6月6日〜7日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第4戦SUGO大会が、宮城県にあるスポーツランドSUGOにて行われた。第3戦に続いて2日間で行われた今回、雨の影響によりコースはウェットコンディション。路面は徐々に回復したものの、荒れた路面と深いわだち、当日に降った小雨への対応が勝負の行方を左右した。

開催クラスは、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Yamaha YZ125 BLU CRU Cupの全8つが開催された。

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第4戦SUGO大会
日時:2026年6月6日(土)〜7日(日)
会場:スポーツランドSUGO(宮城県)
天気:土曜 小雨時々曇り/日曜 曇り時々小雨
観客動員数:2500名

IA1

優勝を分け合う大城と大倉、大塚豪太が自身初の総合優勝

IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。ヒート1、#4 大塚豪太(T.E.SPORT/ホンダ CRF450R)と#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ450F)がスタートで前に出ると、#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)、#500 安原志(八尾カワサキwith ANNEX CLUB/カワサキ KX450)、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)らが続く。巧みなライン取りで大倉がトップへ浮上すると、大塚、大城、浅井、#311 西條悠人(Kawasaki PURETECH Racing/カワサキ KX450)が上位グループを形成する。ポイントリーダーの#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)はスタートで出遅れ8番手あたりから追い上げを強いられた。2周目に大城が大塚をかわして2番手へ浮上。さらに西條が大塚をかわして3番手に浮上すると、大城にまで肉薄していく。レース開始6分を過ぎたところで大城が大倉をかわしてトップへ浮上。序盤は目まぐるしい順位変動が続いたが、終盤にかけてその差は徐々に開いていった。

そんな中、後半で再び勢いを見せたのが大塚だ。レース終盤に西條をかわし、さらに13周目には大倉も攻略して2番手へ浮上。30分ヒート後半での強さを存分に発揮した。上位4人のベストラップタイムが2分3秒台と拮抗した戦いの中、終盤には西條が大倉をかわして3番手へ浮上。大城が逃げ切り今季3勝目を飾った。2位大塚、3位西條でフィニッシュ。

ヒート2は#47 池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)がホールショットを獲得。しかし同じく好スタートを決めた浅井がすぐにトップに立ち、池田、ウィルソン、大塚、#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)らが後を追う。ウィルソンは序盤で2番手へ浮上すると、#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)も続いて順位を上げ、追いかける展開。浅井がトップを守る走りを見せるが、2人は激しいバトルを繰り広げながらも浅井との距離を縮め、レース時間5分が経ったころにウィルソンと大倉が順に浅井をパスした。

その後はウィルソンと大倉による抜きつ抜かれつのトップ争いが繰り広げられる。レース終盤、アタックを仕掛けるウィルソンはゴーグルを外して走行するが、タイミング悪く飛んできた石が当たって、一時スピードが落ちてしまう。さらに、後方からは大塚と西條がペースを上げて追い上げる。大塚がラスト1周でウィルソンを抜かし2番手へ浮上。西條も続いてかわし、3番手に浮上した。結果、1位大倉、2位大塚、3位西條でゴール。両ヒートを2位でまとめた大塚が、自身初の総合優勝を獲得した。

#4 大塚豪太
「(総合優勝を獲るのに)12年かかりました。不器用なりにコツコツやってきたことが形になって、すごく嬉しいです。ヒート優勝を目指して頑張ってきた中で、先に総合優勝を達成した感じです。今年は調子もいいし、ヒート優勝という目標も確実に近づいてきていると思います。体力には自信があって、30分ヒートは得意なので、自分の強みが発揮できました。ヒート2は一時7位まで順位を落としたんですが、この順位で終わったらいつもと一緒じゃん、本当にいいのかって自分を奮い立たせて気持ちを作り直して、後半追い上げました。課題は前半で走りが硬くなってしまうことと、ラインを見つけるまでに時間がかかってしまうところ。スタートは今年からタイヤがピレリに変わって感覚が少し違う中、出だしからの突っ込みまで研究して練習してきて、上手くいったと思います。今年はもう朝起きてから寝るまで、自分を変えたくて変えたくて生きている感じなので、引き続きそれだけを目指して頑張ります。次はヒート優勝を獲ります」

