5月23日〜24日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第3戦21Groupカップが、埼玉県川越市にあるオフロードヴィレッジにて行われた。今大会は今季初となる2日間開催。木曜日から金曜日に降った雨の影響が心配されたが、土曜日の午後には砂埃が立つほどにまで回復した。
両日とも決勝レースが行われるスケジュールで行われ、公認クラスのIA1・IA2・IB OPEN・レディース(LMX)に加え、承認クラスのJX(ジュニアクロス)・K65(キッズ65)・CX(チャイルドクロス)・エンジョイ、Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティングの全9クラスが開催された。
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026第3戦21Groupカップ
日時:2026年5月23日(土)〜24日(日)
会場:オフロードヴィレッジ(埼玉県川越市)
天気:土曜 曇り/日曜 晴れ時々曇り
観客動員数:6,131名
IA1
抜きつ抜かれつのトップ争いが白熱した3ヒート

ヒート1のスタートで前に出たのは#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D/カワサキ KX450SR)。序盤で#1 大倉由揮(ホンダ Dream Racing Bells/ホンダ CRF450R)が2番手につけ、後方から#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)と#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM/ヤマハ YZ450FM)らが追いかける。中盤にかけて内田・大倉・ウィルソンの3台によるトップ争いが激しくなる中、大倉がミスにより後退。ウィルソンが内田をかわしてトップへ浮上した。ウィルソンは事前練習時の転倒で肋骨を骨折していた影響もあり、レース終盤にかけてペースダウンしてしまう。そこへ怒涛の追い上げを見せたのが大城だった。内田をパスし、ウィルソンの後ろに迫ると激しい攻防戦を展開。ウィルソンもポジションを守るが、大城が隙をついてトップを奪うとそのまま逃げ切り今季2勝目を飾った。2位ウィルソン、3位内田という順位でフィニッシュ。

ヒート2も内田がホールショットを決めてレースをリードするが、その後ろからウィルソンが迫り、序盤のうちにトップを奪取。内田もウィルソンに食らいついていくが、追い上げる際にスリップし転倒。順位を大きく落とし、これにより大倉が2番手に浮上した。トップに立ったウィルソンは安定した走りでファステストラップを更新し続け、後続との差を徐々に広げていく。大倉も終盤まで食らいついたが届かず、ウィルソンがヒート2を制した。2位大倉、3位大城という結果でレースを終えた。

ヒート3では、スタートの混戦から大倉がトップに立つと、#47 池田凌(Bells Racing/ホンダ CRF450R)が2番手に続く。一方ヒート2で優勝したウィルソンはスタートで出遅れ、中盤グループからの追い上げを強いられるが、猛烈なペースで池田と内田をかわして2番手まで浮上。トップを走る大倉との約7秒の差を詰めていく。残り2周でその差は約3秒まで縮まり、一触即発の展開となったが、大倉は冷静なライン取りでペースを維持し、最後までウィルソンを寄せ付けずヒート3のチェッカーを受けた。結果は1位大倉、2位ウィルソン、3位内田。大城・ウィルソン・大倉がそれぞれ1勝ずつを分け合う、見応えあふれる3ヒートとなった。

#2ジェイ・ウィルソン
「今日はとてもタフな一日だったよ。先週の事前練習中、スプリント練習をしていた時に転倒して、小さなクラッシュだったけど肋骨を骨折してしまったんだ。いろんなテーピングの方法を試しながら挑んだけど、特にヒート1はテーピングが合わなくて途中から呼吸するのがきつくなって、疲れてしまった。ただ、全体を見ると、2-1-2という結果でチャンピオンシップのポイントを確保できたし、ヒート3は勝てないとわかっていたけど、最後まで自分のライディングができたし、去年の最終戦で怪我をする前の良い状態に戻ってきているように感じた。これが何より嬉しいよ。次のスポーツランドSUGOは昨年のリベンジを果たすつもりで臨むよ」

