4月7日から始まる全日本モトクロス選手権シリーズ。開幕戦は熊本県のHSR九州で開催されます。
ここのコースは幅が広くハイスピードなレイアウトが特徴。
外周路でコースの周囲をぐるっと回ることができます。レース観戦できる場所がおおいだけに、どこでみたらいいのか観戦ビギナーだと迷ってしまいがち。

そこで普段HSR九州で練習している中西裕太選手に、ライダー目線から見たおすすめの観戦ポイントをうかがいました。

初めて観戦する方は参考にしてくださいね!

ポイント① スタート

選手が横一列になりスタートとともに1コーナーへ飛び込んでいく迫力はモトクロスレースならではのもの。そもそも、レース中の他の選手を抜くのは体力的にも厳しく、スタミナを消耗してしまいます。スタートで一人でも前に行くことができたら、その後のレースも優位に進めることができます。
だから、スタートは非常に重要であり見どころでもあるのです。

ポイント② 1コーナー

スタート後の選手がまとまって突っ込んでくる1コーナーは迫力満点。そのあとも、6連、S字コーナー側の走りなど移動することなく見られます。

ポイント③ フィニッシュ横の観客席

フィニッシュ横の観客席だと、スタート、1コーナーへの進入、6連などいくつものポイントを一箇所で見られます。おすすめは観客席の奥の6連側。そこだと6連を望め、1コーナーへの進入でも奥まで見ることができます。

ポイント④  ウェーブ


選手によって攻略方法が違い、ウェーブのセクションを2個ずつ飛んだり、フロントタイヤを上げて越える人などさまざま。ただしどちらの攻略方法が必ず速いということはなく、状況によって変わってきます。レースが進みウェーブの山が削れてくると、ウイリー状態で走った方がリヤタイヤが常に設置している分、推進力が得られ速く走ることができます。
同じ選手でも周回によって変わったりするので、その違いを見るのも面白いですよ。

ポイント⑤ S字の後のジャンプセクション

従来、S字の後は二連ジャンプや、二つの走行ラインが設けられたものだったのが、今回では大きく変更を受けました。
S字を抜けた中程度のテーブルトップの前後に小さいジャンプができたのです。コースのコンディションによって変わりますが、状況が良ければ前半のジャンプ&テーブルトップまで一気にいけ、さらにトップカテゴリーのIA1ともなれば全て3つのジャンプセクションを一足飛びでクリアという走りを、勝負の場面で見せてくれるかも!?

ポイント⑥ 6連

ウェーブと同じように、走る選手によって攻略方法が変わるのがこのポイント。一般的には2+2+2でクリアするところを、3+2+1、3+3など変わってくるのです。3+3は早くセクションを抜けられますが、十分なスピードとリヤサスへの荷重の掛け方が必要になります。中途半端な速度で入ったり、躊躇したりすると、最後のジャンプに引っかかることも……。

選手による違いや、予選、決勝でどのように走りが変わるのか見比べるのもいいですよ。

コメントを残す