D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第4戦 SUGO大会が、6月6〜7日、宮城県のスポーツランドSUGOにて行われる。各クラスが混戦を極める中、全9戦行われる今シーズンは中盤に差し掛かる。

全7クラス、2日間開催

開催クラスはIA1・IA2・IB OPEN・レディースクラスに加え、承認クラスのジュニアクロス(JX)・チャイルドクロス(CX)、さらにYamaha YZ125 BLU CRU Cupが併載される。

会場となるスポーツランドSUGOは、山の斜面と丘にまたがるレイアウトが特徴だ。名物セクションとして、傾斜角30度・全長約70m・最大高低差約35mの「大坂」があり、ここを駆け上る迫力は見どころの一つだ。アクセスも良好で、仙台空港から車で25分、仙台駅からは車で40分、菅生スマートICからは5分の場所に位置する。また、大会当日は仙台駅西口バスターミナル8番乗り場よりシャトルバスが運行されるため、公共交通機関での来場を考えている方はぜひ活用してほしい。

なお、 岩沼蔵王線の一部区間が8月7日まで終日全面通行止めとなっているため、村田ICを利用する方は迂回路を事前に確認しておきたい。

IA1クラス

続く僅差の上位争いを制するのは

IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われる。第3戦終了時点のランキングは、#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が256ptでトップ。#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が251pt、#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)が235ptと、上位3名が僅差で並んでいる。第3戦では肋骨を骨折しながらも全3ヒートでトップ争いを演じたウィルソン。怪我が続くタフな状況だが、「これも今の自分に必要な試練だと受け止めている。焦らずやるべきことに集中して次も戦います」と気持ちを切り替えている様子だ。また、去年を振り返ると、ウィルソンは同会場で行われた2025年最終戦ヒート1で転倒し、リタイアしたことでシリーズチャンピオンの座を大倉に譲る形となった。しかし、これについてウィルソンは「昨年のリベンジを果たすという気持ちで挑むよ」と意気込んでいる。

一方、イタリア遠征の成果を第3戦で発揮し、ヒート3を制した大倉は「どの位置からスタートしても1周目に順位を上げるスキルが身についてきた」と前戦を振り返る。さらにヒート2を制した大城も「ライディング、フィジカル、マシン、全ての調子は良いので、ヒート1・2のような走りをして優勝を目指します」と、好調を示している。

なお、上位3名が突出する構図になりつつあるが、抜群のスタートで上位争いを繰り広げる#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)や#47 池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)、開幕戦で自身初優勝を果たし、スポーツランドSUGOを地元とする#311 西條悠人(Kawasaki PURETECH Racing/カワサキ KX450)など、上位争いは依然として接戦が続いている。

IA2クラス

柳瀬に挑む田中、地元ライダーの猛威

IA2クラスも30分+1周の2ヒート制で行われる。ランキングを見ると、#51 柳瀬大河(Honda Dream Racing/ホンダ CRF250R)が232ptでトップを維持。#55 田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSS RACING/ヤマハ YZ250F)220pt、#240 横澤拓夢(KawasakiPLAZA盛岡 TKMmotorsports/カワサキ KX250F)203pt、#46 吉田琉雲(Bells Racing/ホンダ CRF250R)189ptと続く。第3戦では柳瀬がヒート1とヒート3で優勝を獲得。「バイクもセッティングも調子も噛み合っていました。ここ(第3戦)からレースが短期間で続くけど、その最初の一つで勝てたので、勢いに乗って優勝を重ねていきたいです」とコメントしており、さらに勢いを増してくるだろう。

対する田中は第3戦ヒート3の転倒に悔しさを滲ませながらも、「気持ちを切り替えて、もっと強い気持ちを持って勝ちにいきたい」と意気込みを語る。また、「トップに対してチャレンジャーとしての姿勢を崩さないこととスタートの精度が鍵」と、課題を明確にしており、さらに成長した走りを見せてくれるだろう。

