MC450F)が、IA2クラスにはドイツ出身の#53ブライアン・シュー(AutoBrothers/GASGAS MC250F)がスポット参戦し、各クラスで熱い戦いが繰り広げられた。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2025第1戦HSR九州大会 日時:2025年4月13日(日) 会場:HSR九州オフロードコース(熊本県) 天気:雨のち晴れ 観客動員数:2297名
IA1
ジェイ・ウィルソン、タイトル連覇に向け好発進
IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。タイムアタック予選ではイタリアからスポット参戦した#42ジュゼッペ・トロペペ(AutoBrothers/GASGAS MC450F)が2分14秒台でトップタイムを記録。一方、2023・2024年チャンピオンの#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が2分16秒台で2番手と両者の間に2秒の差がつき、トップ争いは混戦が予想された。
ヒート1のスタートでは、#2横山遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)が好スタートを決めてホールショットを獲得。その後ろには#10内田篤基(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS/カワサキ KX450)、ウィルソン、#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)らが続く。トロペペはやや出遅れ、8番手あたりから追い上げる展開となった。レース序盤、横山がレースをリードする中、内田とウィルソンが後方から差を詰める。ウィルソンは素早く順位を上げ、内田と横山を抜いてトップに浮上。さらに内田が横山をかわし、ウィルソン、内田、横山という順位でレースが進んだ。
トロペペは序盤の遅れを取り戻すべく猛追。優れたライン取りとテクニックで次々とポジションを上げていき、レース中盤には横山を抜いて3番手に浮上。さらにその勢いのまま内田に迫り、バトルを制して2番手に上がると、ウィルソンとの差も一気に詰める。トップ争いではウィルソンが抑えにかかるも、トロペペが隙をついて前に出る。しかしその直後にマシンからスモークが出始め、コース場で止まってしまう事態に。結局、復帰することはできず、そのままリタイアを余儀なくされた。これによりウィルソンが再びトップに返り咲き、そのままチェッカー。2位には内田、3位には横山が入った。なお、4位には#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)、5位には大倉が、6位にはIA2からステップアップしてきた#37西條悠人(Kawasaki PURETECH Racing/カワサキ…
