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9月20〜21日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第5戦近畿大会が奈良県にある名阪スポーツランドにて行われる。第4戦でシーズン前半が終わり、約3ヶ月のインターバル期間を経て迎える今大会、多くのライダーがこのインターバルでトレーニングを積み、成長を遂げてくる。また、シーズンは残り3戦となり、チャンピオンシップ争いも佳境を迎えていくため、ライダーにとって後半戦を勢いづける重要な一戦となる。
名阪スポーツランドはサンド質の路面が特徴で、レースが進むにつれてわだちやギャップができるなどコース状況が変化しやすい。そのためライダーには柔軟な対応力と、荒れた路面でマシンをコントロールする高度なスキルが欠かせない。さらに、起伏の激しいレイアウトに加え、タイトなコーナーが多いのも特徴の一つ。コース幅が比較的狭く、追い抜くチャンスは限られているため、ライダー同士の緊迫した接近戦が見どころとなる。
開催クラスはIA1・IA2・レディース・IB OPENという公認クラス4つに加え、承認クラスのジュニアクロス(JX)・キッズ65(K65)・チャイルドクロス(CX)と2st125クラス、さらに今季2戦目となるYamaha YZ125 BLU CRU Cup(ブルークルーカップ)が併催される。
土曜日は予選と公認クラス以外の決勝レースが行われ、日曜日にはIA1・IA2・レディース・IB OPENの決勝が開催される。また、日曜日のお昼休みには、名阪スポーツランド40周年を記念したイベントや、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」に出場する日本代表の壮行会が行われる。レースもイベントも盛りだくさんな2日間を、ぜひ会場で楽しんでほしい。
D.I.D JMX 2025 R5 近畿大会
IA1
最初にトップに立つのは誰か、上位争いが混戦
IA1クラスは今回15分+1周の3ヒート制。2020年にこのフォーマットが採用されて以来、名阪スポーツランドで行われるのは初めてだ。
第4戦を振り返ると、#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)と#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)が各ヒートで今季初優勝を獲得。両者ともにスタートから前に出て、30分+1周というレース時間の中、常にリードし続ける実力を見せた。
一方、ディフェンディングチャンピオンであり現在ポイントランキングトップに立つ#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は、第4戦直前に負った怪我や当日の転倒の影響もあり、ヒート1で8位、ヒート2で5位という結果でレースを終えている。ウィルソンは第4戦終了時に「3ヶ月間のインターバルで怪我をしっかりと治したい」とコメント。インターバル期間中はヨーロッパでトレーニングを積んでおり、第5戦に向けて調子を整えてくるだろう。
また、第3戦で今季初優勝を獲得した#2横山遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)も、第4戦ではヒート1で9位、ヒート2で4位という結果となった。インターバル期間中にインタビューをした際、「前半戦はうまくいかないなと思うことが多かったのですが、これまでの経験を通して自分の課題に気づきました。今は基本に返って、基礎練習を重ねています」と話している。さらに、2024年を振り返ると、名阪スポーツランドで行われた第6戦で横山がウィルソンとの接戦を制して優勝を飾っている。後半戦で最初に優勝を手にするのは誰か、各ライダーの走りに注目だ。
なお、ポイントランキングを見ると、285ptのウィルソンに続き、横山と大倉が263ptで並んでいる。さらに、4位の#5能塚智寛(Team…
Topics 2025.09.05
“東福寺保雄記念” 第6戦の大会名に込めた想い
2025年6月8日、全日本モトクロス選手権国際A級クラスにて9度チャンピオンに輝いたレジェンドライダー、東福寺保雄さんが逝去されました。
東福寺さんは1972年にレース活動を始め、全日本モトクロス選手権国際A級クラスでは1980〜82年/1984年/1986〜88年/1990年(2クラス)の計9回、前人未到の「V9」を達成。1992年に現役を引退された後は、埼玉県を拠点としたモトクロスチーム「T.E.SPORT」の監督として後進の育成に力を尽くすなど、モトクロス界に多大なる貢献をされました。
そして今回、10月18〜19日に行われるD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025 第6戦の大会名が当初の「D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025 第6戦 オフロードヴィレッジ大会」から変更され、「D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025 第6戦 21Groupカップ 東福寺保雄記念」と名付けられました。
