D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第8戦 TOKIO INKARAMI Super Motocrossが、10月10〜11日の2日間、埼玉県川越市のオフロードヴィレッジにて開催される。全9戦のシーズンも残り2戦。今大会はIA1クラスに2025年スーパーモトクロス世界選手権(SMX)250ccクラス王者の下田丈が参戦。さらに、Auto Brothersからフランス出身の2名のライダーがIA1・IA2それぞれのクラスに出場する。
スーパーモトクロス仕様のレイアウト、IA1・IA2は10周×3ヒート
開催クラスは公認のIA1・IA2・IBOPEN・LMX(レディースクラス)の4クラス。承認クラスとしてJX(ジュニアクロス)、K65(キッズ65)、CX(チャイルドクロス)、CRF125F ワンメイクミーティング、Yamaha YZ125 BLU CRU Cup、ファンバイクが併催され、2日間を通して全部で10クラスがおこなわれる。
会場のオフロードヴィレッジは、関越自動車道 川越インターから車で約25分。今大会は大幅なレイアウト変更が予告されており、コースのコンセプトは「スーパーモトクロス」。2024年第7戦のレイアウトをもとに、タイトコーナーと連続するジャンプで構成されたコースとなっており、観客にとってはライダー同士の空中戦やリズムセクションの攻略が見どころとなるだろう。
また、今回、決勝の形式がほかの大会と異なり、IA1とIA2はともに時間ではなく周回数で区切る10周×3ヒート制。IB OPENは通常より10分短縮の15分+1周の2ヒート制で、ヒート1を土曜日、ヒート2を日曜日に実施する。さらに、レディースも5分短縮の10分+1周の1ヒートで争われる。レース時間が短くなった分、トップ争いの展開がどう動くか注目だ。
IA1クラス
5pt差の首位攻防、下田丈とブライス・メイリンが参戦

第7戦近畿大会のIA1クラスを振り返ると、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)がヒート1・3、#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がヒート2で優勝を獲得。最終ヒート3はわずか1秒384差の一騎打ちを大倉が制し、3ヒート合計102ptで総合優勝を飾った。ランキングは大倉547pt、ウィルソンが542ptと、チャンピオン争いは5ポイント差で大倉がリードしている。今大会は3ヒート制のため、1ヒート優勝35pt、3ヒート優勝で最大105ptが懸かる。ここで差を広げるのは誰か、レースの行方は見逃せない。
なお、大倉は10月2〜4日におこなわれたモトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」に日本代表として出場した。予選は他車との接触により負傷しリタイアとなった。怪我の状態が心配なところではあるが、第8戦出場に向けて調整しているとのことで、海外での経験を今大会で発揮してくれるだろう。

同じくMXoN日本代表であり、現在ランキング3位につける#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)にも注目だ。MXoNではMXGPクラスで出場し、B決勝ではホールショットを奪ってトップを走行した。初めての舞台で得た経験をどう発揮するのか、その走りは見逃せない。

なお、今大会には、2025年にSMX 250ccクラスで日本人初のチャンピオン#30 下田丈(Honda HRC Progressive/ホンダ CRF450R)が出場する。全日本の舞台を走るのは約2年ぶり。前回の2024年秋の舞台も今回と同じオフロードヴィレッジのTOKIO INKARAMI Super Motocrossだった。このとき下田はCRF450Rで出場し、総合優勝を飾っている。

また、Auto Brotherからフランス出身の#102 ブライス・メイリン(Auto Brothers/GASGAS MC450F)も参戦する。フランスのスーパークロス選手権(SX Tour)で2022年に2位を獲得、2024年にはスーパークロス世界選手権(WSX)に参戦し、SX2クラスで9位入賞を果たす実力を持っており、トップ争いに絡んでくるだろう。

さらに、今回と最終戦の2戦には、モトクロスの国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN)」にMX2クラスの日本代表として出場した#386 横山遥希(カワサキプラザ鳥栖&グリーンシャドウ/カワサキ KX450)がエントリーしている。今シーズン、横山はオーストラリアモトクロス選手権にフル参戦しランキング8位。MXoNではMX2クラス予選20位、B決勝8位という結果を残し帰国したばかりだ。海外で腕を磨き続ける横山の参戦も、上位争いを動かすことになるのは間違いない。
IA2クラス
田中が左手首骨折で欠場、柳瀬のタイトル決定が視野に入る

IA2クラスは、#51 柳瀬大河(Honda Dream Racing/ホンダ CRF250R)が第6戦北海道千歳大会、第7戦近畿大会と2大会連続のパーフェクトウィンを達成し、504ptでランキングトップを独走している。一方、42pt差の2位につけていた#55 田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSS RACING/ヤマハ YZ250F)だが、第8戦に向けた練習中に左手首を骨折して今大会を欠場。ここでシーズンを終えることとなった。