#1 大倉由揮
「昨日からあまりうまく乗れず、ヒート1はスタートの出遅れからの追い上げという展開で、すぐにトップには立てたんですが、後半全然リズムに乗れなくて、追い下げという形で4位で終わってしまいました。何か変えないとと、チームスタッフのみなさんの協力もあって一緒に考えてくれて、ヒート2に向けて思い切ったチャレンジをしたんですけど、その中でしっかり結果を残せました。総合こそ取れなかったんですけど、今シーズンにとってはすごくいい流れを作れるレースだったかなと思います。ヒート2は前半からジェイさんの後ろからずっと様子をうかがっていて、後半どこかで刺せたらと狙っていました。途中でゴーグルを外した瞬間に『これは勝った』と思いましたね。チャンピオンシップポイントはあまり考えず、毎戦毎ヒートしっかり自分の走りをすることに集中していきます。ヒート1のような不甲斐ない走りを今後なくして、全部表彰台、全部優勝するぐらいの気持ちでこれから戦っていきたいと思います」

#3 大城魁之輔
「前回立てた目標(第3戦ヒート3のような、焦って転倒するようなレースをしない)を達成できませんでした。前回もヒート1・2は感触が良くて、今回のヒート1も内容的にいいレースで、しっかり勝てました。ただ、ヒート2はスタートで出遅れた後転倒してしまって。そこから良い流れもあったりしたんですが、その勢いのまま行き切ることができず悔しかったです。前戦のヒート3も同じことをやっていて、強いて言えば、前回3回転んだのを今回は1回で済ませたというところでしょうか(苦笑)。焦っているつもりはなかったのですが走りに出てしまったのかなと。正直そこに関しては、今はもう気持ちを切り替えるしかないかなと思ってます。体力面は全然問題なくて、むしろあと15分欲しいぐらいでした。ただ、ヒート1のようなレースができるということは自信になっているので、あとはそれを全部のヒートでまとめることだけかなというところです。広島は気持ちを切り替えてピンピンで行きます」

#311 西條悠人
「地元ということで勝ちにこだわって走っていたので、今回の結果は悔しいですね。ヒート1はスタートが決まったんですが、その後自分のミスでエンジンストップしてしまって。なかなかエンジンがかからない間に他のライダーに抜かれてしまったのがもったいなかったです。序盤からペース良く乗れていたので、追い上げて最後3位でゴール。ヒート2はスタートでスリップして出遅れてしまって。さらに前半でゴーグルが曇ってしまって、途中から外しての走行だったので結構しんどかったです。大塚選手を抜きにかかろうとしたんですが、大塚選手も速くてなかなか抜けなくて。ただヒート2はファステストラップを出すことができたので、あとはスタートだなという感じです。今年は開幕戦で1勝できているし、今回も両ヒート表彰台に登れてリズムは作れているので、広島は最低でも両ヒート表彰台、目標はもちろん優勝。勝ちに行きたいと思います」

#2 ジェイ・ウィルソン
「今日は本当にタフな一日だった。肋骨の骨折もあって、今回まではバイクに乗る練習もゼロだし、ジムでのトレーニングもできない。酸素カプセル、光療法、鍼治療……、少しでも良くなるために療養に専念してきた。今の走りは60%といったところで、本当にただ走っているだけ。レースに出るからには常にベストで戦いたいのに、無理はできないから、すごくもどかしいよ。ただ、チャンピオンシップ争いをするにはどんな状態でも走り続けるしかない。ただ、両ヒートトップ5以内で終えられたのは良かったよ。ヒート2は、残り5周というところで仕掛けようと思ったらティアオフがなくなってしまって、大倉選手を抜かしたタイミングでゴーグルを外したら、その後抜かされて、ステップアップを飛んだ時に石が目に当たって……、何も見えなくなった。ヨーロピアンセクションに入った時に片目でなんとか見えたからプッシュしようとしたけど、難しかったね。夏のインターバル明けでフルコンディションに戻れると思うから、それまでは無理せず、トップ5に入ることを目標にしていくよ」