大会名の変更にはどんな思いが込められているのでしょうか。主催者である有限会社うず潮レーシング代表取締役で東福寺さんと同世代のライバルであり、第6戦の会場となるオフロードヴィレッジを運営する福本敏夫さんと取締役の福本高大さんにお話をうかがいました。
「誕生日が開催日、運命を感じました」。主催・福本高大が込める想い
福本高大さん
福本高大さん(以下:高大さん)は埼玉モトクロス部会の会長であり、第6戦の主催者として大会の運営を行っています。今回の大会名変更も高大さんが発案したとのこと。どんな想いを持って大会名を付けたのでしょうか。
「東福寺さんはモトクロス界における偉大なライダーです。東福寺さんを追悼する場として、公にお別れ会も開かれていましたが、東福寺さんが活躍していた全日本モトクロス選手権という舞台でもそういう場を作りたいと考えました。
僕自身の東福寺さんとの出会いは生まれてすぐの時まで遡ります。父(福本敏夫さん)が1981年のチャンピオンで東福寺さんと競い合っていて、僕が1982年生まれなので、記憶はないですが、赤ちゃんの時から会場で会っていたそうです。僕がレース運営に関わるようになってからは、関東モトクロス選手権をうち(うず潮レーシング)とモトショップ鷹、T.E.SPORTで運営をしていることもあって、東福寺さんにはよく大会の相談をしていました。そこでの繋がりが一番大きいです」(高大さん)
全日本モトクロス選手権という場を通して何かしたいと動いた高大さん。進めていく上で、大会の開催日にある運命を感じたと言います。
「実は、第6戦が開催される10月18日は東福寺さんの誕生日なんです。365日のうち1日が被るなんて、運命的だなと思います。当日は会場で展示を行おうかと考えています。もちろん選手権がメインですが、彼が存在していたこと、その軌跡をぜひ見て帰ってほしいです。全日本モトクロス選手権は2日間あるので、そこに集まった方とともにじっくり話すこともできますし、お別れ会に参加できなかったという方や、東福寺さんのことを知らない人にも、彼の存在を知ってもらえる機会になると思っています」(高大さん)
なお、東福寺さんが亡くなる前、5月17〜18日に行われた第3戦では、Honda Dream戸田美女木の観客スタンドに、東福寺さんのマシンやウエアの展示が行われました。第6戦でもこのような展示が見られる予定です。
「ここまでモトクロス界に貢献した彼のことを知ってほしい」。同年代のライバル、福本敏夫の思い
福本敏夫さん
福本敏夫さん(以下:敏夫さん)は1981年の全日本モトクロス選手権国際A級125ccクラスのチャンピオン。東福寺さんとは同じクラスでトップ争いを繰り広げたライバルです。現在は有限会社うず潮レーシング代表取締役として、全日本モトクロス選手権の舞台でもあるオフロードヴィレッジを運営しています。
「東福寺は引退後にT.E.SPORTというレーシングチームを立ち上げてライダー育成の場を作っていました。僕もうず潮レーシングを立ち上げた後、走る場所が必要だと思いオフロードヴィレッジを作りました」(敏夫さん)
また、東福寺さんと全日本モトクロス選手権でチャンピオン争いをした当時を振り返り、こう語ります。 「東福寺とはB級からA級に一緒に昇格した仲で、ずっとライバルでした。思い返すと、彼は怪我が多いライダーでしたが、怪我をして走れない時はビデオカメラで他のライダーの走りを撮影して研究している、研究熱心な人でした。また、研究といえば、メカニックをしていた小野くんのサポートがあったことも大きいと思います。
マシンテストで走る日はもちろん、休みの日にまで2人で集まって、サスペンションをセッティングしていた姿が印象的でした。セッティングを何度も繰り返し試して、良いバイクを作ろうと熱心に取り組んでいて……。もちろん僕らもテストの日は同じように試しますが、休みの日にまで集まって行うのは、メカニックの都合とかもあるからそうできることじゃなかったんですよ。2人のバイクづくりに対する研究熱心なところは、当時見ていても秀でていたと思いますし、それが東福寺の結果や強さにつながっていたと思います。振り返ればたくさん思い出はありますし、語りきれませんね」(敏夫さん)
優勝をかけて東福寺さんとともに競い合ってきた敏夫さんにも第6戦への思いをうかがいました。
「モトクロス業界にここまで貢献した人を、なるべくみんなに知ってもらいたいという思いがあります。彼のことを知らない人も、この大会をきっかけに知ってほしいです。日本のモトクロスの歴史を作ってきた人がいるから今があるということ、今までの歴史を受け継いでこれからのモトクロスを盛り上げていきたい、そんな思いが繋がるような大会になるといいなと思います」(敏夫さん)
大会当日の詳細はこれから随時発表していきます。JMX Promotionの公式サイトやSNSで、第6戦の情報をチェックしておきましょう。
大会概要
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025 第6戦 21Groupカップ 東福寺保雄記念 開催日:10月18〜19日 会場:オフロードヴィレッジ(埼玉県)
Tips 2025.08.31
新ポイントスケール、何が変わった?
