5月15日(土)~16日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催される2021年のD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ第3戦。ここでは、今大会の注目ポイントやコースの特徴、各クラス注目の選手など、観戦に役立つ情報をまとめて紹介します!
【1】今季2戦目となる注目の関東大会
ゴールデンウィーク中に広島県・世羅グリーンパーク弘楽園で開催が予定されていた第2戦中国大会は、レースウィークに入る直前になって広島県に近い大阪府・兵庫県・京都府および東京都に新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されたことから、残念ながら延期。そのため「埼玉トヨペットカップ」として実施される第3戦関東大会は、実質的な今季2戦目となります。
その舞台となるのは埼玉県川越市のウエストポイント オフロードヴィレッジ。コロナの影響でスケジュールが当初の予定から大幅に変更された昨年は、11月末に最終戦(シーズン4戦目)が開催されたコースです。現在は年1回の設定となっている関東大会ですが、近隣のファンにとっては「半年ぶり」の短いスパンで、再び日本最高峰の走りを見られちゃうことになります!
【2】公共交通機関利用でもアクセス良好!
第3戦関東大会の会場となるウエストポイント オフロードヴィレッジは、荒川と入間川に挟まれた河川敷にあり、コースの南西側となる埼玉県川越市の中心部から約8km、北東側の上尾市街中心部から約6kmなど、鉄道でアクセスがしやすい駅がある市街地からとても近い場所に位置しています。
コースは県道51号のすぐ脇(というか下側)にあり、この県道には川越駅と上尾駅を結ぶ東武バスの「入間大橋」バス停があります。バスは1時間1本程度と便数は少ないのですが、バス停はまさにコースの入り口にあり、公共交通機関でアクセスするのがとても簡単です。
また、バスを使わない場合でも駅からタクシーを利用しやすい距離。仲間と割り勘すれば、バスよりも快適に移動できます。なお、大会期間中のコース周辺道路は、時間帯によって非常に混雑します。とくに決勝日の夕方は、大会側による交通規制がかかるので、会場を徒歩で退出して、県道を少し歩いた地点にタクシーを呼ぶほうがスムーズかもしれません。
【3】コースはタイトでジャンプが多彩
ウエストポイント オフロードヴィレッジのコースは、河川敷のアップ&ダウンがほとんどない土地にあり、タイトターンと多彩なジャンプを中心に構成された、いわゆるスーパークロス的なレイアウトを特徴としてきたコースです。
例年、コース幅が比較的狭いことからパッシングポイントは少なめですが、この条件がテール・トゥ・ノーズの痺れるような接戦を数多く生んできたのもまた事実。スタートダッシュがカギを握ることは言うまでもありませんが、トップライダーたちの華麗でときにはアグレッシブなパッシングにも注目が集まります!
【4】最高峰クラスのIA1で注目の選手は?
排気量450ccの4ストマシンが参戦する最高峰クラスのIA1は、15分+1周の3ヒート制が導入された開幕戦で、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手(#3)がすべて表彰台に上がる活躍をみせ、まずはランキングトップに立ちました。渡辺選手は、この“オフビ”で実施された昨年最終戦でもヒート1で優勝争いに加わって2位、ヒート2では序盤の転倒に泣くも4位に入っていて、30分+1周の2ヒート制となる今回も上位入賞に期待が集まります。
この渡辺選手と並ぶ優勝候補が、カワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#5)。開幕戦では、ヒート2を3番手でゴールしながらもレース後車検失格でノーポイントとしましたが、ヒート1とヒート3で優勝。昨年の関東大会では、ヒート1のレース終盤に転倒リタイヤするまでトップ争いを演じました。このときのケガによる影響で、今季はライディングを開始したのが3月と遅めでしたが、そこから約2ヵ月が経過して体力的なリカバリーも果たしていると予想されます。
また、ヤマハファクトリーチームの富田俊樹選手(#2)、関東を拠点としてきたことからホームコースとなるホンダの小方誠選手(#4)も強豪。昨年度王者でホンダに乗る山本鯨選手(#1)は、開幕戦の接触転倒で指を骨折しているとの情報で、この影響がどの程度あるのか気になるところです。
そしてこのIA1ではもうひとり、開幕戦では総合6位となったヤマハのマシンを駆る星野優位選手(#8)にも要注目。埼玉県出身で関東を拠点に活動する星野選手は、これまでも“オフビ”で速さをみせてきて、昨年最終戦ヒート1でもファクトリーマシン勢を押さえて優勝しています。
【5】IA2は内田VS大城、レディースは川井VS本田
若手中心で4スト250ccと2スト125ccのマシンが使われるIA2は、今季開幕戦で今年からカワサキのマシンを駆る内田篤基選手(#4)と、ホンダに乗る大城魁之輔選手(#2)が、圧倒的な速さを披露しました。3番手以下とは大きな差があり、今大会でもこの2名がライバルを圧倒する展開が予想されます。
ただし、一昨年のランキング2位だったヤマハに乗る大倉由揮選手(#6)は、マシントラブルにより開幕戦は予選落ちとなっていて、もしも大倉選手が決勝に進出していたら……という期待も。また大倉選手以外にも、ヒート1で3位に入賞した中島漱也選手(#10)、ヒート2で3位になった岸桐我選手(#8)、総合成績4位となった川上龍司選手(#7)など、ヤマハに乗る若手が勢いづいていて、新たな勝者が誕生する可能性も大いにあります!
レディースクラスは、昨年の開幕戦から5連勝中の川井麻央選手(#1)が優勝候補。ここがホームコースの川井選手は得意意識もあり、自信をもってレースに臨んでくることでしょう。開幕戦2位の小野彩葉選手(#4)も同じくここがホームコース。ホンダ4スト150ccに乗るこの両者に対して、開幕戦は1周目の転倒により3位に終わったヤマハの2スト85ccマシンを駆る本田七海選手(#2)がリベンジを果たせるかにも注目です。
なおレディースクラスは、15分+1周の決勝レース時間はそのままに、今大会では2ヒート制が導入されます。いつもとリズムが異なるレースウィークとなるため、思わぬドラマが生まれるかもしれません。
【6】会場での観戦にはアプリの活用を!
全日本モトクロス選手権シリーズでは今季、全戦で動画配信アプリ「Grooview(グルービュー)」を展開しています。これは、来場者がスマホやタブレットでレースや関連イベントなどの動画やタイミングモニター、タイムスケジュール、選手リスト、場内案内などの情報を閲覧できる、場内限定の無料サービス。これを活用すれば、会場内のどこで観戦していても、レースの順位や今後のタイムスケジュールなどをチェックできます。
なお、現地で観戦できないファンのために、今季もYoutubeライブ動画配信チャンネルの「MFJ Live Channel」を展開。こちらには新たに、全日本モトクロス最高峰クラスで3度チャンピオンに輝き、2016年限りで現役を引退した熱田孝高氏がレース解説者として登場します。
【7】eチケットでスマートに会場へ入場!
全日本モトクロス選手権シリーズでは2021 年から、シリーズ全戦でeチケット(電子チケット)を販売。お手持ちのスマホだけで、スマートに入場できます。ただしチケットは、大会ごとにコンビニや地域のバイクショップでも直接販売しています。
詳しくはhttps://mspro.jp/ticketをチェックしてください!