2020年同様、今季もオフロードバイク専門誌「月刊ダートスポーツ」による『がんばれ!! 全日本モトクロス応援プロジェクト』が発信。全日本モトクロスライダーを応援するために各企業に協賛を募り、全会場で見応えたっぷりのフリーペーパーを配布すると共に、特別賞を進呈します。
特別賞はオープニングラップでトップ通過したライダーに贈る「オープニングラップ賞」、ホールショットラインを最初に通過したライダーに贈る「ホールショット賞」、そしてダートスポーツスタッフが選ぶ「ナイスファイト賞」などを進呈する予定です。対象となるクラスはIA1、IA2、IB-OPEN、レディース、ジュニアクロス、KIDS65となっています。
ライダーの皆様のご活躍を応援します!
いよいよ、4月10日(土)~11日(日)に熊本県のHSR九州で開幕する2021年のD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ。ここでは、今季の注目ポイントや開幕戦が実施されるHSR九州の特徴、注目の選手など、観戦に役立つ情報をまとめて紹介します!
【1】今シーズンのスケジュールは?
開幕戦の前に、まずは知っておきたいのが今季のスケジュール。冠スポンサーとして、ドライブチェーンのD.I.Dブランドで知られる大同工業株式会社を迎えた今季の全日本モトクロス選手権は、4月10日(土)~11日(日)に熊本県で開幕し、6月上旬から9月上旬に約3ヵ月間のインターバルを挟みながら、10月下旬までに全7戦が設定されています。使用される会場は熊本県のHSR九州、広島県の世羅グリーンパーク弘楽園、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジ、宮城県のスポーツランドSUGO、奈良県の名阪スポーツランド。このうちHSR九州とスポーツランドSUGOでは、2戦ずつが設定されています。
各大会で実施されるレースのうち全日本格式となるのはIA1、IA2、IBオープン、レディスの各クラス。レースフォーマットは、レディスクラスのみ1大会1レースで、他のクラスは2ヒート制を基本としています。
ただし今季は、IA1およびIA2に1大会3ヒート制、レディスクラスに1大会2ヒート制が導入される大会があります。通常、IA1とIA2は30分+1周というのが決勝のレース時間ですが、3ヒート制のときは15分+1周に。レディスクラスは、1ヒートでも2ヒートでも15分+1周で競われます。開幕戦では、IA1に3ヒート制を導入。駆け引きナシの超スプリントレースをいきなり楽しめます。
【2】会場での観戦にはアプリの活用を!
全日本モトクロス選手権シリーズでは今季、全戦で動画配信アプリ「Grooview(グルービュー)」を展開します。これは、来場者がスマホやタブレットでレースや関連イベントなどの動画やタイミングモニター、タイムスケジュール、選手リスト、場内案内などの情報を閲覧できる、場内限定の無料サービス。これを活用すれば、会場内のどこで観戦していても、レースの順位や今後のタイムスケジュールなどをチェックできます。
なお、現地で観戦できないファンのために、今季もYoutubeライブ動画配信チャンネルの「MFJ Live Channel」を展開。こちらには新たに、全日本モトクロス最高峰クラスで3度チャンピオンに輝き、2016年限りで現役を引退した熱田孝高氏がレース解説者として登場します。
【3】eチケットでスマートに会場へ入場!
全日本モトクロス選手権シリーズでは2021 年から、シリーズ全戦でeチケット(電子チケット)を販売。お手持ちのスマホだけで、スマートに入場できます。ただしチケットは、大会ごとにコンビニや地域のバイクショップでも直接販売しています。
詳しくはhttps://mspro.jp/ticketをチェックしてください!
【4】開幕の地、HSR九州はアクセスしやすい!
開幕戦の舞台となるHSR九州があるのは熊本県菊池郡大津町。ホンダの熊本製作所に隣接されています。この場所は熊本空港から約11km、阿蘇くまもと空港駅(JR肥後大津駅)からは約4kmと、公共交通機関を利用したアクセスが可能な場所にあります。前述の空港と駅は無料のシャトルバスで接続。駅からはタクシーでも会場入りできます。
ただし、HSR九州はオンロードのサーキットやジムカーナコースなどもある、広大な複合モータースポーツ&研修施設。タクシー運転手に行き先を伝える場合は、必ずモトクロスコースを指定し、場所がわからないようならグーグルマップなどで位置を知らせてあげるとスムーズにたどり着けます。
【5】土日観戦なら大津町の宿泊が基本
HSR九州がある大津町は、出張や観光のニーズに応えるためビジネスホテルが豊富。宿泊は大津町を狙うのが基本です。ただし昨秋からは、熊本地震からの復興により阿蘇との連絡道路が開通されたことから、観光旅館やホテルが多い阿蘇もクルマやバイクなら短時間で移動できるようになりました。また、コースの北側にある菊池温泉や西側の熊本市内も、クルマやバイクなら1時間以内で移動できます。好みや予算で宿泊施設を選び放題なのも、HSR九州の魅力です。
【6】コースはダイナミック&ハイスピード
HSR九州のモトクロスコースは、世界選手権レベルの広いコース幅とハイスピードなレイアウトを特徴としています。本来は阿蘇の火山灰に由来する黒土ですが、近年は山砂を搬入する整備も繰り返され、以前ほど真っ黒い土という印象はありません。コースがレイアウトされているのはフラットな土地で、アップダウンはほとんどなし。そのため、山の上からコース全体を見渡すような観戦は難しいのですが、コース外周に歩きやすい舗装路が整備された区間も多く、快適に観戦ポイントを移動しながらレースを楽しめます。
また、HSR九州で開催される近年の全日本モトクロス選手権は、飲食ブースの充実度もかなり高め。地元の名物グルメが楽しめる出店も多くあります。飲食ブースは、表彰台やスタート地点から近いメインパドックエリア周辺に集中しているので、お昼休みなどにはぜひこちらにも移動してお楽しみください!
【7】開幕戦で注目の選手は?
昨年度のチャンピオンは、全日本最高峰となるIA1が山本鯨選手、IA2は横山遥希選手、レディスクラスは川井麻央選手でした。今季、IA1の山本選手(#1)はホンダのサポートを受ける昨年同様の体制で参戦。2年連続チャンピオンの山本選手が開幕ダッシュを決めるのか、あるいは最大のライバルと思われるヤマハファクトリーチーム勢の富田俊樹選手(#2)や渡辺祐介選手(#3)がこれを阻むのかが、まずは注目ポイントとなりそうです。
IA2の横山選手は、今季の全日本フル参戦を見送り。そのためIA2は、ディフェンディングチャンピオン不在のシーズンを迎えます。昨年度のランキング2位は、ホンダのマシンを駆る大城魁之輔選手(#2)。当然ながら新チャンピオン候補の最有力になるわけですが、このクラスは実力がかなり拮抗し、今季からカワサキにマシンをスイッチした内田篤選手(#4)や、一昨年のランキング2位だったヤマハのマシンに乗る大倉由揮選手(#6)をはじめ、どのライダーが優勝するか予想が難しい状況です。
レディスクラスは、年間4戦と超短期決戦となった昨年にホンダのマシンを駆り全勝でチャンピオンに輝いた川井麻央選手(#1)に、一昨年のチャンピオンだったヤマハに乗る本田七海選手(#2)がリベンジを果たせるか、あるいは川井選手が連勝記録を昨年から伸ばし続けるかに注目。また、今季はスポット参戦を表明しているものの、こちらも速さのある久保まな選手(#3)が今季はホンダにマシンをスイッチして開幕戦にエントリーしており、その走りにも注目が集まります。