D.I.D全日本モトクロス選手権では、2025年からポイントスケールが大幅に変更されました。何が変わり、シリーズ争いにどんな影響を与えているのか? その変更点を知ることで、今シーズンのレース観戦がもっと面白くなるはずです。
チャンピオンはシーズンを通した合計ポイントで決まる
D.I.D全日本モトクロス選手権では、各ヒートの順位に応じてポイントが与えられ、その合計が大会の総合順位となります。さらに、シーズンを通じて積み重ねたポイントの総数によって年間ランキングが決まり、最多獲得者がチャンピオンに輝きます。そのため、今回のポイントスケール変更はシリーズ争いを大きく左右する要素になります。
2025年から導入された新ポイントスケール、3つの変更点
2025年シーズンから、D.I.D全日本モトクロス選手権に新しいポイントスケールが導入されました。2024年と2025年を比較すると、その違いはかなり大きいことがわかります。
2024年MFJ国内競技規則より
2025年MFJ国内競技規則より
1. ポイント付与範囲の拡大
2024年までは1~15位までがポイント付与の対象でしたが、2025年からは1~30位にまで拡大しています。順位に関わらず、決勝を完走した全ライダーにポイントが与えられる方式になっています。
2. 優勝ポイントの引き上げ
2024年までは優勝したライダーに25ポイントが加算されていました。しかし新ポイントスケールでは、対象範囲の拡大に伴い、10ptアップの35ポイントに変更されています。
なお、リタイアした場合はポイントが0になるため、優勝者とリタイアしたライダーの差は35ポイントと、2024年よりも開くことになります。
3. ポイント差が縮小
各順位のポイント差が縮まったのも大きな変更の一つです。2024年は以下のように1〜6位の差が開いていました。
1〜2位:5ポイント差
2〜3位:4ポイント差
3〜4位:3ポイント差
4〜5位:2ポイント差
6位以降:1ポイント差
一方、2025年の新ポイントスケールでは以下のように変更されています。
1〜2位:3ポイント差
2〜6位(各位間):2ポイント差
7位以降:1ポイント差
比較すると、2025年は2024年より優勝者と2位、2位と3位が2ポイント、3位と4位の差が1ポイント少なくなっていることがわかります。これによりポイントランキングの差が開きにくくなりました。近年ではトップが連勝を重ね、最終戦を待たずしてチャンピオンが決まるという展開が多くありました。しかし、ポイントスケールが変わったことによってシーズン終盤にまでランキング争いがもつれ込むことが期待されます。
また、ランキング争いが接戦になりやすいということは、これまで以上に、着実にポイントを重ねていく"安定感"がチャンピオン獲得の鍵となります。
2025年前半のポイントランキングを見る
RANKING 2025
IA1クラス
前半戦(第1~4戦、全9ヒート)の合計ポイントを見ると、#1ジェイ・ウィルソン (YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が285ptでトップ。続いて#2横山遥希 (Honda Dream Racing…
News Entry List 2025.08.28
D.I.D JMX 2025 R5 エントリーリスト
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第5戦
エントリーリスト公開!