また、第3戦で3位表彰台を獲得した横澤や#48 渡辺陵(BLU CRU Team Pitin with M:F/ヤマハ YZ250F)にとっては今回が地元大会であり、その活躍に期待がかかる。さらに、スポーツランドSUGOを得意とする地元ライダー、#50 佐々木麗(kawasakiオフロードエントリーショップYS黒松/カワサキ KX250)や#64 守⼤夢(Kawasaki PURETECH Racing/カワサキ KX250)、同コースで表彰台に立った経験を持つ#77 佐々⽊麗希 (Y’s racing with 東北トラス/ヤマハ YZ250F)のスポット参戦など、次に誰が勝つのか、上位争いの行方は今大会も目が離せない。

IB OPEN クラス

上位7位までが僅差で最も混戦を極める

IB OPENクラスは、全クラスの中で最も混戦を極めている。第3戦終了時点でランキングトップの藤本琉希亜(ウイリー松浦 with AXIS)が122pt、#69 外間匠(T.E.SPORT/ホンダ CRF250R)が119pt、それ以降は#10 工藤博ノ介(TKM motor sports/カワサキ KX250)と#1 酢崎友哉(成田MXパーク アシタプランニングMS/カワサキ KX450)が103pt、#57 木村優希(TeamPowerBand/カワサキ KX250)と#68清宮伊織(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)、#62 今岡陸駆斗(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX250)が97ptで並んでいる。そんな中、藤本は第3戦で両ヒートを表彰台でまとめ、ランキング首位に浮上した。「今回でランキングトップに立てたので、この順位を守りつつ、次戦こそは1位を獲りたいです」とコメントし、自身初優勝に向けて気合いを入れている。

一方、外間は第3戦でヒート1を制したものの、ヒート2ではスタートで出遅れ8位フィニッシュ。「ヒート2の不甲斐なさが心に刺さっている」と悔しさをあらわにしており、SUGOでの巻き返しに意欲を見せている。さらに、ヒート2で初優勝を飾った#57 木村優希(TeamPowerBand/カワサキ KX250)や、凄まじい追い上げで存在感を示した#68清宮伊織(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)など、誰が優勝してもおかしくない状況だ。

レディースクラス(LMX)

川井の連勝か、川上の逆転か

レディースクラスは#1 川井麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)が3連勝を飾り、105ptでランキング首位を独走。#14 川上真花(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ85LW)が96pt、#2 箕浦未夢(Team  ITOMO/ホンダ CRF150RⅡ)が88ptと続く。第3戦では川上のアタックを抑え続け3連勝を達成した川井だが、レース後には「ミスが多くて、走りには納得していないです」とコメント。さらに「SUGOも路面は荒れやすいですが、荒れた路面が得意なので、次も優勝を目指します」と自信を示している。

一方、第3戦で川井に離されず、接戦を繰り広げた川上は「やっと自分の走りができたと思います。わだちなど荒れた路面は好きですし、当日は自分の誕生日なので優勝できるように頑張ります」と、走りに自信をつけている、さらに、2025年最終戦を振り返ると、川上は川井をかわして優勝を獲得している。今回はどんなレースが繰り広げられるのだろうか。なお、川上はYamaha YZ125 BLU CRU Cupにもエントリーしており、この挑戦にも注目だ。

なお、第3戦でスタートからレースをリードし、その勢いを見せつけた箕浦は、第4戦へ向けて「さらに調整を進めてトップに食らいついていきたい」と意欲を見せる。また、#4 穗苅愛香(BLU CRU TOMOレーシング/ヤマハ YZ85LW)は2025年最終戦で一時トップを走行し、3位を獲得しており、今回の活躍にも期待が高まる。前半戦を占う重要な一戦で、川井が勝利を重ねるのか、川上らが今季初優勝を果たすのか、トップ争いの行方は見逃せない。

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第4戦 SUGO大会
https://mspro.jp/jmx/2026r4

コメントを残す