IA2

田中と柳瀬の攻防戦、渡辺が地元の強さを示す

IA2クラスも30分+1周の2ヒート制で行われた。ヒート1はスタートで#100 住友睦巳(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ250F)が前に出るも、序盤のうちに#55 田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSS RACING/ヤマハ YZ250F)がトップへ浮上。その後方で、#73 阿部晴基(ヤマハ YZ250F)が2番手に飛び出す場面もあったが、#51 柳瀬大河(Honda Dream Racing/ホンダ CRF250R)が阿部をかわして2番手に浮上。田中と柳瀬の2台が後続を引き離しトップ争いを展開する。3番手には#48 渡辺陵(BLU CRU Team Pitin with M:F/ヤマハ YZ250F)が続き、さらにその後ろで#240 横澤拓夢(KawasakiPLAZA盛岡 TKMmotorsports/カワサキ KX250F)、#122 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪/カワサキ KX250)らがバトルを繰り広げる。一時トップと差が開いた柳瀬だったが、レース終盤には再び田中との差を縮める。最後まで前を譲ることなく走り切った田中がヒート1を制した。2位柳瀬、3位渡辺でフィニッシュ。

ヒート2はスタートで#73 阿部晴基(ヤマハ YZ250F)が飛び出してレースをリードする。その後ろから田中が追いかけ、序盤で攻略してトップへ浮上。阿部も食い下がりバトルを展開するが、転倒を喫して戦線離脱を余儀なくされた。これにより渡辺が2番手に浮上し、田中を追いかける展開に。一方、スタートで出遅れた柳瀬は追い上げ3番手へ浮上すると、勢いに乗って渡辺もかわし2番手に上がる。レース中盤、田中との差がわずか2秒にまで迫ったところでついに逆転。後続を引き離し、田中に8秒近い差をつけてゴール。2位田中、3位渡辺という順位でレースを終えた。

#51 柳瀬大河
「ヒート1は前半田中選手のペースも良くてついていっていたんですけど、中盤ちょっと腕が上がって離れてしまって。後半だいぶ回復してきたのでもう一回攻めようとラスト3、4周プッシュしたんですが、時間が足りず終わってしまいました。ヒート2は逆にスタート出遅れて……、今までスタートで遅れたら上位に上がってこれないのが自分の課題だったんですけど、今日は比較的早い段階で前の方に上がっていけて、ライディング自体もすごく調子が良かったです。わだちも変わってきていたので、サイティングでしっかりコースを確認していいラインを選べたのかなと思います。オフロードヴィレッジに続いて総合争いに絡めていますし、夏のインターバルまでは残り広島と北海道の2戦なので、この勢いのままいきたいです」

#55 田中淳也
「ヒート1は正直めちゃくちゃしんどかったです。30分が長すぎて……。でも、みんなからパワーをもらって応援していただいて、自分の兄の優作も見守ってくれてたんじゃないかなと思います。こうやってヤマハのホームコースで勝てたことは良かったです。ヒート2も勝つ気持ちで挑んだので、自分が前にいて、抜かされて離されるという展開は本当に悔しいです。ヤマハのホームコースでピンピンを取るつもりで取り組んできて、結果は1位・2位。同じヤマハの渡辺選手も3位でした。次の広島はヤマハでワンツーを締めれるよう、自分も全力尽くしますので、引き続き応援よろしくお願いします」

#48 渡辺陵
「調子は良かったんですけど、肝心なところでチャンスをモノにできない弱さが出たかなというところですね。特にヒート2は、2周目には2番手について『これはチャンスだ』と思ったんですが、接戦になった時に力みすぎて腕が上がってしまって。ペースを上げることができませんでした。地元で優勝を狙っていたので、悔しいですね。ただ、開幕前のインターバル期間で、昨年の反省や課題に対してしっかりと練習をしてきましたし、今年は自信もあったんですけど、トップの2人に絡むにはちょっと足りなかったなと思います。次戦までに時間はないですけど、自分がやれることを見つけ出して、少しでも追いついて、次は競り勝てるようにしたいです。次こそ『俺が勝ったぞ』と表彰台の真ん中で言えるように頑張ります」