D.I.D JMX 2025 R5 観戦情報
IA1
IA2
IBOPEN
LMX レディース
JX ジュニアクロス
CX チャイルドクロス
K65
2st 125
YZ125
IA1
No.氏名Name出身年齢チームメーカーマシン
1JAY WILSONJay WILSONAUS31YAMAHA FACTORY RACING TEAMYamahaYZ450FM
2横山 遥希Haruki YOKOYAMA埼玉26Honda Dream Racing LGHondaCRF450R
4大倉 由揮Yuki OKURA大阪26Honda Dream Racing BellsHondaCRF450R
5能塚 智寛Chihiro NOTSUKA福岡28Team…
Tips 2025.08.13
モトクロス観戦に持っていきたいアイテム13選
モトクロスレースを観に行ってみたいけれど、何を持っていけばいいのかわからない…….。そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。会場は基本的に屋外で、強い日差しや突然の雨、コースから舞い上がる砂ぼこりや泥など、天候や自然環境の影響を大きく受けます。普段アウトドアに慣れていない方にとっては不安に思うかもしれませんが、これからご紹介する13個のアイテムを揃えておけば、初めての方でも快適かつ安全に観戦を楽しむことができます。現地での過ごしやすさは、事前の準備と持ち物によって大きく変わります。ぜひ今回の記事を参考にして、モトクロス観戦を思いきり楽しんでください。
観戦を安全かつ快適に楽しむための、持って行くべきアイテム13選
会場の特徴を踏まえて、観戦を安全かつ快適にするための“全13アイテム”をご紹介。服装/日差し・暑さ・雨対策/応援・便利アイテムの3つの項目に分けて解説します。
服装
速乾性の長袖シャツ・パンツ
会場はコンクリートで舗装されていない、土や砂の地面が多く、歩く距離も長いため、動きやすい服装が必須です。特に夏〜秋での観戦は、日差しが強く会場を移動するだけでも汗をかきます。速乾素材の服であれば、長時間の観戦も快適に過ごせます。また、モトクロスのレース会場では迫力のある走りを目の前で見ることができるのが大きな魅力です。しかし、観戦場所とコースの距離が近いゆえにコースから砂埃や泥、小石が飛んできやすく、肌を保護するために長袖長ズボンが役立ちます。また、移動路の路面が荒れていることもあるため、転倒時の擦り傷防止にもなります。
さらに、日焼けをすると皮膚が受けたダメージの回復のためにエネルギーが必要になり、体力を消耗します。例えば1日中外で作業をする農家や工事現場の作業員などが長袖やアームカバーをつけているのはそのためで、長袖を着用することで日焼けによる疲労対策にも繋がります。
帽子(キャップやバケットハット)
会場は屋外かつ山間部に多いため、直射日光を強く感じます。そこで帽子は日差し対策や熱中症予防として欠かせないアイテムです。中でも顔までしっかりと影を作るつばが広いキャップやバケットハットなどがおすすめ。大会中に風が吹いてくることもあるので、あご紐がついているものを選ぶようにしましょう。万が一、レース観戦中に帽子が飛ばされてコースに入ってしまうと、ライダーの意識が逸れたり、マシンに絡まって事故が起きたりする危険もあるため注意が必要です。
なお、会場では毎大会オフロードバイク用品店やメーカーブランドによる物販ブースが出店されます。帽子を持っていない・忘れてしまったという人は、ブースで購入することができます。さらに、会場限定の特別価格で販売していることも多いため、応援グッズの一つとして揃えるのもおすすめです。
スニーカーやトレッキングシューズ
全日本モトクロス選手権の会場となるモトクロスコースは山間部や丘陵地、河川敷にあり、アップダウンやコーナー、ジャンプセクションなど、自然の地形を巧みに使ったコース設計が特徴です。観戦場所はそんなコースの外周にあるため、会場によっては移動の際に坂を登ったり降りたりする場面も多いです。また、オフロードコースということで、地面も舗装されていない場所がほとんどです。怪我をしないためにも、スニーカーやトレッキングシューズなどといった歩きやすく滑りにくい靴が安全面で重要です。また、天候によっては水溜りができている箇所もあったりするため、防水性能のある靴を用意するか、天気予報を確認しつつ、雨が降りそう/降った場合には長靴を別に用意しておくことをおすすめします。
ウインドブレーカー・レインコート
天候や路面状態によって、コースは砂埃がひどくなったり、マディコンディションになるのですが、観戦する側もその影響を受けます。特にモトクロス観戦はコース脇という至近距離で走りを見ることができるのが大きな魅力です。そんな環境の中で楽しむために、防塵・防水対策はとても重要になります。
