9月28日〜29日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第7戦 TOKIO INKARAMI Super Motocrossが埼玉県にあるオフロードヴィレッジにて開催される。会場は川越インターから車で約25分、川越駅からバスで約35分と、首都圏からアクセスしやすい場所に位置している。

ランキング争いの行方も見逃せないが、今大会で注目すべきポイントのひとつがアメリカで活躍を続ける#030下田丈(Team Honda HRC/ホンダ CRF450R)の参戦だろう。彼はAMAスーパークロス/プロモトクロス/スーパーモトクロスシリーズの250クラスで上位を競っている唯一の日本人ライダーで、今回IA1クラスにスポット参戦する。世界でトップを競う彼の走りを間近で見れるチャンスは見逃せない。

また、コースレイアウトが大幅に変更されているのも見どころの一つだ。新レイアウトはこれまでのモトクロスコースとは異なり、スタジアムやアリーナといった屋内会場に作られるスーパークロスのコースを模している。直線距離が短くジャンプやタイトコーナーが多いのが特徴で、ライダーにはコーナリングや上に高く飛ぶダイナミックなジャンプをこなすテクニックが求められる。各ライダーがどのように攻略していくのか、その走りに期待がかかる。

さらに、今大会は公認クラスに加えてJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)、そして、ヤマハ発動機株式会社が若手ライダーの育成を目的に企画したYamaha YZ125 bLU cRU Cupや、Honda CRF125F ワンメイクミーティング、ファンバイククラスも併せて行われる。各クラスを通して、キッズライダーたちの熱いバトルやレースの楽しさを感じることができるだろう。

IA1

下田丈がスポット参戦、ジェイ・ウィルソンはチャンピオン獲得に王手

気になるシリーズランキングはポイントリーダーの#1ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM/ヤマハ YZ450FM)が第6戦を終えた時点で306ポイントを獲得し、2位の#41横⼭遥希(Honda Dream Racing LG/ホンダ CRF450R)に71ポイント差をつけている。そのため、今大会で横山とのポイント差を56ポイント以上にキープできた場合、最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンが決定する。

第7戦に向けてウィルソンは「コースレイアウトがスーパークロストラックのように変わるということで、日本のライダーにも僕にとっても新たな経験になると思っている。僕自身これまでスーパークロスのレースに出場したりテストを重ねた経験が多くあるから、今回はそれが生かされると思うし、走るのが楽しみだよ。下田丈選手の参戦も楽しみだね。一緒に走ることはもちろん、前回スポット参戦をしていた2年前と比べてライダーたちのレベルが上がってきていると思うから、そこに対して彼がどう感じるかというのも楽しみだよ」とコメント。

さらに、第6戦では横山がウィルソンとのバトルを制して優勝を獲得している。#33ビクトル・アロンソ(AutoBrothers GASGAS JAPAN/GASGAS MC450F)もヒート2ではレース前半でトップを快走するなど優勝争いも激しく、最後まで見逃せない展開となるだろう。

ウィルソンのコメントにもあるようにIA1クラスには下田丈がスポット参戦する。下田は2022年第6戦近畿大会でもIA1クラスにスポット参戦をしており、ヒート2では最後尾からわずか5周ほどでトップに立つ凄まじい追い上げを見せた。今大会はどんなレースを繰り広げるのか、世界トップクラスの走りをぜひ目の当たりにしてほしい。

IA2

16ポイント差に縮まるチャンピオン争い

IA2クラスはチャンピオン争いが接戦となっている。第6戦前は33ポイント差であった#3中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)と#2横澤拓夢(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250R)だが、第6戦で中島が1位/2位で総合優勝を獲得。一方横澤は13位/1位で総合3位となり、両者の差は16ポイントにまで縮まった。依然として横澤がポイントリーダーであるが、第7戦と最終戦の結果によっては中島が逆転する可能性も十分にあり、両者の攻防戦が見どころとなる。

また、第6戦ではヒート1で#6柳瀬⼤河(TKM motor sport いわて/ホンダ CRF250R)が2位、#9西條悠人(KAWASAKI PURETECH Rasing/カワサキ KX250)が3位を獲得。さらにヒート2では#10⽥中淳也(bLU cRU YSP浜松BOSS RACING/ヤマハ YZ250F)が3位を獲得しており、実力が拮抗している。今大会もレースの行方から目が離せない。

LMX

本田が逆転しランキングトップへ

レディースクラスは#1川井麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)と#2本田七海(TEAM KOH-Z LUTZ with 中⻄建設(株)/ヤマハ YZ85LW)のランキング争いが接戦となっている。第5戦終了時点ではポイントリーダーの川井を本田が3ポイント差で追いかけていたが、第6戦で川井が4位、本田が優勝したことにより順位が逆転。川井が88ポイント、本田が97ポイントと、9ポイントリードするかたちでランキングトップに躍り出た。残す2戦でランキングがどう変動していくのか、チャンピオンをかけたバトルはまだまだ油断ができない状況だ。

また、第6戦で2位を獲得した#4川上真花(bLU cRU YSP大阪箕面/ヤマハ YZ85LW)は序盤からレースをリードし続けたが、終盤で抜かされる悔しい展開となった。表彰台の上でも感情を露わにした姿が印象的であり、その悔しさを糧にして今大会もトップ争いに加わってくるだろう。また、3位入賞を果たした#10楠本菜月(ホンダ CRF150R)もホールショットを獲得してトップを走行するなど、その存在感を示しており、今大会の活躍にも期待がかかる。

IB OPENクラス

松岡が揺るがない強さを示す

IB OPENクラスは、IAクラスへの昇格をかけて競い合うクラスで、ライダーの実力がかなり拮抗している。そんな中、第6戦では#5松岡力翔(SP忠男広島/ヤマハ YZ250F)が2ヒートともに優勝を獲得し、完全勝利を収めた。スタートで出遅れてもなお優勝するその実力は目を見張るものがあり、ポイントランキングを見ても179ポイントでトップに立ち、2位の#1飯塚翼(三恵技研工業 アシタプランニングMS/ホンダ CRF250R)との差は55ポイントとなっている。しかしヒートごとのトップ争いは依然として油断できない状況で、第6戦では#53箕浦来輝(TEAM ITOMO/ホンダ CRF250FR)や#7大西力靖(TEAM HAMMER/ホンダ CRF250R)が松岡に迫るシーンも見られた。IA昇格をかけた戦いは残り2戦。今大会も熱いバトルに注目だ。

第7戦(9/28〜29)

◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocross大会情報

◾️D.I.D 全日本モトクロス選手権シリーズ2024 第7戦TOKIO INKARAMI Super Motocross チケット発売中

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