5月23〜24日、埼玉県川越市にあるオフロードヴィレッジにて、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第3戦 21Groupカップが開催される。
全9クラス、今季初の2日間開催

舞台となるオフロードヴィレッジは起伏の少ない土地を生かし、連続ジャンプやリズムセクション、タイトターンを中心に構成されたレイアウトが特徴だ。コース幅が狭いため、ライダー同士の接近戦となりやすく、迫力のあるバトルを間近で見ることができる。また、スタートゲートから1コーナーまでの距離が短いため、スタートで前に出ることが勝利の鍵となる。
また、第1戦、第2戦と1DAY開催が続いていたため、第3戦は今季初の2日間開催となる。開催クラスは、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティングの全9つ。両日とも決勝レースが行われる、見どころたっぷりの日程となる。
会場は関越自動車道の川越インターから車で約25分、圏央道の川島インターからは約15分という好立地にあり、首都圏からのアクセスも抜群だ。公共交通機関でも訪れやすいため、モトクロスに興味があるという方はこの機会にぜひ会場に足を運んでほしい。
IA1
わずか1ポイント差のトップ争い、第3戦でどう動くか

これまでの展開を振り返ると、第1戦ヒート1では#311西條悠人(Kawasaki PURE TECH Racing/カワサキ KX450)が自身初のIA1クラス優勝を飾り、ヒート2では#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が逆転しトップチェッカー。ヒート3では#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が今季初勝利を挙げ、実力伯仲のシーズン幕開けとなった。続く第2戦は、朝から雨が降り続けるマディコンディションでの戦いとなり、ヒート1でホールショットを奪った#47池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)を#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がかわして今季初勝利を獲得。ヒート2もウィルソンが優勝を飾ったが、レース後にMFJ国内競技規則 付則15 33-2-1(黄旗振動区間にて減速不十分な速度でジャンプを通過)に該当するとして1順位降格のペナルティが科され、繰り上がった大倉が今季2勝目を挙げる結果となった。
2戦を終えたポイントランキングは、ウィルソンが157ptでトップに立つが、大倉との差はわずか1ポイント。大城も149ptで3位につけており、混戦が続いている。さらに、4位以降も#4大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)が131pt、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)124pt、#500安原志(⼋尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)122pt、池田120ptと続き、第3戦も上位争いは激しいものになるだろう。

第2戦から第3戦までの約1ヶ月間、ライダーの動向を見ると、大倉はこの期間にイタリアへ渡り、現地レースに参戦するなど海外で経験を積んでいる。一方、5月10日にオフロードヴィレッジで行われた2026関東モトクロス選手権第3戦 IAオープンクラスには多くのIAライダーが出場し、ヒート1で大城、ヒート2で内田が優勝を果たした。特に大城は両ヒートでクラス内ベストラップタイムを記録し、調子の上昇がうかがえる。この混戦を誰が制するのか、第3戦も熱いバトルに期待が高まる。
なお、第3戦では、スポット参戦するライダーにも注目が集まる。埼玉県出身の#166星野優位(Blue Lab. / レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ450F)は、オフロードヴィレッジを得意とするライダーの一人だ。2023年第8戦では怪我からの復帰戦でありながら、ヒート2でウィルソンら強豪を抑えて優勝を飾った実績を持ち、2025年もオフロードヴィレッジで開催された第3戦と第6戦の両大会で表彰台に立っている。また、2022年IA1チャンピオンの#317富田俊樹(Blue Lab./ヤマハ YZ450F)も今季スポット参戦を表明しており、開幕戦に続いて第3戦も出場する。第1戦では総合5位と健闘しており、第3戦での走りからも目が離せない。
さらに、レーシングチーム鷹からタイ出身の#95 BEN HALLGREN(ベン・ハルグレン)(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ450F)がスポット参戦する。ハルグレンは、#23ジラッジ・ワナラック(Honda HRC Asia/ホンダ CRF450R)と同じタイモトクロス選手権に出場しており、これまでタイスーパークロス選手権とモトクロス選手権合わせて3回のチャンピオン経験を持つ。直近では、2025年のD.I.D全日本モトクロス選手権第4戦IA2クラスにスポット参戦しており、ハルグレンの参戦がレース展開にどう影響するかにも注目だ。
IA2
ランキング上位4名が横一線、抜け出すのは誰だ