そこでおすすめしたいのがウインドブレーカーです。山間部など会場の気温変化は激しいことも多く、風よけや寒さ対策に薄手の羽織りものがあると安心です。また、砂埃がひどい場合にも上着を一枚羽織ることで防ぐことができます。ウインドブレーカーのような薄手のジャケットが良いでしょう。
また、防水機能なども備えたものを持っておくと、雨が降ってきた時にも対応できるのでおすすめです。特に携帯用レインコート・ポンチョは必携で、突然の雨に備えるのはもちろん、泥跳ねや荷物が濡れるのも防ぐことができます。とはいえ嵩張りやすいため、観戦時に持ち歩くことを考えると軽量で持ち運びしやすいものをおすすめします。 なお、1日レース観戦をしていると砂や泥で汚れてしまう可能性があります。荷物に余裕がある場合は、上下の着替えを持参すると帰宅時も快適に過ごせます。
日差し・暑さ・雨対策
サングラス(UVカット効果が高いもの)
サングラスをかけることで、強い日差しやコースから舞ってくる砂埃から目を守り、目の疲れや不快感を軽減します。山間部にあるコースでは太陽との距離も近く、紫外線がキツく感じることもあります。サングラスを選ぶ際にはUVカット効果が高いものが良いでしょう。
日焼け止めクリーム(長時間効果持続タイプ)
全日本モトクロス選手権は基本土曜日に予選と一部決勝、日曜日に決勝があるスケジュールで、2日間にわたって行われます。予選日も決勝日も朝から夕方までレースを行い、さらに、会場によって屋根がある部分は限られているため、観戦時は1日中屋外にいることになります。そこで肌を守る日焼け止めは必須。長時間の日差しにも耐えられるよう、汗や擦れに強いタイプを選びましょう。
アンブレラ(観戦エリアのルールに注意)
日除けとして日傘を使うこともありますが、コースや場所によっては、傘によって後ろの人の視界を塞いでしまうことになります。そのため観戦時の使用はあまり推奨されていません。使用する際は周りの人への迷惑にならないよう注意を払い、コースのルールを確認して使用するようにしましょう。
クールタオル
クールタオルを水で濡らして首に巻くと、気化熱で体温を下げることができ、暑さ対策に役立ちます。持ち運びもしやすく、水に濡らすだけで使えるため一つ持っていると安心です。暑いのはライダーだけでなく観客も同じ。熱中症にならないよう対策は万全にしておきましょう。ちなみに、スタート前のライダーも首を冷やして暑さ対策をしています。走り以外にもどんな暑さ対策をしているのかチェックすると面白いかもしれません。
うちわ・ハンディファン
会場は日陰が少なく風通しが悪い場所もあるため、手軽に体を冷やせるうちわやハンディファンが便利です。会場では、メーカーやライダーのパドックに応援グッズとしてうちわが置いてあるところもあります。推しライダーのうちわをゲットすると、楽しさがさらに増すでしょう。
応援・便利アイテム
応援グッズ(タオル・フラッグ・メガホンなど)
全日本モトクロスでは、ライダーがスタート前にスタンバイする時間や、コース脇を全開で走り抜けていく瞬間など、応援を届けるチャンスがたくさんあります。選手名やゼッケン入りの応援タオル・フラッグは、コース脇から声援を送る際にぴったり。ライダーが気づいて手を挙げてくれることも! また、会場の一体感を楽しむためにも、自分なりの応援スタイルがあると観戦の楽しさが倍増します。応援グッズは写真映えも◎。SNS投稿でも存在感を発揮します。自分の“推しライダー”をアピールして、観戦仲間とのつながりを作るきっかけにもなります。
携帯用折りたたみチェア
会場には観客席がありますが、場所が限られており、ここで走りを見たい!と思っても座れる場所がない可能性があります。折りたたみチェアを持っていくことで、座る場所を確保でき、体力の消耗を抑えることができます。また、靴を脱ぎたくなったり、フードエリアで購入したお弁当などを食べたい時にはレジャーシートもおすすめです。
ただし、場所取りなどで椅子を放置するのは禁止です。移動の際は椅子を放置せずに持ち歩きましょう。
モバイルバッテリー
会場では、写真・動画撮影/タイムスケジュールの確認/SNS投稿/選手情報の検索……など携帯電話やスマートフォンを使う場面が多く、バッテリーが減っていきます。特に1日通して観戦する場合、モバイルバッテリーなしでは心もとない状況になりがちです。また、山間部など電波が弱い会場もあり、スマホが電波を探して電力消費が早くなることも。1つ持っているだけで安心感が段違いです。…
8月15〜17日に行われるモトクロス世界選手権第16戦スウェーデンGPに併せて、「YZ BLU CRU Cup SuperFinale(スーパーフィナーレ)」が開催されます。2024年に初めて出場し、今年も選ばれたメンバー2人が日本代表として参戦。どんな大会なのか、参戦するメンバーはどんなライダーなのか、大会に向けて事前情報をまとめました。
YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinaleとは?
