3年ぶりの名阪大会、AMAで活躍中の下田丈選手がIA1クラスに参戦決定!

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2022 第4戦 近畿大会が9月10日(土)・11日(日)に、近畿屈指のモトクロスコース「名阪スポーツランド」で開催される。

今大会は同コースでの3年ぶりの開催で、関西や東海地区のモトクロスファンにとっては待ちに待った大会だ。レディースクラスは2ヒート制となり、承認レースとして2st125㏄エキシビションクラスも開催される。

名阪スポーツランドはシリーズ唯一のサンドコース。見どころは何と言ってもスタートだろう。ズラリと並んだマシンがルーストを激しく巻き上げながら1コーナーに飛び込んでいくさまは、まさに圧巻のひと言だ。コースはテクニカルな前半セクションとスピードがモノを言う後半セクションが組み合わせられ、ライダーの技量はもちろん、マシンセッティングも勝負を大きく左右する。

シリーズは今大会からいよいよ後半戦に突入する。前半戦を振り返りつつ、激化するチャンピオン争いの行方を探ってみよう。



IA1

今期4勝をあげ、ポイントランキングトップの#2富田俊樹
富田のチームメイトの#4渡辺祐介(左)。レース直前、ジェイ・ウィルソンがアドバイスする

IA-1クラスは30分2ヒート制で争われる。第3戦を終えてポイントランキングのトップは#2の富田俊樹(YAMAHA FACTORY RACING TEAM・ヤマハ YZ450FM)。開幕戦の2ヒートを制し、第2戦、第3戦でもそれぞれ1勝を挙げていて、ランキング2番手に23ポイント差をつけている。
富田のチームメイトの#4渡辺祐介は現在ランキング4番手だが、第3戦のヒート1では富田と僅差の2位でチェッカーを受けており、今大会では今季初優勝の可能性も十分にある。

#3能塚智寛(右)と富田のバトルに注目だ

ランキング2番手には#3能塚智寛(Team Kawasaki R&D・カワサキ KX450-SR)がつける。第2戦のヒート3で勝利し、第3戦のヒート2ではスタートで出遅れたものの、猛然と追い上げて2位でチェッカーを受けている。スタートの出来次第ではダブルウィンの可能性も十分にあり得るだろう。

第3戦ヒート2でIA-1初勝利を飾った#22大城魁之輔

第3戦のヒート2ではIA1ルーキーの#22大城魁之輔(Honda Dream Racing Bells・ホンダ CRF450R)がついに表彰台の頂点に立った。第2戦のヒート1でリタイヤしているが、それ以外のレースではコンスタントに上位に食い込んでいて、第3戦の初優勝をきっかけに、さらなる速さを見せそうだ。
またチームメイトの#23大倉由揮やベテランの#5小方誠(TEAM HAMMER・ホンダ CRF450R)らも今期は上位に絡む活躍を見せている。

スズキ勢では第2戦ヒート1で6位に入った#13星野裕(Team SBE・スズキ RM-Z450)がランキング10番手。レース序盤は上位グループで走ることも多く、状況次第ではさらなる上位進出が期待出来るライダーだ。またKTMを駆る#12池本凌汰(KTMうず潮レーシング福山・KTM 450SX-F)は15番手に位置している。

#13星野裕は現在ランキング10番手
KTMで奮闘する#12池本凌汰

AMAスーパークロス/プロモトクロスで活躍中の下田丈が参戦!

本大会IA1クラスに、下田丈(MONSTER ENERGY®/PRO CIRCUIT/KAWASAKI)選手の参戦が決定した。
アメリカのAMAスーパークロス/プロモトクロスで鍛えられた世界トップレベルの走りを全日本選手権で見られる貴重な機会だ。
普段は250ccクラスで戦う下田だが、450ccで日本のトップライダー達とどのようなバトルを繰り広げるのか、本大会一番の注目である。

2022年AMAプロモトクロス第5戦REDBUDで初優勝を果たした下田丈 写真提供:カワサキモータース(株)

>下田選手についての情報はこちらから。

IA2

#16ジェイ・ウィルソンの独走に待ったをかけるのは誰か

圧倒的な速さで今期負けなしの#16ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM・ヤマハ YZ250F)が、サンドコースの名阪でもその速さを見せつけそうだが、これまでのレースは決して楽勝だったというわけではない。レースの展開次第ではライバル勢にも勝利の可能性は十分にあるだろう。

レース前に談笑する#17小川孝平と#9鈴村英喜
コンスタントにポイントを積み重ねる#10柳瀬大河
第3戦ヒート1で2位の#7西條悠人
#4鳥谷部晃太は第3戦ヒート2で2位