IA2クラスも混戦が続いている。ここまでの2戦では、第1戦ヒート1を#55田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ250F)が、第2戦ヒート1を#46吉田琉雲(Bells Racing/ホンダ CRF250R)が制し、#51柳瀬大河(Honda Dream Racing/ホンダ CRF250R)が両戦のヒート2を連勝した。第2戦終了時点のポイントランキングは、柳瀬大河が130ptでトップに立ち、田中淳也が121pt、吉田琉雲と#240横澤拓夢(Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports/カワサキ KX250F)がともに117ptと続き、上位4名は最大13ポイント差と接戦だ。さらに#53福村鎌(TeamSBE /スズキ RM-Z250)106pt、#48渡辺陵(BLU CRU Team Pitin with M:F/ヤマハ YZ250F)103pt、鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東⼤阪/カワサキ KX250F)102ptと7番手までの差も小さく、わずかなミスが順位を左右する緊迫した戦いが続く。

なお、第3戦の前哨戦となった2026関東モトクロス選手権第3戦 IAオープンクラスを見ると、田中、柳瀬、鴨田らIA2ライダーが多数出場し、ヒート1・ヒート2ともに田中がIA2勢のトップに立った。しかし田中と柳瀬のベストラップの差は1秒もなく、大会当日のトップ争いに注目が集まる。
IB OPEN
外間・工藤が強さを見せた第2戦、混沌のシーズン序盤

IB OPENクラスは第1戦では実施されず、第2戦HSR九州大会からシーズンがスタートした。第2戦のヒート1を制したのは#69外間匠(T.E.SPORT/ホンダ CRF250R)。ヒート2では#10工藤博ノ介(TKM motor sports/カワサキ KX250)が優勝し、2ヒートで異なる勝者が誕生した。
ランキングは外間が61ptでトップ、2位の#2藤本琉希亜(ウイリー松浦 with AXIS/ヤマハ YZ250F)との差はわずか1ポイントだ。さらに工藤と#1酢崎友哉(成田MXパーク アシタプランニングMS/カワサキ KX450)が58ptで並んでおり、上位4名がわずか3ポイント差の接戦。さらに、第2戦で上位争いを展開した#15加藤來一(GRINTARACING with PLAZA長崎/カワサキ KX250)や#62今岡陸駆斗(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX250)も含め、勢力図は見えてきたものの、依然として予断を許さない。
LMX(レディースクラス)
連勝を続ける川井、追う川上・箕浦

レディースクラスは、#1川井麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)が第1戦・第2戦と2連勝を果たし、70ptでランキングトップに立っている。2位の#14川上真花(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ85LW)との差は6ポイント。#2箕浦未夢(Team ITOMO/ホンダ CRF150RⅡ)が58pt、#33本⽥七海(TEAM KOH-Z/ヤマハ YZ85LW)と#5楠本菜月(TEAM HAMMER/ホンダ CRF150R)がともに54ptで続いており、接近戦となっている。
第3戦の舞台となるオフロードヴィレッジは、川井にとってホームコースであり、昨年も強さを発揮した場所だ。2025年第3戦では、川井がホールショットから独走態勢を築き、13秒以上リードを広げてそのまま優勝を飾った。ここまで2連勝中の川井が3連勝を達成するのか、川上や箕浦が雪辱を果たすのか。前半戦の流れを決める一戦として目が離せない。
◾️D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第3戦 21Groupカップ 大会情報
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