D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第6戦 北海道千歳大会が、7月12日、北海道の新千歳モーターランド オフロードコースにて開催される。前戦の第5戦中国大会は台風接近の影響でタフなコンディションとなったが、IA1クラスではジェイ・ウィルソンが逆転優勝を飾るなど、各クラスで最後まで目の離せない展開が続いた。今大会は夏のインターバル前最後となる一戦で、誰が勝利を掴むのか、注目が集まる。
全4クラス、1DAY開催

第6戦は1DAY開催、7月12日(日)に北海道・新千歳モーターランドで行われる。同コースで開催されるのは2024年以来、2年ぶり。前回はIAクラスのみだったが、今年は公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディースクラス(LMX)の4つが開催される。
会場となる新千歳モーターランド オフロードコースは、新千歳空港から車で10分ほどとアクセスしやすい。土地の起伏を生かしたダイナミックなレイアウトが特徴で、コース幅が広くスピードに乗せたアグレッシブな走りを見ることができる。なかでも、距離30m(テーブルトップ25m)の大ジャンプは、同コースの名物であり、ライダーたちの迫力ある走りを間近で楽しめる観戦ポイントだ。また、土質はさらさらとした火山灰で、レースが進むにつれてギャップやワダチが発生しやすい。路面コンディションの変化への対応力もレース展開を大きく左右するだろう。
IA1クラス
大倉 vs.ウィルソン、僅差の攻防戦

第5戦中国大会を振り返ると、ヒート1を#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が制し、ヒート2は#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)がラスト2周で大倉をかわしての逆転優勝と、両ヒートとも最後まで目が離せない大接戦となった。大倉は「両ヒートとも落ち着いて走れたというのは自分にとってすごく良い面」と手応えを口にしつつ、「両ヒート優勝を達成できなかったのは完全に自分の実力不足」と振り返り、悔しさをにじませた。

また、ウィルソンは怪我の影響もあり本来のパフォーマンスを発揮できていないとしながらも、「とにかくインターバル前の北海道大会まで乗り切ることを目標に頑張る」とコメント。本調子ではない中でどこまで走りをまとめてくるかに注目だ。

第5戦終了時点でのポイントランキングは大倉が381pt、ウィルソン375ptとわずか6点差のトップ争いとなっている。一方、第5戦ヒート1で2位を獲得した#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)は、ランキング3位(356pt)につけている。さらに、第5戦ヒート2で3位入賞を果たした#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)はランキング5位(305pt)につけている。前戦について「今回の3位はいつもの3位とは違う、意味のある3位」と手応えを語り、さらに調子を上げてくるだろう。
IA2クラス
柳瀬がトップを守るか、田中が雪辱を果たすか

IA2クラスは、第5戦で#46 吉田琉雲(Bells Racing/ホンダ CRF250R)と#51 柳瀬大河(Honda Dream Racing/ホンダ CRF250R)がヒート優勝を分け合った。ランキングでは柳瀬が364ptでトップを守り、#55 田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSS RACING/ヤマハ YZ250F)が347ptで17点差の2位につけている。柳瀬は「次は夏のインターバル前最後の大会なので、良い流れを止めずに頑張ります」とコメント。勢いに乗る走りに期待がかかる。一方、田中は「(シリーズのチャンピオン獲得に向けても)良い方向には行かなかった大会だった」と厳しい表情を見せ、「時間がない中でも、トレーニング、マシンセットアップ……全部もっと追い込んでいきます」と巻き返しを誓った。

さらに、ヒート1優勝の吉田はランキング3位(310pt)につけており、ランキング4位(304pt)は#240 横澤拓夢(Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports/カワサキ KX250)となっている。2024年の北海道大会を振り返ると、中島漱也と横澤の大接戦が繰り広げられ、ヒート1では横澤がレースを制した。横澤にとっては一度優勝したコースということで、今回もその実力を発揮してくるだろう。
IB OPEN クラス
抜け出す外間、追う藤本・今岡

IB OPENクラスは、#69 外間匠(T.E.SPORT/ホンダ CRF250R)が両ヒートで優勝し、初の完全勝利を達成した。「事前にパッシングポイントを見ていたので計画通りでした」と冷静な戦略を明かした外間は、ランキングでも247ptでトップに立つ。2位の#2 藤本琉希亜(ウイリー松浦 with AXIS/ヤマハ YZ250F)とは16点差、3位の#62 今岡陸駆斗(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX250)とは29点差と、外間が少しずつ抜け出す形となっている。

勢力図が段々と見えてきたIB OPENクラスだが、依然として混戦は続く。外間や今岡の勢いが目立つなか、ヒート1では#1 酢崎友哉(成田MXパーク アシタプランニングMS/カワサキ KX450)が2位を獲得。ライディング時の意識を変えたことが結果に繋がったと話し、その実力をさらに伸ばして第6戦に挑んでくるだろう。さらに、#67 清宮伊織(レーシングチーム鷹/ホンダ CRF250R)は怪我の影響もありながらも、ヒート2で着実に追い上げ3位を獲得。第3戦で初表彰台を獲得してからその存在感は着実に大きくなっている。北海道では誰が勝利するのだろうか。
レディースクラス(LMX)
強さを発揮し続ける川井が連勝なるか

レディースクラス(LMX)では、#1 川井麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)が第5戦で最終ラップに逆転し開幕から5連勝を達成した。最後まで諦めないことでチャンスが巡るレース展開は第4戦から続いており、レースの流れをも味方につけている。第6戦に向けては「北海道は事前に練習にも行っているし、周りの流れが全部自分のものになってる感じがしています」と自信を示し、全勝優勝でシーズン前半戦を締めくくれるかに注目だ。
一方、優勝獲得まであと一歩のところに迫った#14 川上真花(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ85LW)は、「あと1〜2コーナーでゴールだったのに、悔しいです」と振り返りつつ、「成長はできてるなと思っています」と前向きに捉えている。ランキングでは川井が175ptで1位、川上が158ptで2位につき、その差は17ポイントだ。また、第5戦でレースをリードした#33 本田七海(TEAM KOH-Z/ヤマハ YZ85LW)と#2 箕浦未夢(Team ITOMO/ホンダ CRF150RⅡ)は144ptで並んでおり、ランキング争いが第6戦でどう動くかは見逃せない。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第6戦 北海道大会
https://mspro.jp/jmx/2026r6