ポイントランキングで2番手につけるのは#17小川孝平(Team ITOMO・ヤマハ YZ250F)。
第2戦、第3戦は順位を落としてしまったが、名阪では開幕戦で見せた速さを再現してほしいところだ。
ランキング3番手の#10柳瀬大河(Bells Racing・ホンダCRF250R)は第3戦で両ヒートとも3位という結果を残すなど、その速さには安定感も加わっていて、今大会でもウィルソンに果敢に挑戦するだろう。
第3戦のヒート1では#7西條悠人(ピュアテックレーシング・カワサキ KX250)が2位、ヒート2は#4鳥谷部晃太(bLU cRU TEAM エムFACTORY by NCXX・ヤマハ YZ250F)が2位でチェッカーを受けており、この両者も打倒ウィルソン目指して熱い走りを見せてくれるだろう。
#5中島漱也(bLU cRU レーシングチーム鷹・ヤマハ YZ250F)、#9鈴村英喜(TEAM HAMMER・ホンダ CRF250R)らもこれまでに上位争いを繰り広げており、#23真野凌輔(オートスポーツ清水・スズキ RM-Z250)もランキングは13番手ながらも第3戦ヒート2では序盤トップと快走を見せてスズキ勢の存在感を発揮。
今大会もウィルソンVS国内勢の戦いがヒートアップしそうだ。

IB-OPEN

#13西岡蒼志は112ポイントでランキングトップ
第3戦ヒート2では#5齋藤銀汰と#1有山大輝がトップ争いを展開

第3戦のヒート1で優勝し、ヒート2でも3位に入った#13西岡蒼志(讃岐白馬会 with NEUTRAL・ヤマハ YZ250F)が112ポイントを挙げランキングトップ。
2番手の#5齋藤銀汰(野田ジュニアRC・ヤマハ YZ250F)は第3戦ヒート2を制し、レースごとにその速さに磨きをかけている。今大会では西岡、齋藤のポイントリーダー争いが最大の見どころとなりそうだ。
#1有山大輝(レーシングチーム鷹・ヤマハ YZ250F)や#23千葉蓮希(T.E.SPORT・ホンダ CRF250R)、#50西村明倫(With T-factor・カワサキ KX250)らもこれまでに表彰台に上る活躍を見せており、今大会でもレースを盛り上げてくれることだろう。

LMX

第4戦のLMXは2ヒート制が予定される
#4小野彩葉がシリーズをリードする

今大会のLMXクラスは2ヒート制が取り入れられる。第3戦終了時点でのポイントリーダーは#4小野彩葉(T.E.SPORT・ホンダ CRF150R)。
第3戦は2位となったが、これはレース中の違反による順位降格の結果で、その速さと安定感はやはり群を抜いていた。
このレースで小野とバトルを繰り広げ、最終的に1位となったのが#2本田七海(bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド・ヤマハ YZ85LW)。小野とは26ポイント差のランキング2番手につけており、第3戦での勝利をきっかけに小野の背後を脅かす存在となりそうだ。
ランキング3番手の#3久保まな(TEAM HAMMER・ホンダ CRF150R)と4番手の#5楠本菜月(actionracing with alphathree・ハスクバーナ TC85)はともに42ポイントを獲得しており、両者ともレース展開によっては十分にトップを狙える速さを持っている。
2年連続チャンピオンの#1川井麻央(T.E.SPORT・ホンダ CRF150)は苦しいシーズンとなっているが、夏のインターバルを経て、その速さを取り戻してくることだろう。

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D.I.D JMX 2022 R4 近畿大会 開催概要

大会名:D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2022 第4戦 近畿大会
日 程:予選 2022年9月10日(土)決勝 2022年9月11日(日)
場 所:名阪スポーツランド(奈良) 〒630-2234 奈良県山辺郡山添村切幡1343-1
主 催:名阪スポーツランド/全日本モトクロス近畿大会実行委員会
公 認:一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ) 
開催クラス: 公認 IA1、IA2、IB-OPEN、LMX / 承認 JX、CX、2st125
チケット販売:MSP eチケットローチケチケットぴあで発売中!
大会情報はこちら:D.I.D JMX 2022 R4

近畿大会開催の名阪スポーツランド4輪駐車場には限りがあります。
乗り合いでのご参加や、2輪車でのご来場もどうぞ。
駐車料金:4輪駐車場1,000円(税込み・2日間通し) / 2輪駐輪無料

D.I.D JMX 2022 R4 近畿大会 観戦情報

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