#1大倉由揮
「ヒート1は前を走る内田選手を早く抜かなければと焦って仕掛けた際にエンストして順位を落としてしまい、もったいない展開でした。ヒート2は、2位に上がってからジェイとの差を詰められませんでした。後半に少し詰まった場面もありましたが、単純に彼が速くて、自分の技術が足りていなかったと感じています。ただ、3ヒートを通してどの位置からスタートしても、1周目に順位を上げられるスキルが身についてきたという手応えがありました。ヒート1のミスは悔しいですが、ポイントランキングを考えた時に最小限のマイナスで抑えられたのは良かったです。ここからさらに成長していきたいと思います」

#3大城魁之輔
「ヒート3が悔しい結果に終わったので、今は率直にがっかりしています。ヒート1は良い形で勝つことができ、ヒート2も走り自体は良かったです。フィーリングも良く、今日は勝てる、総合優勝も狙えるという自信があっただけに、その自信が最後のヒートで焦りに変わってしまいました。ヒート3では3回も転倒してしまって。トップを走行中にミスをして抜かれた際、焦りから自滅したり、接触があったり、前のライダーに近づきすぎてわだちが見えず転倒したりと、『上がらなきゃ、勝たなきゃ』という焦りが、すべて悪い方向に出てしまいました。次戦の目標は、今回のヒート3のような自滅をなくすこと。そして、ヒート1やヒート2の時のように落ち着いて走ることです。調子自体は良いので、次はしっかりとやり切ります」
IA2
柳瀬と田中の一騎打ち、白熱するトップ争い

ヒート1は#122 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪/カワサキ KX250)がホールショットを奪い、#56 森優介(Team ITOMO with オフロードピット那須/ホンダ CRF250R)、#51 柳瀬 大河(Honda Dream Racing/ホンダ CRF250R)、#55 田中 淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSS RACING/ヤマハ YZ250F)らが続く。3周目に入ったところで柳瀬が森をかわして2番手へ浮上。鴨田との激しいバトルを制した柳瀬がトップに立つと、2周目には一時ミスで順位を落とした田中も2番手に上がった。柳瀬は安定したペースで後方との差を5秒以上に広げると、そのまま逃げ切りヒート1を制した。2位には田中、3位には追い上げを見せた#48 渡辺陵(BLUCRU Team Pitin with M:F/ヤマハ YZ250F)が入った。

ヒート2はイン側から好スタートを切った田中がトップに立ち、鴨田と#240 横澤拓夢(KawasakiPLAZA盛岡 TKMmotorsports/カワサキ KX250F)、柳瀬が追う展開。田中は序盤からペースを上げて2番手以下との差を4秒近くまで広げる。一方、柳瀬は横澤とポジション争いを繰り広げる中、レース中盤で3番手に浮上。終盤には鴨田も抜き2番手へとポジションを上げるが、すでに約10秒の差をつけていた田中には届かず、1位田中、2位柳瀬、3位鴨田という結果でレースを終えた。


ヒート3はここまで2ヒートで勝利を分け合った柳瀬と田中の直接対決となった。ヒート3開始時点で2人はランキングトップに同ポイントで並ぶ状況。ランキング争いの行方に注目が集まる中、スタートで前に出たのは柳瀬。続いて田中が2番手につき、田中が柳瀬の背後からプレッシャーをかける、緊迫したデッドヒートが続いた。しかしレース終盤に田中が転倒を喫してしまう。これにより柳瀬が田中との差を一気に広げ、そのまま単独トップでチェッカーを受けた。2位には転倒から復帰した田中、3位は横澤が入賞。総合優勝は柳瀬が掴んだ。