柳瀬を追うのは、84pt差で3位につける#240 横澤拓夢(Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports/カワサキ KX250)。今大会は10周×3ヒート制で、最大105ptが動く。一方、2ヒート制の最終戦はGPポイントを含めて最大76pt。シーズンを終えた田中のポイントはこれ以上増えないため、柳瀬が今大会を終えて3位の横澤以下との差を77pt以上に保てば、最終戦を待たずにタイトルが決まることとなる。柳瀬は第7戦を終えた時点ですでに新レイアウトを走行済みで、「次戦のコースはもう走りましたが、日本人があまり経験したことのないようなジャンプなので、ある意味イコールコンディション。みんなが苦戦するであろう内容だと思います」と話している。

チャンピオン争いが激化するなか、スポット参戦するライダーにも注目だ。今大会にはフランス出身の#103 ユーゴ・マンザト(Auto Brothers/GASGAS MC250F)がAuto Brothersからスポット参戦する。マンザトはSX Tourやドイツのモトクロス選手権、さらには2023年AMAスーパークロスなど各国のレースに積極的に挑戦してきた。さらに、2022年IA1チャンピオンの#317 富田 俊樹(Blue Lab./ヤマハ YZ250F)、埼玉県出身でありオフロードヴィレッジを得意とする#166星野優位(Blue Lab. / レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)が、今回はYZ250Fを駆って参戦する。実力の高いライダーがトップ争いにどう絡んでくるのか、レースの行方から目が離せない。
IB OPENクラス
外間が33ptリード、IA昇格ラインの5位争いも混戦


IB OPENクラスは、#69 外間匠(T.E.SPORT/ホンダ CRF250R)が第7戦で両ヒートを制し、377ptでランキングトップを守った。2位の#62 今岡陸駆斗(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX250)は344ptで、外間との差は33pt開いている。一方、3位は第7戦で自己最高となる総合2位を獲得した#1 酢崎友哉(成田MXパーク アシタプランニングMS/カワサキ KX450)。第7戦ヒート1をリタイアした#2 藤本琉希亜(ウイリー松浦 with AXIS/ヤマハ YZ250F)は298ptの4位につけている。

さらに、IA昇格ラインとなる5位には#67 清宮伊織(レーシングチーム鷹/ホンダ CRF250R)が283ptでつけ、6位の#10 工藤博ノ介(TKM motor sports/カワサキ KX250)が269pt、7位の#57 木村優希(TeamPowerBand/カワサキ KX250)が266ptで追う展開
今回のコースを攻略し、トップに立つのは誰か、白熱するランキング争いの動きを見ながら観戦するとよりレースが面白くなるだろう。
レディースクラス(LMX)
開幕7連勝の川井、闘争心を燃やす川上

レディースクラス(LMX)は、#1 川井麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)が第7戦で#14 川上真花(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ85LW)を0秒717差で抑え、開幕からの連勝記録を「7」に伸ばした。ランキングは川井245pt、川上222ptで23pt差。川井にとってオフロードヴィレッジは地元コースである。川井は第7戦終了後に「次は地元ですが、得意なコースだからこそ、気を抜くどころかさらに気を引き締めないといけないと思っています」とコメントした。
一方、川井を追う川上は「第7戦は自分の地元でやられてしまったので、相手の地元でやり返す、かっこいい展開を作れたらいいなと思います」と意気込んでいる。さらに、ランキング3位以下を見ると#33 本田七海(TEAM KOH-Z/ヤマハ YZ85LW)が202pt、箕浦が197ptと5pt差で続く。10分+1周と短いレース時間の中でどんな展開が起こるのだろうか。
なお、#4 穂苅愛香(BLU CRU TOMOレーシング/ヤマハ YZ85LW)は、練習中の怪我により欠場を発表している。
会場を彩る特別企画
下田丈オリジナルTシャツ販売、スペシャルインタビューのライブ配信も

会場には、下田丈のオリジナルTシャツを販売するブースが出店する。また10月10日(土)14:00からは、下田丈のスペシャルインタビューがYouTubeのMotoバトルライブチャンネルでライブ配信される。会場に来られないファンも下田の声を聞くことができる機会だ。
迫力満点、FMXショーとフラットトラックショー
10月11日(日)14:30からは、決勝の合間にフリースタイルモトクロスショー「BULLY LIBERTYX FMX Carnival SHOW」を実施。野口陸夢、江原大空、江原大地の3選手が出演する。前日の10日(土)は夕方から20:00ごろまで、会場内のフラットオーバルコースで「IPONE presents FLAT TRACK SHOW」を開催。大会期間中は、SNSをフォローするとステッカーがもらえる企画もある。レースはもちろん、FMXに予選日の夜のフラットトラックショーまで、2日間を余すところなく楽しんでほしい。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第8戦 TOKIO INKARAMI Super Motocross