YZ BLU CRU FIM Europe Cup SuperFinaleは、ヤマハの育成プログラム「BLU CRU(ブルークルー)」の集大成として開かれる国際大会です。各国で行われている「YZ BLU CRU Cup(ブルークルーカップ)」や国内選手権の成績をもとに選抜された、有望な若手ライダー120名(各クラス40名)が招待されます。
クラスはYZ125(13~16歳)/YZ85(11~13歳)/YZ65(8~11歳)の3つがあり、各クラストップ3入賞者とワイルドカード2名は、シーズン後にBLU CRUマスタークラスでトレーニングを受けることができます。さらにYZ125クラスの中から選抜された1名にヤマハのサポートチームから125cc EMXシリーズへの出場権が与えられるなど、次のステップへの道が開かれます。
日本は2024年に初めて代表メンバーを選抜して参戦。YZ65クラスに前原歩叶(まえはらあいと)、YZ85クラスに永澤匠真(ながさわしょうま)、YZ125クラスに髙木碧(たかぎあおい)が出場しました。結果は前原が28位、永澤が6位、髙木が11位を獲得しています。
また、日本では2024年に全日本モトクロス選手権と併催されるかたちで初めてYamaha YZ125 BLU CRU Cupが行われ、注目を集めました。2025年はさらに大会数を増やし、1シーズンを通して第2戦・第5戦・第6戦の全3回が開催されます。※第2戦は開催済み
選抜された2人に注目
今年はヤマハ発動機株式会社が事前に出場希望者を募り、ライダーを選出しました。メンバーは以下の通り。
YZ125クラス:髙木 碧(たかぎ あおい) YZ85クラス:江藤 彪之介(えとう とらのすけ)
2度目の出場で目指すは”6位以上”。YZ125クラス髙木碧…
協賛企業
イフイング株式会社 https://www.ifing.com/ システムトリートメント「トキオ・インカラミ」を主要ブランドとして展開しています。
株式会社ダートフリーク(https://www.dirtfreak.co.jp/)
SOCAL MXTF
株式会社TUN物流(http://tun.co.jp/)
株式会社勝栄健工(https://www.shoeikenko.com/)
株式会社トサ
株式会社エスコートキャピタル
メディアサポート株式会社(https://www.media-st.net/)
本田技研工業株式会社(https://www.honda.co.jp/)
株式会社ホンダ・レーシング(https://honda.racing/ja/)
ヤマハ発動機株式会社(https://global.yamaha-motor.com/jp/)
カワサキモータース株式会社(https://www.global-kawasaki-motors.com/)
株式会社RSタイチ(https://www.rs-taichi.co.jp/)
株式会社N-TECH(http://www.n-tech.tokyo/)
YSP浜松(https://hamamatsu.ysp-shop.com/)
株式会社住友ゴム工業(https://www.srigroup.co.jp/)
株式会社WESTWOOD MX(https://store.westwoodmx.jp/)
株式会社ファイネスト
株式会社武蔵重量
株式会社モトスポーツプロモーション(https://mspro.jp/)
株式会社CARRY(https://carrydesign755.com/)
ナチュラル
株式会社シリウス
トータルサインフェイス(https://face1.net/)
大会概要
Monster Energy FIM Motocross of Nations 期 間:2025年 10…
News 2025.06.24
2025年モトクロス・オブ・ネイションズ 日本代表チーム発表
一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が年に一度開催するモトクロスの国別対抗戦「Monster Energy FIM MXoN(モトクロス・オブ・ネイションズ)」に、今年も日本代表チームを派遣することを発表しました。同大会は2025年10月3日(金)から5日(日)にかけて、アメリカ・インディアナ州にあるアイアンマン・レースウェイにて開催されます。
2025年の日本代表チームの構成は以下の通りです(※各ライダーの登録クラスは変更の可能性があります)。
MXGPクラス(450cc): 下田 丈(しもだ じょう、23歳)
MX2クラス(250cc) :中島 漱也(なかじま そうや、22歳)
OPENクラス(排気量自由): 大倉 由揮(おおくら ゆうき、26歳)
MXGPクラスには、AMAスーパーモトクロスシリーズ250ccクラスでトップを争っている下田丈選手が出場。2022年以来の参戦となります。またMX2クラスには、2024年D.I.D全日本モトクロス選手権IA2クラスチャンピオンであり、現在同クラスでランキングトップに立っている中島漱也選手が、そしてOPENクラスには2022・2024年のモトクロス・オブ・ネイションズに出場経験があり、現在IA1クラスでランキング3位につけている大倉由揮選手が参戦します。