#51柳瀬大河
「良い週末でした。総合1位という結果で終えることができて嬉しいですし、これまでなかなか3ヒートをしっかりまとめられたことがなかったので、今回それを達成できて良かったです。走りも良くて、リズムも掴めていました。バイクのセッティングも自分の調子も噛み合っていたことが結果に繋がったと思います。荒れたコースやわだちは得意ですが、奥のストレートにできていたわだちでは田中選手の方が速くて、抜かれる場面もあったのは反省点です。次戦のSUGOはIAルーキーの時に表彰台に立ったコースなので、この勢いのまま勝ちにいきたいです」

#55田中淳也
「率直な気持ちをいうと、悔しいです。2-1-2という結果でしたが、ランキングは柳瀬選手がトップなので、前でゴールしないとポイントは縮まらない。まだ3戦目ですが、最低限前でゴールしていないといけないと思っていたので、悔しさが強いですね。ヒート2は1番イン側のラインを選びました。スタート自体はあまりよくなかったのですが、1コーナーで抜け出すことができて、その後もレース前に思い描いたイメージで進めることができました。SUGOでもスタートが重要になるので、しっかり準備して自信を持って走れるようにしたいです。ランキングを見ても自分は追いかける側なので、チャレンジャーの気持ちで勝ちにいきます」

#240横澤拓夢
「応援に来てくださりありがとうございます。棚ぼた感はありますが、なんとか表彰台にのぼることができて良かったです。悔しいですね。柳瀬選手は去年は僕のチームで走っていて、その時は全然勝ってくれなかったのに、素晴らしいチームに入ってから素晴らしい結果を残していて……、大河(柳瀬選手)もすごいなと思います。まだまだシーズンありますし、絶対にここから巻き返したいと思います。次戦はSUGO、僕の地元なので、ぜひ会場で応援してください!」

#122鴨田翔
「地元の皆さん、たくさんの応援ありがとうございました。長らく表彰台に登ることができなくて、調子はいいのにその走りができなくて、結果も出なくて、苦しい時間が長かったのですが、まずは表彰台に戻って来れて安心しています。ヒート1は勝てたレースだったのに、自分の力不足でそのチャンスを逃してしまって、不甲斐ない結果でした。ヒート2で3位に立つことができましたが、この位置じゃ悔しい気持ちは晴れないので、次も1位を目指して頑張ります」
IB OPEN
外間と木村、関東勢が強さを示す

ヒート1は#68 杉本大駕(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)が好スタートを決め前に出ると、#23 永吉一丸(T.E.SPORT/ホンダ CRF250R)、#2 藤本琉希亜(ウイリー松浦 with AXIS/ヤマハ YZ250F)、#69 外間匠(T.E.SPORT/ホンダ CRF250R)が追いかける展開。混戦のトップ争いが繰り広げられる中、序盤で永吉が杉本をかわしてトップに立つと、外間も2番手へ浮上し前を追いかける。レース中盤、外間がトップへ浮上すると冷静な走りで後方との差を広げていく。後方では藤本・#68清宮伊織(レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)・#57 木村優希(TeamPowerBand/カワサキ KX250)が3番手を巡って攻防戦を繰り広げる。レース時間12分を超えたあたりで清宮が藤本と横並びになる接戦を展開。互いに一歩も引かない攻防の末に清宮が隙をついて前へ出た。さらに永吉にも迫った清宮は終盤に2番手へ浮上。トップの外間よりも1秒以上速いラップタイムで最後まで追いかけるが、外間が逃げ切りヒート1を制した。2位清宮、3位藤本という順位でフィニッシュ。

ヒート2は木村が序盤からリードを築く。木村が単独走行となる一方、ヒート1で優勝した外間は1周目で12番手と大幅に出遅れた。2番手には藤本が浮上。さらに清宮が怒涛の追い上げを見せ、#10 工藤博ノ介(TKM motor sports/カワサキ KX250)や#78 佐野光希(ジュニアライダース フリーダムナナ/カワサキ KX250)をかわして3番手へとポジションを上げる。さらに残り5分を切ったところで清宮が2番手へ浮上し、トップの木村を3秒上回るペースで追いかける。優勝争いが目の前に見えていた清宮だが、残り4分を切ったところで転倒。すぐに復帰すると、再び追い上げ、ラスト1周で前を走る工藤をかわして3番手に浮上。結果、1位木村、2位藤本、3位清宮でゴール。木村はIB OPENクラスにて自身初の優勝を獲得した。

