7/30(日)10年ぶり開催となった全日本選手権と併催で行われた全道選手権 第4戦千歳大会のレポート

全道モトクロス選手権第4戦 千歳大会は、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2023 第5戦との併催として行われた。
北海道を舞台に日々研鑚を続ける全道選手権R4は7クラス出走。
全日本との併催で華やかな舞台となった会場。いつもよりもさらに注目を受けるレースを全力で戦ったIO、NA、 NB、 JX、OP85、 K65、 CXクラスの7つのレポートをお届けする。
全日本モトクロス選手権クラスは前の記事へ。

D.I.D JMX 2023 R5 北海道大会 観戦情報

IO

#3寺島が追い上げの強さを見せる

インターナショナルオープンクラスでは、2ヒートともにトップ2を占めた#3寺島龍一郎 (Team NFS with BIVOUAC OSAKA)と#946桒垣竜斗 (TEAM NFS with 55 DESIGN)の速さが目立った。ヒート1では寺島が桒垣を抑え、単独走行へ。13秒ほど差をつけて快勝した。ヒート2では序盤から桒垣がトップを走行し、寺島は3番手からの追い上げレースに。寺島は桒垣との差を詰めていくと、レース中盤でトップに浮上。そのままペースを落とすことなく、見事総合優勝を果たした。

NA

#338笹谷の安定感が光った2ヒート

2ヒート制で行われたナショナルクラス、ヒート1では#338笹谷野亜(TKM motor sports いわて)が序盤からトップに躍り出てレースをリードしていく。後方との差を広げ単独走行に持ち込むと、その後もトップを譲ることなく優勝を獲得した。一方、ヒート2では#55菊池慶太朗(TEAM NFS with 55 DESIGN)が序盤でトップに立ち、笹谷が追いかける展開。両者の差が1秒差まで縮まったレース中盤、ペースダウンした菊池を笹谷が抜かしトップに浮上。その後も笹谷は安定した走りでトップを守り切り、見事総合優勝を果たした。

NB

ヒートごとにトップが変わる混戦に

ノービスクラスはヒート1とヒート2でトップの顔ぶれが大きく変わり、混戦を極めた。ヒート1は#37岡田佳大(岩内レーシング)が序盤からトップに立つと、4秒差で#10廿日岩達也 (ヒーローレーシング札幌 with B)が岡田を追いかけていく。しかし、岡田が徐々に廿日岩との差を広げて単独走行に持ち込みトップチェッカー。スタートから安定した走りが勝利に繋がった。ヒート2では、#315萩平翼(若松クラブwith RS-J1)が怒涛の追い上げを見せていく。序盤で4番手につけた萩平は周回を重ねるごとにポジションを上げ、レース中盤でトップに浮上。後半もレースをリードし続け、優勝を飾った。

OP85

最後まで見逃せない波乱の展開

オープン85クラスは序盤から#4竹村碧生(ENERGY-X)と#26中川孝也(オートランドMSC)によるトップ争いが激しく展開された。竹村がトップを守るが、レース中盤で転倒。中川がトップに躍り出る。しかしここで、5番手から追い上げてきた#1酒井隆成(FK RACING with RS J-1)が中川に迫りトップに浮上し攻防戦が繰り広げられる。レース終盤で酒井が転倒し再び中川がトップに立つかと思われたが、すぐに復帰した酒井の粘り強さが光りトップを奪い返す。最後まで続いた攻防戦を酒井が制し、見事優勝を飾った。

JX

#1酒井vs#44阿部、白熱するトップ争い

ジュニアクロスは2ヒート制で、1ヒート目は#1酒井隆成(FK RACING with RS J-1)が序盤から抜け出しトップを快走。他を寄せ付けない速さで優勝を獲得した。一方ヒート2では、#44阿部一斗(MOUTAIN RIDERS)がバトルを酒井とトップ争いを展開。序盤からトップに立った阿部がトップを守っていくが、酒井も負けじと食らいついていく。結果、レース終盤で阿部をかわした酒井が優勝。両者の差は0.9秒と、最後まで白熱したレースとなった。

K65

#55岩渕が圧倒的なスピードを見せつける

65ccのマシンで競い合うキッズ65クラスでは、#55岩渕琉真(TEAM 長野塾)がスタートからトップを快走。周りのライダーと比べて4秒以上速いラップタイムで周回し、後方との差をどんどん拡大していく。2番手とは39秒つけてトップチェッカー。周りを圧倒するスピードで優勝を獲得した。一方、2位の#4岸本論(Team MFK)と3位の#7酒井力斗(FK RACING with RSJ-1)もそれぞれ差が開き単独走行のレースとなったが、序盤から表彰台圏内を守り切った安定感が光った。

CX

安定感のある走りで酒井が快勝

チャイルドクロスはショートカットされたコースで行われたが、フルサイズのマシンが走った路面のギャップは50ccマシンにとっては大きく、いかにしてスピードを落とさず走るか、荒れた路面を乗りこなすテクニックが求められた。Aクラスでは#1酒井力斗(FK RACING with RSJ-1)がスタートから安定した走りでトップを守りきる。2番手の#94阿部哲昇(MOUTAIN RIDERS club)もペースを上げ続け奮闘するが、酒井との差を縮めることはできず。阿部を12秒差、3番手以降を周回した酒井が圧倒的な強さを示した。一方、Bクラスは#2門間大和(TEAM NFS)のみの参戦。マシンパワーを生かした走りで、Aクラスと合わせてもトップを走り続けた。

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次戦は9/9(土)-10(日)、奈良県にある名阪スポーツランドで開催される。今シーズンも折り返し、後半戦がスタート。年間チャンピオン獲得に向けて、ライダーの気がさらに引き締まる大事な1戦となるだろう。熾烈を極めるトップ争いの行方をぜひ会場で目にしてほしい。



D.I.D JMX 2023 R6 近畿大会 観戦情報

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