IB OPEN

藤本と今岡が初優勝を飾る

ヒート1では、#4 鎌倉大樹(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ450F)がホールショットを獲得。しかしすぐに#2 藤本琉希亜(ウイリー松浦 with AXIS/ヤマハ YZ250F)が鎌倉をかわしてトップへ浮上する。藤本、#10 工藤博ノ介(TKM motor sports/カワサキ KX250)、鎌倉、#17 長崎有優(Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports/カワサキ KX250)、#67 清宮伊織(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)という順位でレースが進行する中、藤本は序盤で後方との差を広げ、トップ3台は早々に単独走行となった。しかし、10番手以降からの追い上げを強いられた#69 外間匠(T.E.SPORT/ホンダ CRF250R)が周回を重ねるごとに順位を上げ、レース終盤に3番手に浮上。その後もクラス内トップのラップタイムで追い上げ続け、その勢いのまま工藤をパス。残り約3分の時点でトップ藤本との差は8秒、最終ラップでその差を2秒ほどにまで縮める勢いを見せたが、藤本が逃げ切りフィニッシュ。藤本が自身初優勝を獲得。2位外間、3位工藤という順位でレースを終えた。

ヒート2は、工藤がホールショットを獲得。しかしすぐさま#62 今岡陸駆斗(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS/カワサキ KX250)がトップに立ち、今岡、工藤、鎌倉、#1 酢崎友哉(成田MXパーク アシタプランニングMS/カワサキ KX450)と続く。レース時間7分が経過した頃、工藤が今岡に迫りその差が約1秒にまで縮まるが、今岡もペースを上げてリードを広げる。トップ2人が抜け出す一方、レース終盤にかけて表彰台争いも白熱。酢崎が鎌倉をかわして3番手に浮上すると、追い上げてきた#17 長崎有優(Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports/カワサキ KX250)が酢崎に迫り、3番手へ浮上。さらに、ヒート1で優勝した#2 藤本琉希亜(ウイリー松浦 with AXIS/ヤマハ YZ250F)も怒涛の追い上げを見せ長崎の横に並ぶと、最終ラップで3位を奪取した。結果、工藤のアタックから逃げ切った今岡が今季初優勝を獲得。2位工藤、3位藤本という順位でフィニッシュ。

#2 藤本琉希亜
「勝つってこんな気持ちいいんですね。シーズンオフにちょっと怪我をして、再手術が何回もあって。SUGOもオフロードヴィレッジが終わってから練習できなくて不安しかなかったんですけど、こうやって一番高いところに立てて嬉しいです。レース中は後ろのライダーが来ているのが体感でも分かっていたので、いいラインを選んで走ったんですけど、やっぱり速くて詰められていて……なんとか逃げ切って勝ててよかったです。結果が出ない時期も支えてくれたスポンサーの方や家族、応援してくれているみなさんのおかげでここに立てました。3週間後に広島があるので、また走り込んで、次に繋げたいと思います」

#10 工藤博ノ介
「スタートはめちゃくちゃ自信があって、ヒート1はホールショットを獲れたんですけど、すぐ抜かれてしまいました。前回のオフロードヴィレッジと比べて片方良くて片方悪い感じだったので、今回のSUGOで両ヒートまとめられたのは良かったかなと思っています。ただ、両ヒートともトップが目の前にいるのに逃げ切られて負けてしまったので、それは悔しいです。自分的な課題は腕上がりしないフォームと体力面で、ラスト3周が持たないというのが今の壁です。次の広島までに25分走る練習とフォームの矯正をして、腕上がりしない走り方を身につけて次に繋げたいです」

#62 今岡陸駆斗
「前を走っていて、途中危ない場面もあったけど、それを乗り越えて1位になることができました。工藤選手とはさを詰められた時もありましたが、最後は噛み合って逃げ切ることができました。練習に連れて行ってくださった皆様、チームの関係者の皆様、エンジンを調整してくださった皆様、本当にありがとうございました。これからもトップを目指して頑張りたいです。次戦も頑張るので応援よろしくお願いします」

LMX(レディース)