#57木村優希
「地元のコースということで自信を持って挑むことができましたし、ヒート2はスタートから1位を守りきってそのままゴールするという、自分にとって一番理想的なレース展開でした。メッシュスタートはあまり得意ではないのですが、その分練習をしてきた成果が発揮できたと思います。途中で2位の選手が転倒して、差が大きく広がったことで後半は気持ちに余裕を持って走ることができました。周りにはジュニアやNA(ナショナル)クラス時代から一緒に競い合ってきたライダーたちが多いので、彼らに負けたくないという気持ちを持って走っています。次戦のSUGOは、ジュニア時代にも勝ったことのあるコースなので、連勝できるよう頑張ります」

#2藤本琉希亜
「シーズンオフに骨折した鎖骨の傷口が第2戦で開いてしまって、前戦を終えてから一昨日まで入院していました。オフロードヴィレッジは地元で昔から走っているコースなのですが、退院したばかりで全く練習できていない状況でした。そんな中でもなんとか両ヒートをまとめることができてよかったです。特にジャンプの着地で傷口に響くような痛みがありましたが、スタートがしっかり決まったおかげで追い上げのリスクや接触は避けられて、展開的にも楽に走れたと思います。今回でランキングトップに立てたので、この順位を守りつつ、次戦こそは1位を獲りたいです」

#67清宮伊織
「スタートで大きく出遅れてしまいましたが、走り自体は良い感触で乗れていました。ここオフロードヴィレッジはチームの地元で走り慣れているコースなので、抜きどころも分かっていたし、追い上げる時も割とスムーズに抜かせたと思います。ただ、ヒート1よりもヒート2の方がペースが上がらずきつかったです。2位走行中に転倒した時は、もう終わったと頭が真っ白になったし諦めかけましたが、前を走っているライダーがミスしたこともあり、まだチャンスはある、行くしかないと最後まで気持ちを持って走り切れました。もし転倒していなかったら総合優勝できていたので悔しいですが、上位で戦えるということがわかったので、自信につながるレースになりました。次は絶対勝ちます」

#69外間匠
「ヒート1は4位から追い上げて勝つことができて、この結果は自分の中でも非常に大きかったですし自信に繋がりました。ただ、ヒート2ではスタートが決まらず、追い上げも8位までしかできなかったことが悔しいです。わだちは得意な方だと思っていましたが、練習の成果を発揮できずリズムを崩してしまいました。勝った喜びよりもヒート2の不甲斐なさが心に刺さっています。課題はスタートですが、自分のライディングにも原因があると思うので、一から見直して次戦ではしっかり結果をまとめたいです」
LMX(レディース)
迫る川上を抑え続けた川井が3連勝を達成

15分+1周の1ヒート制で行われるレディースクラス。スタートで飛び出したのは#2 箕浦未夢(Team ITOMO/ホンダ CRF150RⅡ)、続いて#1 川井麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)と#14 川上真花(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ85LW)が追いかける。レース序盤で川井が箕浦を攻略してトップを奪取。さらに川上も2番手に浮上すると、2人による一騎打ちが始まる。川上は深いわだちやバックマーカーが入り乱れる状況で、ラインを変えながら攻め続け、何度も川井に並びかける。激しいバトルが続くなか、川井は巧みなライン取りで川上の猛追を最後まで抑え込み、開幕からの3連勝を達成した。2位川上、3位には箕浦が入賞した。

