6月22日(土)〜23日(日)、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第5戦に併せて全道モトクロス選手権第2戦 千歳大会が行われた。今大会はIO/NA/ NB/ JX/NB85/K65/ CXの7クラスが併載された。
CX 阿部の安定感ある走りが光る
チャイルドクロスはショートカットコースで行われた。フルサイズマシンによって作られたギャップの攻略が優勝への鍵となった。スタートからトップに立ち、安定した走りでレースをリードしていったのが#94阿部哲昇(マウンテンライダーズclub/スズキ DR-Z50)だ。その後ろには#131鈴木颯真(Team MFK/スズキ DR-Z50)が続き、阿部を追いかけていく。レース後に「ギャップが大きくてリヤタイヤが跳ね上がってしまうのがしんどかった」とコメントをした阿部だったが、荒れたコースでバイクを上手く乗りこなし好ペースでトップを快走していく。終盤には5秒ほど差を広げてそのままトップでゴール。阿部の安定感のある速さが光ったレースとなった。2位は鈴木、3位は#61菊池朗以(TEAM NFS With 55DESIGN/スズキ DR-Z50)という順位でフィニッシュ。
K65 転倒から巻き返した阿部が優勝
65ccのマシンで競い合うキッズ65クラスでは、チャイルドクロスとダブルエントリーで参戦した#94阿部哲昇(MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX65)がスタートで飛び出すと、そのまま後方との差を広げていく。しかし序盤で転倒を喫し2番手を走っていた#24門間大和(TEAM NFS/GASGAS MC65)がトップに踊り出る。門間がリードしていくかと思われたが、阿部が抜き返し再びトップへ浮上しそのままゴールを果たした。2位にはスタート直後に転倒した#3酒井力斗(FK Racing with RS J-1/ヤマハ YZ65)が怒涛の追い上げを見せて入賞。3位に門間という順位でレースを終えた。
NB85 鑓水がトップ争いを制して優勝を獲得
NB85クラスは、スタートで前に出た#3鑓水蔵(習志野レーシングクラブwith サドルバック/ホンダ CRF150RⅡ)と#7荻野正彦(チーム MISSION北海道/ホンダ CRF150RⅡ)のトップ争いが展開される。しかし、レースをリードしていた荻野が序盤で転倒し、戦線離脱。鑓水がトップに浮上しそのままトップを快走していく。萩野は順位を大きく落としたものの、周を重ねるごとにポジションを上げていき、レース終盤で2番手に浮上。惜しくもトップとの差を詰めることができなかったが追い上げる粘り強さを見せた。結果は1位鑓水、2位萩野、3位には安定して周回を重ねた#17高橋明日香(岩内レーシング/ホンダ CRF150)という順位となった。
JX 後方からのプレッシャーに打ち勝ち高木が優勝
ジュニアクロスは#15高木碧(bLU cRU レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ85LW)が好スタートを決めてトップを快走。高木はD.I.D全日本モトクロス選手権でもJXに参戦し多くの優勝を獲得してきたライダーだ。今回のコースは初めて走るということだが、序盤から巧みなアクセルワークで後方を引き離しにかかる。一方2番手には地元のライダー#77鳴海翔英(室蘭レーシングwithコンセプト札幌/ヤマハ YZ85LW)がついていく展開。両者のラップタイム差はほとんどなく、鳴海も懸命に追いかけるが、髙木がリードを保ったままトップでチェッカーを受けた。2位となった鳴海は髙木と3秒差でフィニッシュ。3位には#25伊良皆龍翔(GASGAS MC85)が入賞した。
NB 会心の追い上げを見せた萩野が優勝
ノービスクラスは、スタートから前に出た#15町田顕(エムーFACTORY/ヤマハ YZ250F)がレースをリードしていく。町田がトップを走行する中、後方から#12荻野昭平(チーム MISSION北海道/ヤマハ YZ250)が肉迫。周回を重ねるごとに差を縮め、レース中盤にはトップに浮上した。その後も萩野が勢いに乗り後方との差を広げて優勝を獲得。2位に町田、3位には8番手からの追い上げた#30小林虎太郎(室蘭レーシングチーム) が入った。
NA 酒井が他を寄せ付けない走りを見せる
ナショナルクラスは、#011酒井隆成(FK Racing with RS J-1/ヤマハ YZ250F)がスタートで前に出るとそのままリードを拡大。2番手に#310佐藤翔太(y’s racing/ヤマハ YZ250F)、3番手に#910工藤博ノ助(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250R)が続き、酒井を追いかけていく。2番手以降が2分台で周回をする中、酒井は毎周2分を切るラップタイムで走り、レース終盤には後方と40秒以上もの差を開きそのままトップフィニッシュを飾った。一方、2番手争いは佐藤がリードし続けていたが、レース終盤でミスをし3番手に後退。結果2位に工藤、3位に佐藤という順位でゴールとなった。
IO 笹島がライバルを引き離し優勝
インターナショナルオープンクラスでは、#54笹島勇気(Crazy Racing with B/カワサキ KX250)が好スタートを決めて先頭を走行。笹島がリードを広げる中、レース前半で#02笹谷野亜(TKM motor sports いわて/ホンダ CRF250)が4番手から2番手にまで追い上げていく。さらに5番手を走っていた#946桒垣竜斗(TEAM NFS With 55DESIGN/GASGAS MC450)も着実にポジションを上げ3番手に浮上。レース終盤には笹谷が笹島との差を詰めていったが、笹島が逃げ切りゴール。2位笹谷、3位桒垣という順位でレースを終えた。
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近畿大会
D.I.D全日本モトクロス選手権第6戦は、9/14(土)〜15(日)に奈良県にある名阪スポーツランドで開催される。約2ヶ月のインターバルを経たレースということで、さらに成長を遂げたライダーたちによるトップ争いの行方をぜひ会場で目にしてほしい。