ラスト2周の逆転、川井が4連勝を達成

15分+1周の1ヒート制で行われるレディースクラスは、予選をトップ通過した#14 川上真花(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ85LW)が好スタートを決めてレースをリードする。続いて#2 箕浦未夢(Team ITOMO/ホンダ CRF150RⅡ)、#33 本田七海(TEAM KOH-Z/ヤマハ YZ85LW)と続き、ポイントリーダーの#1 川井麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)はスタートで出遅れ、追い上げを強いられた。しかし川井は、箕浦や本田をかわし、2周目には2番手に浮上。早々にトップを走る川上に狙いを定めた。序盤7秒ほど差を広げた川上だが、川上を上回るラップタイムで川井が差を縮めていく。お互いにペースを上げ、一進一退の攻防が続く中、勝負が動いたのはラスト2周。川上がバックマーカーに接触し転倒を喫してしまう。これにより川井が逆転。川上は復帰に時間を要し、3番手から再び追いあげるかたちとなった。結果、そのまま逃げ切った川井が優勝を獲得。2位には箕浦をかわした本田、3位に川上が入賞した。

#1 川井麻央
「昨日の練習から調子が良くなくて、サスペンションのセッティングに悩んで、結局大幅に変えてレースに挑みました。朝はかなり自信がなかったのですが、練習走行が良かったのでなんとか気持ちも戻りました。今回はスタートから1コーナーまでのイン側ラインがレース前に耕されていたので、あえて中央グリッドを選びました。スタートは出遅れましたが、意外と早い段階で2番手まで上がれたんですけど、その間にトップには離されてしまって。でも『ここで行かないと』と思って、ヨーロピアンに向かう2連ジャンプも飛んだりと攻め続けていたら少しずつ追いついて。相手の転倒もあってですが、トップに立つことができました。運も実力のうちって言ってもらえるから、そのチャンスをモノにできる位置にいたこと、攻め続けたことは良かったと思います。明日(6月8日)は東福寺さんの命日なので、絶対に見ていてくれたなと思うし、トップに立った瞬間涙が出てきました。良い報告ができて良かったです」

#33 本田七海
「今年一番の結果ではあったんですけど、内容的にはトップと差がすごく開いていたし、2位も前を走るライダーの転倒があっての結果なので、実力差を感じたレースでした。スタート直後は上位を走れていたんですけど、そのあと離されちゃったのは、平均スピードがそもそも遅くて、トップ2人とは1周あたり5秒ほど差がありました。次までにその差を埋めて、ちゃんとレースをしたいです。アメリカでロレッタリンというレースに挑戦するのですが、二次予選が来週末にあって、広島の1週間前には戻ってくる予定です。こういう形で両立してレースできることがありがたいですし、だからこそしっかり結果を残して、恩返しをしたいです」

#14 川上真花
「心は折れてるんですけど、1周目をトップで回って帰ってこれたのが今回が初めてで、今までで一番いい走りができたとは思っています。わだちもマディコンディションも、自分にとっては得意な状況でしたし、乗れているという感覚もありました。ただ、序盤からもう少しペースを上げて差を広げられたらという場面もあったし、何より周回遅れとの接触が一番痛かったです。相手が右側のわだちを走って、私は左側のラインを選んだんですが、わだちの出口が同じで……、川井選手が近づいてきているのがわかっていたので、自分も引けない状況で、出口で重なってしまいました。次の広島は、今日のビデオを見て、何が良くて何で追いつかれたかを復習して、練習を重ねます。リードしてトップを走ることができたのは自信になったので、次こそはぶっちぎりで勝ちにいきます」

JX(ジュニアクロス)

タイ出身MEEPEW THANAWATが圧勝

第3戦でも頭角を現していた#555 MEEPEW THANAWAT(SilverRock,Thechnix Suspension,GoodboyTeam,IDEMITSU/カワサキ KX85)が、スタートで前に出て序盤からレースをリードする。続いて#88 堀田新(YSP浜松 with BABANASHOX/ヤマハ YZ85LW)、#711 伊原七翔(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ85LW)が追いかける展開となったが、1周目のうちに伊原が後退。#2 熊谷夏空(TAG/ホンダ CRF150RⅡ)が3番手に浮上した。序盤でMEEPEW THANAWATが抜け出す一方、堀田に熊谷が迫りポジション争いが熱を帯びる。熊谷は堀田を2秒以上上回るペースで迫り、レース中盤に2番手に浮上。その後トップ3台の間隔は開き、MEEPEW THANAWATが勝利を掴んだ。2位熊谷、3位堀田でフィニッシュ。