#1川井麻央
「予想以上にタフな展開でした。天候や湿気の影響でキャブレターのセットアップが最後まで合わず、バイクのパワー不足を感じるほど苦戦しました。レース中は川上選手との距離が詰まるポイントを見極めながら、ラインを守る走りに徹しました。頭を使いましたね。途中からバックマーカーも前に出てきましたが、上手く利用できればと思って走っていました。ただそこは川上選手も上手く抜けてきていたみたいです。レースには勝ちましたが、ミスも多く、自分のライディングには納得していません。次戦のスポーツランドSUGOも路面が荒れやすいですが、わだちは得意なので心配はないです。次も優勝を目指して頑張ります」

#14川上真花
「悔しさもありますが、楽しいレースができたっていう気持ちが1番です。 レース直後はどうして抜けなかったんだろうって悔しかったのですが、川井選手がミスしているのも見えていましたし、相手にプレッシャーを与えられたかなと思います。第2戦までは離されていたので、今回みたいに最初から最後までずっとバトルができたのは、自信もつきましたし、やっと自分の走りができたかなと思います。レース後にはお互い楽しいレースだったと話せたので良かったです。次戦は私の誕生日でもあるので、自分に優勝をプレゼントできるように頑張ります」

#2箕浦未夢
「大会までにかなり乗り込んだし、セッティングを色々試して最適解を見つけられたので自信はありました。スタートで前に出て、抜かされても川井選手についていけたので、今日はいけるという手応えもありました。ただ、深いわだちに対しての苦手意識が強くて、ミスを連発して離されてしまったのが悔しいです。昨日の練習で転倒してハンドルが取れてしまって、部品の手配も大変でしたが、なんとかレースに出られたのは良かったです。次戦の菅生まで2週間しかありませんが、今回の経験を活かしてさらに成長していきたいと思います」
JX(ジュニアクロス)
齋藤輪が他を寄せ付けない強さを見せる

ジュニアクロスでは、#89 齋藤輪(CLUB Mr-BIKE/ジュニアベルズ/ヤマハ YZ85LW)が好スタートを決めて先頭へ立ちレースをリードする。#2 熊谷夏空(TAG/CRF150RⅡ)、#555Meeepew Thanawat(SilverRock,Thecnix Suspension,GoodboyTeam,IDEMITSU/カワサキ KX85)、#88 堀田新(YSP浜松 with BABANA SHOX/ヤマハ YZ85LW)、#38 三輪風太(★MOTION RACING★/ヤマハ YZ85LW)、#4 齋藤極(CLUB Mr-BIKE/ジュニアベルズ/ヤマハ YZ85LW)と続く中、齋藤輪は後方を引き離しトップを快走する。レース中盤、Meeepew Thanawatが熊谷をかわして2番手へ浮上するが、齋藤極も後方から追い上げ2番手へ浮上。上位3名のみがベストラップタイムで1分29秒台を記録するという混戦だったが、レース終盤には各ライダーの間隔が開き、1位齋藤輪、2位齋藤極、3位Meeepew Thanawatという順位でレースを終えた。
K65(キッズ65)
齋藤が最後までトップを守り切る

スタートから#4 齋藤稀(CLUB Mr-BIKE/クラブベルズ/ヤマハ YZ65)がトップに立ち、#23 松本有生(T.E.SPORT Jr./Husqvarna TC65)、#3 井口藍暉(SCFwithカトモ/ヤマハ YZ65)、#59 広野康輝(いなべモータースポーツランドRTとクラブベルズ/KTM 65SX)が後に続く。齋藤と松本、井口と広野という2組の激しいバトルが同時進行する中、開始4分を経過したところで松本がスリップし後退。齋藤が独走状態となる。また、上位陣を上回る速さで追い上げた#131 鈴木颯真(TeamNFS/ヤマハ YZ65)と#219 LI Taiyuan(KTM 65SX)がレース後半にかけて順位を上げると、鈴木は齋藤に迫り、その差1秒を切るところまで猛追を見せる。しかし齋藤も譲らず、その差はラストラップで大きく開き、結果1位齋藤、2位鈴木、3位LI Taiyuanという順位でレースを終えた。
CX(チャイルドクロス)
荒れた路面を攻略した細野と齋藤が優勝
チャイルドクロスは排気量50cc以下の国産4ストロークエンジンバイクで競うAクラスと、外国メーカーの2ストロークエンジン車両に加えていくつかの許可された電動モトクロッサーで走るBクラスで分かれており、全13台の混走レースとなった。