代表監督は熱田高輝氏が務め、チームマネジメントは一般社団法人TEAM JAPAN MX PROJECTの代表理事である元木龍幸氏が担当します。
予選通過まであと一歩。Monster Energy FIM Motocross of Nations(モトクロス・オブ・ネイションズ)
近年の戦績を振り返ると、2024年大会では36カ国中27位、2022年大会では34カ国中24位、2019年大会では34カ国中29位でした(なお、2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で参戦を見合わせています)。
なお、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第5戦近畿大会にて、代表チームの壮行会を開催する予定です。詳細についてはMFJウェブサイトにて改めて発表されるとのことで、今後についても要チェックです。
大会概要
Monster Energy FIM Motocross of Nations 期 間:2025年…
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第4戦中国大会が、6月14〜15日に広島県にある世羅グリーンパーク弘楽園にて行われた。シーズン前半戦の締めくくりとなる今大会は、土曜日に予選とIB OPENの決勝ヒート1・2st125の決勝レース、日曜日に公認クラスとチャイルドクロスの決勝レースが開催された。土曜日は雨の影響でマディコンディションとなった。一方日曜日は徐々に青空が広がり、午後にはドライコンデイションへと回復。ライダーは変化する路面状況への対応力が試された。
日時:2025年6月14〜15日 会場:世羅グリーンパーク弘楽園(広島県) 天候:土曜 雨/日曜 曇りのち晴れ 総動員数:4040名
IA1
大倉由揮が今季初勝利、大城魁之輔は3年ぶりの優勝
IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。予選では#4大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)がトップ通過。2番手以降は#8大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松/ヤマハ YZ450F)、#2横山遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)が続き、#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)はスタート直後に転倒し、9位通過という波乱の展開になった。
ヒート1では大倉がホールショットを獲得。2番手に#15渡辺祐介(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM/ヤマハ YZ450F)、その後ろに#5能塚智寛(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450-SR)が続く。一方、1周目で転倒した横山にウィルソンや大城、#37西條悠人(KAWASAKI PURETECH…
D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ 2025 開催日程
Rd. | 大会名 | 日程 | 開催クラス | 会場 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
第1戦 | HSR九州大会 | 04/13 | IA1 / IA2 / IBOPEN / LMX | HSR九州(熊本) | 大会情報 |
第2戦 | SUGO大会 | 04/26~04/27 | IA1 / IA2 / IBOPEN / LMX | スポーツランドSUGO(宮城) | 大会情報 |
第3戦 | 21Groupカップ | 05/17~05/18 | IA1 / IA2 / IBOPEN / LMX | オフロードヴィレッジ(埼玉) | 大会情報 |
第4戦 | 中国大会 | 06/14~06/15 | IA1 / IA2 / IBOPEN / LMX | 世羅グリーンパーク弘楽園(広島) | 大会情報 |
第5戦 | 近畿大会 | 09/20~09/21 | IA1 / IA2 / IBOPEN / LMX | 名阪スポーツランド(奈良) | 大会情報 |
第6戦 | 21Group カップ 東福寺保雄記念 | 10/18~10/19 | IA1 / IA2 / IBOPEN / LMX | オフロードヴィレッジ(埼玉) | |
第7戦 | 第63回 MFJ-GP モトクロス大会 | 11/01~11/02 | IA1 / IA2 / IBOPEN / LMX | スポーツランドSUGO(宮城) |