CX(チャイルドクロス)

深いわだちを攻略した細野・齋藤が速さを見せる

チャイルドクロスは排気量50cc以下の国産4ストロークエンジンバイクで競うAクラスと、外国メーカーの2ストロークエンジン車両に加えていくつかの許可された電動モトクロッサーで走るBクラスの混走によって行われる。

スタートで前に出たのはBクラスの#35 細野楓(GASGAS MC-E5)。続いてAクラスの#25 齋藤光志(TKS&かもん小池/ホンダ CRF50)、#27 田中悠惺(Team Pitin/スズキ DR-Z50)、#30 三浦雪斗(ホンダ CRF50F)の順に後を追う。フルサイズマシンによって作られた深いわだちに苦戦するライダーも見られる中、細野と齋藤は冷静なライン取りとアクセルワークでスピードを上げていく。Aクラスのトップ齋藤に、田中と三浦も食らいついていくが、レース中盤に三浦が転倒。トップ3人の差は徐々に開いていった。結果、最後までペースを落とさず走りきった細野がクラス内トップでゴール。Aクラスは齋藤が前を譲ることなく優勝を果たした。

エンジョイ

目黒が他を寄せ付けず優勝

エンジョイクラスは16台のライダーがエントリー。10代から60代まで幅広い世代が集まった。レースは好スタートを決めた#21 目黒結翔(TEAM SAKURAI HONDA/ホンダ CRF250R)が一気に差を広げる展開に。他のライダーと比べて20秒以上速いラップタイムを刻み続け、序盤から単独走行へと持ち込む。2番手以降には#41 大内健八(城北ライダース/ホンダ CRF450R)や#47 森田誠(TAG RACING/カワサキ KX250R)が続く。レース中盤、スタートで出遅れた#94 熊谷春輝(Team PowerBand/カワサキ KX250)が11番手あたりから追い上げを見せ、一気に3番手に浮上。続けて2番手に上がるが、目黒には届かず。最後まで後続を寄せ付けない速さと安定感を見せた目黒が優勝を獲得。2位熊谷、3位大内という順位でレースを終えた。

Yamaha YZ125 BLU CRU Cup

伊良皆が圧倒的な速さで実力を見せつける

全日本へ、そして世界へ羽ばたく若いライダーの育成を目的に、MFJ・ヤマハ発動機・ヤマハ発動機販売がタイアップし企画した、YZ125・YZ125X専用のワンメイクカップレース「Yamaha YZ125 BLU CRU Cup」。今回は14名のライダーがエントリーし、その頂点を競い合った。

スタートで抜け出したのは#25 伊良皆龍翔(ヤマハ YZ125)。その後ろに#14 川上真花(YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ125)、#36 太田結馬(ガレージクローバーレーシングサービス/ヤマハ YZ125)、#26 中村泰介(RT MIKURA/ヤマハ YZ125)、#15 浅井大翔(YSP浜松BOSSRACING/ヤマハ YZ125)らが続く。伊良皆は1周目から後方を引き離し、序盤のうちに後方と7秒以上のリードを築く速さを見せる。一方、2番手の川上も食らいつき、伊良皆に次ぐラップタイムで追い上げを図る。しかしレース中盤に転倒。順位に変動はなかったものの、トップとの差が大きく開くこととなった。また、レース終盤にかけては3番手争いが白熱。浅井が着実に太田との距離を縮めると、太田がミスした隙をついて3位に浮上。太田も粘り強い走りを見せるが、その後はトップ3台がそれぞれ差を広げてゴール。1位伊良皆、2位川上、3位浅井という順位でレースを終えた。

次戦は6月27日〜28日、広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で行われる。シーズンの折り返しとなる5戦目、さらに加速するトップ争いをぜひ会場で見てほしい。

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