好スタートを決めた#27 田中悠惺(Team Pitin/ヤマハ YZ65)、#9 芹澤明日斗(隼ROOST/スズキ DR-Z50)、#30 三浦雪斗(ホンダ CRF50F)が前に出るが、1周目、深いわだちが掘られた8番コーナーに向かうストレートでスタックが多発。その中を抜け出したのが、#35 細野楓(GASGAS MC-E5)だ。わだちを上手く攻略すると、その後も安定した走りでトップを快走。さらに、#25 齋藤光志(TKS&かもん小池神/ホンダ CRF50)が抜け出して全体の2番手、A組トップに浮上する。各ライダーが荒れた路面に苦戦する中、トップ2人はコースを上手く乗りこなし後方との差を広げる。結果、細野がクラス全体の1位でゴール。齋藤が全体2位、A組トップとしてチェッカーフラッグを受けた。
エンジョイ
実力を見せた目黒、兄弟対決を制した山中

エンジョイクラスは38名のライダーがエントリー。タイムアタック予選の結果で振り分けられたA組とB組の2つのレースが行われた。A組はスタートから#1 目黒結翔(TEMA SAKURAI HONDA/ホンダ CRF250R)と#721 村野秀弥(ジュニアライダースフリーダムナナ/カワサキ KX125)が抜け出す展開。1周目は各ライダー差のない混戦となったが、2周目には目黒・村野・#94 熊谷春輝(Team PowerBand/カワサキ KX250)がトップ3を占め、レースが進むごとにその差は開く。しかしレース終盤、追い上げをみせた熊谷が村野をかわして2番手へ浮上。結果、最後まで前を譲らなかった目黒が優勝を獲得。2位熊谷、3位村野という順位でゴールを果たした。

B組は#162 山中正巳(Paint Magic Yama/カワサキ KX250F)が好スタートを決めトップを走行し、#21 山中庸光(ペイントマジックヤマ&326R/ホンダ CRF250R)がその後を追いかける展開。トップ2人は兄弟対決となったレース、注目が集まる中、序盤で山中庸光がトップに立つと、リードを徐々に広げていく。8分+1周を見事守り切った山中庸光が優勝を獲得。2位山中正巳、3位には#36 野澤輝幸(モトワークスMX ハスクバーナ/ハスクバーナ FC250)が入賞した。
Pro HondaプレゼンツCRF125Fミーティング
最後まで目が離せない接戦に

今大会では、ホンダ CRF125Fのみで競い合う「Pro Hondaプレゼンツ CRF125Fミーティング」が併催された。#115 伊藤篤司(バンザイダート TEAMモト部/ホンダ CRF125F)がホールショットを決めたが、背後に迫った#41 大内健八(城北ライダース/ホンダ CRF125F)がトップへ浮上。クラス内トップのベストラップを記録する速さで後方を引き離す。一方、レース終盤には3番手争いも白熱。#2 根岸舞美(Team Baroque Works/ホンダ CRF125F)が6番手あたりから着実に追い上げ、ラスト2周というところで3番手へ浮上。最後まで目の離せない接戦を制した。結果、1位大内、2位伊藤、3位根岸でフィニッシュ。
次戦は6月6日〜7日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。約2週間という比較的短いインターバルではあるが、今回の結果を踏まえてライダーたちがどのような成長をとげるのか、まだまだ目が離せない。
